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FOMCは想定内で、金はレンジ相場か? サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

配信日時:2021/12/17 17:49 配信元:FISCO
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、NY金についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、今週のNY金について『FOMCは想定内で、金はレンジ相場か?』と述べています。

続けて、『先週のNY金は、小動き。1770~1795ドルのレンジで推移した。依然として1800ドルは重いものの、1750ドルを下回るような弱地合いでもない』と伝えています。

米連邦準備制度理事会(FRB)については、『これまで「インフレは一時的」として、利上げには慎重姿勢だったが、パウエルFRB議長は先の議会証言でテーパリング(量的金融緩和の縮小)の前倒し完了と、インフレに関して一時的との認識を改めるという基本姿勢を表明した。また、FOMCで投票権を持つ多くの地区連銀総裁からはタカ派的な発言が目立っている。こうした中、テーパリングの完了時期が2022年半ばから数カ月早まるとの見方が強まっている』と解説しています。

次に、『3日に発表された11月米消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.8%上昇し、伸びは前月の6.2%から大幅に加速した。第2次オイルショック後の1982年6月以来約39年ぶりの高水準で、物価上昇は幅広い品目に波及していることがわかった』と伝え、『14日に発表された11月米卸売物価指数(PPI)は前月比0.8%上昇と、市場予想の0.5%を上回った。前年同月比では9.6%の上昇と、比較可能な2010年以降で最大を更新。CPIに続きPPIも米利上げ前倒し観測を強める内容となり、米長期金利が上昇。これを背景に外国為替市場では対ユーロでドルが堅調に推移し、ドル建て金は売りが活発化した』と説明しています。

また、『CMEのFEDWATCHを見ると、来年4月以降の利上げ確率見通しが高まっている』と述べています。

今週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の他にも欧州中央銀行(ECB)理事会、イングランド銀行(BOE、英中銀)金融政策委員会や日銀金融政策会合が開催されます。
陳さんは、『FOMCの内容はある程度、市場に織り込まれているため、より「タカ派的でなければドルや米金利が一段高となる展開は難しいだろう。他の中銀は、金融緩和姿勢を維持すると予想され、世界的にも低金利状態が続くとなれば、金相場にはプラスに作用しそうだ』と考察しています。

こうしたことから、NY金について、『1700~1850ドルのレンジを想定する。JPX金は6500円前後でのもち合いとなりそうだ』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の12月15日付「FOMCは想定内で、金はレンジ相場か?】」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜



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