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NYの視点:米12月雇用統計:労働市場の強さ確認でFRBの積極的な金融緩和解除軌道正当化へ

配信日時:2022/01/07 08:10 配信元:FISCO
米国労働省はワシントンで7日、12月雇用統計を発表する。エコノミストの平均予想によると、失業率は11月の4.2%から4.1%へさらに低下し、パンデミック前の低水準を回復する見込み。非農業部門雇用者数は44万人増と、11月21万人増から伸びが一段と拡大する公算となっている。

先行指標の中で雇用統計と相関関係が最も強いとされる民間の雇用者数を示すADP雇用統計の12月分は前月比+80.7万人と、11月から予想外に伸びが拡大しただけでなく、予想のほぼ2倍100万人近くとなった。このため、雇用統計の強い結果に期待が集まる。

全米の製造業活動状況を占めすISM製造業景況指数の雇用は54.2と、4カ月連続の50台で活動の拡大が継続。4月来で最高となった。米国経済の7割を消費が占めるため注目のISM非製造業景況指数の雇用は54.9と、56.5から低下したものの、6カ月連続で50を上回り活動の拡大を示した。

週次失業保険申請件数も20万件付近での推移。一時パンデミック前の水準をさらに下回り1969年以降52年ぶりの低水準に達するなど、労働市場のひっ迫を表明した。

雇用統計で、労働市場の強さがさらに証明されればFRBの早期利上げ軌道を正当化する。


■12月雇用統計の先行指標
・ADP雇用統計:+80.7万人(予想:+41.0万人、10月:+50.5万人←+53.4万人)
・ISM製造業景況指数雇用:54.2(53.3)
・ISM非製造業景況指数雇用:54.9(56.5)

・NY連銀製造業景況指数:
雇用(現状):+21.4(11月26、6カ月平均+19.7)
週平均就業時間:+12.1(+23.1、6カ月平均+16.3)

6か月先
雇用:+32.6(30.6、6カ月平均37.2)
週平均就業時間:+15.7(10.2、6カ月平均+8.4)

・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
雇用(現状):33.9(27.2、6カ月平均30.0)
週平均就業時間:30.4(30.6、26.8)

6か月先
雇用:20.0(31.1、6か月平均46.5)
週平均就業時間:6.5(9.7、6か月平均17.8)

・消費者信頼感指数(%)
雇用
十分:55.1(55.5、21.0)
不十分:32.4(33.7、56.1)
困難:12.5(10.8、22.9)

6カ月後
増加:25.1(22.8、28.0)
減少:14.8(19.0、22.2)
不変:60.1(58.2、49.8)
所得
増加:18.0(18.9、15.7)
減少:11.5(11.7、14.6)
不変:70.5(69.4、69.7)

・失業保険申請件数


件数 前週比 4週平均 継続受給者数

01/01/22|   207,000|     7,000|  204,500|   n/a  |n/a
12/25/21|   200,000|    -6,000|  199,750| 1,754,000|
12/18/21|   206,000|     1,000|  206,500| 1,718,000|
12/11/21|   205,000|    17,000|  203,500| 1,856,000|
12/04/21|   188,000|   -39,000|  219,750| 1,867,000|
11/27/21|   227,000|    33,000|  240,000| 1,999,000|
11/20/21|   194,000|   -76,000|  251,000| 1,954,000|
11/13/21|   270,000|     1,000|  273,250| 2,055,000|
11/06/21|   269,000|    -2,000|  278,500| 2,109,000|

■市場エコノミスト予想
失業率:4.1%(11月4.2%)
非農業部門雇用者数:前月比+44万人(+21 万人)
民間部門雇用者数:前月比+52.5万人(+60.4万人)
平均時給:予想:前月比+0.4%、前年比+4.2%(+0.3%、+4.8%)






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