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(ロシア)中銀、政策金利を3%引き下げ
配信日時:2022/05/27 10:01
配信元:FISCO
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金は下落から値固め局面へ サンワード証券の陳氏(山崎みほ)
*16:44JST 金は下落から値固め局面へ サンワード証券の陳氏(山崎みほ)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター山崎みほの気になるレポートです。今回は、金についてのレポートを紹介します。陳さんはまず、『金は下落から値固め局面へ』と述べています。続いて、『週明け25日、金は一転して下落に転じた。リスクオンモードが強まり、金は利益確定売りが活発化し6営業日ぶりに反落した。前週末比93.70ドル(3.45%)安の1オンス=2618.50ドル』と伝えています。また、『トランプ次期大統領が発表した新財務長官人事に好感が広がり、NYダウは前週末終値比440.06ドル高の4万4736.57ドルと、2営業日連続で史上最高値を更新した』とし、『トランプ氏は22日、投資ファンド経営者のスコット・ベッセント氏を財務長官に充てると表明した。同氏は規制緩和を志向するほか、財政赤字の拡大抑制を主張。高止まりが続いていた米長期金利が大幅に下がり、買い安心感が広がった』と解説しています。陳さんは、『財政規律を重視するスコット・ベッセント氏が財務長官に指名されたことで、これまで米次期政権下での財政悪化シナリオを前提に、代替資産として金買いを進めてきた投資家にとっては、思惑が外れた形になり、金を手放す動きが強まった』と見解を述べています。さらに、『戦闘を続けるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルについて、米ニュースサイト「アクシオス」が25日、イスラエル、レバノンの両政府が停戦案に合意したと報道。地政学リスクが低下し、安全資産である金の需要が大きく後退した』と言及しています。そして、『今週は、米感謝祭(28日)休場を前に、10月の個人消費支出(PCE)物価指数や7~9月期国内総生産(GDP)改定値などの経済指標のほか、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(11月6~7日分)が発表される。12月の利下げの有無や来年の利下げペースを巡る不透明感が強まる中、市場はこれらの内容に注目している』と述べています。こうしたことから陳さんは、『ロシア・ウクライナ戦争は依然として続いており、地政学リスクが払底されたわけではなく、落ち着き所を探る展開になりそうだ。また、2500ドル台では買い控えていた中央銀行の購入が期待される』と考察しています。NY金(2月)予想レンジは『2580~2750ドル』と想定しています。また、OSE金についても、『NY金の下落に加え、為替が円高に振れたことで下落し、26日には1万3000円を割り込む場面も出てきた。上昇基調が崩れたわけではなく、当面は高値調整場面が続きそうだ』と述べています。予想レンジは、『1万2800~1万3500円』と想定しています。参考にしてみてくださいね。上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の11月27日付「金は下落から値固め局面へ」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。フィスコリサーチレポーター 山崎みほ
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2024/11/28 16:44
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NYの視点:米10月コアPCE価格指数は前年比で伸び加速、FRBの利下げに慎重姿勢を正当化
*08:28JST NYの視点:米10月コアPCE価格指数は前年比で伸び加速、FRBの利下げに慎重姿勢を正当化
米国商務省が発表した10月個人所得は前月比+0.6%と、予想外に9月+0.3%から伸びが拡大し、3月来で最大の伸びとなった。10月個人消費支出(PCE)は前月比+0.4%。9月+0.6%から伸びが鈍化した。所得の伸びが加速したが支出が鈍化しており、物価の高止まりや経済の不透明感などに消費者の支出に慎重な姿勢が明らかになった。貯蓄率は4.4%と、9月4.1%から上昇。PCE価格指数は前月比+0.2%と、予想通り9月と同水準。前年比では+2.3%と、9月から+2.1%から伸びが拡大した。連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として特に注視している変動の激しい食品やエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前月比+0.3%と、予想通り9月来と同水準。前年比では+2.8%と、前月の+2.7%から加速した。4月以降で最大の伸びとなり、ディスインフレ進展停滞のあらたな証拠となった。利下げを急がないFRBの姿勢を正当化する結果となった。前回11月連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨で、メンバーは0.5%の利下げを決定した9月会合から景気や雇用を巡る下方リスクが後退したと指摘、段階的な利下げを支持する姿勢が示された。ただ、結果は予想通りでサプライズなく、高官はインフレが目標値に近づくに連れ、動向が上下する可能性を想定していると指摘しており、若干強含むことも想定内と見られ、FRBが金融政策を正常化する軌道を大幅に変更することは考えにくい。新政権移行前の12月FOMCでの0.25%の市場の追加利下げ確率が55%近辺から70%付近まで上昇した。
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2024/11/28 08:28
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ドル円今週の予想(11月25日)サンワード証券の陳氏(山崎みほ)
*17:43JST ドル円今週の予想(11月25日)サンワード証券の陳氏(山崎みほ)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター山崎みほの気になるレポートです。今回は、ドル円についてのレポートを紹介します。陳さんはまず、今週のドル円について『もち合い相場となりそうだ』と述べています。続けて、『週明け25日の東京外国為替市場のドル円相場は153円半ばに下落し、前週末比1円10銭余りの円高となった。トランプ次期米大統領が財政規律重視派とされるベッセント氏を次期財務長官に指名したことで、米国のインフレが抑制されるとの見方からドル売り・円買いが強まった』と伝えています。次に、『今週は週末に感謝祭休暇となるため、ポジション整理が進むと共に、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)をにらんで新たな材料を探すことになろう』と述べ、『27日発表の11月米個人消費支出(PCE)が特に注目されよう。トランプ次期大統領の政策がインフレを招くとして、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ見通しがやや後退している』と伝えています。また、『11月PCEが根強いインフレ圧力を示すことになれば、今後の利下げに対する米金融当局の慎重姿勢を後押しする内容となり、ドル円の反発要因となろう』とし、『市場は強い内容を予想している。FRBが基調的なインフレを判断する上で指標として重視するPCEコア価格指数は10月に前月比で0.3%上昇、前年同月比では2.88%上昇と4月以来の大幅な伸びになったと見込まれている』と言及しています。一方、『国内では29日に11月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)が発表される。現況では、日銀が12月の金融政策決定会合で利上げに踏み切るとの予想が有力で、ドル円の重石になろう』と考察しています。今週のドル円の予想レンジについては、『150.00円~155.00円』と想定しています。参考にしてみてくださいね。上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の11月26日付「ドル円今週の予想(11月25日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。フィスコリサーチレポーター 山崎みほ
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2024/11/27 17:43
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メキシコペソ円今週の予想(11月25日) サンワード証券の陳氏(山崎みほ)
*17:41JST メキシコペソ円今週の予想(11月25日) サンワード証券の陳氏(山崎みほ)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター山崎みほの気になるレポートです。今回は、メキシコペソ円についてのレポートを紹介します。陳さんはまず、メキシコペソ円について、『決め手材料に欠けるため、もち合い相場が続きそうだ』と述べています。続けて、『メキシコの景気は低迷を脱しつつある。9月の経済活動総合指数は季節調整済みで前月比0.2%上昇、鉱工業生産は0.6%増加した。失業率は2.9%と前年同月比横ばいだった。7~9月期の実質GDP(国内総生産)確報値は前期比1.1%増と、4~6月期の0.4%増から加速した。11月前半の消費者物価指数上昇率は前年同期比4.56%に鈍化した』と伝えています。次に、『メキシコ中央銀行は14日の会合で政策金利の0.25%引き下げて10.25%とした。利下げは3会合連続で、物価情勢の改善に伴って追加利下げの可能性も示唆された』と伝えています。陳さんは、『メキシコペソは過去半年で下落基調を強めているが、これはメキシコ大統領選後の政策措置によって同国の司法制度に対する投資家の信認が揺らいだほか、米大統領選におけるトランプ前大統領の勝利で米・メキシコの貿易関係を巡る先行き不透明感が浮上しているため。次期米政権の通商政策がより明確になるまで、メキシコペソの地合いは不安定にならざるをえないだろう』と考察しています。また、『メキシコのエブラルド経済相は11日、トランプ次期米政権がメキシコからの輸入品に追加関税を課した場合、米国からの輸入品に報復関税をかける可能性を示唆した。米墨が互いに報復的に関税をかけることになれば、ペソが急落するリスクが高まろう』と言及しています。そして、『格付け会社ムーディーズ・レーティングスは14日、メキシコの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」へ引き下げた。理由として、財政赤字の拡大を中心とする政府支出の増加、最近の司法制度の見直しによる「抑制と均衡(チェック・アンド・バランス)の崩壊」のリスクを挙げた。メキシコの現在の外貨建て債務格付けは投資適格級の「Baa2」』と伝えています。メキシコペソ円の今週のレンジについては、『7.40円~7.80円』と予想しています。参考にしてみてくださいね。上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の11月26日付「メキシコペソ円今週の予想(11月25日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。フィスコリサーチレポーター 山崎みほ
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2024/11/27 17:41
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NYの視点:米11月消費者信頼感指数は改善、労働市場も堅調、追加利下げの必要性後退か
*07:39JST NYの視点:米11月消費者信頼感指数は改善、労働市場も堅調、追加利下げの必要性後退か
コンファレンスボードが発表した米11月消費者信頼感指数は111.7となった。昨年7月来で最高となった。昨年同月101を上回った。現況は140.9と、3月来で最高。10月からの上昇率はコロナワクチンなどの波及が好感された21年夏以降で最高。期待も92.3と、21年12月来で最高となり、指数を押し上げた。大統領選挙終了で不透明感が払しょくしたほか、トランプ氏の勝利で、成長に焦点を当てた政策期待が指数の押し上げにつながったと見られる。加えて、年末のホリデーシーズンを控え、消費者が楽観的見解を強めたことも指数の押し上げ要因になった可能性がある。コンファレンスボードのチーフエコノミストは、将来の雇用を巡り消費者が楽観的見方を強めており、3年ぶり高水準に達したと指摘。エコノミストが労働市場の状況を判断するうえで注目している指数「十分」と「困難」の差は18.2と、2カ月連続で拡大。今後6か月間でより多くの職が可能になるとの期待が強まった。今後12カ月のインフレ期待は、2020年3月来で最低となった。現状で、市場の12月連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ確率は60%。トランプ次期大統領が明らかにした中国、カナダ、メキシコに対する追加関税計画を巡り、インフレ要因になるとの見方も根強い。連邦準備制度理事会(FRB)は12月連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを実施し、来年は当面利下げを見送る可能性もあると見られている。■米11月消費者信頼感指数:111.7(10月109.6)現況:140.9(136.1)期待:92.3(91.9)■雇用十分:33.4(34.1、昨年同月38.6)不十分:51.4(48.3、45.8)困難:15.2(17.6、15.6)6か月後の予想増加:21.7(18.4、16.7)減少:17.8(16.2、20.1)不変:60.5(65.4、63.2)所得増加:19.0(19.5、17.7)減少11.8(11.8、12.7)不変:69.2(68.7、69.6)■今後12カ月のインフレ期待:4.9(5.2、昨年同月5.7)
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2024/11/27 07:39
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NYの視点:米次期財務長官にべッセント氏起用で米債利回りは低下、ドルを外準主要通貨として維持を公約
*07:41JST NYの視点:米次期財務長官にべッセント氏起用で米債利回りは低下、ドルを外準主要通貨として維持を公約
米国のトランプ次期大統領は、政権で需要なポストとして注目されていた財務長官にヘッジファンドを率いるスコット・ベッセント氏を起用すると発表した。財務長官の候補者の中でも、トランプ次期大統領の絶対ロイヤリストでトランプ氏の極端な政策を実施すると警戒されていた候補者ではなく、段階的に措置を進めると安全なベッセント氏起用が市場で好感された。トランプ次期大統領が選挙中から経済政策の柱として主張していた貿易不均衡是正するための貿易相手国に対する関税引き上げ策においても段階的に対処するとの期待が強まった。さらに、財政赤字の削減にも積極的に行動するとの期待も、インフレ再燃への懸念後退で米国債相場買いにつながったと見られる。同氏はウォ―ルストリートジャーナル紙とのインタビューで最優先課題として、トランプ氏の減税策実施、歳出削減に加え、ドルを外準の主要通貨として維持することを挙げた。米長期金利の低下でドル売りが優勢となったが、ドルの外準通貨として維持する公約はドルを支援すると見る。
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2024/11/26 07:41
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(中国)上海総合指数は0.24%高でスタート、米国の対中圧力を警戒
*11:00JST (中国)上海総合指数は0.24%高でスタート、米国の対中圧力を警戒
25日の上海総合指数は買い先行。前日比0.24%高の3274.88ptで寄り付いた後は、日本時間午前10時55分現在、0.13%安の3263.10ptで推移している。米国の対中圧力が警戒され、売りは優勢。一方、オフショア市場での元安進行が一服していることが指数を支えている。
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2024/11/25 11:00
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台湾の未来はいかに トランプ復活を受けた新たなレジリエンスと自治【中国問題グローバル研究所】
*10:23JST 台湾の未来はいかに トランプ復活を受けた新たなレジリエンスと自治【中国問題グローバル研究所】
◇以下、中国問題グローバル研究所のホームページ(※1)でも配信している陳建甫博士の考察をお届けする。近年、東アジアの地政学的環境が変化し続けている。中でも注目を集めているのが、台湾海峡における緊張の高まりだ。2025年にドナルド・トランプ氏が米国大統領に返り咲くことが決まり、この地域の環境を一段と複雑なものにしている。台湾の未来は不確かで危機をはらんでいる。米国政権の中国に対する姿勢は予測不能であり、しばしば対立的であることで知られており、台湾は他と一線を画す外交・安全保障面の課題に直面している。本記事では、トランプ氏の大統領復帰に対する台湾の戦略的対応について、グローバル政治の大きなシフトがもたらすチャンスとリスクという側面から考察していく。トランプ新政権は台湾をどう見るかトランプ政権一期目は、中国に対し強硬なスタンスをとり、従来の米国外交政策からの脱却を鮮明にした。「アメリカファースト(米国第一主義)」を掲げたトランプ政権は、中国の経済的優位性に挑むことを目的として関税を課し、多国間協力ではなく米国の一方的な利益を優先した。台湾問題においてそのスタンスは当初、不透明であったが、武器売却を増加させ、公式な交流を強化し、最終的には積極的な対応となった。ただ、トランプ氏の外交政策が本質的に不安定であったため、台湾は両大国との関係を悪化させることなく米中間の緊張に対処する必要に迫られ、危うい綱渡りを余儀なくされた。トランプ政権二期目も、中国に対しては引き続き強硬な政策をとる可能性が高いように思われる。米国政府が中国の影響力の拡大阻止を図ることにより、米国からの軍事・経済支援強化というチャンスが台湾に訪れる可能性もある。その一方で、台湾はトランプ氏の予測不能な外交政策の動向と米中間の長年にわたる緊張関係にともなうリスクに注視し続けなければならない。台湾の外交・経済戦略こうした力関係の変化に応じて、台湾は外交・経済戦略を調整していかなければならない。複雑な国際関係に巧みに対応し、主要な国・地域と強固な関係を育む―――それが、大国に囲まれた小国家である台湾の生き残りと繁栄を左右する。CPTPP協定による経済的リスクと外交的メリット環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)に台湾は加入した。このことにより、ICTセクターは現在の低関税の恩恵を受け、ごくわずかながら直接的なメリットを得られる可能性があるのに対して、農業や食品生産を中心とするその他のセクターが課題に直面することは明らかである。CPTPP締約国の市場は競争が激しいため、台湾の各セクターは外国産農産物とのし烈な競争にさらされるだろう。国内農業は厳しい状況に追い込まれ、伝統的基盤が脅かされかねない。このため、国内ではCPTPPへの加入に反対する声が高まっており、トレードオフの難しさが浮き彫りとなった。ただ、こうした経済面での懸念があるとはいえ、CPTPPへの加入は、以下の2つの主要領域において、台湾に大きな戦略的メリットをもたらすことは確実である。外交的承認 CPTPPへの加入で台湾の国際的な地位が向上し、高い水準の貿易と国際協力が可能となる。地域の経済的規範に従い、安全保障と経済同盟のバランスの取れた姿を演出したい台湾にとって無くてはならないパートナーである日本やカナダ、オーストラリアなど主要国との関係を強化できる。戦略的自治 CPTPPに加入することで、台湾は米国への依存を減らしつつ経済・戦略的パートナーとの強固なネットワークを構築するチャンスを得られる。この多国間協力の枠組みにより、台湾は地域の複雑な力関係により柔軟に対応して、中国からの外圧に対するレジリエンスを高めることができるだろう。このようにCPTPP加入は、台湾の国際化の進展と、米国との同盟関係に過度に依存することのない経済・外交的地位の向上をもたらしてくれる。国内セクターにリスクが及ぶことは明らかであるが、東アジアで自らの立ち位置を確立し、それを長期的に維持するには、CPTPP加入という経済的メリットが不可欠なのである。地域パートナーシップの強化台湾にとって喫緊の課題は米国の安全保障・経済支援への過度な依存からの脱却である。米国が非常に重要な同盟国であることに変わりはないが、台湾の長期的な安全保障と繁栄にはパートナーシップの多様化が欠かせない。例えば以下のようなシナリオが考えられる。ASEAN諸国やインド太平洋諸国との関係拡大 多様化のためにはまず、台湾の影響力を拡大させなければならない。その鍵を握るのが東南アジアである。2016年に台湾政府が本格始動させた新南向政策は、ASEAN諸国とインド、オーストラリア、ニュージーランドと台湾の関係強化を目的としている。トランプ政権下では、この政策が中国の一帯一路構想の対抗策として勢いを再び取り戻す可能性がある。そのハイテクで民主的なガバナンスモデルにより、台湾は中国の国家主導アプローチに代わる魅力的な選択肢を提供している。例えばベトナムやフィリピンのような国との貿易環境強化が、技術パートナーシップや再生可能エネルギープロジェクト、教育交流の道を開くかもしれない。台湾の半導体セクターやハイテクセクターが協力の重要な土台となって、台湾と東南アジア国双方のメリットとなるかもしれない。台湾が地域のイノベーションハブとなることができれば、投資を呼び込み、地域における経済的プレゼンスを高めることができる。地域同盟国との防衛協力強化 台湾は日本や韓国、フィリピンなど地域同盟国との防衛協力の強化も進める必要がある。具体的には共同軍事演習の実施や軍事情報共有、軍事技術の共同開発などが考えられる。ミサイル防衛やサイバーセキュリティ、海軍能力などの共同訓練プログラムを実施することで、連携が向上すると共に台湾自身の自衛力が高まり、米国の軍事支援への依存が減り、台湾の戦略的自治が強化できる。グローバルサプライチェーンにおける台湾の役割半導体製造を中心とした技術力は台湾の最も価値のある資産の1つだ。中国が技術力増強を進めているが、台湾はこの領域で依然主導的地位にあり、経済面と安全保障面でこれを生かすことができる。トランプ政権下で、台湾は日本や韓国はもとより、欧州とも関係を深めることで、AIや5Gインフラなど最新技術のグローバルサプライチェーンにおける自らの地位を強化できるかもしれない。これにより他国の中国への依存度は減り、台湾は経済的に強固な地位を得、かつ地政学的影響力を高めることができる。台湾の戦略上の長期目標必要なのは短期的な調整だけでない。台湾は長期を見据えた、戦略的な対応を進めなければならない。トランプ氏の復活はチャンスをもたらす反面、台湾に安全保障上のリスクも生じさせる。台湾は防衛、持続可能な経済、国際的承認といった極めて重要な領域にわたるレジリエンス構築を中心に長期戦略を策定する必要がある。地域同盟を通じた戦略的自治の構築 台湾が目指すべき最大のゴールは、外圧からの防波堤となる地域同盟国ネットワークの構築である。米国は今後も重要な同盟国だが、台湾は志を同じくする他の国々とのパートナーシップを多様化しなければならない。APECや東アジアサミットなどの多国間組織に参加することで、台湾の外交的プレゼンスはさらに強化されるだろう。グローバルな技術ハブとしての役割の推進 世界経済は技術をより重要視しており、台湾は半導体分野の専門技術や知識で主要なグローバルプレーヤーである。AIやグリーン技術、バイオテクノロジーなどの産業にも投資することで、台湾はこの役割を拡大させられる。また、技術ガバナンスの構築に積極的に関わり、自らの利益にかなう基準を提唱すべきである。国際的承認の拡大 国際的承認の拡大は、長期的目標としてぜひ挙げたいものだ。たとえ中国の反発があろうとも、台湾は志を同じくする国々に働きかけ、非公式な外交的プレゼンスを拡大させなければならない。世界保健機関(WHO)や国連など国際機関への加盟に向けた取り組みは、責任あるグローバルアクターとしての台湾の評価を高めてくれる。まとめトランプ氏が大統領に返り咲くこととなった今、台湾の自治強化は欠くべからざるものとなった。トランプ二期政権はチャンスもリスクも生む。こうした難しい環境を切り抜けるため、台湾は同盟国を増やし、防衛力と経済力を強化してレジリエンス確保を図らなければならない。地域同盟国との関係強化と技術的優位性の向上、国際的承認の拡大は、台湾の東アジアにおける不可欠なプレーヤーとしての地位を確立させる。公衆衛生面でのリーダーシップや環境の持続可能性、技術革新の追求で、グローバルな課題へのコミットメントを示せる。こうしたバランスの取れたアプローチを取れば、たとえ力関係が変化しようとも、台湾はアイデンティティと自治を維持できるはずである。民主的な価値観を守りながら、先を見越してグローバルな変化に適応できるかどうか。結局のところ、それが台湾の将来のレジリエンスを左右する。先行きが不透明なトランプ政権下でこうした対策を講じることで、台湾は東アジアにおける不可欠な自治国家としての役割を確保できるだろう。写真: Trump meets with House Republicans on Capitol Hill in Washington(※1)https://grici.or.jp/
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2024/11/25 10:23
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NYの視点:【今週の注目イベント】米PCE、FOMC議事録、ユーロ圏・東京CPI、など
*07:39JST NYの視点:【今週の注目イベント】米PCE、FOMC議事録、ユーロ圏・東京CPI、など
今週はユーロ圏、東京消費者物価指数(CPI)に注目が集まる。米国では米個人消費支出(PCE)や11月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に注目。ユーロ圏やドイツの11月PMIが冴えず欧州中央銀行(ECB)の大幅利下げ観測が強まりユーロ売り圧力となった、トランプ次期政権による対欧州関税策が響き景気先行き見通しも冴えず。CPIがインフレ鈍化を示す結果となると、さらなるユーロ売りにつながる。東京CPIの11月分は伸び加速が予想されている。円安が進んだほか、植田総裁が追加利上げも除外しない姿勢を示したため12月の追加利上げも選択肢とされており、円の下値も限定的か。市場の12月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は現状で50%前後。会合までには今週発表予定の10月の米個人消費支出(PCE)に加え、雇用統計や消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)が発表予定で、政策を左右する。PCEコア価格指数はディスインフレ停滞を示す見通しで、利下げペース鈍化を裏付ける可能性が指摘されている。FRBは11月開催分のFOMC議事要旨を公表する予定で、利下げの可能性を判断するうえで注目となる。■今週の主な注目イベント●米国26日:FOMC議事要旨公表、新築住宅販売、コンファレンスボード消費者信頼感指数27日:PCE価格指数、卸売り在庫、週次失業保険申請件数、第3四半期GDP改定値28日:感謝祭で休場●欧州25日:独IFO、欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミスト、レーン氏講演28日:ユーロ圏景気信頼感指数、消費者信頼感指数、独CPI29日:ユーロ圏CPI、独失業率●日本29日:失業率、東京CPI、鉱工業生産、小売売上高
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2024/11/25 07:39
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