注目トピックス 日本株
今週のマーケット展望「日経平均予想は29000〜30100円」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)
配信日時:2021/09/06 10:09
配信元:FISCO
皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター山崎みほの「マネックス証券の気になるレポート」です。
先週は、政治への期待感で株価が大きく動きましたね。今朝も日経平均は大きく続伸。そして、TOPIXは連日の年初来高値を更新しています!取引時間中としては1990年8月21日以来、約31年ぶりの高値水準で動いています。
さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、9月6日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。
まず広木さんは、『先週末に日本株相場が演じた急騰の勢いは、その晩の海外時間でも引き継がれた。シカゴCME日経平均先物は2万9595円で引け、3日の大取終値を435円上回った』と伝えています。
そして、『週明けの日本株相場はとりあえず続伸で始まる公算が高いが、問題は持続力だ』と言及。
『短期間で大幅に上昇しているだけに利益確定売りで反動安となりやすい - と、これまでならそう考えるのが普通だ』と前置きしたうえで、『しかし、TOPIXは年初来高値かつ30年ぶりの高値であり、日本株の売り方は全敗という状況だ。利益確定売りで軟化したところは、買い遅れた売り方の買い戻しがすかさず入って、なかなか押さないことが考えられる。短期間にこれだけ上昇すると踏み上げ的な様相が強まるだろう。週末には先物・オプション取引に係る特別清算指数算出(メジャーSQ)も控えており、売り方の買い戻しで上値追いに弾みがつくことも考えられる。日経平均は3万円の大台を試す場面もあるかもしれない』と見解を述べています。
一方、米国では『8月の雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を大幅に下回った。景気敏感株が売られダウ平均は下落したが、これでFRBはテーパリングを急がないという見通しが台頭している』として、『11月決定、12月開始という市場のメインシナリオが後ずれする可能性が出てきた』と広木さんはいいます。
『11月のFOMCは2-3日に開催される。10月の雇用統計の発表はそのあとの11月5日。つまり、11月のFOMCで決めるには、あと1回、9月の雇用統計しか点検できない。仮に9月の統計で大幅に雇用が戻ったとして、その1回だけで決定できるか大いに疑問である。おそらく12月のFOMCまで決定は待たれるだろう』とのことです。また、『8日にはウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁が講演する。何かヒントが得られるか、要注目である』としています。
国内の状況については、『コロナ感染の今の波もピークアウトしたように見える。1人の感染者が何人にうつすかを示す「実効再生産数」は首都圏で感染拡大の目安となる1を割ってきた』として、『このままいけば12日までで緊急事態宣言が解除される可能性も高い。緊急事態宣言もあと1週間となれば市場のセンチメントも上向くだろう』と分析しています。
また、今週の主な予定は、『7日に日本の景気動向指数、中国の貿易収支、独のZEW景況感指数、8日に景気ウォッチャー調査、米国地区連銀経済報告(ベージュブック)、9日に工作機械受注、中国の消費者物価指数、欧州中央銀行(ECB)定例理事会などがある』と説明。
ただ、『何といっても市場の注目は国内の政治動向だ』と広木さん。『テーパリング開始の遅れ=金融緩和の長期化、緊急事態宣言の終わりが見えてきたことなど、株に資金を向かわせる材料は豊富だ。政策期待も高まって今週も堅調ではないか』と予想しています。
参考にしてみてくださいね。
山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。
フィスコマーケットレポーター 山崎みほ
<CS>
先週は、政治への期待感で株価が大きく動きましたね。今朝も日経平均は大きく続伸。そして、TOPIXは連日の年初来高値を更新しています!取引時間中としては1990年8月21日以来、約31年ぶりの高値水準で動いています。
さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、9月6日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。
まず広木さんは、『先週末に日本株相場が演じた急騰の勢いは、その晩の海外時間でも引き継がれた。シカゴCME日経平均先物は2万9595円で引け、3日の大取終値を435円上回った』と伝えています。
そして、『週明けの日本株相場はとりあえず続伸で始まる公算が高いが、問題は持続力だ』と言及。
『短期間で大幅に上昇しているだけに利益確定売りで反動安となりやすい - と、これまでならそう考えるのが普通だ』と前置きしたうえで、『しかし、TOPIXは年初来高値かつ30年ぶりの高値であり、日本株の売り方は全敗という状況だ。利益確定売りで軟化したところは、買い遅れた売り方の買い戻しがすかさず入って、なかなか押さないことが考えられる。短期間にこれだけ上昇すると踏み上げ的な様相が強まるだろう。週末には先物・オプション取引に係る特別清算指数算出(メジャーSQ)も控えており、売り方の買い戻しで上値追いに弾みがつくことも考えられる。日経平均は3万円の大台を試す場面もあるかもしれない』と見解を述べています。
一方、米国では『8月の雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を大幅に下回った。景気敏感株が売られダウ平均は下落したが、これでFRBはテーパリングを急がないという見通しが台頭している』として、『11月決定、12月開始という市場のメインシナリオが後ずれする可能性が出てきた』と広木さんはいいます。
『11月のFOMCは2-3日に開催される。10月の雇用統計の発表はそのあとの11月5日。つまり、11月のFOMCで決めるには、あと1回、9月の雇用統計しか点検できない。仮に9月の統計で大幅に雇用が戻ったとして、その1回だけで決定できるか大いに疑問である。おそらく12月のFOMCまで決定は待たれるだろう』とのことです。また、『8日にはウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁が講演する。何かヒントが得られるか、要注目である』としています。
国内の状況については、『コロナ感染の今の波もピークアウトしたように見える。1人の感染者が何人にうつすかを示す「実効再生産数」は首都圏で感染拡大の目安となる1を割ってきた』として、『このままいけば12日までで緊急事態宣言が解除される可能性も高い。緊急事態宣言もあと1週間となれば市場のセンチメントも上向くだろう』と分析しています。
また、今週の主な予定は、『7日に日本の景気動向指数、中国の貿易収支、独のZEW景況感指数、8日に景気ウォッチャー調査、米国地区連銀経済報告(ベージュブック)、9日に工作機械受注、中国の消費者物価指数、欧州中央銀行(ECB)定例理事会などがある』と説明。
ただ、『何といっても市場の注目は国内の政治動向だ』と広木さん。『テーパリング開始の遅れ=金融緩和の長期化、緊急事態宣言の終わりが見えてきたことなど、株に資金を向かわせる材料は豊富だ。政策期待も高まって今週も堅調ではないか』と予想しています。
参考にしてみてくださいね。
山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。
フィスコマーケットレポーター 山崎みほ
<CS>
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