相場概況ニュース一覧

相場概況 日経平均は反発、ハイテクからバリューまで幅広く買われる *15:37JST 日経平均は反発、ハイテクからバリューまで幅広く買われる 日経平均は反発。8日の米株式市場でダウ平均は55.69ドル安と小反落。連邦政府の債務不履行リスクが警戒され上昇スタート後に下落転換。銀行融資担当者調査(SLOOS)で融資基準の厳格化などが確認されたことも重しとなった。一方、重要インフレ指標の発表を前に下値も限定的で、ナスダック総合指数は+0.17%と小幅続伸。米株高を引き継いで日経平均は70円高と29000円を回復してスタート。為替の円高一服や米ハイテク株の上昇が支援したほか、株主還元などが好感された鉄鋼や海運などのバリュー(割安)株にも買いが入ったことで前場中ごろから騰勢を強めた。また、海外景気の先行き不透明感が強まる中、消去法的に日本株の資産配分比率を高めている海外投資家が増えているとの指摘も聞かれた。日経平均は後場も強含み、取引終盤に29262円(312円高)とこの日の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比292.94円高の29242.82円となった。東証プライム市場の売買高は13億4751万株、売買代金は3兆2746億円だった。セクターでは鉄鋼、卸売、輸送用機器が上昇率上位となった一方、空運のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の82%、対して値下がり銘柄は16%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>の半導体や、イビデン<4062>、富士電機<6504>、三井ハイテック<6966>などのハイテクが全般上昇。三井住友<8316>、第一生命HD<8750>の銀行・保険のほか、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、住友鉱<5713>、DOWA<5714>の非鉄金属も総じて高い。今期の増益・増配見通しなどが好感されたJFE<5411>と東京鐵鋼<5445>が揃って急伸し、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>などは連れて大幅高。川崎汽船<9107>は株主還元の強化が評価された。郵船<9101>は減配幅の大きさが嫌気されて後場開始時に一時崩れたが、その後は持ち直した。伊藤忠<8001>、住友商事<8053>は株主還元が好感されて後場に急伸し、三井物産<8031>、三菱商事<8058>なども買われた。マクニカHD<3132>、LITALICO<7366>、インソース<6200>なども決算が評価された。 一方、今期の大幅減益見通しが失望された東邦チタニウム<5727>が急落し、12日に決算を予定している大阪チタ<5726>も連れて大幅安。リコー<7752>、ユニ・チャーム<8113>、新日本科学<2395>、GMOペパボ<3633>なども決算が嫌気されて大幅に下落。飯野海運<9119>、JUKI<6440>は決算がネガティブ視され、後場から急落した。 <YN> 2023/05/09 15:37 相場概況 日経平均は5日ぶり反落、連休中のダウ平均下落や円高が重しに *15:30JST 日経平均は5日ぶり反落、連休中のダウ平均下落や円高が重しに 日経平均は5日ぶり反落。先週末5日の米株式市場でNYダウは5日ぶり大幅反発。前日に大きく売られた地銀株が大幅反発したことや、携帯端末アップル(AAPL)の好決算が好感された。また、4月の雇用統計が総じて予想を上回り、経済のソフトランディング期待が相場全体を一段と押し上げた。今日の日経平均は62.49円安からスタート。ダウ平均は先週末の米株式市場で上昇したが、東京市場が5連休中の通算では377ドル下落しており、東京市場の株価の重しとなった。また、外為市場で一時1ドル=134円60銭台と、連休前2日の15時頃と比べ3円ほど円高・ドル安に振れたことが、東京市場で輸出株などの買い手控え要因となった。一方、今日から新型コロナの分類が「5類」に移行しリオープン(経済再開)が期待されたが、相場全体を押し上げる要因とはならなかった。大引けの日経平均は前日比208.07円安の28949.88円となった。東証プライムの売買高は11億8956万株、売買代金は2兆9924億円だった。セクターでは鉱業、銀行業、化学などが下落。一方、空運業、パルプ・紙、海運業などが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の34%、対して値上下がり銘柄は61%となった。個別では、資生堂<4911>、第一三共<4568>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、INPEX<1605>、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、三井物産<8031>が安く、三菱UFJ<8306>など銀行株が下げた。個別の材料では、23年3月期営業利益が従来予想を下回ったプレミアグループ<7199>、第1四半期が1.8減収・17.6%営業減益となったアドウェイズ<2489>、23年3月期営業利益見込みを下方修正したジャムコ<7408>、中期経営計画の数値目標を下方修正したアルインコ<5933>、東証スタンダードでは、第1四半期営業利益が74.0%減となったトレードワークス<3997>、同じく42.1%減となったテクノフレックス<3449>が軟調な展開となった。一方、ソシオネクスト<6526>、エーザイ<4523>、JT<2914>、メルカリ<4385>、ダイキン<6367>、伊藤忠<8001>、JR西<9021>が高く、ANA<9202>など空運株、川崎船<9107>など海運株、鹿島<1812>など建設株が上げた。個別の材料では、第1四半期営業増益が15.7%増となったJT<2914>、24年3月期純利益が59.8%増予想と発表したJAL<9201>、23年3月期業績見込みを上方修正したインフロニアHD<5076>、23年9月期業績と配当予想を上方修正した加藤産業<9869>、4月の既存店売上高が12.3%増となったキュービーネットHD<6571>、東証スタンダードでは、23年3月期業績見込みを上方修正した赤阪鐵工所<6022>、クリエイト<3024>、第1四半期営業利益が67.1%増となったリリカラ<9827>が買われた。 <SK> 2023/05/08 15:30 相場概況 日経平均は4日続伸、連休前で上値重くも円安進行で買い優勢 *15:15JST 日経平均は4日続伸、連休前で上値重くも円安進行で買い優勢 日経平均は4日続伸。1日の米株式市場でダウ平均は46.46ドル安と3日ぶり小反落。経営難に陥っていた地銀ファースト・リパブリック・バンクについてJPモルガン・チェースが買収で合意し、金融不安が緩和した。ただ、予想を上回る経済指標を受け、金利高を警戒した売りが次第に強まり、結局マイナス圏で終了、ナスダック総合指数も-0.11%と4日ぶり小反落。一方、為替の円安が一段と進んだことで日経平均は155円高からスタート。しかし、重要イベントが相次ぐ大型連休期間入りを前に様子見ムードが強く、短期的な過熱感もくすぶる中、寄り付き直後は利益確定売りで失速。前引けにかけて失速し、一時マイナスに転じた。後場は時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移し、為替の円安が再び進む中、持ち直して再びプラス圏に浮上した。 大引けの日経平均は前日比34.77円高の29157.95円となった。東証プライム市場の売買高は10億3952万株、売買代金は2兆6676億円だった。セクターでは精密機器、医薬品、電気機器が上昇率上位となった一方、不動産、証券・商品先物取引、海運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の34%、対して値下がり銘柄は61%だった。 個別では、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>の銀行・保険、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産、JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運、商船三井<9104>、郵船<9101>の海運などが軟調。MSOL<7033>、インフォマート<2492>、ラクスル<4384>などグロース(成長)株が大きく下落。日本M&Aセンター<2127>、M&Aキャピタル<6080>の下落率も目立った。今期の増益率鈍化見通しを受けて利益確定売りが強まったニッカトー<5367>、リケンテクノス<4220>は大幅安となり、東証プライム市場の下落率上位に並んだ。前場引け後に決算を発表した双日<2768>、三井物産<8031>は利食い売りから下落。ほか、レーティング格下げが確認された東邦HD<8129>が売られた。 一方、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>の半導体株が軒並み大きく上昇。今期減益見通しが保守的とされ、前期上振れ着地が安心感につながったイビデン<4062>が急伸。ローム<6963>、太陽誘電<6976>などハイテクが堅調。HOYA<7741>、キーエンス<6861>、信越化学<4063>など値がさ株もしっかり。第1四半期が好決算となった大塚商会<4768>が買われ、月次既存店売上が好感されたKeePer技研<6036>は大幅高。東証スタンダード市場では、証券会社の新規買い推奨が確認されたテラプローブ<6627>、業績予想を上方修正したGMB<7214>がそれぞれ急伸した。 <YN> 2023/05/02 15:15 相場概況 日経平均は3日続伸、米株高や円安など手掛かりに買い優勢 *15:25JST 日経平均は3日続伸、米株高や円安など手掛かりに買い優勢 日経平均は3日続伸。先週末4月28日の米株式市場でNYダウは続伸。PCEコア価格や雇用コスト指数などを受け、金利高を警戒した売りで寄り付き後に下落したが、消費が堅調で景気後退懸念が緩和し、上昇に転じた。また、地銀セクターが全般的に強く、金融システム不安も後退し、相場を一段と押し上げた。良好な主要企業決算や長期金利の低下で安心感も広がり、終盤にかけて上げ幅を拡大した。堅調な米株式相場を受けた今日の東京市場は買いが先行し、日経平均は201.61円高でスタート。先週末の米株高に加え、円安・ドル高、日銀の金融緩和政策維持、好決算期待などが買い手掛かり要因となった。一方、連休中の米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計の発表などを警戒する向きはあったが、今日は株価支援要因が揃い、終日、高値圏で底堅い展開となった。大引けの日経平均は前日比206.74円高の29123.18円となった。東証プライムの売買高は12億2921万株、売買代金は3兆1184億円だった。セクターでは陸運業、空運業、機械などが上昇。一方、海運業、金属製品、ガラス土石製品の3業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の73%、対して値下がり銘柄は22%となった。個別では、NEC<6701>、日立<6501>、キーエンス<6861>、セガサミーHD<6460>、TDK<6762>、三菱重<7011>、ファナック<6954>、JR東<9020>が高く、京成など電鉄株<9009>、JAL<9201>など空運株、東電力HD<9501>など電力株、アマダ<6113>など機械株、三菱UFJ<8306>など銀行株が上げた。個別の材料では、24年3月期営業利益25.8%増予想で発行済株式数の1.89%上限の自社株買いを発表した三菱電<6503>、23年6月期営業損益が135億円の黒字予想と前期の37.15億円の赤字から黒字転換予想と発表したメルカリ<4385>、第1四半期営業利益が前年同期比2.3倍となったポーラオルHD<4927>、24年3月期営業利益55.2%増予想で中期経営計画の目標を引き上げた遠藤照<6932>、営業利益が前期29.6%増・今期39.5%増予想と発表した日本電設<1950>、23年9月期業績予想を上方修正したシミックHD<2309>、23年12月期業績予想を上方修正したアイエスビー<9702>が買われた。一方、エムスリー<2413>、ZHD<4689>、レーザーテック<6920>、キヤノン<7751>が安く、川崎船<9107>など海運株が下げた。個別の材料では、24年3月期営業利益が3.2%減予想と発表したソニーG<6758>、23年3月期決算が従来予想を下回った日特殊陶<5334>、上半期業績予想を下方修正した日電硝<5214>、23年3月期営業利益(米国基準)2978億円に対し24年3月期(IFRS)は2200億円予想と発表した村田製<6981>、24年3月期純利益が11.5%減予想と発表したソシオネクスト<6526>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/05/01 15:25 相場概況 日経平均は大幅続伸、日銀の政策現状維持受けて年初来高値更新 *15:30JST 日経平均は大幅続伸、日銀の政策現状維持受けて年初来高値更新 日経平均は大幅続伸。27日の米株式市場でダウ平均は524.29ドル高と3日ぶり大幅反発。経営難に陥っている地銀のファースト・リパブリック・バンクの株価が下げ止まり、金融システム不安が後退したことで上昇して始まった。また、ハイテクのメタ・プラットフォームズの決算を好感した買いが相場を押し上げた。ナスダック総合指数は+2.42%と大幅に続伸。米株高を引き継いで日経平均は248円高からスタート。寄り付き後はもみ合いが続いたが、後場に入って日本銀行の金融政策決定会合で政策の現状維持が発表されると、為替の円安が加速し、先物主導で上昇していく展開となった。日経平均は引けにかけて上げ幅を広げ、年初来高値を更新して終えた。 大引けの日経平均は前日比398.76円高の28856.44円となった。東証プライム市場の売買高は15億8744万株、売買代金は3兆7751億円だった。セクターでは電気・ガス、機械、輸送用機器が上昇率上位となった一方、銀行のみが下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の90%、対して値下がり銘柄は8%だった。 個別では、決算を手掛かりにマキタ<6586>、小松ウオール工業<7949>、山崎製パン<2212>、関西電力<9503>、キッコーマン<2801>が急伸。業績予想を上方修正した三井E&S<7003>、新中期経営計画や自社株買いを発表したJVCケンウッド<6632>もそれぞれ急伸。新光電工<6967>は大幅減益予想もあく抜け感や米インテルの決算を背景に急伸し、イビデン<4062>も連れ高。ほか、好決算を材料に富士電機<6504>、MonotaRO<3064>が、NRI<4307>は増配や自社株買いが好感されて大幅高となった。イーソル<4420>は会社リリースで急騰、後場に入ってから決算を発表したところで共英製鋼<5440>が値を飛ばした。未来工業<7931>は今期の大幅増配計画がポジティブサプライズとなり、ストップ高比例配分となった。 一方、業績及び配当予想を下方修正したVコマース<2491>が急落。1-3月期の営業減益などが嫌気された信越化学<4063>、今期見通しが市場予想を下回った日立製<6501>、堅調決算も短期的な出尽くし感が強まったキーエンス<6861>が下落した。後場に入って今期の減益・減配見通しを発表した日本ガイシ<5333>も大幅安。ほか、決算前の警戒感からレーザーテック<6920>が値を崩した。三菱UFJ<8306>やみずほFG<8411>など銀行株は日銀金融政策決定会合の結果公表後に売りに押された。一方、対照的に三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産は会合結果を受けて安心感から大きく上値を伸ばした。 <YN> 2023/04/28 15:30 相場概況 日経平均は反発、下落発進も好決算銘柄への買いなどでプラス転換 *15:25JST 日経平均は反発、下落発進も好決算銘柄への買いなどでプラス転換 日経平均は反発。26日の米株式市場でダウ平均は228.96ドル安と続落。予想を上回った企業決算を好感して買いが先行。しかし、経営難に陥っている地銀のファースト・リパブリックの先行きを警戒した売りでダウ平均は下落に転じた。一方、マイクロソフトなどの良好な決算や利上げ観測の後退でナスダック総合指数はプラス圏を維持し、+0.46%と3日ぶり反発。本日の日経平均は75円安からスタート。序盤は売りが先行し、一時は175円程下落した。ただ、一部の値がさ株の上昇が下値を支えたほか、米市場の取引終了後に発表されたメタ・プラットフォームズの決算が予想を上回ったことが投資家心理を支え、その後は下げ幅を縮小。場中に発表された好決算銘柄への買いが強まる中、時間外取引のナスダック100先物が上げ幅を広げたことも寄与し、日経平均は後場中ごろにはプラス圏に浮上した。 大引けの日経平均は前日比41.21円高の28457.68円となった。東証プライム市場の売買高は11億9652万株、売買代金は3兆66億円だった。セクターでは銀行、輸送用機器、鉄鋼が上昇率上位となった一方、証券・商品先物取引、空運、倉庫・運輸が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の56%、対して値下がり銘柄は39%だった。 個別では、今期見通しが市場予想を下回ったファナック<6954>が受注の底堅さが評価され上昇。株主還元策が評価につながった小糸製作所<7276>、愛三工業<7283>のほか、今期見通しが好感された日東電工<6988>、日立建機<6305>、ジェイテクト<6473>は大きく上昇。今期増益・増配見通しを発表した山洋電気<6516>、前日後場に発表した決算を評価する動きが続いた東海理化電機<6995>が急伸し、業績予想を上方修正した野村マイクロ<6254>も大幅高。昼前頃に今期最高益見通しを発表したデンソー<6902>は後場から切り返して大幅高となった。 一方、今期の大幅減益見通しが嫌気されたアドバンテスト<6857>が急落し、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>など半導体株が全般冴えない。減益決算を受けて野村HD<8604>、フューチャー<4722>が大幅安。ほか、決算が好感されずピー・シー・エー<9629>、トランコム<9058>、信越ポリマー<7970>なども大きく下落。前引け以降に決算を発表したところでトーメンデバイス<2737>、岡三証券G<8609>、マブチモーター<6592>などが大幅安となった。 <YN> 2023/04/27 15:25 相場概況 日経平均は3日ぶり反落、景気後退懸念や円高で売り膨らむ *15:35JST 日経平均は3日ぶり反落、景気後退懸念や円高で売り膨らむ 日経平均は3日ぶり反落。25日の米株式市場でダウ平均は344.57ドル安と3日ぶり反落。主要ハイテク企業の決算を控えた警戒感から売りが先行。経済指標が軒並み予想を下回り景気後退懸念が強まると一段と売られた。地銀のファースト・リパブリックが資産売却を検討との報道で金融不安が再燃すると下落に拍車がかかった。ナスダック総合指数は-1.97%と大幅続落。米株安を受けて日経平均は141円安と28500円割れからスタート、決算を発表した米IT大手の株価が時間外取引で上昇していたことが投資家心理を支える中、日経平均は心理的な節目を保とうとする底堅さも見られた。しかし、景気後退懸念や為替の円高が重しとなり、後場に入ってからは売りが膨らみ、一時300円安となった。引けにかけては緩やかに下げ幅を縮めたが、今後控える主要企業の決算を前に戻りは鈍かった。 大引けの日経平均は前日比203.60円安の28416.47円となった。東証プライム市場の売買高は11億990万株、売買代金は2兆7267億円だった。セクターでは銀行、証券・商品先物、機械が下落率上位となった一方、建設、食料品、不動産が下落率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の83%、対して値上がり銘柄は15%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>の半導体をはじめ、ソニーG<6758>、ファナック<6954>、新光電工<6967>、村田製<6981>などハイテクが全般下落。ベイカレント<6532>、サイボウズ<4776>、ギフティ<4449>などグロース株の下落も目立った。ほか、景気後退懸念や米長期金利の低下を背景に三井住友<8316>、第一生命HD<8750>の金融、丸紅<8002>、住友鉱山<5713>、コスモエネHD<5021>など資源関連も軟調。決算を材料にシマノ<7309>、KOA<6999>、ジャフコG<8595>、中央発條<5992>が大幅安となり、大阪ソーダ<4046>は一部工場の稼働停止を発表し急落した。 一方、KDDI<9433>、ソフトバンク<9434>、塩野義<4507>のほか、資生堂<4911>、寿スピリッツ<2222>、マツキヨココカラ<3088>、三越伊勢丹HD<3099>、高島屋<8233>などディフェンシブ系やインバウンド関連の一角が堅調。海外ファンドの株主提案が手掛かりとなった大林組<1802>、戸田建設<1860>が大きく上昇し、思惑から鹿島建設<1812>、大成建設<1801>なども大幅高。一部商品の値上げを発表したアサヒGHD<2502>が買われ、サッポロHD<2501>、キリンHD<2503>も買われた。業績関連のリリースを材料に遠藤照明<6932>、雪印<2270>、キヤノンMJ<8060>、コメリ<8218>が大きく上昇。森永製菓<2201>はレーティング格上げで大幅高となった。 <YN> 2023/04/26 15:35 相場概況 日経平均は小幅続伸、米地銀株急落や米IT大手決算への警戒感が上値抑制 *15:32JST 日経平均は小幅続伸、米地銀株急落や米IT大手決算への警戒感が上値抑制 日経平均は小幅続伸。24日の米株式市場でダウ平均は66.44ドル高と小幅続伸。金利先高観の後退を受けて買いが先行も、ダラス連銀製造業活動指数が下振れて景気後退懸念が再燃すると一時下落に転換。一方、ハイテク決算を控えるなか動意に乏しい展開が続き、終盤にダウ平均はプラス圏を回復も、ハイテクは終始軟調でナスダック総合指数は-0.29%と反落。他方、為替の円安や主要企業の堅調な決算を背景に日経平均は104円高からスタート。寄り付き直後に28806円(213円高)まで上昇し、ザラ場での年初来高値を更新。ただ、米地銀のファースト・リパブリックが決算を受けて時間外取引で急落していたことが投資家心理を悪化させ、上値を抑制。今晩控える米IT大手の決算を前にした警戒感もくすぶり、後場は上げ幅を縮める動きが続いた。 大引けの日経平均は前日比26.55高の28620.07円となった。東証プライム市場の売買高は9億6206万株、売買代金は2兆3472億円だった。セクターでは証券・商品先物、銀行、建設が上昇率上位となった一方、鉄鋼、海運、非鉄金属が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は36%だった。 個別では、三井住友<8316>、みずほFG<8411>の銀行、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社、JR東海<9022>、JR東日本<9020>の陸運、HOYA<7741>、信越化学<4063>の値がさ株の一角が堅調。経済産業省が次世代半導体の国産化を追加支援との報道を受け、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体株の一角がしっかり。三菱電機<6503>は自動車機器事業の構造改革を発表して大幅高。後半失速したが決算を手掛かりにニデック<6594>が買い優勢となり、コーエーテクモHD<3635>も決算を材料に買われた。業績予想を上方修正した大和ハウス工業<1925>、配当予想を引き上げた住友ベークライト<4203>は大きく上昇。レーティング格上げを受けて乃村工藝社<9716>も大幅高。東証スタンダード市場では業績及び配当予想を引き上げたアイピーエス<4335>、コスモスイニシア<8844>が急伸した。 一方、景気後退懸念が強まる中、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼が大きく下落し、DOWA<5714>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運なども軟調。ルネサス<6723>、レーザーテック<6920>、スクリン<7735>など半導体株は国策期待で買い先行も失速して結局下落。三井ハイテック<6966>、イビデン<4062>、新光電工<6967>などハイテクの一角も安い。ほか、Sansan<4443>、Appier<4180>、SHIFT<3697>、MSOL<7033>などグロース(成長)株の下落が目立った。 <YN> 2023/04/25 15:32 相場概況 日経平均は小幅に反発、決算発表本格化控え後場は積極的な買いは見送りムード *15:30JST 日経平均は小幅に反発、決算発表本格化控え後場は積極的な買いは見送りムード 日経平均は小幅に反発。先週末21日の米株式市場でNYダウは4日ぶり反発。4月購買担当者景気指数(PMI)が予想外に改善して景気後退懸念が緩和したため、寄り付き後、底堅く推移した。一方、早期の利上げ停止期待も後退し、一時下落に転じた。終盤にかけては、主要ハイテク企業の決算発表を前に買い戻しが強まり、主要株価指数は小幅高で終了した。今日の日経平均は67.41円高からスタートし、前場は概ね底堅く推移した。取引開始後に円相場が円安・ドル高方向に振れたことが輸出株などの株価を支え、また、大型連休を前に旅行・観光関連株に資金が向かい、相場の支えとなった。一方、今週から発表が本格化する主要企業の3月期決算などを見極めたいとして後場は積極的な買いが見送られ、日経平均は前場の中頃に高値をつけた後は上値が重く、取引終了前に2.87円高まで伸び悩んだ。大引けの日経平均は前日比29.15円高の28593.52円となった。東証プライムの売買高は8億2685万株、売買代金は2兆507億円だった。セクターでは空運業、陸運業、医薬品などが上昇。一方、海運業、鉄鋼、銀行業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は33%となった。個別では、JAL<9201>など空運株、JR東海<9022>など鉄道株、藤田観光<9722>などホテル株、中外薬<4519>など薬品株が高く、メルカリ<4385>、楽天銀行<5838>、ソフトバンクG<9984>、資生堂<4911>、三菱重<7011>、ニデック<6594>、任天堂<7974>が上げた。個別の材料では、23年3月期業績見込みを上方修正したANA<9202>、中期経営計画が好感されたDDHD<3073>、東証スタンダードでは、23年3月期業績見込みを上方修正した光陽社<7946>、23年3月利益と配当見込みを上方修正したアバール<6918>、23年5月期末に創業50周年記念配当を実施すると発表したミタチ<3321>、配当方針の変更と22年4月期増配を発表したザッパラス<3770>、中期経営計画が好感されたnms<2162>、サーモ(熱電)モジュールの量産を開始すると報じられた朝日ラバー<5162>が買われた。一方、川崎船<9107>など海運株、神戸鋼<5406>など鉄鋼株、東エレク<8035>など半導体関連株が安く、信越化<4063>、レーザーテック<6920>、みずほ<8411>が下げた。個別の材料では、24年3月期営業利益が21.2%減予想と発表した東製鉄<5423>、同じく35.1%減予想と発表したアジュバン<4929>、配当方針の変更と24年2月期減配予想を発表したリソー教育<4714>、4月度の既存店売上高が1.7%減となった西松屋チェ<7545>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/04/24 15:30 相場概況 日経平均は反落、ザラ場高値更新後に失速し上値の重さ確認 *15:49JST 日経平均は反落、ザラ場高値更新後に失速し上値の重さ確認 日経平均は反落。20日の米株式市場でダウ平均は110.39ドル安と3日続落。地銀の決算が低調で下落して始まった。フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を下回ったことも嫌気され、終日軟調に推移した。ナスダック総合指数は-0.80%と反落。米株安を引き継いで日経平均は67.02円安からスタート。半導体株の上昇をけん引役に早々に切り返すと一時28778.37円(120.8円高)まで上昇し、ザラ場ベースで年初来高値を更新。しかし、景気後退懸念や為替の円高進行が嫌気されて失速。その後、再びマイナス圏にまで沈むと後場に入ってからは一段と下げ幅を拡大。心理的な節目の28500円手前では下げ止まったが、戻りは限られた。 大引けの日経平均は前日比93.20安の28564.37円となった。東証プライム市場の売買高は10億5303万株、売買代金は2兆5650億円だった。セクターでは銀行、保険、鉱業が下落率上位となった一方、電気・ガス、機械、食料品が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の51%、対して値上がり銘柄は43%だった。 個別では、景気後退懸念や米金利低下、為替の円高などを背景にINPEX<1605>、住友鉱山<5713>の資源関連のほか、三菱UFJ<8306>、みずほFG<8411>、第一生命HD<8750>の銀行・保険、日産自<7201>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>の輸送用機器などが下落。ソフトバンクG<9984>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>のハイテクの一角、ニデック<6594>、HOYA<7741>、OLC<4661>の値がさ株の一角も売られた。 一方、台湾積体電路製造(TSMC)の設備投資計画の据え置きや中国半導体輸出規制の影響が想定以下との見方を示した米ラム・リサーチの株高、加えて消耗品需要の底打ち感が好感されたディスコ<6146>が急伸したこともあり、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>、ローツェ<6323>など関連株が軒並み大幅高。ディスコの決算でSiC(炭化ケイ素)を含むパワー半導体関連需要の強さが確認されたことが好感され、ローム<6963>、富士電機<6504>が堅調。ロームは証券会社の新規買い推奨も確認された。東京精密<7729>、ジャパンマテリアル<6055>も証券会社の新規買い推奨を材料に大幅高。神戸物産<3038>は月次動向での粗利益率の改善が好感された。 東証スタンダード市場では業績予想を上方修正した神栄<3004>がストップ高比例配分となり、業績上方修正や配当方針変更を発表したダイハツディーゼル<6023>、業績・配当予想を上方修正した森下仁丹<4524>も急伸した。 <YN> 2023/04/21 15:49 相場概況 日経平均は小反発、円安や経済政策期待から朝安後に切り返す *15:32JST 日経平均は小反発、円安や経済政策期待から朝安後に切り返す 日経平均は小反発。19日の米株式市場でダウ平均は79.62ドル安と続落。英物価指標の上振れに伴う金利上昇を受けて売りが先行。地銀の決算が予想を上回ったことで安心感が台頭したが、利下げ観測が後退するなか終日軟調に推移。ナスダック総合指数は終盤にプラス圏を回復し、+0.03%と小反発。日経平均は134.76円安からスタート。米電気自動車テスラが決算を受けて時間外取引で下落していたことが重しになった。ただ、為替の円安や3月訪日外客数の良好な結果が下支え。また岸田首相が海外からの投資促進策の一環として半導体分野のサプライチェーン確立の「アクションプラン」を策定する方針と伝わり、半導体関連株が持ち直したことで、日経平均は前場中ごろにはプラス圏に浮上。後場に入って28694円(87円高)まで買われたが、その後は騰勢一服となった。 大引けの日経平均は前日比50.81円高の28657.57円となった。東証プライム市場の売買高は9億2255万株、売買代金は2兆2428億円だった。セクターではパルプ・紙、小売、電気機器が上昇率上位となった一方、鉱業、海運、情報・通信が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の56%、対して値下がり銘柄は38%だった。 個別では、3月訪日外客数の結果を受けて高島屋<8233>、Jフロント<3086>、三越伊勢丹HD<3099>の百貨店が軒並み大幅に上昇。金利先高観の回復を背景にみずほFG<8411>、第一生命HD<8750>の銀行・保険も買われた。朝方売りが先行した東エレク<8035>は政策期待から切り返し、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>など共に大幅高、ソシオネクスト<6526>は連日で上場来高値を更新。キーエンス<6861>、安川電機<6506>、TDK<6762>のハイテクの一角も堅調。新たな株主還元方針を示したNOK<7240>は急伸。業績予想を上方修正した八洲電機<3153>も大幅高。ほか、自社株買いを発表したクボタ<6326>、新規買い推奨が確認された日本セラミック<6929>が買われた。 一方、蘭ASMLホールディングの1-3月期受注の減少が嫌気され、レーザーテック<6920>が半導体株の中では逆行安となった。三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>の商社や、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、INPEX<1605>、コスモエネHD<5021>、DOWA<5714>など景気敏感株が軟調。ソフトバンクG<9984>、イビデン<4062>、太陽誘電<6976>のハイテクも冴えず、ほか、Sansan<4443>、メドレー<4480>、インフォマート<2492>などグロース(成長)株の下落が目立った。いちご<2337>は今期の減益見通しが嫌気されて大幅安となった。 <YN> 2023/04/20 15:32 相場概況 日経平均は9日ぶり反落、短期的な過熱感冷ますも底堅さ見せる *15:23JST 日経平均は9日ぶり反落、短期的な過熱感冷ますも底堅さ見せる 日経平均は9日ぶり反落。18日の米株式市場でダウ平均は10.55ドル安と小反落。金融決算ではバンク・オブ・アメリカが堅調だった一方、ゴールドマン・サックスは冴えず下落して始まった。一方、中国経済指標の改善を受けた景気回復期待から下げ幅を縮小。ただ、今後の主要企業決算を見極めたいとの見方から方向感が定まらなかった。ナスダック総合指数も-0.03%と小反落。軟調な米国市場を受けて日経平均は38.99円安からスタート。前日までの8連騰で短期的な過熱感が意識される中、序盤は売りが先行、前場中ごろには28531.54円(127.29円安)まで下落した。ただ、心理的な節目近くからは押し目買いが入ったほか、朝方に円高に振れていた為替が再び円安に進むと持ち直した。後場は売られていた一部の値がさ株が買い戻され、引けにかけて下げ幅を縮めた。 大引けの日経平均は前日比52.07円安の28606.76円となった。東証プライム市場の売買高は9億4380万株、売買代金は2兆3673億円だった。セクターでは精密機器、海運、パルプ・紙が下落率上位となった一方、保険、銀行、鉱業が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の59%、対して値上がり銘柄は35%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、キーエンス<6861>、TDK<6762>、太陽誘電<6976>のハイテクが全般軟調。リクルートHD<6098>、SHIFT<3697>、ラクスル<4384>、JMDC<4483>、ギフティ<4449>のグロース(成長)株も冴えない。業績予想を下方修正したLIXIL<5938>、国内証券が目標株価を引き下げたディップ<2379>が大幅安。レーティングの格下げが確認されたニデック<6594>も下落した。 一方、三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>の銀行が堅調で、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>の保険が高い。JR西日本<9021>、JR東日本<9020>、エアトリ<6191>、オープンドア<3926>のインバウンド関連の一角も上昇。日本製鉄<5406>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、住友鉱山<5713>、DOWA<5714>の非鉄金属、INPEX<1605>、コスモエネHD<5021>の鉱業や石油・石炭などエネルギー関連が堅調で、三菱商事<8058>、住友商事<8053>の商社株も底堅い展開。業績上振れの観測報道が伝わったディスコ<6146>、ChatGPTが成長けん引役との報道が手掛かり材料となったアドバンテスト<6857>、国内証券が目標株価を引き上げたソシオネクスト<6526>はハイテク安の中で逆行高となった。 東証スタンダード市場では業績予想を上方修正したカクヤスグループ<7686>、守谷輸送機<6226>が大幅高となり、業績上方修正と増配を発表した萬世電機<7565>はストップ高比例配分となった。ほか、固定資産譲渡による特別利益の計上を発表したNFKHD<6494>も急伸した。 <YN> 2023/04/19 15:23 相場概況 日経平均は8日続伸、米銀決算の無難消化や円安で買い優勢 *15:27JST 日経平均は8日続伸、米銀決算の無難消化や円安で買い優勢 日経平均は8日続伸。17日の米株式市場でダウ平均は100.71ドル高と反発。金融システム不安の影響が警戒されていた中堅銀行の決算が概ね予想通りになったことで投資家心理が改善。経済指標の上振れに伴う金利高が重しとなり中盤は下落したが、経済のソフトランディング期待などから終盤にかけてはプラス圏を回復、ナスダック総合指数も+0.28%と反発。米株高を引き継いで日経平均は52.76円高からスタートすると、1ドル=134円を超えてきた円安・ドル高を追い風に寄り付きから上値を伸ばした。後場前半に28698.22円(183.44円高)とこの日の高値を付けてからは今晩の米金融大手の決算を前にした様子見ムードで騰勢一服となった。ただ、時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移する中、日経平均も終盤まで高値圏での底堅い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比144.05円高の28658.83円となった。東証プライム市場の売買高は10億1234万株、売買代金は2兆4933億円だった。セクターでは水産・農林、その他製品、情報・通信が上昇率上位となった一方、鉱業、石油・石炭、非鉄金属が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の75%、対して値下がり銘柄は21%だった。 個別では、三井物産<8031>、伊藤忠<8001>、住友商事<8053>の商社のほか、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>、SOMPO<8630>の銀行・保険が堅調で、円安を追い風にマツダ<7261>、SUBARU<7270>の自動車や、任天堂<7974>、オリンパス<7733>など円安メリット銘柄が上昇。三井物産はザラ場ベースで上場来高値を更新した。JR西日本<9021>、三越伊勢丹HD<3099>、マツキヨココカラ<3088>、パンパシHD<7532>などインバウンド関連も堅調。味の素<2802>、キッコーマン<2801>、ヤクルト本社<2267>の食料品、NTT<9432>、KDDI<9433>の通信、エーザイ<4523>、第一三共<4568>の医薬品、7&I-HD<3382>、ニトリHD<9843>、良品計画<7453>の小売りなどディフェンシブ系も強い動き。 好決算が評価された日置電機<6866>、チェンジ<3962>と業務提携したアセンテック<3565>、自社株買いを発表したアクシージア<4936>が急伸し、大口受注を発表したインターアクション<7725>も大幅高。カプコン<9697>は新規タイトルの発表を契機に急伸し、上場来高値を更新。「プラチナバンド」の未利用帯域の割り当てについて「総務省として秋ごろの割り当てをめざす」と伝わったことで楽天グループ<4755>も買われた。証券会社の新規買い推奨が確認されたデサント<8114>、ソシオネクスト<6526>、目標株価が引き上げられたDCMHD<3050>も大きく上昇した。 一方、台湾積体電路製造(TSMC)の設備投資計画の下方修正が伝わり、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>など半導体株がそろって大きく下落。原油市況の軟化を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>の資源関連の一角も安い。業績予想を下方修正した大成建設<1801>は修正要因が既出の情報だったことであく抜け感が下値を支えたが、それでもやや売り優勢に終わった。配当金を減額修正したヤマダHD<9831>も売られた。 <YN> 2023/04/18 15:27 相場概況 日経平均は7日続伸、円安・ドル高が株価支援要因に *15:25JST 日経平均は7日続伸、円安・ドル高が株価支援要因に 日経平均は7日続伸。先週末14日の米株式市場でNYダウは反落。4月ミシガン大消費者信頼感指数や同指数の1年期待インフレ率が予想を上回ったため、金利先高観が再燃して株価の重しとなった。また、連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が一段の金融引き締めが必要との考えを示すとハイテクも売られた。米株安を受けた今日の東京市場だが、寄付き段階では買いが先行し、日経平均は44.52円高からスタート。外為市場で円安・ドル高方向に振れたことなどが株価支援要因となった。一方、日経平均は先週末までの6日続伸で1000円を超す上げとなっており、利益確定売りが出やすく、日経平均は取引開始後に下げに転じた。しかし、下値を売り急ぐ動きはなく、また、午後に円安・ドル高がさらに進む場面があったこともあり、午前の中頃に今日の安値を付けた後は概ね底堅く推移した。大引けの日経平均は前日比21.31円高の28514.78円となった。東証プライムの売買高は9億5129万株、売買代金は2兆2224億円だった。セクターでは海運業、銀行業、ゴム製品などが上昇。一方、卸売業、鉱業、小売業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の50%、対して値下がり銘柄は44%となった。個別では、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>、ファナック<6954>、オリックス<8591>、アステラス薬<4503>、パナHD<6752>、日立<6501>、リクルートHD<6098>、、ソフトバンクG<9984>が高く、川崎船<9107>など海運株、日産自<7201>など自動車株、三菱UFJ<8306>など銀行株、JAL<9201>など空運株、JR東海<9022>など陸運株が上げた。個別の材料では、24年2月期営業利益が3.2倍予想と発表したDDホールディングス<3073>、同じく2.4倍予想と発表したドトル日レスHD<3087>、同じく2.2倍予想と発表したバロック<3548>、同じく2.1倍予想と発表したテラスカイ<3915>、資有価証券売却益約100億円を特別利益に計上すると発表した浜ゴム<5101>、東証スタンダードでは、第3四半期累計の営業利益が4.9倍と上半期の49.1%増から増益率が拡大した三機サービス<6044>、24年2月期営業利益が68.9%増予想と発表した東京衡機<7719>、23年5月期業績予想を上方修正したIGポート<3791>、23年8月期の業績と配当予想を上方修正した日創プロニティ<3440>、1株につき3株の株式分割を発表した壽屋<7809>が買われた。一方、セガサミーHD<6460>、ファーストリテ<9983>、SHIFT<3697>、東電力HD<9501>が安く、三井物<8031>など商社株が下げた。個別の材料では、上半期営業利益が30.8%減となった三栄建築<3228>、23年3月期業績見込みを下方修正したアステリア<3853>、23年8月期業績予想を下方修正したJINSHD<3046>、東証スタンダードでは、23年2月期営業利益98.5%増に対し24年2月期は7.7%増予想と発表した買取王国<3181>、23年8月期業績予想を下方修正したプラズマ<6668>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/04/17 15:25 相場概況 日経平均は6日続伸、米PPI鈍化やファストリ決算で大幅高 *15:31JST 日経平均は6日続伸、米PPI鈍化やファストリ決算で大幅高 日経平均は6日続伸。13日の米株式市場でダウ平均は383.19ドル高と大幅反発。3月卸売物価指数(PPI)が予想を大幅に下回ったほか、週次新規失業保険申請件数が労働市場の逼迫緩和を示唆したため、利上げ停止期待が高まった。金利先高観の後退を追い風にハイテクが相場をけん引し、ナスダック総合指数は+1.98%と4日ぶり大幅反発。米株高を引き継いで日経平均は164.57円高からスタート。為替の円高進行が限定的で、時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移する中、一部値がさ株の大幅高も寄与し、日経平均は一時28500円を回復。一方、心理的な節目では戻り待ちの売りが上値を抑えたほか、今晩の米3月小売売上高や米銀決算を前にした様子見ムードもあり、その後は一進一退が続いた。本日は4月限オプション取引の特別清算指数(SQ)算出日で、確定値は28519.43円だった。 大引けの日経平均は前日比336.50円高の28493.47円となった。東証プライム市場の売買高は11億2794万株、売買代金は2兆9323億円だった。セクターでは卸売、小売、倉庫・運輸が上昇率上位となった一方、海運、輸送用機器、保険が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は28%だった。 個別では、伊藤忠<8001>、丸紅<8002>、三井物産<8031>の商社株が大幅に上昇し、INPEX<1605>、ENEOS<5020>、住友鉱山<5713>など資源関連の一角も高い。資生堂<4911>、コーセー<4922>、味の素<2802>、エーザイ<4523>などディフェンシブ系の一角も上昇。ルネサス<6723>、村田製<6981>のハイテクの一部も買われた。主力ではファーストリテ<9983>が好決算と業績上方修正を材料に急伸。決算を材料にSansan<4443>、ローソン<2651>、ブックオフGHD<9278>が急伸し、大黒天物産<2791>も減益決算ながらあく抜け感で大幅高。ほか、マネーフォワード<3994>、ラクスル<4384>、SHIFT<3697>などグロース(成長)株の上昇が目立った。 一方、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>の半導体、安川電機<6506>、TDK<6762>、三井ハイテック<6966>などハイテクの一角が軟調。為替の円高進行を受けてホンダ<7267>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>の輸送用機器も下落。上半期上振れ着地も材料出尽くし感から東名<4439>がストップ安まで売られ、PRTIMES<3922>、フィルカンパニー<3267>、佐鳥電機<7420>も決算を受けて急落。SHOEI<7839>はレーティング格下げを材料に大幅安となった。 <YN> 2023/04/14 15:31 相場概況 日経平均は5日続伸、景気悪化懸念もCPI鈍化などを好感 *15:26JST 日経平均は5日続伸、景気悪化懸念もCPI鈍化などを好感 日経平均は5日続伸。12日の米株式市場でダウ平均は38.29ドル安と5日ぶり反落。米3月消費者物価指数(CPI)が予想を下回った一方、米連銀総裁が追加利上げを示唆したことが重しとなった。3月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の中で景気後退への警戒感が示されたことも嫌気された。金利は低下したが、ハイテクも需要鈍化懸念で売られ、ナスダック総合指数は-0.85%と3日続落。米株安を引き継いで日経平均は130.12円安と28000円割れからスタート。一方、時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移する中、値がさ株の一角が買われたほか、為替の円安基調や決算を手掛かりとした小売企業の株高などを背景に全体は底堅く推移。日経平均は寄り付き直後から下げ幅を縮め、早々に28000円を回復。後場もじり高基調が続き、終盤に28163.87円(81.17円高)の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比74.27円高の28156.97円となった。東証プライム市場の売買高は9億7229万株、売買代金は2兆4060億円だった。セクターでは医薬品、小売、倉庫・運輸が上昇率上位となった一方、鉄鋼、空運、証券・商品先物取引が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の51%、対して値下がり銘柄は43%だった。 個別では、キーエンス<6861>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>の値がさ株の一角が大きく上昇。中外製薬<4519>、大塚HD<4578>、第一三共<4568>の医薬品などディフェンシブの一角も堅調。業績上方修正や中期経営計画の数値目標引き上げが好感された広済堂HD<7868>がストップ高となり、好決算と中計目標の上方修正が評価されたトレジャーファクトリー<3093>もストップ高まで買われた。コメダHD<3543>も好決算と中計上方修正を材料に急伸。ほか、決算を手掛かりにトランザクション<7818>、ハイデイ日高<7611>、TSIHD<3608>、エービーシー・マート<2670>、イオン<8267>、イオンファンタジー<4343>が大幅に上昇した。 一方、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落を受けてレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、スクリン<7735>のほか、村田製<6981>、イビデン<4062>、新光電工<6967>などハイテクが下落。三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、第一生命HD<8750>などの銀行・保険、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼なども軟調だった。 <YN> 2023/04/13 15:26 相場概況 日経平均は4日続伸、景気後退懸念の緩和でバリュー中心に上昇 *15:27JST 日経平均は4日続伸、景気後退懸念の緩和でバリュー中心に上昇 日経平均は4日続伸。11日の米株式市場でダウ平均は98.27ドル高と4日続伸。ディフェンシブや景気循環株の買いが全体をけん引。イエレン米財務長官が信用縮小の兆候は見られず米国経済は並外れて強いとの見解を示したことも支援。一方、重要インフレ指標の発表を控えた警戒感やNY連銀総裁の追加利上げへの言及を受けてハイテクは終日軟調に推移、ナスダック総合指数は-0.43%と続落。ダウ平均の上昇や為替の円安を追い風に日経平均は62.56円高からスタート。景気後退懸念の緩和を背景にバリュー(割安)株など景気循環株を中心に買いが入る中、早々に28000円を回復すると、その後も堅調に推移。前引けにかけて騰勢を強めた後は、今晩に発表を控える米3月消費者物価指数(CPI)を前に後場はほぼ様子見となったが、この日の高値圏での堅調推移が続いた。 大引けの日経平均は前日比159.33円高の28082.70円となった。東証プライム市場の売買高は9億9854万株、売買代金は2兆4386億円だった。セクターでは海運、卸売、鉄鋼が上昇率上位となった一方、精密機器、不動産の2業種のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の72%、対して値下がり銘柄は24%だった。 個別では、著名投資家ウォーレン・バフェット氏による追加投資の報道が引き続き手掛かりとなり、丸紅<8002>、住友商事<8053>、三井物産<8031>など商社株が大幅続伸。景気後退懸念の緩和を背景に信越化学<4063>のほか、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、コマツ<6301>、クボタ<6326>の建機などが高い。建機では決算が好感された竹内製作所<6432>が急伸。コシダカHD<2157>も好決算を手掛かりに急伸し、わらべや日洋HD<2918>は堅調決算や配当方針の変更が材料視された。業績予想を上方修正したセラク<6199>、大阪での統合型リゾート施設(IR)開設に向けた報道を手掛かりにオーイズミ<6428>、日本金銭機械<6418>なども急伸となった。 一方、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>の半導体、村田製<6981>、新光電工<6967>などのハイテクの一角が軟調。前日同様、円安が追い風となる中でもトヨタ自<7203>は冴えなかった。前日の決算を受けてた急伸したSHIFT<3697>が大きく反落したほか、SREHD<2980>、Appier Group<4180>、シンプレクスHD<4373>、鎌倉新書<6184>などグロース(成長)株が全般軟調に推移。ローツェ<6323>は今期2ケタ営業減益見通しが失望されて急落。業績予想を下方修正したインターアクション<7725>も大幅安。ほか、イズミ<8273>、イオンFS<8570>が決算を嫌気される形で下落した。 <YN> 2023/04/12 15:27 相場概況 日経平均は大幅に3日続伸、円安やハイテク株高が支援も28000円維持できず *15:32JST 日経平均は大幅に3日続伸、円安やハイテク株高が支援も28000円維持できず 日経平均は大幅に3日続伸。10日の米株式市場でダウ平均は101.23ドル高と3日続伸。米雇用統計が労働市場の堅調さを示したため金利上昇を嫌気した売りが先行。一方、金融システム不安が一段と後退する中、ダウ平均は上昇に転じた。ただ、金利先高観を重しにハイテクは軟調に推移、ナスダック総合指数は-0.02%と小幅に反落した。本日の日経平均は、ダウ平均の上昇や終盤にかけて下げ幅をほぼ解消したナスダックの動きを好感し、262.24円高からスタート。日本銀行の植田和男総裁が金融緩和の修正を急がない姿勢を示したことを受け、円安・ドル高が進んでいたことも追い風となった。日経平均は前場終盤から騰勢を強めると一時28000円を回復。しかし、先週の大幅下落を受けた戻り待ちの売りが上値を抑え、後場には再び28000円を割り込んで、引けにかけては騰勢を弱める展開となった。 大引けの日経平均は前日比289.71円高の27923.37円となった。東証プライム市場の売買高は10億4600万株、売買代金は2兆5261億円だった。セクターでは卸売、精密機器、非鉄金属が上昇率上位となった一方、医薬品、空運、水産・農林の3業種が下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の75%、対して値下がり銘柄は20%だった。 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅反発を受けて東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>の半導体のほか、太陽誘電<6976>、新光電工<6967>、三井ハイテック<6966>などのハイテクが大きく上昇。米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が日本株への追加投資を検討しているとの報道を受けて思惑が高まった商社株が買われ、丸紅<8002>、住友商事<8053>などが大幅高。リチウム生産の独自抽出技術が報道された住友鉱山<5713>も高い。大幅増益決算が評価されたSHIFT<3697>が急騰し、好決算や新中期経営計画などが好感されたライフコーポ<8194>も急伸。USENNEXTHD<9418>も好決算が評価されて大幅高。ほか、月次業績を手掛かりにMonotaRO<3064>が、決算を受けたあく抜け感や既存店売上高を材料にコスモス薬品<3349>が大きく上昇した。 一方、植田和男日銀総裁が前日の記者会見で金融緩和の修正を急がない方針を示したため、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>など銀行の一角が下落。第一三共<4568>、武田薬<4502>の医薬品、JR西日本<9021>の陸運、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運など、ディフェンシブやリオープン(経済再開)の一角が軟調。ライク<2462>、東京個別指導学院<4745>は決算が嫌気されて大幅安。サカタのタネ<1377>も決算を受けて売られた。子会社の業績下方修正を材料にHEROZ<4382>は急落となった。 <YN> 2023/04/11 15:32 相場概況 日経平均は続伸、米景気懸念が後退し買い優勢 *15:30JST 日経平均は続伸、米景気懸念が後退し買い優勢 日経平均は続伸。先週末7日の米株式市場はグッドフライデーで休場。欧州市場も英、独、仏市場など休場。手掛かり材料に乏しい中、今日の日経平均は140.21円高からスタート。先週末に発表された3月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は市場予想を下回ったものの、堅調なペースを維持していると受け止められ、米景気下振れへの警戒感が和らぎ、市場の安心感となった。また米景気懸念の後退を受け米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大観測から、外為市場で一時1ドル=132円70銭台と、先週末7日15時頃と比べ1円ほど円安・ドル高に振れたことも東京市場で輸出株などの株価支援要因となった。一方、3連休明けの今晩の米株式相場を見極めたいとする向きも多く、取引開始後の買い一巡後は伸び悩み、後場はやや様子見ムードが広がる中、方向感の定まらない動きとなった。大引けの日経平均は前日比115.35円高の27633.66円となった。東証プライムの売買高は8億2018万株、売買代金は1兆9114億円だった。セクターでは海運業、その他製品、鉱業などが上昇。一方、パルプ・紙、倉庫運輸関連、ガラス土石製品が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の72%、対して値下がり銘柄は22%となった。個別では、任天堂<7974>、セガサミーHD<6460>、OLC<4661>、第一三共<4568>、邦チタニウム<5727>、ファーストリテ<9983>、7&iHD<3382>が高く、郵船<9101>など海運株、INPEX<1605>など資源・エネルギー関連株、京成<9009>など電鉄株が上げた。個別の材料では、23年2月期業績見込みを上方修正したドトル日レスHD<3087>、発行済株式数の4.18%上限の自社株買いを発表したワキタ<8125>、発行済株式数の19.24%の自社株消却を発表したヨータイ<5357>、3月の既存店売上高が2.7倍となったハブ<3030>、3月の受注高が27.2%増となった学情<2301>、経産省が航空機部品の設備投資を支援するとの報道が手掛かりとなった大阪チタ<5726>、統一地方選の結果受け大阪でカジノ誘致が進むとの思惑が手掛かりとなった日本金銭機械<6418>が買われた。一方、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>が安く、東エレク<8035>など半導体関連株が下げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が98%減となったFブラザーズ<3454>、第3四半期累計の営業増益率が上半期から鈍化した三光合成<7888>、23年8月期業績と配当予想を下方修正した技研製作所<6289>、23年11月期業績予想を下方修正した大有機化<4187>、東証スタンダードでは、第1四半期営業損益が1.34億円の赤字となった岡野バル<6492>、24年2月期営業利益が17.9%減予想と発表した和田興産<8931>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/04/10 15:30 相場概況 日経平均は3日ぶり小反発、米雇用統計前に様子見で商い低調 *15:27JST 日経平均は3日ぶり小反発、米雇用統計前に様子見で商い低調 日経平均は3日ぶり小幅反発。6日の米株式市場でダウ平均は2.57ドル高と小幅続伸。国際通貨基金(IMF)が今後5年の世界経済成長見通しが1990年来の低い伸びになると警告したため、景気後退を懸念した売りが先行。セントルイス連銀総裁が利上げ継続を支持すると一段と売られた。一方、地銀株の回復や航空機メーカー、ボーイングの上昇が相場全体を下支えした。グッドフライデーの祭日や雇用統計を控えた買い戻しも支援し、ナスダック総合指数は+0.75%と4日ぶり反発。米株高を受けて日経平均は81.74円高からスタート。しかし、今晩の米雇用統計を前に警戒感がくすぶり、戻り待ちの売りから失速。様子見ムードが強く商いも低調だった。一方、心理的な節目の27500円を維持しようとする動きが見られ、その後は小高い水準で一進一退が続いた。 大引けの日経平均は前日比45.68円高の27518.31円となった。東証プライム市場の売買高は8億2049万株、売買代金は1兆9995億円だった。セクターでは海運、銀行、精密機器が上昇率上位となった一方、電気・ガス、小売、鉱業が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の62%、対して値下がり銘柄は32%だった。 個別では、東エレク<8035>、ディスコ<6146>の半導体、HOYA<7741>、SMC<6273>の値がさ株、太陽誘電<6976>、新光電工<6967>の電子部品のほか、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>の銀行・保険、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運が上昇。決算が好感されたところでウェザーニューズ<4825>が大幅高、C&R<4763>も決算を材料に一時大きく上昇したが伸び悩んで失速。シティインデックスイレブンスの大量保有が明らかになったアークランズ<9842>が高い。ほか、安永<7271>、Vテク<7717>、西松屋チェ<7545>など直近に好材料が確認された銘柄の上昇が目立った。東証スタンダード市場では業績予想を上方修正した日本色材<4920>、東海ソフト<4430>がそれぞれ急伸した。 一方、主力ではソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>が下落。新方針説明会を開いたトヨタ自<7203>も動意薄で売り優勢。7&I-HD<3382>は決算が評価に繋がらず大幅安。直近の決算を嫌気した売りが続いたネクステージ<3186>をはじめ、IDOM<7599>など中古車関連が大きく下落した。メドレー<4480>、SHIFT<3697>などグロース(成長)株は全般軟調。業績予想の上方修正幅が限定的で失望感を誘った山田コンサル<4792>が急落したほか、業績予想を下方修正したキユーピー<2809>、コジマ<7513>も売られた。 <YN> 2023/04/07 15:27 相場概況 日経平均は大幅続落、景気後退懸念の強まりで27500円割れ *15:41JST 日経平均は大幅続落、景気後退懸念の強まりで27500円割れ 日経平均は大幅続落。5日の米株式市場でダウ平均は80.34ドル高と反発。ADP雇用統計やISM非製造業景況指数が予想を下回り、景気後退懸念による売りが先行。クリーブランド連銀総裁が利上げ軌道維持を支持したことも重しになった。一方、デイフェンシブ銘柄の買いが下支えし、ダウ平均はプラス圏で終了。他方、ハイテクは需要鈍化懸念から終日軟調で、ナスダック総合指数は-1.06%と3日続落。米ハイテク株安を受けて日経平均は224.12円安からスタート。朝方は売りが先行し、一時27500円割れとなった。一方、為替の円高進行が一服したことで買い戻されると、その後は27500円を回復。しかし、アジア市況が軟調だったことに加え、祝日の関係で米雇用統計の発表前では今週最後となる米国市場の取引を今晩に控える中、リスク回避の動きが再燃し、後場は再び下げ幅を拡大。結局、取引終盤に27427.66円(385.60円安)とこの日の安値を付け、そのまま27500円割れで終えた。 大引けの日経平均は前日比340.63円安の27472.63円となった。東証プライム市場の売買高は11億4651万株、売買代金は2兆8165億円だった。セクターでは機械、海運、電気機器が下落率上位となった一方、電気・ガス、医薬品、食料品の3業種のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の80%、対して値上がり銘柄は17%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>の半導体、キーエンス<6861>、SMC<6273>、CKD<6407>、THK<6481>など機械を中心としたハイテクが大きく下落。太陽誘電<6976>、イビデン<4062>、TDK<6762>の電子部品、日産自<7201>、マツダ<7261>の輸送用機器も安い。ダイセキ環境S<1712>は東証スタンダード市場への移行発表が嫌気され、ダイセキ<9793>は子会社の市場区分変更に加えて決算が失望され、それぞれ大幅に下落。TOKYOBASE<3415>も月次動向が嫌気されて急落した。 一方、武田薬<4502>、エーザイ<4523>の医薬品、東京電力HD<9501>、東北電力<9506>、中国電力<9504>の電気・ガス、味の素<2802>、キッコーマン<2801>、ヤクルト本社<2267>の食料品などディフェンシブセクターの一角が高い。三井物産<8031>、丸紅<8002>など商社は結局下落したが、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが円建て社債の発行を準備しているとの報道を受け、買い増しの思惑から底堅く推移した。サンエー<2659>、壱番屋<7630>、西松屋チェ<7545>は決算が評価されてそれぞれ大幅に上昇した。 <YN> 2023/04/06 15:41 相場概況 日経平均は4日ぶり大幅反落、景気後退懸念や円高、益出しなどで売り強まる *15:25JST 日経平均は4日ぶり大幅反落、景気後退懸念や円高、益出しなどで売り強まる 日経平均は4日ぶり大幅反落。4日の米株式市場でダウ平均は198.77ドル安と5日ぶり反落。2月JOLTS求人件数が予想を下回り、2021年5月以来の低水準を記録したことで景気後退懸念が強まった。また、JPモルガンの最高経営責任者(CEO)が金融危機は進行中で影響が長期化する可能性を警告したことも投資家心理を悪化させた。ナスダック総合指数は-0.51%と続落。米株安を引き継いで日経平均は176.38円安からスタート。連日の上昇で短期的な過熱感が意識される中、景気後退懸念と為替の円高進行を背景に売りが先行し、前場中ごろには28000円を割り込んだ。期初に含み益のある保有株を売却する国内金融機関による益出しが相場の重しになったとの指摘も聞かれる中、日経平均は午後に入ってから一段と下げ幅を拡大。その後は下げ止まったが戻りは鈍く、安値圏での底這いが続いた。 大引けの日経平均は前日比474.16円安の27813.26円となった。東証プライム市場の売買高は11億6563万株、売買代金は2兆8161億円だった。セクターでは鉄鋼、石油・石炭、卸売が下落率上位となった一方、海運のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の96%、対して値上がり銘柄は3%だった。 個別では、景気後退懸念と米長期金利の低下を背景に日本製鉄<5401>やJFEHD<5411>の鉄鋼、三井物産<8031>、住友商事<8053>の商社、DOWA<5714>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、三菱UFJ<8306>、T&DHD<8795>の銀行・保険、ファナック<6954>、牧野フライス<6135>、コマツ<6301>の機械や建機などが大きく下落。為替の円高でトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、デンソー<6902>など輸送用機器も安い。メルカリ<4385>、Appier Group<4180>などグロース(成長)株の一角も大幅安。アダストリア<2685>は決算を材料に急落し、良品計画<7453>は好調な月次売上を発表も今後の反動減が警戒されて大きく下落。リチウムイオン電池開発技術のリリースで前日急伸した安永<7271>は一時大幅高となっていたが失速して結局反落に終わった。 一方、川崎汽船<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>の大手海運が続伸したほか、オリンパス<7733>が大きく上昇した。レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>など半導体の一角が底堅く推移。証券会社の新規買い推奨を受けてダイワボウ<3107>が急伸し、株主還元方針が評価された東洋建設<1890>も大幅高。政府の水素導入目標案が手掛かりとなった岩谷産業<8088>、欧州自動車メーカーと電気自動車(EV)用電池で提携することで交渉と伝わったパナソニックHD<6752>が大きく上昇した。月次動向が好感された大東建託<1878>は一時大幅高も伸び悩んで小幅高にとどまった。 <YN> 2023/04/05 15:25 相場概況 日経平均は3日続伸、エネルギー関連・バリュー株堅調で終始買い優勢 *15:25JST 日経平均は3日続伸、エネルギー関連・バリュー株堅調で終始買い優勢 日経平均は3日続伸。3日の米株式市場でダウ平均は327ドル高と4日続伸。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」が予想外の追加減産を決定。原油高でエネルギー関連が買われ、ダウ平均は終日堅調に推移。一方、ハイテクが軟調で、ナスダック総合指数は終盤にかけて下げ幅を縮めたが、-0.26%と4日ぶり反落。引け味の良かった米株市場を受けて日経平均は25.78円高と続伸スタート。原油市況の高止まりや東京証券取引所によるPBR(株価純資産倍率)1倍割れ改善要請を手掛かりとした物色からエネルギー関連を中心にバリュー(割安)株に買いが入った。一方、ハイテク株は利益確定売りで全体の重しとなったが、値がさ株の一角が上昇する中で日経平均はじり高基調が続き、結局、この日の高値で引けた。 大引けの日経平均は前日比99.27円高の28287.42円となった。東証プライム市場の売買高は11億6147万株、売買代金は2兆8867億円だった。セクターでは海運、その他製品、鉱業が上昇率上位となった。一方、鉄鋼、空運、サービスが下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の48%、対して値下がり銘柄は46%だった。 個別では、任天堂<7974>、ダイキン<6367>など値がさ株の一角や、川崎汽船<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>の大手海運が大きく上昇した。原油高を追い風にINPEX<1605>、石油資源開発<1662>は続伸。ほか、東京電力HD<9501>、関西電力<9503>の電気・ガス、中外製薬<4519>、アステラス製薬<4503>の医薬品、資生堂<4911>、ファンケル<4921>、コーセー<4922>の化粧品関連などが高い。リチウムイオン電池の長寿命化に関する新技術開発状況のアップデートを発表した安永<7271>は急伸し、東証プライム市場の値上がり率トップに躍り出た。象印マホービン<7965>は高進捗の第1四半期決算が好感され、Vテク<7717>は証券会社のレーティング格上げ、大栄環境<9336>は新規買い推奨でそれぞれ大幅高。東証スタンダード市場では大型受注を発表したインスペック<6656>がストップ高比例配分となった。 一方、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>をはじめとした半導体関連の下落が目立ち、ファナック<6954>、安川電機<6506>、村田製<6981>、新光電工<6967>のハイテク、インソース<6200>、サイボウズ<4776>、ギフティ<4449>のグロース(成長)株が大きく下落。バリュー株では日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼が軟調だった。決算がネガティブ視されたネクステージ<3186>、しまむら<8227>、月次動向の伸び率鈍化で目先の出尽くし感が先行したKeePer技研<6036>、レーティング格下げが観測されたデクセリアルズ<4980>などは大きく下落。増益・増配見通しを示したあさひ<3333>は前期業績下振れ着地や株主優待廃止が嫌気されて売り優勢だった。 <YN> 2023/04/04 15:25 相場概況 日経平均は続伸、米株高など支援要因だが上値追いには慎重 *15:35JST 日経平均は続伸、米株高など支援要因だが上値追いには慎重 日経平均は続伸。先週末3月31日の米株式市場でNYダウは3日続伸。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視しているコアPCE価格指数が予想外に前月から伸びが鈍化したため、早期の利上げ停止を見込んだ買いが先行。その後も長期金利の低下がハイテク株を支援し、相場全体を押し上げた。米株高を受けた今日の日経平均は、161.87円高からスタート。東証がPBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る企業に改善策を要請したことを受け、バリュー(割安)株に資金が向かう一方、政府による半導体製造装置の貿易管理規則の報道を受け半導体関連株が下げた。午前の中頃からは円安・ドル高方向に振れたことが相場の下支え要因となる一方、日経平均が先週1週間で600円を超す上げとなったことから、上値追いには慎重で、今日は下値は堅いものの上値の重い展開となった。大引けの日経平均は前日比146.67円高の28188.15円となった。東証プライムの売買高は11億7975万株、売買代金は2兆8278億円だった。セクターでは鉱業、石油石炭製品、その他金融業などが上昇。一方、海運業、ゴム製品の2業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は18%となった。個別では、マネーフォワード<3994>、メルカリ<4385>、リクルートHD<6098>、ファーストリテ<9983>、三菱重<7011>、HOYA<7741>、双日<2768>、日立<6501>が高く、INPEX<1605>など資源・エネルギー関連株、コスモエネHD<5021>など石油株、アイフル<8515>など消費者金融株、みずほ<8411>など銀行株、京成<9009>など電鉄株が上げた。個別の材料では、営業利益が上半期の減益から第3四半期累計で増益に転じたTAKARA & COMPANY<7921>、23年3月期業績予想を上方修正したSREHD<2980>、東証スタンダードでは、23年9月期業績予想を上方修正したアイビーシー<3920>、発行済株式数の6.73%上限の自社株買いを発表した北野建<1866>、コーティング事業を譲受したと発表したMipox<5381>、政府がペロブスカイト型太陽電池を普及させる方針と伝えられたことを受け関連株としてフジプレアム<4237>、K&Oエナジー<1663>、伊勢化学<4107>が買われた。一方、ディスコ<6146>、スクリーンHD<7735>、信越化<4063>、レーザーテック<6920>が安く、川崎船<9107>など海運株、アドバンテスト<6857>など半導体関連株が下げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が35.2%減となったスター・マイカHD<2975>、第3四半期累計の営業利益は43.9%増の22.23億円だが同時に上方修正した23年5月期営業利益は18.9%増の24.00億円予想としたミタチ<3321>、千歳農場で高病原性鳥インフルエンザ感染が発生したと発表したホクリヨウ<1384>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/04/03 15:35 相場概況 日経平均は反発、経済指標上振れや東証改革要請で28000円超え *15:40JST 日経平均は反発、経済指標上振れや東証改革要請で28000円超え 日経平均は反発。30日の米株式市場でダウ平均は141.43ドル高と続伸。利上げ停止が近いとの期待や金融不安の後退を背景に買い戻しが先行。連邦準備制度理事会(FRB)高官が追加利上げを支持したことが銀行株の重しになったが、ハイテクの上昇が全体を支援。ナスダック総合指数は+0.73%と続伸。米株高を引き継いで日経平均は226.29円高からスタート。為替の円安も好感されて一時28124.62円(341.69円高)まで上昇。2月鉱工業生産が予想を上回ったほか、香港ハンセン指数の上昇や中国3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の上振れも支援した。東証がPBR1倍割れの企業に対して改善を要請したことも材料視され、バリュー(割安)株を中心に買いが入った。一方、今晩の米2月個人消費支出(PCE)コアデフレーターを前に様子見ムードが広がり、序盤に高値を付けた後はもみ合いとなった。 大引けの日経平均は前日比258.55円高の28041.48円となった。東証プライム市場の売買高は14億2527万株、売買代金は3兆7422億円だった。セクターでは鉄鋼、卸売、精密機器が上昇率上位となった。一方、海運、食料品、ゴム製品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は26%だった。 個別では、ルネサス<6723>、ソフトバンクG<9984>、太陽誘電<6976>、イビデン<4062>などハイテク株のほか、円安を追い風にマツダ<7261>、日産自<7201>、豊田自動織機<6201>などの輸送用機器が上昇。日本経済新聞社の報道を手掛かりに日本製鉄<5401>、三井物産<8031>が大きく上昇し、JFEHD<5411>、神戸製鋼所<5406>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>なども連れ高。中期経営計画が評価された西日本FH<7189>、オアシス・マネジメントによる大量保有が判明した東京都競馬<9672>、業績予想を上方修正したIRJHD<6035>、好決算や増配が好感されたハニーズHD<2792>などが急伸。東証スタンダード市場では中期経営計画を発表したライフドリンクC<2585>がストップ高比例配分となった。 一方、前日引けにかけて急速に配当落ちを埋めた川崎汽船<9107>や郵船<9101>、商船三井<9104>の海運が一転して大きく下落。マルマエ<6264>は大幅減益決算に対して素直に売りが先行し急落。業績予想を下方修正したJCRファーマ<4552>も大幅に下落した。マネーフォワード<3994>、インフォマート<2492>、Sansan<4443>など内需系グロース(成長)株の下落も目立った。 <YN> 2023/03/31 15:40 相場概況 日経平均は反発、経済指標上振れや東証改革要請で28000円超え *15:39JST 日経平均は反発、経済指標上振れや東証改革要請で28000円超え 日経平均は反発。30日の米株式市場でダウ平均は141.43ドル高と続伸。利上げ停止が近いとの期待や金融不安の後退を背景に買い戻しが先行。連邦準備制度理事会(FRB)高官が追加利上げを支持したことが銀行株の重しになったが、ハイテクの上昇が全体を支援。ナスダック総合指数は+0.73%と続伸。米株高を引き継いで日経平均は226.29円高からスタート。為替の円安も好感されて一時28124.62円(341.69円高)まで上昇。2月鉱工業生産が予想を上回ったほか、香港ハンセン指数の上昇や中国3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の上振れも支援した。東証がPBR1倍割れの企業に対して改善を要請したことも材料視され、バリュー(割安)株を中心に買いが入った。一方、今晩の米2月個人消費支出(PCE)コアデフレーターを前に様子見ムードが広がり、序盤に高値を付けた後はもみ合いとなった。 大引けの日経平均は前日比258.55円高の28041.48円となった。東証プライム市場の売買高は14億2527万株、売買代金は3兆7422億円だった。セクターでは鉄鋼、卸売、精密機器が上昇率上位となった。一方、海運、食料品、ゴム製品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は26%だった。 個別では、ルネサス<6723>、ソフトバンクG<9984>、太陽誘電<6976>、イビデン<4062>などハイテク株のほか、円安を追い風にマツダ<7261>、日産自<7201>、豊田自動織機<6201>などの輸送用機器が上昇。日本経済新聞社の報道を手掛かりに日本製鉄<5401>、三井物産<8031>が大きく上昇し、JFEHD<5411>、神戸製鋼所<5406>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>なども連れ高。中期経営計画が評価された西日本FD<7189>、オアシス・マネジメントによる大量保有が判明した東京都競馬<9672>、業績予想を上方修正したIRJHD<6035>、好決算や増配が好感されたハニーズHD<2792>などが急伸。東証スタンダード市場では中期経営計画を発表したライフドリンクC<2585>がストップ高比例配分となった。 一方、前日引けにかけて急速に配当落ちを埋めた川崎汽船<9107>や郵船<9101>、商船三井<9104>の海運が一転して大きく下落。マルマエ<6264>は大幅減益決算に対して素直に売りが先行し急落。業績予想を下方修正したJCRファーマ<4552>も大幅に下落した。マネーフォワード<3994>、インフォマート<2492>、Sansan<4443>など内需系グロース(成長)株の下落も目立った。 <YN> 2023/03/31 15:39 相場概況 日経平均は4日ぶり反落、配当落ちで実質プラスもハイテク伸び悩みが気掛かり *15:25JST 日経平均は4日ぶり反落、配当落ちで実質プラスもハイテク伸び悩みが気掛かり 日経平均は4日ぶり反落。29日の米株式市場でダウ平均は323.35ドル高と反発。金融不安が一段と緩和したほか、企業の好決算で投資家心理が改善し、終日堅調に推移。長期金利の上昇が一服したことで特にハイテクの買い戻しが目立ち、ナスダック総合指数は+1.79%と3日ぶり大幅反発。一方、配当落ちの影響で257円程度の下押し影響がある日経平均は55.89円安からスタート。株価指数連動型ファンドの配当再投資の影響剥落なども意識される中、上昇して始まった香港ハンセン指数が下落に転じたことも重しになり、日経平均は朝方からじわじわと値を切り下げた。一方、為替の円安や時間外取引のナスダック100先物の強含みが支援要因になったほか、ハンセン指数が再びプラス圏に浮上したことを背景に、日経平均は大引けにかけては下げ幅を縮めた。 大引けの日経平均は前日比100.85円安の27782.93円となった。東証プライム市場の売買高は12億7527万株、売買代金は2兆9681億円だった。セクターでは石油・石炭、証券・商品先物、その他金融が下落率上位となった。一方、ゴム製品、精密機器、空運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は28%だった。 個別では、配当落ちで川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、郵船<9101>の海運が朝方は大きく下落したものの、その後は来期以降の高配当利回りへの期待から急速に下げ渋った。同様の見方から日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼も下げ渋る展開となった。三井住友<8316>、第一生命HD<8750>の銀行・保険、KDDI<9433>の通信、住友商事<8053>の商社、ENEOS<5020>の石油・石炭などは配当落ちの影響で総じて下落。明晩の米2月個人消費支出(PCE)コアデフレーターを前に様子見が広がったか、東エレク<8035>、ディスコ<6146>の半導体関連が軟調で、マネーフォワード<3994>、JMDC<4483>、SHIFT<3697>などグロース(成長)株でも冴えないものが目立った。 一方、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)や米ナスダック指数の大幅高を背景にレーザーテック<6920>、ソニーG<6758>が大きく上昇したほか、米インテルの新製品投入時期に関する発表を材料に同社を顧客にもつ新光電工<6967>、イビデン<4062>が大幅高。為替の円安を追い風に無配当の三菱自動車<7211>など輸送用機器の一角が買われた。残存する新株予約権の取得と消却を発表した藤倉コンポジット<5121>は急伸。ほか、レーティング格上げを受けて東京建物<8804>、T&DHD<8795>などが買われた。 <YN> 2023/03/30 15:25 相場概況 日経平均は3日続伸、配当権利取りやファンド再投資買いが押し上げ *15:39JST 日経平均は3日続伸、配当権利取りやファンド再投資買いが押し上げ 日経平均は3日続伸。28日の米株式市場でダウ平均は37.83ドル安と4日ぶり小反落。銀行経営不安の後退で序盤は景気敏感株を中心に買い戻しが先行。3月消費者信頼感指数が予想外に改善したことも後押しした。一方、長期金利の上昇を嫌気し、ハイテクは終日軟調に推移。また、金融危機不安がくすぶり、一時上昇していた地銀株が再び下落に転じると相場全体を押し下げた。ナスダック総合指数は-0.44%と続落。他方、為替の円安進行や3月期決算企業の配当取りを狙った買いを背景に日経平均は31.12円高からスタート。時間外取引のナスダック100先物や香港ハンセン指数の大幅高も支援要因となった。午後に入ると株価指数連動型ファンドの配当再投資目的の先物買い需要が相場全体を押し上げる展開となり、日経平均は大引けにかけて上値を追う形となった。 大引けの日経平均は前日比365.53円高の27883.78円となった。東証プライム市場の売買高は13億6674万株、売買代金は3兆3012億円だった。セクターでは鉱業、ゴム製品、輸送用機器が上昇率上位となった。一方、海運のみが下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の95%、対して値下がり銘柄は4%だった。 個別では、ファーストリテ<9983>、信越化学<4063>、ダイキン<6367>などの値がさ株が総じて高い。円安進行を受けて日産自<7201>、ホンダ<7267>、ブリヂストン<5108>などの自動車関連も上昇。JAL<9201>、JR西日本<9021>などのインバウンド関連も買われ、三越伊勢丹HD<3099>、寿スピリッツ<2222>は株主優待の権利取りの動きが活発化。INPEX<1605>、三菱マテリアル<5711>、日本製鉄<5401>、コスモエネHD<5021>など資源関連も高い。 レーザーテック<6920>はレーティング格上げ、ファイバーゲート<9450>は新規買い推奨を受けて大きく上昇。中国アリババの持ち株会社制への移行発表を手掛かりにソフトバンクG<9984>が大幅高。大口受注を発表したVテクノロジー<7717>、業績・配当予想を上方修正したスターティアHD<3393>、HASUNAとの資本業務提携を発表したエスクリ<2196>がそれぞれ急伸。新中期経営計画がサプライズとなったピアラ<7044>はストップ高比例配分となった。 一方、週明けからのリターン・リバーサルの動きが優勢となった東エレク<8035>が下落し、最終的にプラスで終えたスクリン<7735>やアドバンテスト<6857>なども弱い動きとなった。中部鋼板<5461>、TOKYOBASE<3415>、パリミキHD<7455>、岡三証券グループ<8609>、楽天グループ<4755>、旭ダイヤモンド<6140>などが東証プライム市場の値下がり率上位に並んだ。 <YN> 2023/03/29 15:39 相場概況 日経平均は小幅続伸、金融不安の後退でバリューに買い戻し *15:32JST 日経平均は小幅続伸、金融不安の後退でバリューに買い戻し 日経平均は小幅続伸。27日の米株式市場でダウ平均は194.55ドル高と3日続伸。経営破綻した米シリコンバレー銀行のローンや預金の買収先が見つかったことで金融不安が緩和。経営難に直面する他の地銀株なども買われ、相場をけん引した。一方、米長期金利が大きく上昇したことでハイテクは売りに転じ、ナスダック総合指数は-0.46%と反落。ダウ平均の続伸を受けて日経平均は96.95円高からスタート。しかし、海外時間に円安基調だった為替が円高に振れてきたほか、27500円水準での戻り待ちの売りも根強く、寄り付き直後から上値を切り下げた。午後に入ってからは一時50円近く下落したが、ダウ平均先物や香港ハンセン指数が堅調に推移していたほか、円高が一服したことで次第に27500円割れでは買い戻しが入り、引けにかけて持ち直した。個別ではバリュー(割安)株の買い戻しが目立った。 大引けの日経平均は前日比41.38円高の27518.25円となった。東証プライム市場の売買高は10億5418万株、売買代金は2兆3613億円だった。セクターでは銀行、鉱業、石油・石炭が上昇率上位となった。一方、パルプ・紙、サービス、陸運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の37%、対して値下がり銘柄は57%だった。 個別では、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>、第一生命HD<8750>などの銀行や保険が大きく上昇。イラクのクルド人自治区からの原油輸出が一部停止したことなどによる原油市況の上昇を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>も大幅高。丸紅<8002>、神戸製鋼所<5406>、住友鉱山<5713>の商社、鉄鋼、非鉄金属のほか、川崎汽船<9107>の大手海運なども堅調。ブラジルでエアバッグなどの生産を強化すると発表した豊田合成<7282>は大きく上昇。直近に発表された株主還元方針が引き続き手掛かり材料となった旭ダイヤ<6140>、岡三証券G<8609>なども買われた。東証スタンダード市場では業績・配当予想を上方修正したNCS&A<9709>が急伸し、配当予想を大幅に引き上げた元旦ビューティ<5935>はストップ高となった。 一方、米ナスダック安を受けてレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>の半導体や、ラクスル<4384>、ギフティ<4449>、インソース<6200>のグロース(成長)株の下落が目立った。ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、信越化学<4063>、日本電産<6594>など主力の値がさ株も軟調。イビデン<4062>はレーティング格下げもあり売られた。 <YN> 2023/03/28 15:32 相場概況 日経平均は3日ぶり反発、金融システム不安くすぶるが堅調なダウ平均先物が株価支援要因に *15:25JST 日経平均は3日ぶり反発、金融システム不安くすぶるが堅調なダウ平均先物が株価支援要因に 日経平均は3日ぶり反発。先週末24日の米株式市場でNYダウは続伸。ドイツ銀行のデフォルト(債務不履行)保証料の上昇をきっかけとした欧州金融不安の再燃が米国内金融への懸念に波及し、下落してスタートした。その後、複数のアナリストがドイツ銀行に関し楽観的なレポートを発表したため懸念が緩和し、相場は上昇に転じ、上げ幅を拡大して取引を終えた。堅調な米株式相場を受けた今日の東京株式市場は買いが先行したが、金融システム不安がくすぶり、日経平均は取引開始後に一時下げに転じる場面があった。その後はダウ平均先物が時間外取引で概ね堅調だったことなどから安心感が広がり、日経平均は底堅く推移し、後場は27500円台半ばまで上げ幅を広げる場面があった。大引けの日経平均は前日比91.62円高の27476.87円となった。東証プライムの売買高は9億6649万株、売買代金は2兆2884億円だった。セクターでは陸運業、卸売業、不動産業などが上昇。一方、銀行業、鉱業、電気機器などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は28%となった。個別では、日立<6501>、川崎船<9107>、商船三井<9104>、ファーストリテ<9983>、りそなHD<8308>、JAL<9201>、任天堂<7974>、武田薬<4502>、ホンダ<7267>が高く、JR東海<9022>など鉄道株、三井不<8801>など不動産株、三井物<8031>など商社株、KDDI<9433>など通信株、中外薬<4519>など薬品株が上げた。個別の材料では、新たな株主還元方針と23年3月期末に創業100周年記念配当を実施すると発表した岡三<8609>がストップ高となり、23年3月期利益予想を上方修正した西華産<8061>、東証スタンダードでは、23年3月期の期末配当予想を上方修正したテクノスマート<6246>、23年3月期業績予想を上方修正した桜ゴム<5189>がストップ高となり、23年3月期純利益予想を上方修正した兼松エンジ<6402>、発行済株式数の2.52%上限の自社株買いを発表した神田通機<1992>が買われた。一方、メルカリ<4385>、HOYA<7741>、ルネサス<6723>、三井住友<8316>、日本電産<6594>、ゆうちょ銀行<7182>、ソニーG<6758>、レーザーテック<6920>、リクルートHD<6098>、OLC<4661>が安く、東エレク<8035>など半導体関連株が下げた。個別の材料では、第3四半期累計の営業利益が47.8%減となったニイタカ<4465>、23年3月期業績予想を下方修正した新電元<684>、23年3月期純損益予想を下方修正した電気興<6706>、東証スタンダードでは、23年3月期利益予想を下方修正した日タングス<6998>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/03/27 15:25

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