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概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は反落、中国景気の先行き不安がくすぶる流れ

配信日時:2022/04/08 10:08 配信元:FISCO
【ブラジル】ボベスパ指数 118862.12 +0.54%
7日のブラジル株式市場は4日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比634.37ポイント高(+0.54%)の118862.12で取引を終了した。117508.58から119247.25まで上昇した。

前半はマイナス圏でもみ合ったが、終盤は買い戻された。米株高や米景気後退入り懸念が緩和されていることが好感され、終盤は買いが優勢となった。一方、指数の上値は重い。米国が年内数回0.5%の利上げに踏み切るとの観測が引き続き警戒された。また、ウクライナ情勢の不透明感が解消されていないことも引き続き圧迫材料となった。

【ロシア】MOEX指数 2635.39 +0.92%
7日のロシア株式市場は3日ぶりに反発。主要指標のMOEX指数は前日比23.96ポイント高(+0.92%)の2635.39で取引を終了した。2618.26から2653.85まで上昇した。

買いが先行した後は狭いレンジでもみ合った。銀行などの上昇が指数の上げを主導した。また、欧州連合(EU)が対ロシア制裁を新たに発表しなかったことも投資家の不安心理をやや緩和させた。一方、指数の上値は重い。ウクライナ情勢の先行き不透明感が引き続き指数の足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 59034.95 -0.97%
7日のインドSENSEX指数は3日続落。前日比575.46ポイント安(-0.97%)の59034.95、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同168.10ポイント安(-0.94%)の17639.55で取引を終えた。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を再び拡大させた。米金融引き締めペースの加速観測を受け、インドなど新興国からの資金流出懸念が強まった。また、インフレ高進懸念の高まりなども引き続き圧迫材料。インド準備銀行(中央銀行)の利上げ時期について、8月以降になると予測されている。このほか、前日の米株安を受け、インド株も売りが広がった。

【中国本土】上海総合指数 3236.70 -1.42%
7日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比46.73ポイント安(-1.42%)の3236.70ポイントと反落した。

中国景気の先行き不安がくすぶる流れ。世界銀行やエコノミストらは、新型コロナウイルス感染再拡大などを理由に、中国経済成長率を相次ぎ下方修正している。上海市政府が7日発表したところによれば、市内の1日当たり新規感染は6日に1万9982人となり、過去最多を再び更新した。事実上のロックダウン(都市封鎖)も延長され、解除の見通しも立っていない。そのほか、米国で金融引き締めの動きが加速するとの見方が高まっていることもマイナス材料だ。

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