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NYの視点:パウエルFRB議長発言で米9月FOMCの75BP利上げより確実に、ジャクソンホールでの強い公約を再表明

配信日時:2022/09/09 07:31 配信元:FISCO
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はCato研究所での質疑応答において、FRBがインフレが緩和するまで、FRBは強く行動を続けると、8月末に開催されたジャクソンホール会合で示した強い公約を再表明した。景気減速に伴いFRBが来年に利下げに転じるとの市場の思惑も根強い中、インフレとの闘いにおいて時期尚早に力強い行動を弱めることはできないと、政策金利を高い水準で当面据え置く姿勢を示唆した。

また、政策決定において、燃料価格高により短期的なインフレ期待が高く、速やかな処置が必要と警告。速やかな大幅利上げの必要性を示唆した。さらに、インフレ期待抑制を確実にしていくことが重要であると再表明。今後の金融政策動向を探る上で、インフレ期待を大きく左右する燃料価格の行方に注目が集まる。

7日付の米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)で、「パウエル議長が、たとえ失業率が上昇したとしても、インフレを制御することを強く公約したためFRBは9月FOMCにおいて3会合連続で75ベーシスポイント(BP)の利上げの軌道にあるようだ」、と報じたことから、9月FOMCでの75BP利上げ確率が上昇。WSJ紙は度々、FRBが事前にFOMCの決定方針を間接的に市場に伝達するための手段の一つとして使用しているため、FRBの大幅利上げのサインと、市場の憶測を呼んだ。

本日の発言からも、その憶測を後押しするような発言となり、9月FOMCでの75BPの利上げがさらに確実視された。


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