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NYの視点:【今週の注目イベント】米ベージュブック、ECB3月理事会議事要旨、中国GDP・小売り

配信日時:2023/04/17 07:34 配信元:FISCO
*07:34JST NYの視点:【今週の注目イベント】米ベージュブック、ECB3月理事会議事要旨、中国GDP・小売り 今週は米連邦準備制度理事会(FRB)が次回5月連邦公開市場委員会(FOMC)において金融政策を決定する際に参考材料にする地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表する予定で注目材料となる。労働市場のひっ迫が緩和し始めた兆候が見られるほか、最新のCPIやPPIの結果で、インフレ鈍化基調を再確認したためFRBが5月FOMCで25ベーシスポイント(BP)の利上げ実施後、利上げを停止し、年内にも利下げに転じることを短期金融市場は織り込み始めた。ベージュブックでも物価の鈍化傾向や労働市場の減速が確認できれば早期の利上げ停止観測を強めドル買いが後退する可能性もある。FRBスタッフは金融ひっぱくにより景気後退入りの予想を強めた。高官は信用ひっぱくでピーク金利見通しの引き上げを見送ったが、インフレが依然高すぎ、追加引き締めが必要との見解を崩していない。金融状況を監視しつつ、当面高金利を維持する必要があるとの見解。インフレの鈍化が見られた3月以降、原油価格は昨年11月来で最高水準に戻しておりインフレ指標も今後再び悪化する可能性も除外できず、年内の利上げは困難と見られる。実際、最新4月のミシガン大消費者信頼感指数の1年期待インフレ率は大幅に上昇。

欧州中央銀行(ECB)は3月理事会の議事要旨を公表する。ECBは3月会合で政策金利を50BP引き上げ2008年以降で最高となる3.5%に決定した。FRB高官と同様、ラガルド総裁をはじめメンバーはインフレが根強く追加利上げが必要との見解を維持している。FRBの利上げ停止が近いとの見方が強まる中、ECBは5月会合で50BPの利上げの可能性も残っており、ユーロを支援する可能性がある。

■今週の主な注目イベント
●米国
17日:4月ニューヨーク連銀製造業景気指数、4月NAHB住宅市場指数、2月対米証券投資、バーキン米リッチモンド連銀総裁が講演
18日:3月住宅着工件数・住宅建設許可件数、確定申告期限、ボウマンFRB理事がデジタル通貨に関する討論会に参加
19日:地区連銀経済報告(ベージュブック)、ウィリアムズNY連銀総裁が講演、グルーズビーシカゴ連銀総裁インタビュー、
20日:週次新規失業保険申請件数、4月フィラデルフィア連銀景況指数、3月中古住宅販売、3月先行指数、ウォラーFRB理事が講演、ハーカーフィラデルフィア連銀総裁が講演、ボウマンFRB理事とローガンダラス連銀総裁が「Fed Listens」イベント参加
21日:4月製造業・サービス業PMI速報値、クックFRB理事が討論会参加


●欧州
17日:ラガルドECB総裁講演
18日:独ZEW期待
19日:ECBチーフエコノミスト、レーン理事が講演
20日:ユーロ圏消費者信頼感、ECB3月理事会の議事要旨公表
21日:ユーロ圏サービス・製造業PMI、デキンドスECB副総裁が講演

●英
17日:英中銀、カンリフ副総裁基調演説
18日:失業保険申請件数、失業率
19日:CPI、英中銀、マンMPC委が講演
21日:製造業PMI

●カナダ
18日:CPI
19日:住宅着工件数

●日本
20日:貿易収支
21日:CPI

●中国
18日:GDP、小売売上高、鉱工業生産


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