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NYの視点:ECB、年内の利上げも選択肢に
配信日時:2022/02/04 09:39
配信元:FISCO
欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り政策金利の据え置きを決定した。域内の1月インフレは5.1%と過去最高の伸びを記録した。ラガルド総裁は会合後の会見で、状況は変わったとし、今まで繰り返していた年内の利上げを除外する言及を避けた。
政策委員会全体がインフレを懸念していると指摘。インフレ見通しリスクは上向きに傾斜しており、ECBの物価安定目標達成に一段と近づいたと利上げの可能性を示唆。データに基づいて政策を決定していくとした。
3月にパンデミック緊急資産購入プログラム(PEPP)を終了、資産購入策(APP)を7-9月に終了し、その後、利上げを見直す軌道になると見られる。
また、ECBと米国の金融政策の違いに関して、財政支援策の規模の違いを理由に挙げた。パンデミック対応で比較的緩やかな財政策を実施した欧州の需要はパンデミック前の水準に戻した段階だが、米国の需要は大規模な財政策によりパンデミック前に比べ3割増し。このため、米国の金融引き締めペースはECBよりも速やかになっていると説明した。
主要各国中銀は今後、金融政策の正常化に向けた軌道にある。今後の為替相場は各国中銀の引き締めの幅やペースの差に注目していくことになる。
<FA>
政策委員会全体がインフレを懸念していると指摘。インフレ見通しリスクは上向きに傾斜しており、ECBの物価安定目標達成に一段と近づいたと利上げの可能性を示唆。データに基づいて政策を決定していくとした。
3月にパンデミック緊急資産購入プログラム(PEPP)を終了、資産購入策(APP)を7-9月に終了し、その後、利上げを見直す軌道になると見られる。
また、ECBと米国の金融政策の違いに関して、財政支援策の規模の違いを理由に挙げた。パンデミック対応で比較的緩やかな財政策を実施した欧州の需要はパンデミック前の水準に戻した段階だが、米国の需要は大規模な財政策によりパンデミック前に比べ3割増し。このため、米国の金融引き締めペースはECBよりも速やかになっていると説明した。
主要各国中銀は今後、金融政策の正常化に向けた軌道にある。今後の為替相場は各国中銀の引き締めの幅やペースの差に注目していくことになる。
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