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今週のドル円は材料一服からもち合いとなりそう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

配信日時:2022/09/07 17:46 配信元:FISCO
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、ドル円についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、ドル円について、『今週のドル円は材料一服からもち合いとなりそうだ』と述べています。

続けて、『今週のドル円は堅調な地合いを維持するものの、重要な経済指標が多くなく上値は限定的だろう』とし、『6日に8月ISM非製造業景況指数が発表されるが、市場は13日に発表される8月消費者物価指数(CPI)に注目している。7月は6月より低下したが、水準は8.0%を超えているため、依然として高いとの認識が強い。このため、8月も高い水準であれば9月会合での利上げ幅は0.75%との見方が強まり、ドル買いが強まるだろう』と伝えています。

また、『今週は8日に欧州中央銀行(ECB)理事会が開催され、大幅利上げが見込まれている。ただ、ユーロ圏の経済見通しは不透明感が強く、利上げでもユーロが浮上する可能性は小さいだろう。そのため、ユーロ売り・米ドル買いが強まれば、ドル買い・円売りに波及する可能性がある』と言及しています。

さらに、『米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は8月26日、米西部ワイオミング州ジャクソンホールで開かれたシンポジウムで、高インフレを抑制するため、金融引き締めを「しばらくの間」継続すると表明。物価抑制を優先し、景気後退もいとわないとの姿勢を見せた。その後もFRB高官から、積極的な金融引き締めを求める発言が相次いだ。市場の一部で期待されていた来年の金融緩和を牽制したことで、FRBの金融引き締め政策が長引くとの見方が広がり、米長期金利が上昇。ドルを買う動きが強まった』と述べています。一方、『日銀の黒田総裁は、景気が新型コロナウイルス禍からの回復途上にあるとして、大規模な金融緩和続ける姿勢を示した。日米の金利差拡大が意識され、ドル円は140円台後半と24年ぶりの円安となった』と伝えています。

また、『米クリーブランド連銀のメスター総裁は講演で、インフレ沈静化のために来年の早い時期までに政策金利を4%超の水準に引き上げ、その後しばらくその水準で据え置く必要があると述べた。リセッションに陥る状況になったとしても、われわれはインフレを鈍化させる必要があると発言し、2023年中の利下げはないとの予想も明確に示した』と伝えています。

陳さんは、『金融緩和を続ける日本と積極的な金融引き締めを進める米国との金利差が円売りの主な要因だが、資金を安い金利通貨で調達して、高い金利通貨で運用する円キャリートレードの相場環境が改善していることも意味している。そのため、高インフレ抑制のための金融引き締めが世界的に強まれば、キャリートレード絡みの円売りが円安長期化のけん引役になる可能性が高いだろう』と述べ、『円キャリートレードが本格的に復活すれば、円安はさらに進みそうだ。チャートから次の節目は1998年8月につけた147円台がドル円の上値目安になりそうだ』と考察しています。

今週のレンジについては、『138.00~142.00円』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の9月6日付「ドル円今週の予想(9月5日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜


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