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NYの視点:FRB高官の米利上げ見通し分かれる、NY連銀総裁はあと1回、シカゴ連銀総裁は停止を支持も

配信日時:2023/04/12 07:32 配信元:FISCO
*07:32JST NYの視点:FRB高官の米利上げ見通し分かれる、NY連銀総裁はあと1回、シカゴ連銀総裁は停止を支持も 米NY連銀のウィリアムズ総裁は最近の金融混乱の背景は連邦準備制度理事会(FRB)の利上げではないとの考えを明らかにした。また、労働需要にいくらか鈍化が見られるものの労働市場は依然非常に強いと述べた。また、インフレも低下したが、「依然かなり目標を上回る」と指摘。パウエル議長率いるFRBが特に注目しているコアサービスインフレを巡って「あまり、変わりがない」、と追加利上げを支持する姿勢を示した。FRBの中間見通しである、あと1回の利上げが、「理に適う」としている。

一方で、ウィリアムズ総裁の意見とは対称的に2023年のFOMC投票権を有するシカゴ連銀のグールズビー総裁は「金融ストレスを金融政策決定に含めるべき」と、FRBの金融政策と金融混乱を関連付けている。「金融ひっ迫は25P-75BP引き締めに相当する」と、過剰に積極的な利上げには慎重な判断が必要であると強調した。ただ、インフレや労働市場に関しては「インフレデータは引き続きかなり強く、労働市場も信じがたい程強い」としており、見解が一致する。

一時は利上げ停止もあり得ると見ていた短期金融市場も3月雇用統計の強い結果を受け、5月連邦公開市場委員会(FOMC)での25BP利上げを織り込んだ。米シカゴ連銀のグールズビー総裁は金融状況を警戒し、5月FOMCで利上げ停止を支持する可能性がある。

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