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三洋化成 Research Memo(1):パフォーマンス・ケミカルスを通じて、社会に貢献するユニークなグローバル企業
配信日時:2021/12/23 15:31
配信元:FISCO
■要約
1. 会社概要
三洋化成工業<4471>は、約3,000種のパフォーマンス・ケミカルスを国内外の幅広い産業向けに提供している。社是に「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」を掲げ、様々な界面等で活躍するパフォーマンス・ケミカルスを通じて、全従業員が誇りを持ち、働きがいを感じるユニークでグローバルな高収益企業に成長し、社会に貢献することを目指している。独自技術をベースに機能化学品の市場で高いシェアを誇っていることが強みであるほか、幅広い産業向けに提供して特定分野への依存度が小さい全天候型の収益構造であることも特徴だ。
2. 2022年3月期第2四半期累計業績の概要
2022年3月期第2四半期累計の連結業績については、売上高が前年同期比17.6%増の77,519百万円、営業利益が同28.7%増の5,918百万円、経常利益が同56.9%増の6,861百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同89.6%増の4,418百万円となった。一方、期初予想比では売上高94.5%、営業利益98.6%と若干未達となったものの、経常利益114.4%、親会社株主に帰属する四半期純利益110.5%と計画を上回って着地した。前年同期の新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)からの需要の回復や原材料価格高騰に伴う製品価格改定のほか、利益面では商品構成の良化等が寄与し、増収増益で着地した。
3. 2022年3月期業績の見通し
2022年3月期連結業績については期初予想を据え置き、売上高で前期比17.4%増の170,000百万円、営業利益で同13.1%増の13,500百万円、経常利益で同12.5%増の13,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同23.6%増の9,000百万円としている。コロナ禍の影響、原材料価格高騰やサプライチェーン混乱の影響など不透明感もあるが、需要回復による販売数量増加、原材料価格上昇に伴う販売価格改定、高付加価値製品の拡販、持分法投資損益の良化などにより増収増益予想としている。期初予想を据え置いたものの、第2四半期時点の通期進捗率は売上高45.6%、営業利益43.8%、経常利益50.8%、親会社株主に帰属する当期純利益49.1%とおおむね順調に推移していることに加え、コロナ禍からの経済活動の回復、2022年3月期上期に中国市場の顧客側の在庫調整で落ち込んだ高吸水性樹脂(生活・健康産業関連分野)が下期は回復見込みであること、為替が想定よりも円安水準で推移していることなどを勘案すれば、通期予想を上振れて着地する可能性が高いと弊社では考えている。
4. 成長戦略
中期経営計画については、コロナ禍による不透明感を考慮して策定を1年先送りしたものの、基本方針に大きな変化はなく、全社員が誇りを持ち、働きがいを感じるユニークでグローバルな高収益企業に成長し、社会に貢献することを目指していく。中期成長に向けた戦略としては、全樹脂電池、慢性創傷治療、外科用止血材、アグリ・ニュートリション、匂いセンサーなど、独自技術やアライアンスを活用した新製品開発・新規事業創出を積極的に推進していく。樋口章憲代表取締役社長兼執行役員社長は「4~5年先の開花に向けて種まきを行っている。企業変革を遂行して、従業員一人ひとりが「ワクワクする会社」を作り上げ、さらなる企業価値の向上を目指す」と意欲的に語っている。全天候型の収益基盤と安定した財務基盤にブルーオーシャン戦略による新規事業創出が加わることになり、成長ポテンシャルは高いと弊社では考えている。
■Key Points
・様々な界面等で活躍するパフォーマンス・ケミカルスを通じて、社会に貢献するユニークなグローバル企業
・約3,000種のパフォーマンス・ケミカルスを国内外の幅広い産業向けに提供
・2022年3月期第2四半期累計業績は全般的に好調に推移し、大幅増収増益
・通期も増収増益予想。期初予想を据え置いたものの、順調に進捗していることから上振れの可能性も
・全天候型の収益基盤と安定した財務基盤にブルーオーシャン戦略による新規事業創出が加わることになり、成長ポテンシャルは高い
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<NB>
1. 会社概要
三洋化成工業<4471>は、約3,000種のパフォーマンス・ケミカルスを国内外の幅広い産業向けに提供している。社是に「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」を掲げ、様々な界面等で活躍するパフォーマンス・ケミカルスを通じて、全従業員が誇りを持ち、働きがいを感じるユニークでグローバルな高収益企業に成長し、社会に貢献することを目指している。独自技術をベースに機能化学品の市場で高いシェアを誇っていることが強みであるほか、幅広い産業向けに提供して特定分野への依存度が小さい全天候型の収益構造であることも特徴だ。
2. 2022年3月期第2四半期累計業績の概要
2022年3月期第2四半期累計の連結業績については、売上高が前年同期比17.6%増の77,519百万円、営業利益が同28.7%増の5,918百万円、経常利益が同56.9%増の6,861百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同89.6%増の4,418百万円となった。一方、期初予想比では売上高94.5%、営業利益98.6%と若干未達となったものの、経常利益114.4%、親会社株主に帰属する四半期純利益110.5%と計画を上回って着地した。前年同期の新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)からの需要の回復や原材料価格高騰に伴う製品価格改定のほか、利益面では商品構成の良化等が寄与し、増収増益で着地した。
3. 2022年3月期業績の見通し
2022年3月期連結業績については期初予想を据え置き、売上高で前期比17.4%増の170,000百万円、営業利益で同13.1%増の13,500百万円、経常利益で同12.5%増の13,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同23.6%増の9,000百万円としている。コロナ禍の影響、原材料価格高騰やサプライチェーン混乱の影響など不透明感もあるが、需要回復による販売数量増加、原材料価格上昇に伴う販売価格改定、高付加価値製品の拡販、持分法投資損益の良化などにより増収増益予想としている。期初予想を据え置いたものの、第2四半期時点の通期進捗率は売上高45.6%、営業利益43.8%、経常利益50.8%、親会社株主に帰属する当期純利益49.1%とおおむね順調に推移していることに加え、コロナ禍からの経済活動の回復、2022年3月期上期に中国市場の顧客側の在庫調整で落ち込んだ高吸水性樹脂(生活・健康産業関連分野)が下期は回復見込みであること、為替が想定よりも円安水準で推移していることなどを勘案すれば、通期予想を上振れて着地する可能性が高いと弊社では考えている。
4. 成長戦略
中期経営計画については、コロナ禍による不透明感を考慮して策定を1年先送りしたものの、基本方針に大きな変化はなく、全社員が誇りを持ち、働きがいを感じるユニークでグローバルな高収益企業に成長し、社会に貢献することを目指していく。中期成長に向けた戦略としては、全樹脂電池、慢性創傷治療、外科用止血材、アグリ・ニュートリション、匂いセンサーなど、独自技術やアライアンスを活用した新製品開発・新規事業創出を積極的に推進していく。樋口章憲代表取締役社長兼執行役員社長は「4~5年先の開花に向けて種まきを行っている。企業変革を遂行して、従業員一人ひとりが「ワクワクする会社」を作り上げ、さらなる企業価値の向上を目指す」と意欲的に語っている。全天候型の収益基盤と安定した財務基盤にブルーオーシャン戦略による新規事業創出が加わることになり、成長ポテンシャルは高いと弊社では考えている。
■Key Points
・様々な界面等で活躍するパフォーマンス・ケミカルスを通じて、社会に貢献するユニークなグローバル企業
・約3,000種のパフォーマンス・ケミカルスを国内外の幅広い産業向けに提供
・2022年3月期第2四半期累計業績は全般的に好調に推移し、大幅増収増益
・通期も増収増益予想。期初予想を据え置いたものの、順調に進捗していることから上振れの可能性も
・全天候型の収益基盤と安定した財務基盤にブルーオーシャン戦略による新規事業創出が加わることになり、成長ポテンシャルは高い
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<NB>
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