本日の注目個別銘柄ニュース一覧

本日の注目個別銘柄 ストライク、メンバーズ、関西スーパなど <4917> マンダム 1801 +147急伸。前週末に上半期決算を発表、営業損益は6.46億円の赤字(前年同期は8.95億円の黒字)となった。販管費抑制や費用発生の遅れなどで、従来計画の16億円の赤字からは大幅改善。また投資有価証券売却益が発生、純利益は従来計画の11.50億円を上回る18.18億円に。通期計画は据え置いたが、国内経済活動の正常化、東南アジアでも感染者数の伸び鈍化などで、通期計画の上積みを期待する向きが多い。<8015> 豊田通商 5280 +350大幅高。先週末に上半期決算を発表、純利益は1276億円で前年同期比3.1倍と大幅増となり、通期計画は従来の1500億円から1900億円に上方修正した。市場予想の1800億円も上回る水準に。一過性の利益計上もあったようだが、自動車減産の影響も懸念されていただけに、上振れ決算がポジティブサプライズにつながっている。また、年間配当金計画も従来の120円から140円にまで引き上げている。<9603> H.I.S. 2435 -124大幅反落。先週末に未定としていた通期業績予想を公表、営業損益は630億円の赤字の見通し。緊急事態宣言の発令や各国における渡航制限措置の影響が大きく響いた。損失幅は想定よりもやや大きいとの見方が優勢のようだ。また、10月29日開催の取締役会において、第三者割当による新株式及び新株予約権の発行について決議したと発表、株式価値の希薄化も警戒されているようだ。<8604> 野村 515.3 -34.7大幅反落。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期純利益は32億円で前年同期比95.2%の大幅減益、米国での法的費用計上が響いた。また、リテールやホールセールなど本業ベースでも同業他社と比較でやや劣勢との見方があるもよう。発行済み株式数の2.5%に当たる8000万株、500億円を上限とする自社株買いを発表しているが、一方で上半期末配当金は8円と前年同期末比12円の減配としている。<6460> セガサミーHD 1703 +89大幅続伸。子会社のセガとマイクロソフトが、次世代戦略タイトルの創出と次世代開発環境の構築に関して戦略的提携の検討を進めることに合意したと発表。今後、大型グローバルタイトルの創出に向け、マイクロソフトの様々な技術を活用してタイトル開発を進めていくこと、マイクロソフトが保有するソリューションを活用して次世代開発環境の構築を進めていくことなどを想定している。業績拡大につながっていくとの期待が先行へ。<9919> 関西スーパ 1448 -400ストップ安比例配分。先週末に臨時株主総会を開催、イズミヤおよび阪急オアシスとの株式交換契約が承認されている。これに伴い、同社のH2O傘下入りが決定している。統合議案の秘訣を前提に買収を目指していたオーケーでは、提案を取り下げる意向を表明しているもよう。オーケーでは1株2250円でのTOBを計画していたこともあって、高いTOBプレミアム期待が消滅する形になっている。<2130> メンバーズ 2755 -700ストップ安比例配分。先週末に上半期決算を発表、営業利益は3.7億円で前年同期比2.5倍となっている。ただ、従来予想の5億円を大きく下回る着地となっており、通期予想も従来の18億円から16億円、前期比26.8%増に引き下げている。EMC事業における不採算案件の発生、新規獲得の計画遅延などが背景となっている。バリュエーション面の割高感が強い中、下方修正にはネガティブインパクトが強まりやすいようだ。<6196> ストライク 5000 +700ストップ高比例配分。先週末に21年9月期決算を発表、営業益は34.5億円で、年率換算した前期比では6.9%の増益。従来計画30.8億円も上回った。年間配当金も従来計画27円から32円、前期比8円の増配。また、22年9月期は42.1億円で年率換算した前期比32.2%増を見込む。配当金も年間36円まで一段の引き上げを計画。成約数などを保守的に見込むともしており、期待以上の業績拡大を評価する動きに。<6981> 村田製 8619 -34反落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は2221億円で前年同期比68.9%増益となり、従来計画の2040億円を上回る着地になっている。一方、通期予想は3650億円で前期比16.5%増を据え置いている。市場予想は3800億円弱の水準とみられる。受注は減少傾向にあり、9月単月のBBレシオは1を下回ってきているもよう。受注モメンタムの鈍化を警戒視する動きが優勢となっている。<6920> レーザーテック 26695 +1665切り返して反発。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は20.2億円で前年同期比55.4%の減益となっている。成長期待の高さから高バリュエーションが付与されている中、大幅減益決算を受けて売りが先行したものの、受注高は同4.4倍と想定以上の急拡大が続いており、あくまでも短期的な収益悪化は装置の検収タイミングによるもので、拡大トレンドには変化がないとのポジティブな見方が優勢となってきている。 <ST> 2021/11/01 15:22 本日の注目個別銘柄 ZOZO、富士電機、アンリツなど <2212> 山崎パン 1730 -92大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は14.7億円で前年同期比38.4%増益となったが、市場予想は7億円ほど下振れた。子会社の不二家は好調であるが、単体では、好採算の食パンの伸び悩みや原料高などで減益となったもよう。来年度には一段と原材料コストなどの上昇が想定されるなか、主力事業の伸び悩みを受けて警戒感が先行しているようだ。<6504> 富士電機 5550 +585急伸。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業益は110億円で前年同期比3.8倍となり、市場予想を15億円程度上振れた。また、通期計画は従来の600億円から670億円に上方修正し、コンセンサスの640億円をも上回り、現行の為替水準が続けばさらなる上振れも想定されているようだ。主力事業の収益見通しを揃って引き上げている。未定としていた上半期配当金は前年同期末比5円増の45円に引き上げ。<6857> アドバンテス 9330 -270急反落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業益は214億円で前年同期比22.2%増、物流混乱の影響などで市場予想を50億円程度下回る。一方、通期計画は1000億円から1050億円に上方修正。また、7-9月期受注高は1000億円弱の従来想定を大幅に上回る2038億円となり、通期予想は4000億円から5650億円に増額。ただ、下期計画は上期比減少を見込み、株価は短期的な出尽くし感に。<6723> ルネサス 1402 -32急反落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期のNon-GAAPベースでの営業益は839億円で、会社計画中央値696億円や市場予想を大幅に上振れた。一方、10-12月期見通しは、営業益の中央値をベースに834億円としており、ほぼ前四半期並みの水準。供給面のボトルネックなどを反映して、粗利益率の前四半期比低下を見込む。慎重な計画とはみられるが、株価も高値圏にあるため目先の出尽くし感が先行した。<6861> キーエンス 68510 +3280大幅反発。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は1040億円で前年同期比59.8%増益となり、市場予想を80億円程度上振れる着地に。全地域で大幅増収となり、四半期ベースでの過去最高を更新。全般的に部材不足の影響が強まっている中、即日出荷体制が維持できているほか、粗利益率も第1四半期と同様に高水準であり、強い収益体質があらためて確認されている。なお、業績見通しは非開示としている。<6758> ソニーG 13140 +245急反発。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業益は3185億円で前年同期比1.0%増となり、市場予想を300億円程度上回った。エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション事業が好調持続のほか、イメージング&センシング・ソリューション事業も想定以上に底堅く推移した。通期計画は9800億円から1兆400億円に上方修正、市場予想を300億円程度上振れ。相対的な底堅い業績推移を評価の動き。<6754> アンリツ 1885 -187急落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は44億円で前年同期比6.9%減となり、市場予想を5億円程度下振れている。半導体不足などでの供給面がボトルネックに。通期計画は205億円で前期比4.3%増を据え置いているが、半導体不足の影響は下期に一段と拡大するとの見方が示されており、コンセンサスは切り下がる方向とみられる。7-9月期は通信計測事業の受注高も前四半期比では減少となっている。<6770> アルプスアル 1110 -76大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は106億円で前年同期比141億円の損益改善となり、ほぼ従来計画線上での着地となっている。通期予想は売上高を下方修正、半導体不足による自動車メーカーの減産の影響が響く。一方、営業利益は280億円の従来予想を据え置いているが、為替前提を円安に修正しているため、実質的には下振れと捉えられている。なお、追加の構造改革費用計上で通期最終益は下方修正している。<6752> パナソニック 1392.5 -92大幅続落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は968億円で前年同期比4.3%増益となり、1050億円程度の市場予想を下振れ着地に。調整後営業利益は2ケタの減益になっている。空調冷熱ソリューションズやスマートライフネットワーク、車載機器・電池などが伸び悩んだ。通期計画は3300億円から市場予想並みの3700億円に上方修正も、一過性の株式評価益計上などが主因となっている。<3092> ZOZO 3645 -630急落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は112億円で前年同期比18.1%増益となり、120億円程度の市場予想は下回った。前年のハードルが低かったZOZOTOWN事業の受託販売の伸びが想定より限定的にとどまっているもよう。株価が高値圏で推移していたことから、コンセンサス下振れ決算をネガティブ視する動きが先行する形に。 <ST> 2021/10/29 16:32 本日の注目個別銘柄 大日住薬、航空電子、ファナックなど <5334> 日特殊陶 1813 +71急伸。前日に上半期決算を発表、営業益は339億円で前年同期比2.0倍、9月27日の上方修正値310億円をさらに上回った。また、通期予想は従来の500億円から685億円に増額、スパークプラグの補修用部品、半導体製造装置用部品が好調に推移しているほか、想定以上の円安などが上振れ要因。上方修正自体は想定線だが、修正幅は想定以上。年間配当金も従来計画の74円から96円に引き上げ、前期比36円の増配に。<4307> NRI 4540 +335急伸。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は273億円で前年同期比24.2%増益となった。DX需要を背景にコンサルティングや産業ITソリューションなどが好調に推移した。通期計画は従来の960億円から1040億円、前期比28.8%増に上方修正、990億円程の市場予想を上回る水準に。年間配当金も従来計画の38円から40円に引き上げ、前期比4円の増配としている。<6807> 航空電子 1882 +198急伸。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は56.2億円で前年同期比2.1倍となり、従来予想の44億円を大きく上回った。通期計画は従来の155億円から185億円、前期比2.1倍にまで上方修正。コンセンサスは従来会社計画並みの水準だった。自動車や産機・インフラ向けなどの売上見通しを引き上げているようだ。想定以上の好決算をストレートに評価する動きが優勢に。<4506> 大日住薬 1649 -300急落で下落率トップ。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は393億円で前年同期比61.8%増益となったが、大塚HDの一時金約300億円を計上したことが大幅増益の背景であり、実質的には厳しい状況が続く形に。北米のラツーダが流通在庫調整の影響で減収となっているほか、スミトバント関連新製品の売上は想定よりも伸び悩んだとの見方も。また、ジェフリーズ証券では投資判断を格下げしたもよう。<7735> スクリーンHD 10400 +790急伸。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は154億円で前年同期比3.3倍となり、市場予想を30億円程度上振れた。半導体製造装置の受注高も994億円となり、従来の会社想定を上回ったもよう。通期計画は従来の445億円から545億円、前期比2.2倍に引き上げ、第1四半期決算時に続く上方修正に。市場予想は480億円程度だった。半導体製造装置の利益率上昇が収益上振れの主因のようだ。<6501> 日立 6650 -130反落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は1796億円で前年同期比46.7%増益、ほぼ市場予想水準での着地となっている。一方、通期計画は従来の7400億円から7230億円、前期比46.0%増に下方修正している。市場予想は従来会社計画をやや上回る水準であった。半導体など部材不足の影響が下方修正の要因。半導体不足の影響は下期にかけて拡大する見通しにもなっている。<6702> 富士通 19985 -1770急落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は477億円で前年同期比19.4%増益となり、市場予想を80億円程度下振れる着地になった。部材調達遅延の影響が市場想定以上に響く格好になっているもよう。通期営業利益は2750億円、前期比3.3%増を据え置いているが、連結子会社の新光電工が通期予想を上方修正していることを考慮すると、ネガティブな反応にもつながっているようだ。<4063> 信越化 20500 +575大幅続伸。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は1696億円で前年同期比81.6%増益、市場予想を300億円強上振れている。4-6月期の同41.7%増から増益率は一段と拡大する形にもなっている。塩ビが想定以上に好調推移のほか、電子材料も市場期待値を上回る状況とみられる。通期予想の4850億円、前期比23.7%増は据え置いているものの、コンセンサス水準は大きく切り上がる方向のようだ。<2413> エムスリー 6712 -533急落。前日に上半期決算を発表、営業益は619億円で前年同期比2.6倍となったが、中国IPO関連などの評価益が計上されており、これを除いたベースでは同33%増の水準に。主力のメディカルプラットフォーム事業の増収率が第1四半期の39.1%増に対して、7-9月期は12.5%増に鈍化、人材拡大の遅れなどがボトルネックとなっている。バリュエーション水準が割高な中、成長鈍化の兆しなどをネガティブ視された。<6954> ファナック 22250 -2110急落。前日に7-9月期決算を発表、営業益は419億円で前年同期比97.0%増となったが、市場予想は100億円強下回った。通期予想は従来の1944億円から1775億円に下方修正、コンセンサスは2100億円程度であったとみられ、ネガティブインパクトにつながった。半導体・電子部品の部品不足など供給面の制約が強まっているもよう。会社側では急速な状況改善は見込みにくいとみているようだ。 <ST> 2021/10/28 15:24 本日の注目個別銘柄 新光電工、遠藤照明、東和薬品など <4553> 東和薬品 3060 -335急落。前日に業績予想の上方修正、上半期営業益は従来の84.1億円から103.1億円、前年同期比15.7%増に、通期では174億円から193億円、前期比3.1%減にそれぞれ引き上げた。研究開発費など販管費の消化が遅れていることなどが引き上げの背景。ただ、第1四半期営業益は60.8億円で前年同期比33.7%増の水準であり、業績上振れ期待から株価も上昇していたため、短期的な出尽くし感が優勢となった。<6932> 遠藤照明 1078 -149急落で下落率トップ。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来の12億円から16億円、前年同期比3.6倍の水準にまで引き上げた。国内市場において商業施設の投資需要が想定よりも回復したこと、英国での販売が堅調に推移していることなどが背景。ただ、第1四半期が10.1億円と高水準であったことから、今回の修正幅にはサプライズが乏しく、目先の出尽くし感が優勢となっているようだ。<6804> ホシデン 1105 +81大幅続伸。前日に業績予想の修正を発表、上半期営業利益は従来の51億円から65億円、前年同期比25.8%増に引き上げ、一転して増益見通しとした。売上高は下方修正となっているが、移動体通信関連向けや健康機器関連向けの売上が想定より伸長、一時的に高収益の製品の受注があったことなどで収益率が上昇した。収益の上振れ期待は高かったとみられるが、目先は通期計画の上方修正なども意識される展開に。<9101> 郵船 7740 -340大幅反落。本日は海運株が全面安、業種別下落率のトップになっている。バルチック指数の下落が売り材料とされているもよう。前日のバルチック指数は前日比4.72%の下落、一昨日も3.5%の下落となっていた。10月7日の高値水準からは28.2%の下落水準で、足元では下落ピッチが再度強まる格好に。市況上昇がけん引役となっていた海運株の業績ピークアウトなども意識されてきているもよう。<6305> 日立建機 3715 +245大幅続伸。前日に上半期決算を発表、調整後営業益は381億円で前年同期比3.5倍に拡大。111億円の特殊要因計上もあったが、中国以外の全ての主要地域で建械ビジネスが回復基調にあり、大幅増益決算に。また、通期予想は従来の620億円から740億円、前期比2.3倍に引き上げだが、想定為替レートなどから依然保守的との見方も。中国景気減速への懸念もあったとみられ、想定以上の好決算を受けて買い安心感に。<6988> 日東電 8710 +590大幅続伸。前日に7-9月期決算を発表。営業益は431億円で前年同期比72.9%増、市場予想を100億円程度上振れる着地になった。核酸医薬のCMOなどが上振れを牽引した。通期計画は従来の1050億円から1260億円、前期比34.3%増に上方修正、市場コンセンサスを100億円程度上振れ。ライフサイエンス事業が想定以上に成長し、来年度のディスプレイ材料の伸び悩みによる業績懸念も後退する方向に。<7309> シマノ 32600 +2460急伸。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は371億円で前年同期比44.6%増益、市場予想を60億円程度上振れている。欧米での強い需要を背景とした自転車部品の売上拡大が好業績の背景に。通期予想は7月27日に続いての上方修正、営業利益は1245億円から1355億円、前期比63.8%増に引き上げ。市場コンセンサスは1280億円程度であった。想定以上の業績モメンタムを好感する動きが優勢に。<6967> 新光電工 4445 +575急伸。前日に7-9月期決算を発表、営業利益は162億円で前年同期比4.6倍、市場予想を30億円程度上振れている。また、通期計画を上方修正、従来予想の406億円から594億円にまで引き上げ。市場コンセンサスは450億円程度の水準であった。主力のFCパッケージの伸長などが背景とみられる。第1四半期決算時には、実質的に下半期計画は下方修正の形になっていたため、大幅上方修正にはポジティブなサプライズ。<7751> キヤノン 2566.5 -160.5大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は587億円で前年同期比3.1倍となったが、4-6月期の773億円から水準は低下、市場予想も90億円程度下回った。また、通期予想は従来の2830億円から2720億円に下方修正、修正幅は限定的であるが、円安による上振れへの期待も残っていただけに、下振れがネガティブなインパクトにつながっているようだ。年間配当金計画は据え置いている。<6594> 日本電産 12225 -365反落。前日に7-9月期決算を発表、営業益は456億円で前年同期比10.3%増、市場予想は20億円弱下振れる。通期予想は従来の1800億円から1900億円に上方修正、為替前提など保守的な前提とみられるが、上方修正値の水準はややコンセンサスに未達。EVトラクションモータの販売見通し引き上げなどポジティブな見方もあるが、決算期待の高い銘柄でもあり、サプライズの乏しい決算を受けて出尽くし感が先行。 <ST> 2021/10/27 15:42 本日の注目個別銘柄 ピーシーエー、キヤノンMJ、パナソニックなど <8227> しまむら 9740 +340大幅反発。前日に10月の月次動向を発表、既存店売上高は前年同月比9.5%減と2カ月ぶりにマイナス転換、22年2月期に入って最大の減少率となった。客数が同5.3%減少したほか、客単価も同4.7%低下した。前年と比較して気温が高く推移したことで、冬物商品の販売が低調だったもよう。ただ、前年同月が高水準であったほか、一昨年同月比では9.1%の増加となっており、ネガティブ視する動きは乏しい様子。<6178> 日本郵政 878.6 +41.2大幅反発。前日に株式売出価格が820.6円に決定。前日は大引けにかけて売り圧力が膨らんでおり、本日はショートカバーの動きなどが優勢になったようだ。29日に受渡期日を迎えるため、需給悪化顕在化の余地は残すが、一方で、28日にはTOPIX、29日にはMSCI連動資金の買い需要が発生、11月1日からは1億3300万株を上限とする自社株買いも始まるため、一段の下値不安は限定的とも捉えられている。<9629> ピーシーエー 1769 -187急落で下落率トップ。前日に上半期決算を発表、営業益は17.5億円で前年同期比86.8%増となり、通期予想は従来の18.7億円から25.9億円に上方修正した。21年12月サポート終了の「PCA Xシリーズ」が更新需要に伴って大幅拡大、利益貢献度の高い製品でもあり、収益インパクトを強めた。ただ、第1四半期実績の従来通期計画進捗率は52%にまで達していたため、修正予想に対するサプライズは乏しい形に。<2412> ベネ・ワン 5600 -10伸び悩んで反落。前日に上期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の52.8億円から68.8億円、前年同期比54.5%増に引き上げた。新型コロナワクチン接種の急速な拡大に伴う支援事業の伸長などが上振れの要因。ただ、第1四半期の高い進捗率から業績上振れ自体は想定線とみられ、株価も高値圏にあったことで、出尽くし感が優勢となっているもよう。<7984> コクヨ 1742 -61伸び悩んで急反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は184億円で前年同期比51.0%増となった。感染拡大防止対策への相談対応やオフィスのリニューアル需要の取り込みが想定以上に進捗している。7-9月期も37.1億円で同76.1%増と、順調に収益拡大が続いた。ただ、通期計画に対する進捗率が91.2%と高いにも関わらず、上方修正がなかったことで失望感と共に出尽くし感が優勢となった。<9107> 川崎船 5460 +280大幅続伸。上半期経常利益は前年同期比23倍の2300億円程度になったもようとの観測が伝わった。従来予想を300億円上回り、半期ベースでは過去最高益に。コンテナ船を手掛ける郵船、商船三井との共同出資会社がけん引役で、持分法投資損益が一段と伸びるもよう。ただ、会社側の通期計画2750億円に対して、市場コンセンサスは1000億円程度の上振れを見込んでいることもあり、好反応は限定的に。<8060> キヤノンMJ 2296 -213急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は267億円で前年同期比30.8%増となったが、7-9月期は61億円で同16.2%の減益に転じた。インクジェットプリンターやPCの減速でコンスーマが減収減益となった。通期営業利益計画の350億円、前期比11.8%増は据え置いたが、売上予想は製品の供給不足の影響などで引き下げている。足元の失速を受けて、業績の上振れ期待などは後退する展開に。<7731> ニコン 1248 -40大幅続落。SMBC日興証券では、目標株価を610円から950円に引き上げたものの、投資判断「3」を継続した。業績予想を上方修正したが、カメラ市場に足元陰りが出てきているほか、ディスプレイ価格の下落によって露光装置への投資計画の修正が行われる可能性もあるとし、短期的な業績好転期待の縮小による株価調整見込んでいる。また、本日はグループ決算を受けてキヤノンが売り優勢となっていることも逆風に。<6752> パナソニック 1527 +81.5大幅続伸。テスラがリン酸鉄リチウムイオン電池の採用を中国以外にも広げる計画を表明したことについて、パナソニックエナジー社長では、自社の従来製品もテスラから「足元でも高いレベルでの出荷を求められている」とし、両社の関係に影響はないとの認識を示したと一部で伝わっている。前日にはアップルのEV電池調達で候補にもと報じられており、今後のEV電池事業の拡大期待があらためて高まる方向のようだ。<9432> NTT 3267 +167大幅反発。前日に中期計画の見直しを発表している。24年3月期のEPS目標は従来の320円から370円に引き上げており、市場の期待値を大きく上回る水準となっている。ドコモとコミュニケーションズとの連携などで、同期には1000億円のシナジー効果などを想定のもよう。また、経営スタイル変革などで、コスト削減も積み増す方向のようだ。今後の収益拡大、並びに配当水準の引き上げ期待などが先行へ。 <ST> 2021/10/26 15:25 本日の注目個別銘柄 SKジャパン、東製鉄、中外薬など <4626> 太陽HD 2895 +82大幅続伸。大和証券では投資判断を新規に「2」、目標株価を3100円としている。世界シェア50%強を有する電子基板材料ソルダーレジストの売上伸長によって、業績は最高益更新局面が続くとみている。育成中の医療・医薬品事業も、24年頃からは新規の医薬品製造受託事業(CDMO)案件の立ち上がりによって利益成長が期待できると評価。22年3月期も含めて、当面は2ケタの営業利益成長が続くと予想している。<5444> 大和工 3785 +210大幅続伸。本日は東京製鉄の業績予想の上方修正発表を受けて鉄鋼株が買い優勢、同社などにも業績上振れ期待が強く反映される展開になっている。また、合弁会社を共同展開しているニューコアが先週に決算を発表。第3四半期非支配株主が大幅な増益となっており、同社の持分法損益の拡大期待につながっている。10月29日発表の決算を控えて、先回り買いの動きが優勢に。<6370> 栗田工 5380 -190大幅続落。先週末に業績修正を発表している。通期売上高は2760億円から2890億円に上方修正したものの、営業利益は従来計画の320億円、前期比1.5%増を据え置いた。原材料価格上昇や販管費などの上昇で利益率の悪化を見込んでいるもよう。市場コンセンサスは330~340億円程度であり、営業益計画据え置きをマイナス視する動きが優勢に。なお、金融費用の計上などで税引前利益はやや下方修正している。<7908> KIMOTO 230 -16大幅反落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は3.4億円で前年同期比7.3億円の損益改善となり、従来計画の3億円を上振れる着地となった。第1四半期は同3.9億円の損益改善であったため、順調な収益回復傾向が続く形に。ただ、据え置きの通期計画9億円に対する進捗率は38.3%にとどまっており、業績下振れを警戒視する動きが優勢となっているようだ。<5401> 日本製鉄 2007 +66.5大幅反発。本日は鉄鋼セクターが業種別上昇率トップに。東京製鉄が想定以上の上方修正を発表したことで、業界の良好な販売環境があらためて認識される状況となった。また、モルガン・スタンレーMUFG証券は業績予想を上方修正して目標株価を2500円から2600円に引き上げた。通期事業利益は6000億円から6500億円に上方修正しており、早ければ上期決算時にも会社計画上方修正、増配の可能性があると分析する。<1967> ヤマト 804 +64大幅反発。先週末に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来計画の13.6億円から18.2億円、前年同期比35.6%増に引き上げ。生産システムの合理化などにより、工事採算性が改善しているもよう。第1四半期は前年同期比7.9%増益にとどまっていたこともあり、7-9月期の増益率急拡大をポジティブ視する動きが優勢に。<7608> SKジャパン 546 +80ストップ高。筆頭株主の久保泰子氏及び主要株主の久保千晶氏から、保有株式の一部を相対取引でラウンドワン<4680>へ譲渡する契約締結したとの通知を受けたと発表。両氏の売出株数は268万8462株、売出価格は1株当たり466円のもよう。これにより、 ラウンドワンは同社株式の32.83%を保有する筆頭株主となり、持分法適用会社化する。ラウンドワンとの関係強化による業容拡大や開発力強化が期待された。<6752> パナソニック 1445.5 +67大幅続伸。アップルがEV向けバッテリーの調達先として、中国のCATL、BYDなどと協議を行ってきたが、これが行き詰まってきており、同社が新たな検討対象の一つになっていると一部で報じられている。中国2社では、アップルが求める専門チームの編成や米国工場建設について、この2カ月の間には応じられないと通知のもよう。車載電池事業の中期的な業容拡大につながるとの思惑が先行する形にも。<4519> 中外薬 4246 +405急伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計コア営業利益は2907億円で前年同期比72.7%増、市場想定を約10%上回った。コロナ治療薬や抗体カクテル療法などが上振れとみられている。通期予想は従来の3200億円から4000億円、前期比29.9%増に上方修正、3600億円程度の市場予想を上回る水準に。株価が安値圏にある中、想定以上の好業績を受けて見直しの動きが強まる形になったようだ。<5423> 東製鉄 1302 +179急伸。先週末に上半期決算を発表、営業利益は110億円で前年同期比3.4倍となり、第1四半期決算時に上方修正した100億円を上回った。通期予想は従来の220億円から310億円、前期比7.8倍の水準にまで上方修正した。市場コンセンサスの250億円レベルを大きく上回る水準に。販売価格の値上げを反映して、マージンの一段の拡大が見込めるもよう。年間配当金も従来計画16円から25円に増額した。 <ST> 2021/10/25 15:48 本日の注目個別銘柄 セブン工、新日科学、KOAなど <4689> ZHD 663.1 -30.5大幅続落。スナップチャットを運営する米スナップが前日引け後に7-9月期決算を発表、売上高、10-12月期見通しが市場予想を下回り、時間外取引で一時30%程の急落となった。アップルのプライバシー基準の変更に伴うデータ収集制限、デジタル広告測定への影響が想定比下振れの背景となっている。これを受け、同社やサイバーAG<4751>などデジタル広告関連銘柄の一角に売りが波及する形に。<7896> セブン工 666 +100ストップ高。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の0.7億円から1.46億円、前年同期比3.8倍の水準にまで引き上げた。木構造建材事業における受注の拡大や収益性改善に向けた取り組みの奏効などが背景となったもよう。第1四半期は赤字に転落していたことで、想定外の急速な収益回復がポジティブサプライズにつながっている。<3861> 王子HD 562 0もみ合い。上半期営業利益は前年同期比2.1倍の630億円前後になったもようとの業績観測が伝わった。従来予想の500億円を上振れたほか、600億円程度の市場コンセンサスも上回る着地となったもよう。東南アジアにおける製造業向けの段ボール需要が伸びたほか、外販する製紙原料の値上がりも寄与した。ただ、第1四半期は同2.6倍の水準であったほか、足元の円安進行の影響も今後懸念され、好反応は限定的に。<1976> 明星工業 685 -33大幅続落。前日に発表している上半期業績予想の下方修正がマイナス視されている。営業利益は従来予想の23.5億円から19.5億円、前年同期比19.6%減に引き下げ。大口案件の工事などの進捗が想定を下回っていることが背景のようだ。第1四半期は9.9億円で同41.5%増益であったため、一転しての2ケタ減益転落見通しがネガティブインパクトにつながっている。<8732> マネパG 255 +1一時急伸。前日に上半期の業績速報を発表。これまで業績予想は未定としていた。営業損益は4億円の黒字となり、前年同期5.8億円の赤字から黒字転換。為替相場の変動率が低調に推移するなかでもトレーディング損益が順調に推移したもよう。また、連結子会社の事業撤退など不採算事業の見直しによる大幅なコストカット策なども奏効したようだ。第1四半期は2億円の黒字であり、順調な収益改善が継続していることをプラス視。<6146> ディスコ 31000 +900大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は245億円で前年同期比74.2%増益、会社計画の187億円に加えて、市場予想も30億円程度上回っている。個別売上高速報でコンセンサスはやや切り上がっていたとみられるが、それでも想定以上の着地と受けとめられている。10-12月期計画は188億円としており、ガイダンスに保守的な傾向が強い中でも、コンセンサスと同水準になっている。<6999> KOA 1578 -142大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は34.7億円で前年同期比7倍の水準となっている。従来予想の36.7億円はやや下回る着地に。自動車向け売上高の大幅な増加などが収益拡大の背景になっている。一方、第3四半期見通しは累計で48.1億円、同3.9倍の見通しとしており、10-12月期は13.4億円で前四半期比では13.0%の減益となる前提。収益拡大基調の一服感なども意識される状況のようだ。<3291> 飯田GHD 2816 -22反落。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来の610億円から870億円、前年同期比65.3%増に引き上げへ。生活様式の変化に伴う分譲戸建住宅への関心の高まりを背景に需給バランスが改善され、主力の戸建分譲事業の業績が堅調に推移している。ただ、第1四半期は同2.6倍で従来の上半期予想比進捗率も68%程度に達していたため、今回の業績上方修正水準の上振れは想定線とも捉えられる形に。<3923> ラクス 3380 +30反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来の6.8億円から8.9億円、前年同期比47.9%減に引き上げ。IT 人材事業が好調で売上高が計画を上振れたほか。採用施策の期ズレや福利厚生費・広告宣伝費の未消化などが発生しているもよう。第1四半期の段階で進捗率は76%となっていたことでサプライズは大きくないものの、過度な収益悪化への警戒感は後退する状況のようだ。<2395> 新日科学 1369 +192急騰。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の12.2億円から19.5億円、通期では25.5億円から38億円に、それぞれ増額。バイオ医薬品の開発競争が激化するなか、強みを持つ霊長類(サル)試験の需要が拡大しており、主力事業である前臨床事業の売上が上振れた。第1四半期営業増益率は9.9%増にとどまっていたため、足元の収益拡大は想定以上との見方に。 <ST> 2021/10/22 15:28 本日の注目個別銘柄 サインポスト、ブイキューブ、川本産業など <4433> ヒトコムHD 2123 +82大幅反発。水戸証券は投資判断を「B」から「A」に2段階格上げ、目標株価も2200円から2650円に引き上げた。22年8月期業績予想を減収減益から増収2ケタ増益に修正したことが格上げの背景。ECサイト運用支援事業では20年8月期に獲得した新規サイトが収益化してきているようであり、巣ごもり消費反動をカバーできるとみているようだ。22年8月期営業利益は会社計画50億円を上回る56億円を予想。<4612> 日ペHD 1201 +7続伸。連結子会社のDuluxGroupが、欧州で建築用塗料を手掛ける仏Cromology社を買収すると発表。買収価額は約1500億円で、買収資金は手元資金と新規借入を想定、新株発行による資金調達は予定していないもよう。初年度から一株利益にプラス寄与するとみられているほか、アジアと比較し手薄だった欧州地域の強化・拡充につながるとして、ポジティブ視の動きが先行。<3088> マツキヨココ 4990 -170大幅続落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価は5300円としている。直近の株価上昇でセクター内上値余地が中位となったことを理由としている。新会社の業績計画が想定比で弱い点を懸念しており、外出機会の戻りの弱さ、22年3月期の改善が穏やかになっている可能性などを警戒視。シナジー見込み額が後ズレするリスクも懸念している。<6645> オムロン 10540 -420急反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も9000円から8200円に引き下げた。株価をけん引しているのはヘルスケア事業に関する過剰な期待であり、中国比率の高い制御機器事業の減少リスクなどが十分に織り込まれていないと指摘。今後は制御機器事業の弱含みやコロナ収束に伴うヘルスケア事業の反動減などが懸念されるとしている。<2371> カカクコム 3695 -125大幅続落。前日に業績予想の下方修正を発表、上半期営業利益は従来の102億円から81億円、前年同期比17.8%増に、通期では236億円から215億円、前期比17.5%増に引き下げ。緊急事態宣言の延長・再発令などによる経済活動の制限長期化により、主に食べログ事業において上期の業績が下振れのもよう。第1四半期は8割超の増益であったため、増益率の縮小をネガティブ視する動きが優勢に。<7885> タカノ 785 +47前日比変わらずを挟んで大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業損益は従来予想の1.4億円の赤字から1.5億円の黒字に、通期では4.4億円から5.5億円に増額。オフィス家具需要が底堅い推移のほかに個室空間製品の販売も好調、また、半導体製造装置業界の活況が続いていることも追い風に。第1四半期から黒字化しており、業績上振れは想定されていたとみられるが、修正幅は想定以上との評価になった。<2359> コア 1700 +176急伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来の7.5億円から10.3億円、前年同期比45.3%増に増額している。ソリューションビジネスにおいては公共及びエネルギーが好調に推移し、SIビジネスにおいては生命保険やクレジットなど金融分野が伸長のもよう。足元での想定以上の収益拡大を受けて、据え置きの通期予想上振れも意識される状況となっているようだ。<3604> 川本産業 928 +150ストップ高比例配分。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来の2.8億円から3.5億円に、通期では8億円から8.2億円に引き上げている。コンシューマ事業のカタログ通信販売及びネット通信販売事業者に対する感染管理製品の売上が計画を上回っている。コロナ対応製品の需要急減に伴う業績大幅反落懸念で株価の低迷が続いていた中、リバウンドの手掛かり材料とされる形に。<3996> サインポスト 1668 +300ストップ高。日本郵政グループとファミリーマートが全国の郵便局内に無人決済のコンビニエンスストアを設置すると報じられている。消費者の利便性を高めて郵便局の集客力向上につなげる方針のようだ。郵便局は全国約2.4万局とセブンイレブンの店舗数を上回る規模となっている。同社関連会社がファミリーマートの無人決済店向けシステムを担当していることで、思惑買いが先行する形になっているようだ。<3681> ブイキューブ 1829 +214急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を3300円に設定。イベントDX事業とサードプレイス DX事業を中心とする中期的利益拡大ポテンシャルに注目、株価は上場来高値の半値以下となっており、買いの好機と判断しているようだ。同社事業における成長はコロナ後も続くと考えており、22年12月期営業利益は45.8%増益、23年12月期も28.6%増益を予想している。 <ST> 2021/10/21 15:48 本日の注目個別銘柄 ソフトクリエ、日本金属、三井松島HDなど <9202> ANA 2753 +78大幅急伸。21年10月から22年1月にかけ、羽田-ホノルル線や成田-ムンバイ線など国際線の一部路線を増便すると発表している。全25便を増便するほか、羽田-ウラジオストク線や関西空港着の北米路線などで11便の臨時便を運航するようだ。政府の緊急事態宣言の解除などで、ビジネス需要と観光需要がともに回復傾向となっていることが背景。収益回復ペースの加速化につながるとの期待感が先行へ。<1417> ミライトHD 2202 +45大幅反発。クレディ・スイス証券では投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を2800円でカバレッジ開始。5G基地局整備案件の拡大やICTサービスなど成長分野への収益構造転換で先行しているほか、事業再編統合による収益改善ポテンシャルを評価と分析。今後3年間の営業利益成長率は競合並みが見込める一方、PER水準は競合を下回り割安感が強いと。カタリストとして自己株式の取得発表なども想定している。<2491> Vコマース 4625 -225大幅続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価は4950円としている。株価上昇によって目標株価との乖離が小さくなったことを背景としている。足元の株価上昇は同社の利益成長への期待よりも、ZHDの株価上昇との連動が主因と考え、妥当PERは変更せずとしている。一方、今期以降の業績予想は上方修正しているようだ。<4922> コーセー 14040 +240続伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も14400円から21610円に引き上げた。緊急事態宣言や8月の天候不順などで不振が続いた国内化粧品需要は、10-12月期から大きく回復すると予想。化粧品売上の回復ペースはコンセンサスベースより強いとみており、9カ月決算の21年12月期予想営業利益は213億円、22年12月期は403億円までの拡大を予想。<1518> 三井松島HD 1482 -172急落。中国商品取引所の夜間取引において、一般炭先物1月限が8%急落しストップ安をつけたと伝わっている。中国当局が主要な石炭生産業者や業界団体、中国電力企業連合会などと協議し、政府の介入によって「妥当な範囲」まで石炭価格を引き下げる方法を検討していると発表したことが背景。足元では石炭価格上昇を背景に大幅な水準訂正を果たしてきたことから、利益確定売り圧力などが強まる展開になっているようだ。<3371> ソフトクリエ 3890 +510急伸。上半期業績予想を上方修正、営業利益は従来予想の17.6億円から20.9億円、前年同期比28.9%増に引き上げた。大手食品メーカーやアパレルなど向けのECサイト構築サービス「ecbeing」の需要が想定を上回ったようだ。また、年間配当金も30円計画から40円に引き上げ、前期比10円の増配となる。第1四半期好決算から上振れ期待はあったが、増配発表も併せて、ポジティブに評価する動きが優勢に。<5851> リョービ 1228 -44大幅続落。前日に業績・配当予想の下方修正を発表。21年12月期営業損益は従来の23億円の黒字から一転18億円の赤字に減額。各自動車メーカーの生産調整の影響に加えて、中国における電力不足の影響もあり、想定を大きく下回る生産状況を余儀なくされている。年間配当金も従来計画の35円から20円にまで減額。上半期の状況から下振れ懸念はあったとみられるが、赤字転落をネガティブ視する動きが優勢に。<4046> 大阪ソーダ 2873 +194大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来の40億円から57億円、前年同期比63.0%増に、通期では90億円から107億円、前期比28.3%増に引き上げ。エピクロルヒドリン、合成ゴム関連、アリルエーテル類などの販売が電子材料関係や自動車関係向け中心に想定を上回る見通しのもよう。また、年間配当金も従来計画の65円から70円に引き上げ、前期比5円の増配としている。<5491> 日本金属 1201 +146大幅高。産業技術総合研究所、不二ライトメタルとの共同研究により、優れた室温成形性と強度、高い熱伝導率を有する「ZA系新マグネシウム合金圧延材」を新開発したと発表している。両立が困難だった軽量性と高熱伝導率を兼ね備え、会社側では今後カーボンニュートラルを達成するために必要不可欠な材料になると期待しているもよう。現在は量産体制の確立を目指した活動を行っているようだ。<7012> 川崎重 2347 -233急落。米国家運輸安全委員会委員長が各地域の交通局に対して同社製鉄道車両の点検を「緊急勧告」する可能性があると伝わり、前日から売り優勢の展開となっている。脱線事故を起こした同社製車両「7000系」を使用の場合、不具合がないことを確認するのが目的とされている。鉄道車両事業の今後の展開に与える影響などを警戒する動きが続く状況のようだ。 <ST> 2021/10/20 15:46 本日の注目個別銘柄 クオールHD、郵船、参天薬など <6976> 太陽誘電 5750 -120続落。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエート」に、目標株価を6400円から4900円に引下げた。2022年の積層セラミックコンデンサ(MLCC)の需要予測を減額。20年夏以降、自動車など主要製品向けで真の需要を上回るMLCC出荷が続いていると推察。21年10-12月までは強い出荷が続くが、22年は流通在庫調整などで成長率が大幅鈍化すると予想する。<9101> 郵船 8100 +560急伸。本日は海運セクターが業種別上昇率のトップに躍り出ている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では海運業界に関して、第2四半期決算以降が株価バリュエーションの割安感や配当利回りの高さなどが再評価されるタイミングと指摘しており、リバウンドの手掛かりともされているようだ。来年度の業績反落懸念は拭えないものの、今期に関しては業績の上方修正に伴う一段の増配期待なども意識されているもよう。<1605> INPEX 971 -39大幅反落。前日のNY原油相場ではWTI原油先物が1バレル=82.44ドルとなり、前日比0.19%高と3日続伸。ただ、一時は83ドル台後半にまで上昇しており、その後伸び悩む形となっていることから、短期的なピークアウト感も意識される状況に。原油価格の上昇を手掛かりにして、9月22日から昨日高値まで3割近い上昇となっていた同社株にも、利益確定売りが集まる展開になっているようだ。<7270> SUBARU 2294.5 -51大幅反落。10月の国内生産を当初計画の約6.4万台から4万台へと4割程減産する見通しであると伝わった。世界的な半導体供給不足、新型コロナの影響で東南アジアからの部品調達に支障が出ているもよう。11月の減産幅は10月に比べ縮小しそうなものの、当初計画からは約2割の減産が見込まれる。これまでトヨタの減産報道などを背景に概ね織り込み済みとも思われるが、直近の急騰の反動もあり、利食い売りのきっかけに。<1878> 大東建 13640 +400大幅反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業益は従来計画の500億円から620億円、前年同期比19.8%増にまで引き上げた。市場予想の540億円程度も上回る形に。工事の進捗が想定よりも進んでいることに加え、好調な入居率を背景に一括借上げ事業収入が増加していることなどが背景。高水準の入居率が継続していることは通期計画の上振れ要因につながるとの見方もあり、ポジティブに捉える動きが優勢に。<6146> ディスコ 31200 +650大幅続伸。上半期営業利益が前年同期比6割増の370億円前後だったことが分かったと伝わっている。従来予想の341億円、並びに360億円程度の市場コンセンサスも上振れる格好に。半導体業界の強い需要を受けて加工装置の出荷が進んだほか、為替の円安も利益を押し上げたとされている。先に個別売上高を発表しており、上振れはある程度織り込まれていたが、本日は半導体関連株の堅調推移も支援材料となっているようだ。<4536> 参天薬 1631 +75大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1700円から2100円に引き上げている。中国事業の大幅減速リスク浮上で株価は大きく下落したが、第1四半期決算では市場想定を上回る急ピッチでの中国事業回復が確認できたとしている。また、日本事業の大幅減収懸念も、特許切れ対策で緩やかにとどまる可能性が出てきたと指摘。<5393> ニチアス 2712 +71大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来の93億円から125億円、前年同期比75.1%増に、通期では205億円から250億円、前期比27.4%増に引き上げた。高機能製品部門を中心として想定以上に堅調な推移が続いている。第1四半期の好決算から業績上方修正にサプライズはないものの、中間配当金も従来計画の40円から42円に引き上げており、ポジティブな評価が優勢となった。<2453> JBR 1106 -43大幅反落。前日に21年9月期の業績予想下方修正を発表している。買収したアクトコールの取得価額及び計上されるのれん評価額の差について、995百万円の減損損失を計上することとし、純利益を従来予想の11億円から0.5億円に下方修正。また、営業利益予想も従来の16.5億円から14億円に減額している。配当金は従来計画の8円から9円に引き上げているものの、業績下振れをネガティブ視する動きが優勢に。<3034> クオールHD 1619 +195急伸。前日に業績予想の修正を発表、上半期営業利益は従来予想の33億円から43億円、前年同期比2.1倍に、通期では90億円から100億円、前期比35.8%増にそれぞれ引き上げている。処方箋の受付枚数の回復、注力中の医療関連事業の計画比上振れ推移などで、収益水準が高まる形になっている。通期予想は上半期上振れ分のみの修正にとどまっており、さらなる上振れなども想定される状況に。<6981> 村田製 8709 -65続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に、目標株価も11500円から9500円に引下げた。2022年のMLCCは流通在庫調整などで成長率が大幅鈍化と予想。営業益の7割超を占めるMLCCの需要予測の引下げに伴い、22年度以降の業績見通しを下方修正。22年度営業益は4204億円から4006億円に減額、市場予想4150億円を下回ると分析する。 <ST> 2021/10/19 16:25 本日の注目個別銘柄 鉄人化、ミタチ、ベイカレントなど <4921> ファンケル 3605 -145大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も3500円から3200円に引き下げている。通販をベースとした同社の業績はコロナ禍で相対的に好調であったため、今後増益率は相対的に低下すると予想している。また、資生堂以上のEV/EBITDA倍率になるのは過去の検証からも難しく、株価水準は割高とも指摘している。<2168> パソナ 3090 -260急落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は57億円で前年同期比21.8%減益となった。前期に増加したBPOサービスでの期間限定案件が終了したことで粗利益率が低下、販管費の増加なども減益要因に。上半期計画85億円、同21.3%減との比較では想定の範囲内とみられるものの、五輪需要などの押し上げ効果も期待されていただけに、高値圏で利食い売りが誘われる展開になっている。<6058> ベクトル 1315 +140急伸。先週末上半期決算を発表、営業利益は23億円で前年同期比3.9倍となり、従来予想の10.7億円を大幅に上回る着地となった。つれて、通期予想は従来の40億円から48億円、前期比2.1倍にまで上方修正した。新規事業への投資や広告宣伝費の投下を想定よりも抑制したことが収益上振れの要因に。期末配当金予想も従来計画の4円から8円に引き上げ、前期比6円の増配としている。<6572> RPA 520 -63急落。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は2.6億円で前年同期比20.9%増益、従来予想の2.8億円をやや下回る着地になった。また、通期計画は従来予想の7.3億円から4億円、前期比24.8%減にまで下方修正している。投資有価証券評価損計上などで、通期純損益は2.7億円の黒字から7.4億円の赤字に下方修正。キャンペーン施策の対象領域・規模の拡大や販促費を追加で投じることがコスト増の要因に。<6532> ベイカレント 41900 -7000伸び悩んで急落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は95.1億円で前年同期比76.0%増益となった。6-8月期も同86.8%増の45.16億円と、第1四半期の同67.2%増の49.9億円に続き高い利益成長となった。国内コンサルティング市場の拡大が好業績の背景。ただ、通期の160億円、前期比18.1%増は据え置きで、株価の割高感も強いことから、目先の利食い売りが先行する流れに。<3994> マネーフォワード 7190 -1020急落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業損益は4億円の赤字、前年同期比12億円の損益改善だが、上半期は0.4億円の黒字だった。売上成長は継続しているが、人件費や外注費、広告宣伝費などの増加が収益伸び悩みの背景。会社側の通期計画は8-12億円の赤字であるため第3四半期赤字転落にサプライズはないが、計画比での赤字縮小が織り込まれていたとみられ、6-8月期の収益悪化をネガティブ視する動きに。<4427> EduLab 2142 -500ストップ安比例配分。21年9月期第3四半期報告書に係る四半期レビュー報告書の結論不表明、過年度の有価証券報告書等に係る監査報告書の意見不表明及び結論不表明とのレビュー報告書を受領したと発表している。複数の業務提携先に対する売上高の実在性及び期間帰属の適切性に関連する証憑類の信頼性に対する疑義を解消できていないもよう。先行き不透明感が急速に強まる展開となっている。<2404> 鉄人化 415 +80急伸しストップ高。先週末に21年8月期決算を発表、営業損益は1.4億円の赤字となり、前期比6.7億円の損益改善となった。会社計画は非公表だが、6-8月期は4.6億円の黒字となっており、前年同期比9.2億円の損益改善、5四半期ぶりに黒字化した前四半期比でも4.2億円の損益改善となった。足元の収益改善は想定以上、新年度予想は引き続き未定としているが、コンセンサス水準は大きく切り上がる形のもよう。<1514> 住石HD 163 +16急伸。先週末に業績予想の修正を発表。上半期経常利益は従来予想の0.9億円から5.5億円に、通期では4億円から15億円に引き上げ、前期は上半期が0.6億円の赤字、通期が0.3億円の赤字であった。石炭事業、新素材事業及び採石事業とも業績は堅調に推移し、豪州ワンボ炭鉱からの受取配当金も増加したもよう。第1四半期決算から業績上振れ自体は想定線だが、修正率の大きさが買いインパクトにつながっている。<3321> ミタチ 1024 +150急伸しストップ高。先週末に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の4.8億円から9億円、前年同期比3.1倍に、通期では10.5億円から13億円、前期比40.7%増に引き上げ。自動車分野での半導体・電子部品などの販売、IT関連や自動車関連の工作機械向けEMSの受注が堅調に推移しているもよう。年間配当金も25円から27.5円にまで引き上げ、前期比7.5円の増配を計画している。 <ST> 2021/10/18 15:24 本日の注目個別銘柄 PRTIMES、東京ベース、キャンドゥなど <6920> レーザーテック 26210 +2280急伸。前日の米SOX指数は3%超の上昇となっており、東京市場でも同社を中心に半導体関連の強い動きが目立っている。前日に台湾TSMCが決算を発表、実績値・第4四半期ガイダンスともに市場予想を上回っており、当面は在庫調整のリスクなども小さいとしている。関連銘柄の買い安心感につながっているようだ。また、インフレ指標などを受けて米10年債利回りが低下したことも、グロース株の代表格として支援材料に。<3415> 東京ベース 785 +98急伸。前日に上半期の決算を発表、営業損益は3.6億円の黒字で前年同期比5.4億円の損益改善に。6-8月期も1.6億円で増益を確保。緊急事態宣言再発令の影響などが警戒されていた中、底堅い業績推移を評価する動きが優勢になっているようだ。今後の経済活動正常化による更なる収益水準拡大も想定される展開に。<7453> 良品計画 2304 +19一時急落も下げ渋り。前日に21年8月期決算を発表、営業益は424億円となり、従来予想の492億円を下回った。また、22年8月期は450億円で前期比6.0%増を見込む。ただ、市場予想は500億円程度であり、大きく下振れる形に。7月に意欲的な新中計も発表していただけに期待値が高かったとみられ、朝方は一時大幅下落。しかし、保守的とみる向きも多く、その後は地合い改善も追い風になった。<8233> 高島屋 1181 -51大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業損益は20.1億円の赤字で前年同期比82億円の損益改善となり、10月12日に下方修正した水準での着地となった。一方、通期予想は従来の130億円の黒字から60億円の黒字に下方修正。コロナ影響の長期化によって営業収益の見通しを下方修正している。上半期下振れ分以上の下方修正を受けて、想定以上の収益回復の遅れをネガティブ視する動きが優勢に。<3228> 三栄建築 1862 -204急落。前日に21年8月期の決算を発表、営業利益は117億円で前期比46.3%増益、従来予想の115億円を上回る着地になった。一方、22年8月期は120億円で同3.0%増にとどまる見通し。営業外収支の悪化で経常利益は減益見通しに。戸建て住宅の良好な事業環境が続くなか、想定外の増益率鈍化見通しをマイナス視する動きが優勢に。なお、今期の配当金は前年度同様に75円を計画。<4530> 久光薬 4250 +255大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業益は57.1億円で前年同期比3.5%増となった。第1四半期の大幅増益決算からは増益率が鈍化したものの、足元で株価の下落基調が続いていただけに、増益決算を受けて安心感が強まった。また、発行済み株式数の2.45%に当たる200万株、120億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。取得期間は10月15日から22年2月28日まで。需給面の改善も期待されたようだ。<2698> キャンドゥ 2258 +400ストップ高比例配分。イオンがTOBを実施して連結子会社化を目指すと発表。TOB価格は1株2700円で前日終値比45.3%のプレミアム付与となっている。買い付け期間は10月15日から11月24日まで、買付予定数には上限があり、同社株はTOB成立後も上場を維持することになる。TOB価格にサヤ寄せを目指す動きのほか、イオンの子会社化によるシナジー効果などへの期待も先行する展開に。<3387> クリレスHD 973 +72大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業損益は73.1億円の黒字となり、前年同期比171億円の損益改善となっている。また、通期計画は従来の55億円から108億円に上方修正している。売上高は下振れも、筋肉質なコスト構造への転換・定着によって収益力が向上しており、協力金や雇用調整助成金なども下支えに。未定としていた年間配当金も4.5円への復配を決定している。<3922> PRTIMES 3620 +540急伸。前日に上半期決算を発表、営業利益9億円で前年同期比42.0%増、従来計画の8億円も上回った。6-8月期も5.1億円で同42.6%増、前四半期比でも29.0%増となり、粗利益率は2四半期連続で過去最高を更新した。利用企業社数、プレスリリース件数とも順調に拡大している。通期計画17.5億円は据え置いたものの、前年度と比較しても進捗率は高く、上振れ期待などは高まる状況となったもよう。<9983> ファーストリテ 72780 -90小反落。前日に21年8月期決算を発表、営業益は2490億円で前期比66.7%増となり、従来計画の2450億円をやや上回った。一方、22年8月期は2700億円で同8.4%増益を見込む。市場コンセンサスは3000億円超の水準であったため、ネガティブ視する動きがやや優勢に。ただ、足元の月次動向から慎重なガイダンスも想定されていたためかインパクトは限定的。国内既存店前提などは保守的との見方にも。 <ST> 2021/10/15 15:34 本日の注目個別銘柄 サイゼリヤ、セラク、プラズマなど <3678> メディアドゥ 3960 -355急落。2022年2月期上期決算を発表、営業益は前年同期比10.3%増の16.88億円となり、通期計画に対する進捗率は56.3%と順調。ただ、6-8月期単独では6.9%増と、3-5月期の14.3%増から増益率が鈍化、通期業績上方修正への期待は後退した。一方、連結子会社において減損処理を実施した結果、3.94億円の特別損失を上半期で計上。ポジティブサプライズに乏しいなか、これがネガティブ視に。<6199> セラク 1942 -235急落で下落率トップ。前日に業績予想の修正を発表、営業益は13.70億円から13.55億円に下振れとなるものの、経常利益は16.50億円から18.35億円に上方修正。計画を上回る成長投資が発生した一方、雇用調整助成金の受給期間延長で営業外収支が改善。しかし、第3四半期までで営業利益は前年同期比55.7%増の11.55億円で上振れ期待が高かったため、営業益の計画未達をマイナス視する動きに。<8141> 新光商 892 +45大幅続伸。前日に通期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来の16億円から26億円、前期比68.5%増にまで増額。主力分野である産業機器関連、自動車電装機器関連が想定以上に好調に推移しているもよう。年間配当金も従来計画の34円から46円にまで引き上げるとしている。業績上振れ期待は織り込み済みだが、増配によって配当利回りは前日終値ベースで5.4%にまで達しており、利回り妙味などは強まる状況へ。<6881> キョウデン 430 +28大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来の30億円から41億円、前期比73.3%増益に引き上げた。プリント配線基板の製造を中心とする電子事業において受注が好調に推移しているほか、生産効率の改善などが進んでいることが背景。第1四半期が前年同期比50.7%増益であったため、上振れ期待は高かったとみられるが、上方修正幅は想定以上と捉えられているようだ。<8095> アステナHD 548 -35大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は19.5億円で前年同期比39.0%増益となった。据え置きの通期計画26億円、前期比27.8%増に対する進捗率は75.2%と順調な進捗に。ただ、6-8月期は4.6億円にとどまり、同25.1%の減益に転じている。ファインケミカル事業や医薬事業の増益率が上半期と比較して鈍化する形に。足元の収益鈍化を受け、業績の上振れ期待が後退する展開に。<6489> 前沢工 701 -64急落。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は2.4億円の赤字だが前年同期比2.7億円の損益改善に。第1四半期は例年閑散期であるほか、通期計画は前期比19%の減益予想であるため、順調な立ち上がりと捉えられる。ただ、足元ではやや期待感が先行していたとみられるほか、第1四半期受注高は前年同期比3.4%の減少となっていることで、上振れ期待の後退などにつながっているもようだ。<2157> コシダカHD 677 +27大幅反発。前日に21年8月期の決算を発表、営業損益は76.3億円の赤字となり、前年同期比87.7億円の損益悪化に。ほぼ従来計画線上での着地となっている。一方、22年8月期は27億円の黒字に転じる見通しとしている。店舗営業の正常化に伴って、主力のカラオケ事業の大幅な回復を見込んでいる。年間配当金も前期の4円から8円に増配を計画。想定以上の収益回復見通しとポジティブ視される動きに。<6668> プラズマ 1790 +300ストップ高比例配分。前日に21年8月期の決算を発表、営業利益は11億円で前期比26.1%増益、従来予想の9.5億円を上回る着地になっている。期末配当金も5円から7円に引き上げ、年間配当金は前期比2円増の12円としている。一方、22年8月期計画は20億円、前期比81.4%増の大幅増益見通しとしている。旺盛な半導体需要を背景に、引き続き設備投資が活発に行われるとみている。<7581> サイゼリヤ 2949 +339急伸。前日に21年8月期の決算を発表、営業損益は22.6億円の赤字で前年同期比15.5億円の損益改善、従来予想25億円の赤字はやや上回る着地に。一方、22年8月期は70億円の黒字に転じる見通しとしている。国内、海外ともに既存店2ケタの増収を見込んでいる。経済活動正常化で黒字転換への期待は高かったが、回復幅は想定以上に大きいとの見方が先行する状況へ。<9861> 吉野家HD 2276 +196急騰。前日に上半期決算を発表、営業損益は7.2億円の黒字で前年同期比66.9億円の損益改善となり、従来計画線上での着地になっている。通期計画は据え置いているものの、助成金収入の計上などで、経常利益は52億円から105億円にまで引き上げ。未定としていた中間期末配当金は5円への復配に。また、株主優待制度を一部変更、200株以上1000株未満の株主には進呈されるサービス券が拡充される形に。 <ST> 2021/10/14 15:32 本日の注目個別銘柄 Jフロント、SHIFT、東宝など/本日の注目個別銘柄 <3086> Jフロント 1104 +87大幅反発。前日に上半期決算を発表、事業利益は37億円となっており、従来計画の35億円をやや上回った。6-8月期は24億円となっている。売上高は新型コロナ感染拡大の影響で下振れたものの、販管費の抑制でカバーする形に。通期計画の120億円は据え置いている。高いコストコントロール力を評価する流れの一方、今後の経済活動正常化による業績回復を先取りする動きも強まる方向に。 <3697> SHIFT 24030 +2180大幅反発。前日に21年8月期の決算を発表、営業利益は39.9億円で前年同期比69.8%増益、稼働率の回復などによって従来計画の34億円を上振れる着地になっている。また、22年8月期は57億円で同42.7%増益の見通し。単体売上、グループ会社売上ともに拡大を見込んでいる。高い利益成長力をあらためて評価する動きにつながり、押し目買いの動きが活発化する展開になっている。<3267> フィルカンパニー 3590 +545大幅反発。第3四半期決算を発表、累計営業利益は8.1億円で前年同期比9.1億円の損益改善となった。通期計画は9月16日に上方修正した6.8億円であるが、これを大きく上回る水準に。販売額が過去最高クラスの不動産売却などが寄与した。ガレージ付賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」の受注高は引き続き増加傾向にあるほか、開発販売スキームにおける土地仕入を1年4ヵ月ぶりに再開ともしている。<6205> OKK 344 +37大幅続伸。前日に遅延していた第1四半期の決算、並びに、監理銘柄からの指定解除を発表している。同社は四半期報告書の提出遅延によって、9月22日付で監理銘柄に指定されていた。先行き不透明感の後退からリバウンドを目指す動きが優勢になっているようだ。なお、第1四半期営業損益は3.6億円の赤字で前年同期比3.3億円の損益改善、順調に赤字幅は縮小する状況となっている。<4612> 日ペHD 1096 -84大幅続落。前日に21年12月期の業績下方修正を発表している。営業利益は従来の1020億円から800億円、前期比7.9%減と、一転減益見通しとしている。自動車生産台数が各地域で想定を下回って自動車用塗料事業の売上が伸び悩んだほか、原材料価格の高騰が響く形になっているようだ。8月10日に上方修正する前の水準870億円を下回るまでの下方修正がネガティブなインパクトに。<7888> 三光合成 405 -49急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1.5億円で前年同期比46.8%減益。据え置きの通期計画は29億円で前期比20.3%増益であり、想定外の低進捗スタートとなった。売上高は2ケタ成長となっているが、欧米セグメントの収益が悪化した。今後も原材料価格上昇の影響などが懸念され、収益の下振れを意識するような展開になっている。<4078> 堺化学 2106 -182急落。197万3300株の売出、29万5900株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。売出人は三菱マテリアルなどの大株主。売出価格決定期間は10月20日から25日まで。目先の需給悪化を警戒する動きが優勢になっているようだ。発行済み株式数の5.33%に当たる90万株、15億円を上限とする自社株買いの実施も発表しているが、株価の下支え効果としては限定的と捉えられている。<7513> コジマ 575 -25急落。21年8月期決算を発表、営業利益は88.6億円で前期比22.7%増益、従来計画線上での着地に。期末配当金は従来計画10円から14円に引き上げ、前期比2円の増配とした。一方、22年8月期は50億円、「収益認識に関する会計基準」の適用で増減率は記載していないが、実質的に大幅な減益見通し。巣ごもり需要やテレワーク需要による押し上げ効果の反動減を想定。年間配当金も10円への減配としている。<9602> 東宝 5320 +200急伸で上場来高値。前日に上半期の決算を発表、営業利益は215億円で前年同期比3倍の水準となった。また、通期計画は従来の320億円から380億円、前期比69.3%増に上方修正している。映画興行事業における収益の改善、映像事業における「呪術廻戦」「ウマ娘」関連商品の販売好調などが大幅増益の背景に。比較的業績見通しには保守的な傾向もあり、一段の業績上振れも意識される展開に。 <YN> 2021/10/13 17:03 本日の注目個別銘柄 ローツェ、コスモス薬品、技研製作所など/本日の注目個別銘柄 個別銘柄分析コメント編集(10月12日付)<7203> トヨタ自 2002.5 +15.5続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では自動車業界のカバレッジを開始、業界判断は「インライン」としている。22年度に向けて高マージンはピークアウトを想定、来年度の収益は市場コンセンサスを下回るとみている。その中でもトヨタについては、投資判断を「オーバーウェイト」、目標株価を2300円としている。直近のバッテリー投資積極化に見られるアジリティ、HEVで培った電動化コア技術の活用を評価している。<6289> 技研製作所 4480 -350大幅反落。前日に21年8月期の決算を発表、営業利益は40億円で前期比59.9%増益、従来計画38.5億円をやや上回る着地に。一方、22年8月期は45億円で同12.6%増益の見通し、市場コンセンサスを5億円強下回る水準に。さらに、中期計画を発表しているが、24年8月期営業利益は55億円をしている。19年8月期は67億円の水準であったため、先行きの目標値は想定以上に低水準と捉えられている。<7516> コーナン商 3480 -195大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は160億円で前年同期比25.6%減益、従来計画の170億円を下振れる着地になった。日用品やDIY用品での前期からの反動減、8月の長雨による季節商品の不振などが影響した。通期計画は据え置いているものの、下振れ懸念などが意識されているもよう。一方、配当計画は上方修正しており、年間配当金は従来の64円から70円に引き上げ、前期比9円の増配となる。<3458> シーアールイー 1941 -193急落。公募及び第三者割当による新株式発行並びに株式の売出しを発表している。公募増資180万2400株、オーバーアロットメントによる売出27万300株、ケネディクスを割当先とする第三者割当増資35万7900株を行う。増加する株式数は最大で発行済み株式数の8.8%となる。株式価値の希薄化や需給悪化を警戒する動きが優勢になっている。調達資金の使途は開発用地取得資金の一部に充当する予定としている。<3349> コスモス薬品 17550 -1580急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は85.6億円(前年同期は106.6億円、「収益認識に関する会計基準」を期首より適用で増減率記載なし)となった。市場予想を10億円程度下振れる着地に。粗利益率の低下などが背景とみられている。通期出店計画の100店に対して、第1四半期の出店が13店にとどまっていることも警戒視されているが、会社側では10月以降の出店ペース加速化を見込んでいるようだ。<3168> 黒谷 642 -70急落。前日に21年8月期の決算を発表、営業損益は32億円で前期比4.9倍となり、9月10日に大幅上方修正している水準での着地に。一方、22年8月期は8.2億円で同74.2%の大幅減益見通しとしている。金属市況の軟化などによるマージンの悪化を見込んでいるもよう。年間配当金は前期の15円から20円に引き上げ計画となっているが、想定外の大幅減益見通しをネガティブ視する動きが優勢に。<2462> ライク 1821 -209急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は7.6億円で前年同期比9.6%減益となっている。主要事業がそろって増収となったものの、前年同期に圧縮したコストの正常化、一過性の給付金案件の剥落などが減益要因に。通期計画38億円、前期比5.3%増に対して低進捗にとどまったこと、前期の収益変化率が大きかったことから、業績成長の一服感が強まる状況となっているもよう。<3635> コーエーテクモ 5010 -80伸び悩んで反落。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来の120億円から160億円、前年同期比89.4%増に引き上げ。パッケージゲームではリピート販売が堅調、スマホゲームでも『三國志 覇道』が引き続き好調に推移。ロイヤリティ収入も引き続き高水準となっているもよう。ただ、第1四半期実績が97.2億円で同2.2倍の水準で上方修正は織り込み済みとみられ、目先の出尽くし感が先行する状況に。<8473> SBI 2950 +150大幅続伸。前日に未定としていた上半期の業績見通しを公表、税引前利益は前年同期の545億円に対して、1000-1100億円のレンジ予想としている。金融サービス事業の業績が順調に伸長しているほか、投資している上場株式の株価上昇や複数の未上場企業における評価益の計上などが見込まれ、前年同期の水準や一部の市場予想を上振れるとしている。足元での想定以上の収益拡大がポジティブなインパクトにつながる。<6323> ローツェ 9160 +1500急騰。前日に上半期決算を発表、営業利益は66.8億円で前年同期比40.7%増益となり、従来予想の53.7億円を上回る着地に。部品調達コスト、輸送コストの増加による利益面への影響が想定よりも限定的にとどまったもよう。つれて、通期予想は従来の102億円から144億円、前期比54.2%増にまで上方修正。年間配当金も従来計画の45円から65円にまで引き上げている。 <YN> 2021/10/12 17:21 本日の注目個別銘柄 EduLab、Sansan、MSコンサルなど <6264> マルマエ 1857 -36一時急伸もマイナス転換。先週末に21年8月期決算を発表、営業益は12.1億円で前期比34.7%増、従来計画の12.4億円に沿った形に。一方、22年8月期は「収益認識に関する会計基準」の適用で前期比を未記載としているが、18億円と大幅増益を見込む。見通しを受けて朝方は買いが先行したが、活況が続く半導体市場の動向などからは一段の収益拡大も期待されたようで、目先の材料出尽くしと捉える向きも多い。<7456> 松田産 3085 +255急伸。いちよし証券はレーティングを新規に「A」、フェアバリューを4500円でカバレッジ開始。中長期的な観点から貴金属リサイクルビジネスのポテンシャリティが高まっていると判断。受託ビジネスであることや海外鉱山からの影響を受けにくいため利益面では底堅い推移が見込まれ、PER水準も割安としている。また、「大型リチウムイオン電池のリサイクル技術開発」も中長期的に大きな商機となる可能性があるとしている。<7085> カーブスHD 977 +89急伸。先週末に21年8月期の決算を発表、営業利益は16.2億円で前期比39.0%増益となり、第3四半期決算時に上方修正している15億円を上振れる着地に。期末配当金も従来計画4円から5円に引き上げ。22年8月期は25億円で同54.1%増益の見通し。年間配当金も7円に引き上げる計画。収益回復ペースは想定以上と捉えられ、ストレートに上振れ決算が評価される展開になっている。<9115> 明治海 788 +59急伸。連結子会社の固定資産の譲渡を発表している。船隊の近代化及び船隊整備計画の一環としてオランダ王国に保有船舶を売却する。帳簿価額21,373千ドルに対して譲渡価額は44,085千ドルとなり、売却益見込み額は約23億円、親会社純利益に約10億円の影響が見込めるようだ。配当計画などへの増額修正などを思惑視する動きに。なお、本日は大手海運株が総じて大きく反発していることも追い風に。<3454> Fブラザーズ 1022 -55大幅反落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は31.1億円で前年同期比57.3%増益となった。複数の物件売却を実施したことで、不動産売却粗利益が拡大。ただ、6-8月期営業利益は2.5億円の水準にとどまっているほか、通期計画の前期比86.1%増に対して増益率は低水準にとどまっており、期待先行の反動が優勢になっているもよう。<6555> MSコンサル 712 +100ストップ高比例配分。前日に上半期決算を発表、営業損益は0.5億円の黒字となり、前年同期比3.5億円の損益改善に。従来予想の0.3億円の赤字を上回り、一転しての黒字計上に。SaaSの受注が加速し、その導入に伴うコンサルも増加したことで利益率が向上したもよう。通期計画の2.1億円は据え置いているが、上半期の収益上振れを受けて、今後の上方修正が想定される状況になっている。<4443> Sansan 11870 +1490急騰。先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は1億円の赤字で前年同期比2.9億円の損益悪化となっている。人材採用や広告宣伝活動の強化が要因となっており、売上高は順調に拡大しているなど、会社計画に対しては順調な進捗のもよう。ネガティブに捉える動きは限定的に。また、11月末を基準に1:4の株式分割を実施すると発表、株価水準が高いこともあって、流動性の向上につながるとの評価が優勢にも。<4427> EduLab 2697 +339急騰。文部科学省が実施する「令和4年度全国学力・学習状況調査を実施するための委託事業(小学校事業)」に関して、前年度に引き続き落札したと発表している。受託金額は16億3350万円で、22年9月期の業績として計上される見込みのもよう。21年9月期の売上高見通しは120億円であり、引き続き、業績インパクトの強まる状況が想定される形に。<6758> ソニーG 12385 +525大幅続伸。台湾TSMCと半導体の新工場を熊本県に共同建設する計画の大枠を固めたと報じられている。総投資額は8000億円規模となり、日本政府が最大で半分を補助する見通しのようだ。同社画像センサー工場の隣接地に建設し、同社は新工場の大口顧客となる。工場運営会社に少額出資することも検討のようだ。半導体の安定調達による画像センサーの供給力向上が想定される状況に。<6506> 安川電 5070 -100急反落。先週末に第2四半期決算を発表、6-8月期営業利益は139億円で前年同期比97.0%増となったが、市場コンセンサスは20億円近く下振れた。モーションコントロールが想定よりも伸び悩んだ。通期計画は従来の540億円から580億円に上方修正したが、市場想定線上でポジティブ視する動きは限定的。第2四半期受注は想定以上との見方だが、電力不足への懸念による先行発注増加の影響とも意識された。 <ST> 2021/10/11 16:00 本日の注目個別銘柄 大真空、オンワードHD、ツインバードなど <2918> わらべ日洋 2446 +56大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は31.9億円で前年同期比2.6倍の水準となり、従来予想の27億円を大きく上回る着地となった。食品関連事業における商品規格の見直しなどが奏効した。一方、通期の営業利益計画は据え置いた。下期の売上高未達の影響や最低賃金引き上げなどコスト上昇を考慮したとしている。ただ、保守的な見方とも捉えられ、足元での収益率上昇をポジティブ視する動きが優勢に。<6962> 大真空 4125 +320急伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も2800円から4500円に引き上げている。同社が得意とする高周波製品、音叉型振動子など付加価値の高い製品の好調が続いているとみられ、上半期決算時に上方修正の可能性もあるとしている。車載向け価格是正の浸透により、22年3月期営業利益は会社計画30億円を上回る44億円、前期比2.1倍を予想している。<6897> ツインバード 864 -72急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は8億円で前年同期比9億円の損益改善となった。従来予想の7.1億円を上振れ、据え置きの通期計画8.2億円、前期比34.7%増に対する進捗率は98%にまで達している。新型コロナ対応の大型案件出荷や厚労省からの追加受注などが寄与した。ただ、大型案件の一巡などによって下期は大幅減益を想定しており、業績のピークアウトを織り込む動きが強まっているようだ。<9716> 乃村工芸 1010 +2一時急落も下げ渋り。前日に上半期決算を発表、営業利益は9.2億円で前年同期比61.9%減益、9月28日に発表した上方修正水準での着地となった。一方、通期予想25億円、前期比48.8%減益は据え置いている。上半期上振れの分の上乗せなどが想定されていたとみられ、足元の株価が年初来高値圏での推移となっていた中、短期的な出尽くし感が先行する形に。<2651> ローソン 5390 -30一時急落も下げ渋る。前日に上半期決算を発表、営業利益は267億円で前年同期比60.0%増益、6-8月期は161億円で同14.4%増となった。9月29日に業績予想を修正済みであり、通期予想500億円、前期比22.3%増は据え置いている。サプライズは限定的だが、市場コンセンサスをやや下振れた。単体業績に関して通期見通しを引き下げていることなどは、ネガティブに捉えられているようだ。<4680> ラウンドワン 1475 +31急反発。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は平常時の一昨年同月比42.7%減、緊急事態宣言の長期化によって、前月の同37.6%減から減少率は拡大。また、米国での既存店売上高も同1.6%増となり、前月の同9.4%増から伸び率が鈍化している。上半期業績は会社計画を下回った可能性が高いが、相当程度は織り込み済みであり、緊急事態宣言が解除された10月以降の業容回復を期待する動きが先行へ。<4763> C&R社 1804 -89伸び悩んで続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は21.6億円で前年同期比48.2%増益、利益率の高いプロデュース事業、ライツマネジメント事業が大きく伸長したもよう。ただ、9月30日に上方修正は発表済みであり、通期予想も当時に上方修正した水準を継続しており、当面の材料出尽くし感が強まる形になってきているもよう。株価も高値水準にあり、利食い売り優勢の流れになっている。<8016> オンワードHD 313 -28急落。前日に上半期決算を発表、営業損益は32.9億円の赤字、前年同期比76.9億円の損益改善となった。ただ、従来計画の30億円の赤字はやや下振れており、通期計画は従来の32億円の黒字から10億円の黒字に下方修正している。依然として新型コロナウイルス感染症の影響は長期化すると想定、国内アパレル関連事業の売上高の回復度合いは当初予想よりも鈍化としている。回復ペースは想定よりも緩慢との見方が優勢に。<6432> 竹内製作 2652 +143大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は99.6億円で前年同期比46.1%増益となり、9月30日に上方修正した水準での着地となっている。通期予想は同時に上方修正している142億円、前期比7.5%増を据え置き。6-8月期は北米での売上拡大ペースが強まる形になっている。上方修正時は地合いの悪化もあって評価の動きが限定的であったため、決算発表を受けてあらためて評価が高まる状況となっているもよう。<3382> 7&iHD 4768 -33もみ合い。前日に上半期決算を発表、営業益は1862億円で前年同期比3.6%増、6-8月期は1087億円で同0.3%増となった。会社計画は20億円程度上振れたが、市場予想は90億円程度下振れた。通期営業益3800億円、前期比3.7%増は据え置いた。決算内容に大きなサプライズは乏しいとみられるが、スピードウェイを連結化している北米コンビニ事業の想定以上の好調推移などはポジティブに捉える向きも。 <ST> 2021/10/08 16:19 本日の注目個別銘柄 INPEX、イオンファン、イオンなど <3994> マネーフォワード 7680 +250大幅反発。ベトナムで請求書の電子管理サービスを手がけるビジボッツに出資したと伝わっている。9月に実施された数億円規模の第三者割当増資の一部を引き受けたもよう。ファイル形式を問わず電子請求書をクラウド上で一元管理できるシステムに強みを持ち、電子インボイスの知見を得る狙い。日本でも23年10月にインボイス制度が始まるが、事業展開を優位に進められるとの期待が先行へ。<3288> オープンハウス 6270 -270大幅反落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に、目標株価は6500円としている。都心部/周辺部の好立地におけるリーズナブルな分譲戸建住宅は住宅市場全体を上回る成長を続けており、今後も販売ボリュームの増加や高水準の単価・利益率が続くとみている。ただ、最近の株価上昇によって、22年9月期ベースのPERは11.2倍と大幅な割安感は後退、当面の成長期待は織り込まれたと判断しているもよう。<3186> ネクステージ 2061 +92大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を2700円から2800円に引き上げた。大型総合店出店による中古車市場でのシェア拡大に注目と。現在新卒採用が想定以上に順調に進んでいるもようで、来期以降の大型総合店の出店拡大により中期的な収益成長拡大が見込めると分析。買取台数増加による小売粗利増と卸売販売の増加を映し、22/11期以降の業績予想を上方修正した。<6146> ディスコ 29290 +470一時急伸。前日に7-9月期の個別売上高を発表、単体売上高は563億円で会社計画の500億円を大幅に上振れる着地となったもよう。前年同期比では42.3%増、前四半期比でも40.8%増となった。連結売上高も上振れが想定され、それに伴って収益の上振れも期待される状況のようだ。今回はノーコメントとされた受注動向が、今後の注目ポイントとなってこよう。<1605> INPEX 895 -81大幅反落。原油市況の下落を受けて利食い売り圧力が強まっているもよう。前日のNY原油相場では、WTI原油先物が1バレル77ドル台にまで前日比2%程下落。米週間原油在庫統計が予想外に増加したことが利食い売りのきっかけになった。同社株も足元、原油高を背景に前日までに急伸劇が続いていただけに利食い売り圧力がかなり強まっている。<6194> アトラエ 2378 +112大幅反発。前日に21年9月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来の5億円から9.4億円、前期比28.4%増に引き上げ、一転しての2ケタ増益見通しとしている。Green、Wevoxともに成長加速が継続したほか、広告宣伝投資なども抑制できたもよう。第3四半期までの状況から上振れは想定線とも捉えられるが、修正率の大きさをプラス視する動きが優勢となっている。<3141> ウエルシアHD 4120 +230大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は227億円で前年同期比14.1%減益、ほぼ従来計画線上での着地となっている。第1四半期は同30.8%減益であったため、減益幅は順調に縮小した。調剤粗利益率などが想定以上に上昇する形ともなっている。月次動向から売上は想定線の推移だが、利益水準は期待以上と捉えられているようだ。足元では決算への警戒感もやや強まっていたとみられる。<4343> イオンファン 1838 -150大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業損益は25.8億円の赤字、3-5月期の17.6億円から赤字幅は縮小したが、6-8月期も8.2億円の赤字が継続。緊急事態宣言の長期化が響く形になった。通期予想は従来の14億円の黒字から25.2億円の赤字に下方修正、上半期の業績下振れを反映した。期末配当金も従来計画の15.0円から5.0円に引き下げへ。想定以上の収益回復の遅れをマイナス視する動きになった。<8267> イオン 2610.5 -169大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は778億円で前年同期比2.3倍となっている。ただ、6-8月期は386億円で同16.9%減益となり、市場コンセンサスも下回る状況に。8月を通じての緊急事態宣言の影響などが収益回復の抑制要因につながっている。通期業績計画達成への不透明感も強まる中、アフターコロナ物色の流れも一服しており、足元の業績鈍化がストレートにネガティブ視される動きに。<6178> 日本郵政 921.1 -5.5一時急落。政府保有株の売出実施を発表した。10億2747万7400株の売出を実施し、これにより保有比率は60.6%から33.3%に。一方、発行済み株式数の3.5%に当たる1億3300万株、1000億円を上限とする自社株買いを実施、株式需給への影響を勘案すると説明。直近で株式売出の観測報道が伝わっていたが、自社株買いの規模が明らかになったこともあり、あらためて目先の需給悪化が警戒された。 <ST> 2021/10/07 15:34 本日の注目個別銘柄 ダイセキS、カワタ、くら寿司など <4502> 武田薬 3340 -227大幅続落。経口投与可能なオレキシン2型受容体選択的作動薬の臨床第2相試験において、安全性シグナルの存在が明らかになったことを発表。緊急予防策として患者への投与を中断し、臨床第2相試験を予定より早く終了することを決めた。同薬は、睡眠・覚醒サイクルが変化する慢性神経疾患患者を対象に、日中の過度の眠気治療薬として開発中。業績インパクトは明確ではないが、地合いの悪化もあって売り優勢に。<2695> くら寿司 3635 -350大幅続落。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比25.2%減、客単価が同1.2%低下したほか、客数も同24.3%減少している。緊急事態宣言発出の影響は懸念されていたものの、21年10月期に入って最大の減少率となっており、弱材料視する動きが優勢のようだ。また、本日はアフターコロナ関連が総じて利食い売り優勢の展開になっていることも逆風に。<5932> 三協立山 813 +41大幅反発。後場に入って一気に伸ばしてきた。前引け後に第1四半期決算を発表、営業利益は15億円で前年同期比17.6億円の損益改善となった。上半期計画24億円に対する進捗率は63%の水準に至っており、想定以上に好調な着地と捉えられているもよう。経済活動の再開進展ですべての事業が増収増益、アルミ地金市況に連動する売上増効果も強まったようだ。業績上振れ期待を反映する動きが先行へ。<8905> イオンモール 1636 -46伸び悩んで急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は197億円で前年同期比67.4%増益。新型コロナ感染拡大の影響で従来計画の265億円を大きく下回ったが、あく抜け期待から朝方は買いが先行した。しかし、地合いの軟化もあって、次第に下振れ決算を売り材料視する動きが優勢に。9月のモール売り上げも低調スタート、中国での電力不足問題の影響懸念もあり、通期業績の下振れ懸念などは拭えないようだ。<5233> 太平洋セメ 2402 +166大幅反発。22年1月出荷分からのセメント出荷価格の引き上げを発表している。対象はホワイトセメントを除く各種セメント製品で、価格改定額は1トン当たり2000円。原料の石炭価格が高騰を続けているほか、輸送コストなどの上昇に対応することが目的。値上げの表明は3年10カ月ぶりとなるようだ。住友大阪セメ<5232>など他のセメント関連株にも買いが波及している。<6418> 日金銭 771 +21大幅高。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業損益は従来予想の3億円の赤字から一転、3億円の黒字に引き上げている。米国ゲーミング市場では顧客の設備投資意欲の回復が顕著となっており、欧州でもコマーシャル市場向けを中心に需要の増大が顕著となっているようだ。開発費抑制や固定費削減などで収益率も高まっているもよう。通期予想1億円の黒字は据え置いたが、大幅な上振れが想定される状況に。<1712> ダイセキS 1993 +192急伸。いちよし証券ではレーティング「A」を継続で、フェアバリューを1800円から2300円にまで引き上げた。土壌汚染対策市場の底打ちなども追い風になってきており、22年2月期営業利益は23億円、前期比90.7%増にまで上方修正、上方修正した会社計画の21億円を上回ると予想。横浜生麦リサイクルセンターに新設備を導入するなど受入能力の拡充を進めるなど対応能力を強化、稼働率引き上げにつながると期待。<3608> TSI HD 366 +23大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業損益は11.3億円の黒字となり、前年同期比116億円の損益改善となった。従来計画の5億円の赤字も大幅に上回った。売上高は計画を大きく下振れたものの、仕入及び販売コストの抑制やプロパー消化率の向上などで売上総利益が改善、販管費抑制効果なども表面化したもよう。新型コロナ再拡大の影響も懸念されていただけに、想定以上の収益力の向上をポジティブ視する動き優勢に。<5214> 日電硝 2660 +77大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に、目標株価を3300円とした。株式市場では業績ピークアウトを意識しつつあったが、懸念されているディスプレイ用ガラス事業ではシェアアップによる数量増、ガラスファイバ事業では販売数量増・生産性向上・値上げなどが見込め、全社利益成長が可能と。業績・バリュエーションともに過小評価されていると分析。<6292> カワタ 1053 +150ストップ高比例配分。同社はNEDOの公募事業である「全固体リチウムイオン電池の量産化に資する技術開発」の実施先として採用され開発に取り組んできたが、この度、同助成事業が終了し、技術及び事業面で一定の評価を得ることができたと発表した。今後の事業化に向け、関係する団体や企業とも連携してさらなる研究開発に取り組んでいくとしており、市場の広がりが期待される同分野での展開力に期待が向かう展開になった。 <ST> 2021/10/06 15:44 本日の注目個別銘柄 リソー教育、ファーストリテ、INPEXなど <2809> キユーピー 2575 -84大幅反落。2021年3月期第3四半期決算を発表、累計営業益は前年同期比7.3%増の219億円となった一方、6-8月期は同19.7%減の74.2億円と低調。新型コロナ感染症拡大による内食需要の高まりで市販用は堅調だったが、業務用は需要が減退、鶏卵価格高騰の影響なども響いた。通期計画の270億円は据え置いたが、足元の国内消費の弱さから、ドレッシングなどの値上げは難しく、原料高への対応が懸念される。<2471> エスプール 1020 +43大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は19.3億円で前年同期比23.9%増益、計画を上回る着地となっているもよう。主力の人材アウトソーシングが2ケタ増収となったほか、障がい者雇用支援も3割超の増収。6-8月期も同31.7%の大幅増益基調が続く形に。9-11月期に前年同期並み水準でも通期計画は上回る状況であり、業績上振れを織り込む動きが優勢となっている。<8795> T&DHD 1563 +24続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「アンダーウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も1540円から1980円に引上げた。米金利上昇見通しと財政刺激策に絡む増発期待など、金利敏感株にとってポジティブな金融環境を想定しているとして、保険業界の業界投資判断を引上げた。同社については、Fortitude社による新規クローズドブック投資により、来期の期待利益の高まりも想定と。<9503> 関西電力 1099 +16.5続伸。岸田文雄政権は温暖化ガスの排出を実質ゼロにする脱炭素に向け、原子力発電を積極的に活用する見通しと報じられている。再生エネルギーと既存原発の再稼働のバランスを取りながら、排出を減らす路線を取るとみられるようだ。次期エネルギー基本計画案に関して「書き換えは考えていない」としているが、今後は原発のリプレースを認めるかどうかが課題ともされている。原発関連として電力株は相対的に底堅い動きへ。<6474> 不二越 4305 -95大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は106億円で前年同期比2.5倍の水準となった。6-8月期は41.8億円で同2.7倍の水準に。上半期決算時に上方修正した通期予想は据え置いた。自動車・建設機械分野に加え、産業機械・市販分野の需要が回復した部品事業がけん引役に。好決算ではあるが上半期までの状況からサプライズは限定的で、本日は全体の地合い悪化に押される形となった。<4714> リソー教育 465 +32大幅反発で高値更新。前日に上半期決算を発表、営業利益は13.3億円で前年同期比17.9億円の損益改善となっている。新校展開の積極化などで生徒数が好調に推移しているもよう。第1四半期は2億円の赤字で同11.1億円の損益改善であり、6-8月期も順調に収益水準が拡大する状況となっている。通期業績の上振れも意識される形になってきているもよう。<3186> ネクステージ 1913 -89大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は98億円で前年同期比2.6倍となり、通期計画は従来の110億円から133億円、前期比94.9%増にまで上方修正している。買取事業・整備事業が牽引して売上高が上振れのほか、在庫コントロールなどによる生産性向上で利益率も想定以上に改善のもよう。ただ、上半期までの状況から上方修正は想定線、地合いの悪化も重なって目先の出尽くし感が強まる状況に。<1605> INPEX 943 +50大幅続伸。前日のNY原油相場が急伸、WTI原油先物は一時1バレル78ドル台と前週末比3%上昇し、2014年11月以来の高値となっている。OPECプラスが協調減産を毎月日量40万バレルずつ縮小する従来方針を11月も維持すると確認、一段の減産縮小も見込まれていただけに、原油相場の上昇を促す形になっている。原油市況上昇がストレートに業績にプラスとなる同社の買い材料につながる。<2502> アサヒ 5569 +147大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に、目標株価も4800円から6200円に引き上げた。豪州・欧州事業をけん引役に22年12月期以降の収益予想を上方修正したこと、国内酒類事業の業績は21年12月期が当面の底とみられること、有利子負債の圧縮が進んだことで次の成長投資や株主還元の充実への期待値が高まることなどを格上げの背景としている。<9983> ファーストリテ 72850 -5420大幅続落。前日に9月の月次動向を発表、既存店売上高は前年同月比19.1%減、客単価が同0.1%低下したほか、客数が同19.0%減少した。月初は気温の低下に伴い秋物商品を中心に好調に推移したが、中旬以降の気温上昇に伴い販売は苦戦したもよう。また、前年同月は、エアリズムマスクの好調などハードルも高かった。会社側の既存店前提は未公表だが、22年8月期の低調スタートをネガティブ視する動きが優勢に。 <ST> 2021/10/05 15:37 本日の注目個別銘柄 一家ホールディングス、Gunosy、大有機化など <3774> IIJ 3675 -205大幅続落。クレディ・スイス証券は投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」へ引き下げた。NTTドコモ向けネットワーク接続料の低減効果に加え、リモートワーク増加を背景とした法人ネットワークの稼働上昇効果により、法人ネットワークの利益改善は当初想定以上に進捗したと評価。一方、株価はこれら好材料を一定程度織り込んだ水準にあり、バリュエーションに割安感は消失したと指摘している。<7518> ネットワン 3535 -70大幅続落。クレディ・スイス証券は投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価も3700円から3500円に引き下げている。一連の循環取引に関する調査報告書の提出、自己株式取得の発表で株価は上昇したが、PER水準は過去平均を上回る水準まで上昇し、割高感が強まったとの指摘。コンプライアンス徹底に伴う業務効率の低下などによる影響は十分に織り込まれていないともしている。<6471> 日本精工 766 +19大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も950円から1050円に引き上げた。半導体不足懸念は織り込み済みな一方、第2四半期をボトムに、下期に向け部品調達正常化に伴う業績改善が期待できると分析。また、来期は本格挽回による大幅増益が見込まれ、株価の割安感は強いと。通期計画下方修正を発表した場合は悪材料出尽くしにつながるとも。<6047> Gunosy 682 -58大幅反落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価も1100円から900円に引き下げている。グノシー再成長に向けた広告宣伝投資による利益水準の低下が株価の重しになる懸念があると指摘。25年5月期までの営業利益予想を下方修正している。当面は、中長期的な業績成長期待拡大につながるKPIの改善を見極めたいとしている。<3099> 三越伊勢丹 855 +41大幅反発。米製薬大手メルクは開発中の新型コロナウイルスの飲み薬について、治験で入院と死亡のリスクを50%減少させることを確認したと発表している。また、厚生労働省は年内にも特例承認してすみやかに使えるよう調達協議を進めているとも伝わっている。コロナ収束の切り札につながるとの期待にもつながり、同社などの百貨店株をはじめ、アフターコロナ関連の一段のプラス材料と捉えられているようだ。<4187> 大有機化 3455 -270大幅続落。先週末に第3四半期決算を発表、営業利益は42.2億円で前年同期比26.2%増益、6-8月期も13.8億円で同43.7%増と増益率が拡大している。各セグメントとも順調に収益が増加する方向に。ただ、据え置きの通期計画58億円、前期比30.6%増との比較ではサプライズが限定的、収益成長期待が高い銘柄でもあるため、目先の出尽くし感が優勢となっているもよう。<3088> マツキヨココカ 5280 +330大幅反発。10月1日にココカラファインと経営統合しているが、先週末には22年3月期の業績見通しを新たに公表している。営業利益は382億円で市場コンセンサスをやや下回る水準だが、ココカラファインが直近で業績予想を下方修正していたこともあり、ネガティブ視する動きは限定的に。年間配当金はマツキヨHDの前期実績である70円を計画している。経済活動再開に伴う今後の販売モメンタム回復を先取りへ。<9793> ダイセキ 4895 +205大幅反発。先週末に上半期決算を発表、営業利益は68.3億円で前年同期比36.8%増益となり、従来予想の57.7億円を大きく上回る着地に。つれて、通期予想は従来の114億円から126億円、前期比23.0%増にまで上方修正している。リサイクル製品価格の上昇により採算が改善したほか、土壌汚染処理事業においても、利益率重視への営業転換が想定以上に奏効したため、利益率が想定以上の上昇となっているようだ。<7965> 象印マホービン 1628 -120大幅続落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は51.5億円で前年同期比31.3%増益となり、通期計画の67億円、前期比23.1%増に対して順調な進捗となっている。ただ、6-8月期は3.1億円、前年同期比61.5%の大幅減益に転じている。調理家電製品の売上が普及価格帯を中心にやや伸び悩んでいる。通期業績の大幅な上振れ期待などは低下する状況となっているもよう。<7127> 一家ホールディングス 634 +100ストップ高。先週末に株主優待の新設を発表している。3月末、9月末の100株以上の株主を対象に、2500円相当の食事優待券を贈呈する。「屋台屋博多劇場」「こだわりもん一家」「TANGO」「大衆ジンギスカン酒場ラムちゃん」「にのや」「韓国屋台ハンサム」全店で利用できる。先週末終値をベースにすると、利回りは9.4%の水準となる。なお、同社は先週末に持株会社化されて新規上場している。 <ST> 2021/10/04 15:27 本日の注目個別銘柄 パイプドHD、DEAR・L、ERI HDなど <6541> グレイス 1100 +98急伸。岡三証券は投資判断を新規に「強気」、目標株価を2430円でカバレッジ開始。製造業立国の盲点ともいえるBtoB製品向けマニュアルというニッチ分野で事業展開しており、その潜在市場は数兆円あるとみられているもよう。同社の現在の事業規模を考慮すると、長期成長する可能性があると指摘。22年3月期上期決算が業績モメンタム底打ちのタイミングになるとみているようだ。<3658> イーブック 4815 +275大幅続伸。「LINEマンガ」を運営会社が同社に対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。TOB価格は4750円で前日終値に対するプレミアムは4.6%の水準。買付期間は10月1日から11月15日まで。同社はTOBに対して賛同の意を表明、TOB成立後に同社は上場廃止となる。前日終値に対するプレミアムが限定的なため、今後のTOB価格引き上げなどへの思惑もあり、TOB価格を上回る株価推移に。<2685> アダストリア 2112 +57大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は6.3億円で前年同期比50.4億円の損益改善となった。一方、第1四半期は6.2億円の実績であったため、6-8月期はほぼ収支均衡ラインにまで鈍化した形。市場コンセンサスも5億円程度下振れた。ただ、今後は緊急事態宣言解除によってファッション消費の本格回復が見込まれるなか、通期計画も据え置いていることで、当面の悪材料は出尽くしと捉えられているようだ。<3245> DEAR・L 546 +64急伸。前日に21年9月期業績の上方修正を発表している。経常利益は従来の30億円から40.5億円、前期比49.1%増に引き上げ。リアルエステート事業において、物件の売却が想定を超えて好調に推移したもよう。また、業績の上振れに伴い、年間配当金も従来計画の20円から30円に引き上げ、前期比11円の増配としている。前日終値をベースにした配当利回りは6.2%の水準となる。<3919> パイプドHD 2838 +375急伸。MBO(経営陣による買収)による株式の非公開化を目指すと発表。アドバンテッジパートナーズ傘下のミライサイテキグループがTOB(株式公開買い付け)を実施する予定で、TOB価格は1株2800円、前日終値に対するアップ率は13.7%となる。買い付け期間は10月1日から11月15日まで。最終的に対象者株式を非公開化するための一連の取引の一環となる。本日はTOB価格にサヤ寄せを目指す動きに。<4552> JCRファーマ 3125 +334急伸。前日に22年3月期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来の187億円から217億円に引き上げ、契約金収入が期初予想を上回る見込みとなったもよう。また、武田薬品とハンター症候群に対する次世代治療薬の共同開発と事業化に向けた契約を締結したことも発表している。武田薬品にとって重点領域の1つとなる分野であり、販売ネットワークや知見があることから、最適な提携先とも評価されているようだ。<6083> ERI HD 1350 +300ストップ高。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は3.5億円の黒字となり、前年同期比3.8億円の損益改善に。新設住宅着工戸数、非住宅建築物着工床面積ともに増加傾向となるなど、住宅事業者の回復が顕著で業績を後押しする形になっている。通期計画の7.9億円は据え置いているが、前期比増益見込み分3.9億円の大半は第1四半期で確保する形になっており、大幅な業績上振れも意識される状況のようだ。<3632> グリー 716 +100ストップ高比例配分。前日に発表した高水準の自己株式取得実施がサプライズにつながっている。発行済み株式数の16.8%に当たる3500万株、350億円を取得上限としており、取得期間は10月1日から22年9月22日まで。取得目的としては、株主還元の一環、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることとしている。当面の需給面での下支えにつながっていくとの見方が優勢に。<4755> 楽天グループ 1116 +35大幅反発。連結子会社である楽天銀行の株式上場の準備を開始すると発表している。楽天銀行は株式上場後も重要な連結子会社であることを前提とするとコメントしており、株式上場後も3分の2以上の株式は保有する可能性が高いとみられている。モバイル事業の資金ニーズへの対応につながるほか、株式上場で楽天銀行の企業価値が顕在化することにより、同社グループ全体の価値も向上していくと期待される形に。<3436> SUMCO 2151 -100大幅続落。300mm半導体用シリコンウェーハのグリーンフィールド投資の実施、並びに6000万株の公募増資実施を前日に発表。グリーンフィールド投資実施に伴うファイナンスへの懸念は従来からあったものの、発行新株は発行済株式数の約21%の水準となり、想定以上の希薄化につながるとの見方に。なお、投資決定のタイミングも想定より早いとみられ、顧客との長期契約の締結は順調に進んでいると捉えられる。 <ST> 2021/10/01 15:43 本日の注目個別銘柄 ASTI、エアトリ、日電硝など <4922> コーセー 13380 +720大幅反発。前日にスモールミーティングが開催されていたようだ。中国事業に関しては、6月のオンラインセール商戦で売上、収益性ともに好調であったもよう。中国事業の決算期は期ずれがあるため、7-9月期の業績底上げにつながるとの見方に。また、中国での同社製品の需要は引き続き高いと示されており、中国政府の規制による化粧品需要の減少懸念も後退する格好となっているようだ。<9726> KNTCT 1950 +131大幅続伸。KDDI<9433>と提携して旅行や趣味に関するオンラインサービスを開始すると伝わっている。2024年度までに100万人の利用者獲得を目指しているようだ。新型コロナウイルス禍で旅行需要が急減するなか新たな収益源に育てていく方針。明日からは緊急事態宣言が全面解除され、旅行需要の急回復が期待されることもあり、今後の収益水準の高まりが意識される状況へ。<6807> 航空電子 1636 -45大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げ、目標株価も2300円から1900円に引き下げている。上期決算時に通期計画が下方修正され、市場コンセンサスも切り下がると指摘している。通期営業利益は149億円を予想、市場予想の158億円を下回るとみている。主要顧客の減産影響や中国スマホなどの販売減少の影響が響くとみているもよう。<3050> DCM 1083 -30大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は198億円で前年同期比11.3%減、ほぼ従来計画水準で着地。新型コロナの感染拡大による巣ごもり需要でDIY商品や衛生用品の販売が伸びた前年の反動が強まったほか、チラシの発行などにかかる広告宣伝費もかさみ、2ケタ減益となった。なお、既存店下げ止まりなどを見込み通期予想の315億円据え置いている。決算インパクト限定的も、やや利食い売りが優勢に。<4507> 塩野義薬 7654 +390大幅続伸。新型コロナの飲み薬について2021年中に製造販売の承認申請を目指すと伝わった。7月に第1段階の治験を始めたが、安全性に大きな問題は認められず、9月27日から軽症者と無症状者を対象とした最終段階の治験に。治療薬生産について「22年3月までに最低でも国内で100万人分は用意したい」と。ワクチンだけではコロナ対応に限界があるとの声が聞かれるなか、新たな治療薬への期待が高まる形に。<6899> ASTI 1880 -352急落。前日に業績予想の下方修正を発表、上半期営業利益は従来の7億円から1.5億円に、通期では19億円の黒字から5億円の赤字に下方修正している。ベトナム拠点での稼働率が大幅に低下したことで代替生産を実施しているが、代替拠点での生産設備投資・増員に伴う人件費、輸送費用などの多額の費用支出を見込んだとしている。第1四半期の収益は急回復していたため、大幅下方修正にはネガティブサプライズ。<7545> 西松屋チェ 1415 -23大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は64.5億円で前年同期比横ばいとなり、従来予想の68.5億円を下回った。第1四半期は同25.5%の増益であったため、6-8月期は一転して減益となる形に。低気温や長雨の影響で夏物衣料が伸び悩んだもよう。同時に、発行済み株式数の0.71%に当たる43万6000株、5億円を上限とする自社株買いの実施も発表した、想定以上の収益鈍化をマイナス視の動きが優勢に。<9501> 東京電力HD 320 -33急落。原子力規制委員会では、柏崎刈羽原発でテロ対策不備があった問題を受け、のべ2000時間に及ぶ今後の本格的な検査についての方針を確認したと報じられている。これまで規制委員会が把握した内容と同社が提出した報告書の内容に整合性がとれているかなどを検証していくもよう。検査期間は1年前後になるとされていることで、再稼働時期のずれ込みを警戒視する動きにつながっているようだ。<6191> エアトリ 4400 +500急伸。明日から緊急事態宣言が全面解除となり、引き続き、今後の旅行需要の急回復を期待する動きが優勢となっている。加えて同社に関しては、Googleホテル広告にて「エアトリ国内ホテル」宿泊プラン情報の掲載を開始と前日に発表しており、新規顧客獲得の拡大も期待されている。また、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画も前日に発表している。<5214> 日電硝 2655 +245急伸。前日に業績予想の上方修正を発表、21年12月期営業利益は従来の280億円から340億円、前期比92.5%増にまで引き上げ、今期3度目の上方修正となる。液晶用基板ガラス、ガラスファイバとも需要が想定以上に旺盛で、価格も上昇基調にあるもよう。300億円程度の市場コンセンサス水準も上回っている。また、発行済み株式数の5.17%に当たる500万株、100億円の自己株式取得も発表している。 <ST> 2021/09/30 15:27 本日の注目個別銘柄 ヒマラヤ、エンビプロHD、明和産など <5698> エンビプロHD 1935 +169急伸。子会社のエコネコルが新工場を建設することを決議したと発表している。エコネコルは落じん灰、廃棄物破砕残渣及びミックスメタルを全国から広域で集荷し、独自のリサイクル技術で高品位な素材へリサイクルすることに取り組んでいる。資源循環の必要性が高まっているなか、新工場建設による業容拡大を期待する動きが優勢となっているもよう。なお、新工場の竣工予定時期は22年12月期を予定。<9716> 乃村工芸 1020 +6一時急反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業損益は従来予想の収支均衡から9.2億円の黒字に増額。原価低減効果により各プロジェクトの利益率が向上したほか、人件費および経費削減策なども奏効した。依然として収益水準は低水準であるものの、緊急事態宣言の9月末での全面解除が決まったこともあり、リオープン(経済再開)関連銘柄として、今後の経済活動再開による収益回復期待なども高まったもようだ。<8103> 明和産 1060 -97大幅続落。中間配当権利落ちで手仕舞い売りが優勢になっている。22年3月期は中間期末に47円、期末に68円の年間配当115円を計画している。大幅増配を発表後に株価は急伸したが、前日終値ベースでも配当利回りは9.9%の高水準となっていた。年度末の配当水準は一段と高まることになり、引き続き下支え材料となるが、来年度以降は連結配当性向50%に戻すとみられている。<3920> アイビーシー 931 +51大幅反発。IoTセキュリティ基盤サービス「kusabi」のブロックチェーン技術を利用した電子証明システムについて米国特許を取得したと発表、期待材料視される展開になっている。今回の米国における特許取得によって、kusabiの独自性と堅牢性が世界的に客観的に認められたことになるとしており、今後の採用拡大が想定される状況のようだ。<7514> ヒマラヤ 1280 -195急落。前日に21年8月期決算を発表、営業益は20.2億円で前期比25.1億円の損益改善となり、第3四半期決算時に上方修正した18.5億円も上振れた。一方、22年8月期は21億円で、今期から「収益認識に関する会計基準」適用となるが、単純比較すると同3.8%増益にとどまる。想定以上の収益鈍化でネガティブに受け止められた。また年間配当金は前期の25円から20円に減配計画としていることも失望売りに。<2792> ハニーズHD 1120 -29大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は4.6億円で前年同期比35.6%減益となった。据え置きの上半期計画21億円、通期計画45億円に対して、低進捗となっており、ネガティブに捉える動きが優勢に。8月に入ってから、新型コロナまん延による大型商業施設の入場制限など、前年以上に人流抑制が求められて客数に影響したこと、中旬の気温低下と天候不順などが響いたようだ。<3003> ヒューリック 1255 -101大幅安。8480万5000株の公募増資、並びに、919万5000株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。増加する株式数は最大で、発行済み株式数の13.9%に当たる。株式価値の希薄化や目先の需給懸念が強まる状況になっているもよう。調達資金は、開発・建替事業のための投資資金に充当するほか、CP償還や短期借入金の返済資金に充てるもよう。<6178> 日本郵政 945.9 -57.1大幅反落。政府では保有する同社株式の第3次売却を年内に実施する方向で調整に入ったと一部で報じられている。政府保有が義務付けられている3分の1を除く全株を処分する方針で、売出規模は約9500億円となるもよう。政府保有株の売出は既定路線であり、同社では株式売出に合わせ自社株買いを実施して、放出株式の一定程度を吸収する計画とされているが、市場の先行き不透明感が強まる中で需給面への警戒感は強いもよう。<8035> 東エレク 51000 -2840大幅続落。前日の米国株市場は大幅に下落、なかでも長期金利の上昇を受けてグロース株の下げがきつく、SOX指数は3.8%の下落となっている。米大型半導体関連株の下落に連れ安する形で、国内でも同社やアドバンテストなど主力の半導体関連が軟調な動き。米長期金利はFOMC後の上昇トレンドが継続、10年債利回りは1.53%まで上昇し、3カ月ぶりの高水準となっている。<9101> 郵船 9340 -90売り先行後は下げ渋る展開に。今週に入ってからは権利落ち後の株価下落を先取りする形で、高値から2日間で一時20%の急落となっていたが、中間期末の配当権利落ち日となっている本日はあく抜け感も優勢に。依然としてPER水準や配当利回り水準には割安感が強く、年度末にかけては再度の上方修正や増配期待も残ることで、押し目買いの意欲も強い状況のようだ。 <ST> 2021/09/29 15:32 本日の注目個別銘柄 グリーンズ、JNS、ジューテックなど <6645> オムロン 11420 +160反発。SMBC日興証券は投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も9600円から14600円に引き上げている。IAB上振れを主体とした業績予想の引き上げに加えて、第2の柱であるヘルスケア事業の成長確度が高まったと判断。また、大和証券も投資判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価を7400円から14000円に引き上げている。あらためてヘルスケア事業のポテンシャルの高さを評価としている。<6620> 宮越HD 1319 +50急伸。中国子会社が深センで推進している「ワールドイノベーションセンター」プロジェクトについて、日建設計との間でコンサルティング業務委託契約書を締結すると発表している。現地当局から開発推進体制を整えるよう要請されたことで、中国各地で豊富な都市開発プロジェクトの実績を持つとされる日建設計に業務委託を行うようだ。深センプロジェクトの進捗確認を材料視する動きとなっている。<8227> しまむら 10230 -480急落。前日の決算内容を反映する動きとなっている。上半期営業利益は253億円で前年同期比58.6%増益、従来計画の197億円を上振れる着地に。ただ、市場コンセンサスは若干の下振れに。一方、通期計画は従来の386億円から457億円、前期比20.1%増にまで上方修正。市場予想も15億円程度上振れている。ただ、想定の範囲内ではあり、前日にかけ連日の上昇となっていたことで、出尽くし感が先行する状況へ。<6271> ニッセイ 1086 +57急伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。通期営業利益は従来予想の9億円から12.5億円、前期比5.5倍の水準にまで引き上げている。コロナ回復後を見込んだ設備投資需要の高まりが業績上振れの主因に。年間配当金も従来計画の20円から24円にまで引き上げている。第1四半期決算時に続く大幅上方修正を受けて、強い業績モメンタムがあらためて意識される形になっているようだ。<6547> グリーンズ 485 -100ストップ安。21年6月期において債務超過となったことから、上場廃止に係る猶予期間入り銘柄になったと前日に発表。6月末において29.3億円の債務超過となっており、猶予期間は21年7月1日から23年6月30日まで。決算発表において、すでに債務超過は明らかになっており、第三者割当による優先株式発行での債務超過解消計画も発表済みだが、足元でリバウンド歩調となっていたことで、戻り売りのきっかけ材料に。<3333> あさひ 1333 -89大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は49.8億円で前年同期比18.1%減益となっている。従来会社計画50億円の水準で着地しているが、第1四半期は同36.9%の大幅増益であったため、6-8月期は一転して大幅減益となる形に。既存店の月次動向から6-8月期の伸び率鈍化は相当程度想定されていたものの、2ケタ減益転落をネガティブ視する動きが先行している。<3627> JNS 586 +69大幅反発。22年2月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の2.7億円から4.5億円、前期比88.3%増にまで上方修正。第1四半期は営業赤字で、大幅上方修正にはサプライズも強まる形に。NintendoSwitch向けソフトやHealthTechサービスが好調に推移しているほか、GIGAスクール構想の進展によって、EdTech領域におけるデジタル化需要も拡大しているようだ。<3157> ジューテック 1264 +138一時ストップ高。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の3億円から10.5億円、前年同期比5.3倍の水準にまで引き上げ。木材製品の高騰などによる売上増加が収益上振れの背景のようだ。第1四半期の段階で上半期計画は上回っていたものの、修正幅の大きさがインパクトにつながっているもよう。上半期決算時には通期計画の上方修正も想定される形に。<1605> INPEX 893 +36大幅続伸。原油価格の上昇が材料視される展開になっている。前日のWTI原油先物は前営業日比で1.47ドル高の1バレル=75.45ドルと大幅に5日続伸の展開、約3年ぶりの高値水準となっている。米国株式市場でも石油関連株が物色される流れに。経済活動再開に伴う需要増が見込まれる中、ハリケーン「アイダ」の被害を受けた原油生産の減少によって、供給ひっ迫への思惑が高まる状況となっているようだ。<9101> 郵船 9430 -840大幅続落。本日は上半期末配当権利取り最終日で、権利落ち後の株価下落を見込んだ手仕舞い売り圧力も強まっているもよう。現在の同社の配当予想は上半期末が200円で期末が500円の年間700円、配当利回りは前日終値ベースで6.8%の高水準だが、配当権利取り妙味から8月以降の株価上昇率は一時92%の水準まで上昇しており、権利落ち後の下落リスクは強く意識されているようだ。他の海運株にも売りが先行。 <ST> 2021/09/28 15:32 本日の注目個別銘柄 ノリタケ、長野計器、ピックルスなど <9843> ニトリHD 22600 -115小反落。上半期営業利益が前年同期比4%減の約770億円になったとの観測が伝わった。コロナ禍の巣ごもり消費で家具や雑貨が好調だった前年の反動が強まったもよう。一方、ワクチン接種の進展や島忠の一段のコスト削減などを見据え、通期業績見通しは維持する見込みとされる。観測数値は会社計画の750億円、並びに710億円程度の市場予想を上回っているが、安定成長期待の高い銘柄でもあり、ポジティブな反応は限定的。<2925> ピックルス 2053 -212大幅反落。先週末に上半期収益予想の上方修正を発表、営業利益は従来の18.5億円から22.3億円、前年同期比24.8%増に引き上げている。野菜価格が低位で推移したことにより、粗利益率が改善しているもよう。ただ、第1四半期の45%増に対して、6-8月期は4%増程度に増益率が縮小する形となっており、また、通期予想も据え置いていることから、上方修正発表が目先の好材料出尽くしと受けとめられているようだ。<8308> りそなHD 470.6 +18.4大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では、銀行業界の投資判断を「アトラクティブ」に引き上げるとともに、同社の投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も520円から560円に引き上げている。国内貸出ビジネスが堅調であるほか、フィー収益拡大による増益トレンドを想定している。また、総還元性向40%台半ばを中期的に目指すなか、継続的な株主還元にも期待としている。<4042> 東ソー 2010 -56大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も2600円から1900円に引き下げている。23年3月期は、主要製品市況は下落方向の一方、燃料価格は上昇方向にあり、減益幅は従来予想よりも拡大する可能性が高いとみているようだ。23年3月期営業利益は985億円を予想、1240億円程度のコンセンサスを下回るとみている。<8227> しまむら 10710 +160大幅続伸。先週末に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比7.0%増と2カ月ぶりにプラス転換。客数が同3.3%増加したほか、客単価も同3.1%上昇している。平年よりも気温が低く推移したことで秋冬物が好調に推移、サプライヤー共同開発ブランドやキャラクター商品などが好調だったようだ。今後の経済活動再開に伴う本格的な販売回復期待も高まる状況に。<8155> 三益半導 2662 -50大幅反落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は18.2億円で前年同期比14.5%増益となっている。300ミリウエハーを中心に半導体事業における生産が堅調に推移しているもよう。一方、これまで未定としていた通期予想は73億円で前期比20.0%増益の見通しとしているが、市場コンセンサスの77億円はやや下回る形になっている。出尽くし感からの利食い売りも優勢の状況のようだ。<6965> 浜松ホトニク 7110 +70続伸で高値更新。21年9月期業績予想、並びに配当予想の引き上げを発表。通期営業利益は従来予想の280億円から335億円、前期比54.0%増にまで増額。医用バイオ機器及び産業機器を中心に売上げが順調に拡大しているほか、為替レートが想定より円安で推移していることが業績上振れの背景に。第3四半期累計では前年同期比45.9%増であり、増益率は拡大の形に。年間配当金も40円から48円に引き上げている。<9603> H.I.S. 2774 +213大幅続伸。現在19の都道府県に出されている緊急事態宣言について、政府ではすべての地域で、今週30日の期限をもって宣言を解除する方向で検討しており、専門家でつくる分科会に諮る見通しであると伝わっている。新規感染者数が減少傾向にあり、医療への負荷も軽減されていることが背景に。今後の観光需要の回復などを見据えて、同社やKNT-CT、オープンドア、エアトリなどの旅行関連が総じて買い優勢に。<5331> ノリタケ 5340 +675急伸で一時ストップ高。先週末に業績・配当予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の25億円から40億円に、通期では65億円から90億円、前期比3.5倍にまで引き上げた。セラミック・マテリアル事業においては、自動車や通信分野向けなどで電子材料の需要が増加し、工業機材事業においても鉄鋼、ベアリング業界の生産が堅調に推移している。年間配当金も従来計画の110円から140円に増額した。<7715> 長野計器 1297 +125急伸。先週末に発表した業績予想の上方修正がストレートに好感される展開になっている。上半期営業利益は従来の12.1億円から17.7億円に、通期では28.5億円から33.9億円、前期比2.4倍の水準に引き上げている。圧力計事業及び圧力センサ事業における半導体業界、空圧機器業界、建設機械業界向けの旺盛な需要増加によって、売上高が想定を上回る見込みとなっているもよう。 <ST> 2021/09/27 15:39 本日の注目個別銘柄 国際紙パルプ商事、古野電気、OKKなど <4307> NRI 4545 +130大幅反発。上半期営業利益が前年同期比3割増の520億円程度になる見通しとの観測報道が伝わっている。会社側の従来予想470億円を上回るほか、490億円程度の市場予想も上振れる見通し。コンセンサス上振れの業績観測をストレートにポジティブ視する動きへ。物流関連の案件が好調だったほか、豪州子会社も公共向け案件復調などで営業損益が黒字転換するもよう。<5401> 日本製鉄 2107 +76大幅反発。日経新聞による副社長のインタビュー報道が材料視された。今期業績について「公表している数字よりアップサイドにいくだろうと期待している」とし、さらなる上方修正の可能性もあるとの見方を示した。今期業績予想は第1四半期決算発表時に一度引き上げている。米国において足元の市況が引き続き高水準にあること、インドでの事業環境が好転していることなど、海外事業の好調がけん引役となっているようだ。<6815> ユニデンHD 3235 +375急伸。大株主であるLIM JAPAN EVENT MASTER FUNDから株主提案書面を受領したと発表している。取締役1名、監査役1名の解任のほか、剰余金の処分案として1株につき382円の株主配当を提案している。22日終値の13.3%に当たる水準であり、強いインパクトとなっているようだ。株主提案を受けて、会社側でも株主還元策の強化に迫られるとの見方が優勢となっている。<9274> 国際紙パルプ商事 397 +56急伸で年初来高値更新。ビッグデータを活用したバイオマス発電所運転支援システム「BMecomo」のサービス利用契約を三重エネウッドと締結したと発表している。今後の再生エネルギー市場拡大が見込まれるなか、実績獲得による今後の展開が期待される状況に。また、発行済み株式数の2.44%に当たる183万2998株の自己株式消却も発表、株主還元策としてポジティブに評価されているようだ。<6205> OKK 328 -80ストップ安比例配分。提出期限延長の承認を受けていた2021年3月期有価証券報告書および2022年3月期第1四半期報告書について、提出期限までに提出できない見込みと発表している。これに伴い、東証では同社を監理銘柄(確認中)に指定している。有価証券報告書を10月6日、四半期報告書を10月12日までに提出できない場合は上場廃止となることで、警戒感からの処分売りが優勢の展開になっている。<9843> ニトリHD 22715 +420反発。一昨日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比0.3%減、客数が同2.5%減少した一方、客単価が同2.2%上昇している。5カ月連続でのマイナス成長だが、減少率は大幅に縮小する形に。商品別ではホームオフィスなどが堅調に推移のもよう。11月以降は前年水準が低下することもあり、今後の回復トレンド鮮明化を先取りする動きにもつながっているようだ。<2181> パーソルHD 2889 +192大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も2400円から3300円に引き上げてた。転職市場の回復が鮮明となり、強みを有する人材紹介が今後の業績牽引役の1 つになると分析。また、Staffingでは派遣でのシェア拡大に加え、BPO 事業の強化が利益率改善につながるとも。22年3月期営業利益予想は415億円に増額、市場コンセンサスを20億円程度上回るとみているもよう。<6814> 古野電気 1289 +155急伸。一昨日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来の15億円から28億円に、通期では25億円から40億円に引き上げ、それぞれ一転して増益見通しとなっている。欧米を中心に想定以上に販売が好調に推移していることに加え、利益率の改善が計画を上回って推移しているもよう。年間配当金も従来計画の25円から前期並みの40円に引き上げている。<6140> 旭ダイヤ 714 +85急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に、目標株価も580円から880円に引き上げた。電子・半導体や輸送機器、機械向けなどのダイヤモンド工具の需要回復とミックス改善などにより、業績が回復局面を迎えていることを評価しているもよう。11月9日に公表予定の通期計画などを契機に更なる上昇を予想としている。22年3月期営業利益は会社計画を上回る25.4億円を予想。 <ST> 2021/09/24 15:39 本日の注目個別銘柄 オーケストラ、ギフト、ハウス食Gなど <3549> クスリのアオキ 8030 -460大幅反落。SMBC日興証券は投資判断を「2」から「3」へ、目標株価は7600円から7400円に引き下げた。同社は改めてフード&ドラッグへのコンセプト転換を強調したが、現在の郊外型店舗に求められるワンストップ・ショッピングニーズには相応しいものの、値引き勝負になりやすい食品強化ではローコスト経営が必須だが、人件費が嵩む調剤事業強化も実施し、やや相反する。中期的に営業利益率は従来比で低水準継続と。<7545> 西松屋チェ 1453 +38大幅反発。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比9.6%増、5カ月ぶりのプラスに転じている。客数が同4.1%増加したほか、客単価も同5.3%上昇している。気温の低下に伴い、長袖Tシャツや肌着、パジャマなど秋物衣料の売上高が極めて好調に推移したもよう。また、育児・服飾雑貨の売上高も好調に推移しているようだ。下期の順調スタートを好感する展開となっている。<2810> ハウス食G 3510 -215大幅反落。野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価も3600円から3500円に引き下げた。新型コロナで一時的に高まったルウカレーの売上が足元で再び減収傾向へ回帰していることで業績予想を下方修正。他の食品株と同様に同社株価も直近1カ月で上昇したため、株価の割安感も薄れたとみている。また、市場縮小を考慮すると、原材料高に合わせたルウカレーの値上げの可能性も低いと分析している。<6238> フリュー 1906 +66大幅反発。前日に8月の月次動向を発表している。月次売上高は前年同月比47.1%増、今22年3月期に入ってから5カ月連続のプラス成長で高い増収率を維持している。プリントシールなどは伸び悩んだが、主力となっているキャラクタMDが一段と増勢を強める形になっている。第1四半期決算時に上方修正を行っているが、一段の上振れ期待なども高まっているようだ。<9279> ギフト 2985 +168大幅反発。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に引き上げ、フェアバリューも2700円から3700円に引き上げている。22年10月期第2四半期から都心部店舗の本格的な売り上げ回復が見込まれるとしているほか、「町田商店」に続く「豚山」も順調に店舗数を拡大しており、店舗売上高の回復から22年10月期の営業利益見通しを引き上げている。前期比95.9%増の19億円を予想しているようだ。<3391> ツルハHD 14280 +280急反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は129億円、前年同期比15.0%減益となっている。前年同期の巣ごもり需要の反動減などが減益要因となった。2ケタ減益ではあるものの、ほぼ市場想定線での着地となったほか、販管費のコントロールによって会社計画を上回る利益水準となっており、安心感が高まる状況のもようだ。粗利益率も想定ほど悪化しなかったとみられる。<9842> アークランド 1769 +30急反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は113億円で前年同期比47.1%増益、9月13日の上方修正水準での着地となっている。同時に上方修正している通期予想は据え置いており、決算数値にはインパクトが限定的。一方、年間配当金は従来計画の30円から35円に引き上げているほか、ヤマダHDと店舗開発における業務提携を発表しており、評価材料視する動きが優勢のようだ。<4716> 日本オラクル 9910 +540大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は169億円で前年同期比16.6%増益となっている。クラウドサービス&ライセンスサポートの好調が業績の牽引役に。会社側では業績予想を非公表としているが、前期の増益率は3.0%増にとどまっていたほか、22年5月期の市場コンセンサスは1ケタ台の増益であり、想定よりも順調なスタートと捉えられているもよう。<6718> アイホン 2468 +117大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の15億円から28億円に、通期では45億円から50億円に引き上げている。増収効果や経費削減効果のほか、新型コロナウイルス感染拡大で一部経費を下期へ繰り越したことなどで上期の収益幅が大きくなっている。第1四半期実績からは上振れ期待が高かったとみられるが、上半期の修正幅の大きさは想定以上との見方に。<6533> オーケストラ 4470 +600急伸。前日に21年12月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の8.7億円から11.3億円、前期比64.8%増に引き上げ。デジタルマーケティング事業はインターネット広告市場が伸長する環境のなか、想定を上回る勢いで受注が堅調に推移しているもよう。また、デジタルトランスフォーメーション事業でも、注力中のSalesforce案件の受注が好調に推移し、利益率も想定以上に改善しているようだ。 <ST> 2021/09/22 15:33 本日の注目個別銘柄 アグレ都市D、ダイセキS、旭ダイヤなど <9021> JR西 5192 +140大幅反発。本日は公募・売出株の受渡期日となっている。需給の最悪期を通過することで、今後の需給改善を期待する動きが優勢となっている。売り方の買い戻しなども急がれているもよう。公募・売出を発表してから先週末までの株価下落率は16.0%にまで達していた。新型コロナウイルス感染者数のピークアウト感が強まっており、本日はアフターコロナ関連が全般的に買い優勢となっていることも支援に。<3626> TIS 3170 -70一時急落。大和証券は投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価は3100円に設定した。株価上昇によって、現在は概ね妥当レンジにあると判断。第1四半期は力強い増益となったものの、新型コロナウイルスの影響緩和の恩恵が大きいとみられ、第2~4四半期は次第に反動増の恩恵が縮小し、下期は1ケタ台の増益に落ち着くと予想する。ただ、株価は朝方の急落後には25日移動平均線タッチからのリバウンドを強める形に。<5702> 大紀アルミ 1848 +58大幅反発。先週末に配当予想の引き上げを発表、上半期末、期末ともに配当金は従来計画の18円から25円に引き上げ、年間配当金は前期比22円増配の50円としている。先週末終値をベースにすると、配当利回りは2.8%の水準となる。大幅増配となる形だが、本日の株式市場では資源関連株などを中心に大幅な下落となっていることもあり、年初来高値更新後はやや伸び悩んでいる。<6742> 京三製 535 +24大幅反発。先週末に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業損益は従来予想の35億円の赤字から14億円の赤字に、通期では37億円の黒字から40億円の黒字に引き上げている。本社工場で発生した火災により影響が生じた生産体制が早期に復旧し、売上時期の前倒しが可能となったようだ。また、火災に係る保険金の計上によって特別利益を計上、通期最終損益は40億円から80億円にまで引き上げている。<5358> イソライト工業 802 +75急伸。先週末に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来の12億円から16億円に、通期では24億円から30億円、前期比39.5%増にまで引き上げた。中国、欧州市場を中心に断熱関連事業の販売が想定以上に堅調に推移しているもよう。第1四半期実績から上振れ期待は高かったとみられるが、年初来高値更新によって上値妙味も広がっているようだ。<3467> アグレ都市D 1181 +104急伸。先週末に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の2.5億円から5.1億円、前年同期比3倍の水準にまで引き上げ。売上計上物件の一部がずれ込んで売上高は従来想定を下振れも、販売価格が想定を上振れているほか、販管費の低減が進んだことなどが収益上振れの背景に。通期予想も14.4億円から16.9億円に引き上げ、年間配当金も44円から53円、前期比11円の増配計画としている。<6538> キャリアインデ 1014 -83大幅反落。先週末に立会外分売の実施を発表、目先の需給悪化を警戒して、利益確定の動きが強まる形になっているようだ。分売予定株数は60万株、分売予定期間は9月29日から10月6日まで。分売値段は実施日前日の終値となるようだ。プライム市場における流通株式時価総額の基準を早期に達成すること、及び株式の分布状況の改善や流動性向上を図ることを目的としている。<6140> 旭ダイヤ 654 +87急伸。先週末に上半期業績予想・配当計画の引き上げを発表、評価材料につながっている。上半期営業利益は従来予想の3.7億円から11億円に引き上げ、前年同期は8.1億円の赤字であった。半導体需要の拡大や工作機械の受注増加によって、電子・半導体業界向け及び機械業界向け売上高の拡大が見込まれるもよう。上半期末配当金も従来の4円から8円に引き上げ、年間配当金は前期比4円増の12円に引き上げ。<1712> ダイセキS 1657 +205急伸。先週末に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来の7.7億円から12.9億円に、通期では14.7億円から21億円、前期比74.1%増に上方修正。土壌汚染調査・処理事業の需要が回復したほか、中京エリアにおける大型インフラ整備工事関連事業の利益率なども想定を上回っているもよう。年間配当金も従来予想、並びに前期水準である6円から8円に引き上げている。<4568> 第一三共 3020 +215.5大幅続伸。前日のロンドン株式市場で英アストラゼネカの株価が急伸、6.2%高で終了している。同社と共同開発した「エンハーツ」の乳がん患者を対象とした第3相試験の好結果を発表したことが背景。前治療歴のあるHER2陽性の切除不能あるいは転移性の乳がん患者を対象に実施し、疾患進行や死亡リスクを大幅に減らすことが示されたもよう。同社にとっても期待製品の一段の拡大が想定される状況に。 <ST> 2021/09/21 15:27 本日の注目個別銘柄 エスクローAJ、ミダックHD、クロスキャットなど <6958> CMK 461 +34大幅反発。岡三証券では投資判断を「中立」から「強気」に格上げ、目標株価も480円から510円に引き上げている。中長期的には、国内工場の効率化による収益性改善のほか、パワートレイン・走行安全系を中心に販売拡大が期待されると指摘。今後は第3四半期以降の業績改善を織り込む局面に入ると考えている。22年3月期営業利益は会社計画15億円に対して19億円、23年3月期は40億円までの拡大を予想。<6966> 三井ハイテク 8810 +590大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断「バイ」を継続、目標株価を8000円から11000円にまで引き上げている。中長期的な電動車用モーターコアの需要拡大と生産性改善等による利益率向上に加え、リードフレームの収益性改善が想定を上回るペースで進捗していることを評価。モーターコアによる成長が、理想買いから現実買いの局面に移行していくと判断している。<6564> ミダックHD 5830 +500急伸。保有する既存最終処分場の変更許可申請について決議したと発表している。遠州クリーンセンターの埋立容量は447,297立方メートルから486,054立方メートルに、浜名湖クリーンセンターは442,846立方メートルから827,178.94立法メートルに増大させる。埋立容量の増量で旺盛な埋立需要に対応する。事業競争力や中長期の収益基盤の一段の強化につながるとの期待感が優勢に。<3267> フィルカンパニー 3250 +185大幅反発。21年11月期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の5.2億円から6.8億円、前期比5.2倍の水準にまで引き上げた。10月引き渡し予定の販売用不動産において、入居区画6区画のうち5区画のテナントが決定し、テナントからの賃料収入が想定を上回る見込みとなったもよう。期待以上の需要回復傾向があらためて確認される形になっている。<2678> アスクル 1785 +42大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は32.7億円で前年同期比9.4%増益となっている。据え置きの通期計画は140億円で前期比0.5%増益であり、順調なスタートと受けとめられている。BtoBは想定どおり感染対策商品の反動減があるものの、ベース成長を継続。また、LOHACOは新本店リリースが無事終了して、来期黒字化に向けて再成長の方向にあるともしている。<6093> エスクローAJ 250 +27大幅高。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の1.3億円から2.3億円、前年同期比20.3%減に引き上げ。EPSシステムリリース及びオペレーションセンターの開設が予定より遅れたことで、費用の計上が抑制されたことが背景。株価が安値圏にある中で、買い戻しが先行する展開になっているもよう。<3191> ジョイフル本田 1592 +65大幅反発。前日発表の自己株式の取得実施が買い材料視された。発行済み株式数の5.74%に当たる400万株、50億円を取得上限としており、取得期間は9月17日から22年6月20日まで。資本効率を高め、1株当たり利益の増大を図ることを目的としている。なお、8月3日に自己株式の取得等に関する方針決定を発表したが、取得した自己株式については、発行済み株式数の5%を超える部分は原則毎期消却するとしている。<2307> クロスキャット 1404 +300ストップ高比例配分。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の1.8億円から4億円、前年同期比3.1倍の水準に引き上げた。官公庁、通信及び製造向けの案件が好調に推移しているほか、売上原価及び販管費の抑制なども寄与したようだ。第1四半期の水準1.2億円から上振れ自体は想定線とみられるが、修正幅の大きさは想定上に。据え置きの通期計画も今後の大幅上方修正が期待される状況に。<9517> イーレックス 2874 +127大幅反発。22年3月に山梨県で水素発電所を稼働すると発表している。水素専焼発電所の商業運転は国内で初めてとなるもよう。一般家庭100世帯分の電力に相当する出力360kwの発電所を建設する予定。水素発電所の商業運転計画は以前から伝わっていたが、前日には再生エネ関連銘柄が一斉に大幅安となる展開となっていたため、あらためて計画の進捗による期待感の高まりを反映する動きが強まっているようだ。<5401> 日本製鉄 2153.0 -136.5大幅続落。ユーロ円建てCBを発行し、3000億円を調達すると発表。同社のCB発行は15年ぶりとなる。調達資金は高機能鋼材の生産体制強化、脱炭素関連の技術開発などに充当の方針。転換価額は2024年満期CBが2884円、2026年満期CBが3022円と決定。新株予約権がすべて当初転換価額で行使された場合、潜在株式の比率は11.02%になる。潜在的な株式価値の希薄化をネガティブ視する動きが優勢に。 <ST> 2021/09/17 15:32

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