みんかぶニュース 市況・概況

東京株式(大引け)=684円安、米金利上昇など警戒しリスク回避ムード一色

配信日時:2022/05/09 15:46 配信元:MINKABU
 9日の東京株式市場は主力株を中心に大きく売り優勢に傾き日経平均株価は急落、700円近い急落をみせ終値としては約2カ月ぶりの安値水準に沈んだ。  大引けの日経平均株価は前営業日比684円22銭安の2万6319円34銭と大幅反落。プライム市場の売買高概算は12億6342万株、売買代金概算は2兆9545億円。値上がり銘柄数は211、対して値下がり銘柄数は1598、変わらずは28銘柄だった。  きょうの東京市場はリスク回避ムード一色の展開となり、日経平均株価は大きく下値を試す展開を強いられた。米長期金利の上昇を背景に米国株市場でハイテク株への売りがかさんでおり、この流れが波及している。外国為替市場では1ドル=131円台まで円安が進んでいるが、きょうは輸出セクターでもこれを好感する動きはほとんどみられなかった。中国ではゼロコロナ政策による経済活動への影響が懸念されており、ウクライナ情勢の先行き不透明感も全体相場に重荷となっている。日経平均は軟調なアジア株や米株価指数先物の値動きを横目に漸次下げ幅を広げる展開で、ほぼこの日の安値圏で引けている。個別銘柄は1600近くが安くなり、これはプライム市場全体の約87%に相当する。売買代金は2兆9000億円台と3兆円台にあと一歩届かなかった。  個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が安く、東京エレクトロン<8035.T>、任天堂<7974.T>、キーエンス<6861.T>など値がさ株が売られ、ソニーグループ<6758.T>も下落した。ファーストリテイリング<9983.T>は一時4000円を超える下げとなった。オリエンタルランド<4661.T>が急落、日本製鉄<5401.T>など鉄鋼株も下値を探った。日本製鋼所<5631.T>、JUKI<6440.T>がストップ安となったほか、ジャパンベストレスキューシステム<2453.T>、BEENOS<3328.T>、ミスミグループ本社<9962.T>なども大幅安に売り込まれた。  半面、レーザーテック<6920.T>が戻り売りを浴びながらもプラス圏で着地したほか、商い上位の川崎汽船<9107.T>が大幅高となった。新光電気工業<6967.T>が堅調、東京ガス<9531.T>も買いが優勢だった。ヤマダホールディングス<9831.T>がストップ高を演じ、ノジマ<7419.T>も急騰。TOA<6809.T>、ヒロセ電機<6806.T>も物色人気。 出所:MINKABU PRESS

Copyright (C) MINKABU, Inc. All rights reserved.

ニュースカテゴリ