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相場概況 日経平均は3日ぶり反落、タカ派なFOMCを嫌気 日経平均は3日ぶり反落。14日の米株式市場でダウ平均は142.29ドル安と3日ぶり反落。利上げ減速期待から買いが先行して始まった。しかし、米連邦公開市場委員会(FOMC)で想定通り利上げ幅の0.5ptへの縮小が決定されるも、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派な会見内容やFRBスタッフ予測を受けて来年の利下げ観測が後退、一気に下落に転じる流れとなった。ナスダック総合指数も−0.76%と3日ぶり反落。米国株安を引き継いで日経平均は165.07円安からスタート。一方、根強い利下げ期待などを背景に前日の米債券利回りが全般伸び悩んで長期の年限ではむしろ低下していたことから、寄り付き直後から下げ渋る展開となった。早い時間帯に一時プラス圏にまで回復したが、その後は騰勢一服で、再び下落に転じた。午後もじり下げ基調が続き、終始軟調となった。 大引けの日経平均は前日比104.51円安の28051.70円となった。東証プライム市場の売買高は9億1376万株、売買代金は2兆2437億円だった。セクターではサービス、電気機器、精密機器が下落率上位となった一方、鉱業、海運、倉庫・運輸が下落率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の45%、対して値上がり銘柄は49%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、キーエンス<6861>、SMC<6273>、ベイカレント<6532>、SHIFT<3697>など値がさ株を中心にハイテク・グロース株が軟調。東証プライム市場の値下がり率上位にはSansan<4443>、マネフォ<3994>、メドレー<4480>などの中小型グロース株の代表格が並んだ。Hamee<3134>は業績下方修正が嫌気されて急落した。 一方、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の防衛大手が軒並み大幅高。郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運、三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>の商社、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業なども高い。決算を材料にクミアイ化学<4996>、ブラス<2424>、MSOL<7033>が急伸し、中期経営計画を発表したDMG森精機<6141>も大幅高。バイオ燃料製造プラントに関するプロジェクトについて発表しているユーグレナ<2931>も急伸。東証スタンダード市場ではサプライズ決算を材料に山王<3441>がストップ高買い気配のまま終えた。 <YN> 2022/12/15 16:24 相場概況 日経平均は続伸、米CPI減速・金利低下でハイテク中心に買われる 日経平均は続伸。13日の米株式市場でダウ平均は103.60ドル高と続伸。米11月消費者物価指数(CPI)が予想以上に鈍化したことでインフレ減速期待が強まり、買いが先行。ただ、根強い景気後退懸念からダウ平均は一時下落に転じる場面もあった。一方、ドル安や金利低下が企業収益の改善につながるとの期待などから、終盤にかけてはプラス圏を回復。ナスダック総合指数は+1.01%と続伸。米国株高を引き継いで日経平均は50.18円高の28005.03円からスタート。日本時間15日午前4時頃に結果公表を控える米連邦公開市場委員会(FOMC)を直前に序盤は一進一退となったが、午前中ごろから上値を伸ばす展開となった。心理的な節目や25日移動平均線を回復したことで短期筋の買い戻しが断続的に入り、後場の序盤に28195.69円と本日の高値を付けた。だた、その後はイベント前に膠着感を強めた。 大引けの日経平均は前日比201.36円高の28156.21円となった。東証プライム市場の売買高は9億8558万株、売買代金は2兆4917億円だった。セクターでは繊維製品、精密機器、鉱業が上昇率上位となった一方、空運、陸運、倉庫・運輸が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は27%だった。 個別では、米SOX指数の上昇を受けてレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ソシオネクスト<6526>などが大幅高。信越化学<4063>、ダイキン<6367>、HOYA<7741>、ソニーG<6758>の値がさ株も高い。大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>を筆頭に住友鉱山<5713>、DOWA<5714>の非鉄金属のほか、JFEHD<5411>、ナブテスコ<6268>、INPEX<1605>など資源関連が強い動き。米航空会社ユナイテッドによる米航空機メーカー・ボーイング製787ドリームライナー航空機の大量購入を材料に、ボーイングを顧客にもつ東レ<3402>が急伸。米電気自動車メーカー・ルーシッドにリチウムイオン電池供給を開始すると伝わったパナソニックHD<6752>は買い優勢。経済産業省の水素普及支援策を材料に岩谷産業<8088>も大きく上昇。ヤーマン<6630>、ネオジャパン<3921>は決算を受けて大幅高となった。 一方、為替の円高・ドル安進行を受けて三菱自<7211>が大きく下落し、SUBARU<7270>、マツダ<7261>なども売り優勢。現在の為替レートよりも円安水準に想定為替レートを設定しているオリンパス<7733>も終値ではプラスとなったものの、一時売りが強まる場面が見られた。米長期金利の低下を受けて第一生命HD<8750>、りそなHD<8308>などの金融は全般冴えない。リスクオン的な地合いの中、JR東海<9022>、JAL<9201>、JT<2914>などのディフェンシブ系は軟調となった。正栄食品<8079>は減益見通し決算が嫌気されて急落した。 <YN> 2022/12/14 15:14 相場概況 日経平均は反発、米CPI前に買い見送りムード 日経平均は反発。12日の米株式市場でダウ平均は528.58ドル高と大幅反発。今週に控える多くのイベントを前に買い戻しが先行。NY連銀調査による期待インフレ率が短中期ともに低下したことで、インフレや利上げのピークアウト観測が強まったことも後押しした。ナスダック総合指数は+1.26%と大幅反発。米国株高を受けて日経平均は225.04円高の28067.37円と心理的な節目を回復してスタート。しかし、今晩の米11月消費者物価指数(CPI)などのイベントを前に買いが続かず、寄り付き直後から大幅に失速。早々に28000円を割り込むと、午前中ごろには27907.49円(65.16円高)まで上げ幅を縮小した。その後、下落に転じることはなかったが、手掛かり材料難のなかアジア市況も動意に乏しく、午後も膠着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比112.52円高の27954.85円となった。東証プライム市場の売買高は9億6868万株、売買代金は2兆4261億円だった。セクターでは海運、医薬品、倉庫・運輸が上昇率上位となった一方、ゴム製品、電気・ガス、小売が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は36%だった。 個別では、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手、三菱重工<7011>、IHI<7013>の防衛関連、ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、ダイキン<6367>、ソニーG<6758>の値がさ株、ホンダ<7267>、三菱自<7211>、SUBARU<7270>の自動車などが高い。東京海上HD<8766>、SOMPO<8630>の保険、石油資源開発<1662>、日本製鉄<5401>、丸紅<8002>、コマツ<6301>など資源・景気敏感株も上昇。国内証券の目標株価引き上げを受けて武田薬<4502>、アステラス製薬<4503>など医薬品も堅調なものが目立った。ラクスル<4384>、グッドコムA<3475>、萩原工業<7856>は決算が、明和地所<8869>は株主優待制度の導入がそれぞれ好感され急伸。東邦チタ<5727>は国内証券による目標株価引き上げを受けて大幅高となった。 一方、11月工作機械受注額の低調さが重荷になったか、ファナック<6954>、日本電産<6594>のほか、村田製<6981>、TDK<6762>などハイテクの一角が軟調。ほか、メルカリ<4385>、エムスリー<2413>、Sansan<4443>などグロースの一角も冴えない。MonotaRO<3064>は月次動向が嫌気されて大幅安。アイケイケイ<2198>は好決算や増配を発表も出尽くし感から売られた。トーホー<8142>も出尽くし感が優勢に。くら寿司<2695>は前期実績及び今期見通しの市場予想下振れが嫌気された。 <YN> 2022/12/13 15:22 相場概況 日経平均は反落、重要イベントへの期待感もあり朝安の後は下げ渋り 日経平均は反落。先週末9日の米株式市場でNYダウは反落。11月卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったため、一部の市場関係者の間で浮上していた来年の利下げ観測が後退し、売りが先行した。また、長期金利の上昇も株価の重しとなった。取引終盤に入り、13日に発表される消費者物価指数(CPI)への警戒感も強まり、下げ幅を拡大して取引を終えた。米株安を受けた今日の東京株式市場は159.91円安からスタート。今週は、明晩に11月の米消費者物価指数(CPI)の発表、日本時間15日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表など重要イベントを控えており、様子見ムードが広がる一方、イベントへの期待感もあり、取引開始後の売り一巡後は日経平均は次第に下げ幅を縮める展開となった。大引けの日経平均は前日比58.68円安の27842.33円となった。東証プライムの売買高は9億2188万株、売買代金は2兆2389億円だった。セクターでは鉄鋼、非鉄金属、卸売業などが下落。一方、海運業、その他金融業、ゴム製品などが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の53%、対して値上がり銘柄は42%となった。個別では、レーザーテック<6920>、F&LC<3563>、邦チタニウム<5727>、大阪チタ<5726>、楽天グループ<4755>、東電力HD<9501>、日立<6501>などが安く、JFE<5411>など鉄鋼株、住友鉱<5713>など非鉄株、三菱商<8058>など商社株、東エレク<8035>など半導体関連株などが下げた。個別の材料では、業績見込みを下方修正した日本ハウスHD<1873>、第1四半期15%営業減益となったポールHD<3657>、第3四半期累計93%営業増益だが市場コンセンサスを下回った三井ハイテク<6966>、今期営業利益10%増予想だが市場予想を下回るトビラシステムズ<4441>、第1四半期は営業黒字転換だが材料出尽くし感が先行した鳥貴族HD<3193>、第1四半期営業利益4.7倍だが利益確定売りが優勢となったサムコ<6387>、11月既存店売上高が0.6%増と今期最低となった物語コーポ<3097>が軟調だった。一方、川崎重<7012>、IHI<7013>、東海カ<5301>、東宝<9602>、オリックス<8591>、資生堂<4911>などが高く、商船三井<9104>など海運株、石川製<6208>や細谷火工<4274>など防衛関連株などが上げた。個別の材料では、四半期好決算と自社株買いを発表した日駐<2353>、鎌倉新書<6184>、業績予想を上方修正したコーセル<6905>、アグロカネショウ<4955>、第1四半期損益が黒字転換したエイチーム<3662>、上半期損益が第1四半期から改善したgumi<3903>、上半期営業減益から第3四半期累計で増益に転じたシーイーシー<9692>、台湾に子会社を設立すると発表したスノーピーク<7816>が堅調だった。 <SK> 2022/12/12 15:25 相場概況 日経平均は3日ぶり大幅反発、米株高受けて買い戻しも28000円手前で伸び悩み 日経平均は3日ぶり大幅反発。8日の米株式市場でダウ平均は183.56ドル高と続伸。中国政府がコロナ規制を緩和する兆しを見せたことが好感された。また、週次失業保険申請件数の増加を受けて来年の利上げ観測が後退したことも相場を押し上げた。ナスダック総合指数は+1.12%と5日ぶり反発。米国株高を受けて日経平均は59.53円高からスタート。12月先物・オプション取引に係る特別清算指数算出(メジャーSQ)に絡んだ売買が交錯する中、寄り付きから上げ幅を広げる流れとなった。その後も徐々に上値を伸ばす展開となり、前引け直前に27952.80円(378.37円高)と本日の高値を付けた。ただ、今晩に発表される米11月卸売物価指数(PPI)などの結果を見極めたいとの思惑から、その後は膠着感の強い展開が続いた。なお、SQ確定値はで27576.37円。 大引けの日経平均は前日比326.58円高の27901.01円となった。東証プライム市場の売買高は11億2588万株、売買代金は2兆9321億円だった。セクターでは電気・ガス、精密機器、電気機器が上昇率上位となった一方、鉱業、空運、石油・石炭製品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の76%、対して値下がり銘柄は20%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>の半導体関連が大幅高。ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>、TDK<6762>、村田製<6981>、ローム<6963>などのハイテク株も総じて高い。住友鉱山<5713>、信越化学<4063>、三菱重工<7011>など景気敏感株も堅調。コナミG<9766>、カプコン<9697>、コーエーテクモHD<3635>のゲーム関連、味の素<2802>、日清食HD<2897>の食品関連、などの上昇も目立った。業績・配当予想を上方修正したRSテクノ<3445>、NTT<9432>との連携に関するリリースが材料視されたIMAGICA<6879>、決算があく抜け感につながったBガレージ<3180>、レーティング格上げが確認されたフジクラ<5803>、証券会社が目標株価を引き上げた東北電力<9506>などは大幅に上昇。NRI<4307>との資本業務提携を発表したキューブシステム<2335>も大きく上昇した。 一方、軟調な原油市況を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>が大きく下落。リスクオンの地合いのなか、第一三共<4568>、エーザイ<4523>の医薬品は冴えなかった。また、為替の円高進行により、スズキ<7269>、SUBARU<7270>、ホンダ<7267>の自動車関連が軟調。市場予想は上回ったものの減益決算や内容が嫌気された積水ハウス<1928>は大幅に下落。トミタ電機<6898>、アイモバイル<6535>も決算で売られた。ラウンドワン<4680>は既存店売上高動向の鈍化が引き続き重荷になったようで大幅続落となった。 <YN> 2022/12/09 15:53 相場概況 日経平均は続落、景気後退懸念が重荷もコロナ規制緩和の香港株高で下げ渋り 日経平均は続落。7日の米株式市場でダウ平均は1.58ドル高とほぼ横ばい。景気後退に伴う需要鈍化懸念を背景に携帯端末のアップルが売られ、ハイテクセクターの下落が全体の上値を抑制。一方、長期金利の低下やドル安が企業収益の回復に繋がるとの見方が下支えとなった。ナスダック総合指数は−0.51%と4日続落。米国株安を引き継いで日経平均は64.1円安からスタート。オランダ政府が半導体製造装置の新たな対中輸出規制を計画していると報じられ、台湾加権指数が下落する中。東京市場でもハイテク株に断続的な売りが入り、日経平均は11時頃に27415.66円(270.74円安)まで下げ幅を拡大。その後、新型コロナ防疫規制の緩和見通しが伝わった香港株が大幅高となったことや、為替の円安進行が支援要因となり、昼頃から大引けにかけては下げ幅を縮める展開となった。 大引けの日経平均は前日比111.97円安の27574.43円となった。東証プライム市場の売買高は10億9111万株、売買代金は2兆6997億円だった。セクターでは電気機器、鉱業、電気・ガスが下落率上位になった一方、海運、医薬品、卸売が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の60%、対して値上がり銘柄は34%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>の半導体関連、日本電産<6594>、TDK<6762>のハイテク、ソニーG<6758>、任天堂<7974>の値がさ株が全般下落。JMDC<4483>、SHIFT<3697>などグロース株も軟調。米長期金利の大幅低下を受けて三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行株も売り優勢。ブルームバーグ通信がスマホ市場のさらなる下振れに懸念を示した社長インタビューを報じたことで、村田製<6981>が大きく下落し、太陽誘電<6976>も連れ安。為替の円安への戻りが一服したことでトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>など自動車関連も安い。業績予想を下方修正した丹青社<9743>、レーティング格下げが観測されたVコマース<2491>は大幅に下落した。 一方、ソフトバンクG<9984>はMBO(経営陣による買収)観測の一部報が材料視されて大幅高。景気敏感株では郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運のほか、三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社、SMC<6273>、ディスコ<6146>などハイテクの一角が買われた。第一三共<4568>、アステラス製薬<4503>の医薬品は堅調。好決算が確認されたアイル<3854>は急伸。ほか、外資証券による新規買い推奨が観測されたBIPROGY<8056>、レーティング格上げが観測された日本ペHD<4612>、ニフコ<7988>、カチタス<8919>が買い優勢。東証スタンダード市場では、KDDI<9433>との資本業務提携が材料視されたクロップス<9428>、業績・配当予想を上方修正した光ビジネス<3948>が急伸した。 <YN> 2022/12/08 15:28 相場概況 日経平均は3日ぶり反落、景気後退懸念の織り込み加速 日経平均は3日ぶり反落。6日の米株式市場でダウ平均は350.76ドル安と続落。利上げ長期化を懸念した売りが先行。また、ゴールドマン・サックスやJPモルガンなどの金融大手の最高経営責任者(CEO)が景気の先行きについて悲観的見解を示したことも投資家心理を悪化させ、一段と売りが広がった。ナスダック総合指数は−2.00%と大幅に3日続落。米国株安を引き継いで日経平均は215.58円安からスタート。ただ、為替の円安進行を支援要因に寄り付き直後からは下げ渋る展開となり、前場中ごろには27786.25円(99.62円安)まで下げ幅を縮めた。一方、景気後退懸念も根強く、その後は騰勢一服。また、中国11月貿易収支での輸出入の減少などを背景に中国・香港株が軟調だったことも重石となり、午後は日経平均も下げ幅を広げる展開となった。 大引けの日経平均は前日比199.47円安の27686.40円となった。東証プライム市場の売買高は10億4570万株、売買代金は2兆6362億円だった。セクターでは鉱業、電気機器、機械が下落率上位になった一方、空運、銀行、電気・ガスが上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の37%、対して値上がり銘柄は57%だった。 個別では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落を受けてレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ソシオネクスト<6526>などの半導体関連株が大きく下落。自動運転計画のネガティブな報道を背景に米アップル株が下落したことを受け、イビデン<4062>、新光電工<6967>、TDK<6762>、村田製<6981>など関連株が大幅安。デクセリアルズ<4980>、メック<4971>など電子部品周りの銘柄の下落も目立った。ソニーG<6758>、信越化学<4063>、ファナック<6954>の値がさ株のほか、メルカリ<4385>、SHIFT<3697>などグロース株も軟調。東京一番フーズ<3067>は立会外分売実施による需給悪化懸念で急落した。レーティングの格下げが観測されたSGHD<9143>、ハーモニック<6324>、三菱電気<6503>、東京製鐵<5423>、ニコン<7731>なども売られた。 一方、米長期金利の上昇を受け、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>の銀行や、東京海上HD<8766>、SOMPO<8630>の保険が堅調。大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>が揃って大幅高で、三菱マテリアル<5711>、住友鉱山<5713>などその他の非鉄金属も上昇。JAL<9201>、ANAHD<9202>、高島屋<8233>、三越伊勢丹<3099>、JR東海<9022>、JR東日本<9020>などリオープン・インバウンド関連が軒並み高。新規事業に関するポジティブなリリースを材料にダブルスコープ<6619>は急騰。著名個人投資家の保有比率の拡大が判明した住石HD<1514>も急伸した。 <YN> 2022/12/07 15:54 相場概況 日経平均は続伸、円高一服や中国コロナ規制緩和への期待が下支え 日経平均は続伸。5日の米株式市場でダウ平均は482.78ドル安と大幅反落。ISM非製造業景気指数が予想外に改善したため、長期金利の上昇を警戒した売りが先行。また、ウォール・ストリート・ジャーナル紙のFedウォッチャーが、ペースは減速も賃金上昇を受けて来年も利上げ継続の可能性が高いことに言及、金利先高観が再燃し一段安となった。ナスダック総合指数は−1.93%と大幅続落。米国株安を受けて日経平均は116.34円安からスタート。一方、為替の円高進行が一服したことや、中国での経済再開への期待感も引き続き投資家心理を改善させ、寄り付き直後からは下げ渋る展開となった。朝方早い時間帯に上昇転換した後、前引けにかけて上げ幅を広げた。ただ、今後の米物価指標を見極めたいとの思惑もあり、午後は様子見ムードから膠着感の強い展開となった。 大引けの日経平均は前日比65.47円高の27885.87円となった。東証プライム市場の売買高は10億1622万株、売買代金は2兆5865億円だった。セクターでは保険、鉄鋼、その他製品が上昇率上位になった一方、鉱業、精密機器、サービスが下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の39%、対して値下がり銘柄は57%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>など半導体関連株が堅調。為替の円安を受けて三菱自<7211>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>の自動車関連のほか、任天堂<7974>、キヤノン<7751>が大きく上昇。米長期金利の上昇を背景に第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>、りそなHD<8308>など金融も高い。三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の原発・防衛関連、三井物産<8031>、住友商事<8053>の商社、日本製鉄<5401>、大和工業<5444>の鉄鋼なども上昇。 第1四半期決算での定期顧客件数の伸長が評価につながったファーマフーズ<2929>、業績予想の大幅上方修正と増配を発表したダイコク電機<6430>が急伸。バイオ医薬品の受託生産強化のための投資が伝わっているタカラバイオ<4974>、月次売上が好感されたクスリのアオキ<3549>、エービーシー・マート<2670>も大幅高。ヤマハ発動機<7272>、NTN<6472>、オルガン<6368>はレーティング格上げが好感された。 一方、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、日本電産<6594>、メルカリ<4385>、リクルートHD<6098>、HOYA<7741>、エムスリー<2413>、ZHD<4689>などのハイテク・グロース株が総じて軟調。円安デメリットが意識されたニトリHD<9843>は大きく下落。東証プライム市場の値下がり率上位にはMSOL<7033>、SREHD<2980>、ギフティ<4449>、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>などの中小型グロース株が多く入った。ほか、サッカーワールドカップでの日本の敗退を受けてサイバーAG<4751>、ハブ<3030>など関連株が大きく下落した。。 <YN> 2022/12/06 15:26 相場概況 日経平均は反発、手掛かり材料難で積極的な売買は手控えムード 日経平均は反発。先週末2日の米株式市場でNYダウは小幅に反発。11月雇用統計で雇用者数や賃金が想定以上の伸びとなり、長期金利の上昇を警戒した売りが先行した。一方、インフレや金利ピークの思惑も根強く、金利が伸び悩むと買い戻しが強まり、ダウ平均は上昇に転じた。ナスダック総合指数は小幅安で終了した。指数によって高安まちまちとなった米株式相場を受けた今日の東京株式市場は売り買いが交錯し、日経平均は24.91円安からスタート。注目された11月の米雇用統計発表を大きな波乱なく通過したことが安心感となる一方、国内に目立った買い材料がなく、取引開始後は概ね様子見ムードが強まる展開となった。後場も積極的な売買は見送られ、日経平均は小幅な動きに終始した。大引けの日経平均は前日比42.50円高の27820.40円となった。東証プライムの売買高は10億6925万株、売買代金は2兆6402億円だった。セクターでは鉄鋼、鉱業、空運業などが上昇。一方、海運業、電気・ガス業、水産・農林業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の33%、対して値下がり銘柄は61%となった。個別では、エーザイ<4523>、資生堂<4911>、ファナック<6954>、レーザーテック<6920>、ダブル・スコープ<6619>、NRI<4307>、SMC<6273>が高く、日本製鉄<5401>など鉄鋼株、住石HD<1514>など石炭関連株、住友鉱<5713>など非鉄株、JAL<9201>など空運株が上げた。先週末の米株式市場でボーイングが787型機の受注を手掛かりに株価が上昇したことからジャムコ<7408>など航空機関連株の一角も底堅く推移した。個別の材料では、投資事業などを行うBSPグループ2社と業務提携したと発表したJエスコムHD<3779>、堅調な月次売上高を発表したサイゼリヤ<7581>、11月の月次売上高が低調だったが12月の販売回復が期待されたファーストリテ<9983>が堅調だった。一方、オリンパス<7733>、第一三共<4568>、武田薬<4502>、デンソー<6902>、日立<6501>、キヤノン<7751>、キーエンス<6861>、任天堂<7974>、信越化<4063>、NTT<9432>が安く、東電力HD<9501>など電力株、東ガス<9531>などガス株、商船三井<9104>など海運株、日産自<7201>など自動車株、みずほ<8411>など銀行株、三井不<8801>など不動産株、ニッスイ<1332>など水産株が下げた。個別の材料では、上半期利益が予想を下回ったアインHD<9627>、低調な第1四半期決算を発表したティーライフ<3172>、業績見込みを下方修正したファースト住建<8917>が軟調だった。 <FA> 2022/12/05 15:25 相場概況 日経平均は大幅反落、米景気後退懸念や急速な円高進行が重石 日経平均は大幅反落。1日の米株式市場でダウ平均は194.76ドル安と3日ぶり反落。11月ISM製造業景気指数が新型コロナ・パンデミック以降で最低水準に落ち込んだため、景気後退入りを懸念した売りが先行。一方、利上げ減速期待を背景に長期金利がさらに低下したことでハイテク株が買い戻され、相場の下値を支えた。ナスダック総合指数は+0.12%と小幅続伸。まちまちな米株式市場を受けた東京市場では、米国の低調な経済指標を受けた急速な為替の円高進行を嫌気して売りが先行し、日経平均は242.9円安からスタート。寄り付き後も断続的な売りが入り、前引けまで下げ幅を広げた。一方、日銀による上場投資信託(ETF)買いへの思惑から午後は下げ渋る展開となった。ただ、今晩の米雇用統計を見極めたいとの思惑もあり、様子見ムードが広がる中、買い戻しの動きは限られた。 大引けの日経平均は前日比448.18円安の27777.90円となった。東証プライム市場の売買高は13億3329万株、売買代金は3兆1717億円だった。セクターでは医薬品、不動産、卸売を筆頭に全面安となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の89%、対して値上がり銘柄は9%だった。 個別では、景気後退懸念や為替の円高進行を背景にトヨタ自<7203>、日産自<7201>、ホンダ<7267>の自動車関連のほか、郵船<9101>や川崎汽船<9107>の海運、キーエンス<6861>、SMC<6273>の機械、村田製<6981>、TDK<6762>のハイテク、INPEX<1605>、三菱マテリアル<5711>、コマツ<6301>、三井物産<8031>などの資源関連まで幅広いセクターの銘柄が大きく下落。ファーストリテ<9983>やダイキン<6367>、HOYA<7741>などの値がさ株も軟調。NTT<9432>、KDDI<9433>の通信、第一三共<4568>、アステラス製薬<4503>の医薬品、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産などディフェンシブ銘柄も大幅に下落。ヤクルト本社<2267>、JFEHD<5411>、バンナムHD<7832>、コナミG<9766>はレーティング格下げも重石として働いた。 一方、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>の半導体関連がハイテクの中では逆行高となり、その他の半導体関連株も総じて底堅い動き。円高進行がメリットになるニトリHD<9843>のほか、資生堂<4911>、花王<4452>、味の素<2802>などディフェンシブの一角が堅調。サイバーAG<4751>はサッカーワールドカップでの日本の決勝トーナメント進出を受けてABEMA事業への期待感から大きく上昇。三菱マテリアルとのリチウムイオン電池リサイクルにおける共同開発を発表したエンビプロHD<5698>は一時急伸したが伸び悩み。マキタ<6586>は複数の証券会社からのレーティング格上げが観測されて上昇となった。メルカリ<4385>は外資証券の新規買い推奨が材料視された。 <YN> 2022/12/02 15:28 相場概況 日経平均は5日ぶり反発、パウエル議長講演を無難通過も円高が重石 日経平均は5日ぶり反発。11月30日の米株式市場でダウ平均は737.24ドル高と大幅続伸。新型コロナ規制を巡り中国政府に軟化の兆しが見られたことで買いが先行。また、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が早くて12月会合での利上げ幅縮小の可能性を示唆したことで、長期金利が大幅に低下するなか引けにかけて上げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は+4.40%と4日ぶり大幅反発。米国株高を受けて日経平均は304.14円高からスタート。寄り付き直後は買いが先行し、一時28423.46円(454.47円高)まで上昇した。一方、為替の円高進行が重石となり、心理的な節目の28500円手前からは戻り待ちの売りで失速。今晩以降の米経済指標を見極めたいとの思惑から様子見ムードも広がりやすく、騰勢一服となった後は引けまでもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比257.09円高の28226.08円となった。東証プライム市場の売買高は12億4498万株、売買代金は3兆1404億円だった。セクターでは電気機器、化学、精密機器が上昇率上位となった一方、不動産、保険、電気・ガスが下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の34%、対して値下がり銘柄は63%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体関連を筆頭に、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、日本電産<6594>、信越化学<4063>、HOYA<7741>、ダイキン<6367>、SMC<6273>などの値がさハイテク・グロース株が大幅に上昇。村田製<6981>、TDK<6762>、新光電工<6967>、ローム<6963>のその他のハイテク株も高い。エーザイ<4523>は前日の臨床試験結果が引き続き好感されて急伸。東証プライム市場の値上がり率上位にはラクス<3923>、Sansan<4443>、マネフォ<3994>などの中小型グロース株が多く並んだ。四半期営業黒字への転換が好感されたACCESS<4813>が一時ストップ高まだ買われ、ITアウトソーシングサービスの受注を発表したニーズウェル<3992>、配当予想の増額を発表したシキボウ<3109>なども急伸した。 一方、為替の円高・ドル安を受けてトヨタ自<7203>、SUBARU<7270>、三菱自<7211>の自動車関連が軒並み下落。円安メリットの大きい任天堂<7974>も売られた。米長期金利の低下を受けて三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>のメガバンクや、第一生命HD<8750>、SOMPO<8630>の保険も総じて軟調。直近の上昇が続いていた三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社株も利益確定売りが優勢。JR西日本<9021>、JR東日本<9020>の陸運や、KDDI<9433>、ソフトバンク<9434>の通信、日本郵政<6178>、武田薬<4502>などのディフェンシブ系も冴えない。三菱地所<8802>、住友不動産<8830>は国内証券によるレーティング格下げが嫌気されて大幅安、三井不動産<8801>も連れ安となった。 <YN> 2022/12/01 16:10 相場概況 日経平均は4日続落、パウエル議長講演前にハイテク・グロース売り 日経平均は4日続落。29日の米株式市場でダウ平均は3.07ドル高とほぼ横ばい。中国政府が高齢者対象のワクチン接種の強化計画を発表したことで、経済再開への期待感から買いが先行。しかし、長期金利の上昇を受けたハイテク売りが相場の重石となった。ナスダック総合指数は−0.59%と3日続落。米ハイテク株安を受けた日経平均は141.17円安からスタート。今晩のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演や週末の米雇用統計などを前に警戒感が高まる中、持ち高調整の売りが優勢となり、指数寄与度の大きい値がさ株を中心に下落。一方、イベント前に持ち高を一方向に傾ける向きは限られ、後場は下げ幅を縮める展開となった。なお、午前に国家統計局が発表した中国11月購買担当者景気指数(PMI)は軒並み予想を下回ったが、市場への影響は限られた。 大引けの日経平均は前日比58.85円安の27968.99円となった。東証プライム市場の売買高は16億6450万株、売買代金は4兆1516億円だった。セクターでは小売、電気・ガス、精密機器が下落率上位となった一方、海運、輸送用機器、鉄鋼が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の70%、対して値上がり銘柄は27%だった。 個別では、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、HOYA<7741>、SMC<6273>、日本電産<6594>、などの値がさ株を中心としたハイテク株が総じて軟調。メルカリ<4385>、エムスリー<2413>、リクルートHD<6098>のグロース株も冴えなかった。大株主による保有株の一部売却が発表されたメタウォーター<9551>が大きく下落し、業績予想の上方修正幅が想定内にとどまった菱洋エレク<8068>は出尽くし感から売られた。ADワークス<2982>は増配を発表も、株主優待制度の廃止や想定線の業績フォーキャストの発表が売り材料視された。 一方、前日に急落したエーザイ<4523>は、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の臨床試験結果が良好だったことから大幅に反発。郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手3社や、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の防衛関連が揃って大きく上伸。IHIは国内証券による目標株価引き上げも好感されたもよう。10月の世界自動車生産台数が好感されたSUBARU<7270>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>も買われた。ほか、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>、SOMPO<8630>の保険が堅調。昭和電線<5805>は国内証券による新規買い推奨、日本電波工業<6779>、オイシックス<3182>は国内証券による目標株価引き上げが好感されて大幅高。日本金属<5491>は会社リリースを材料に急伸した。 <YN> 2022/11/30 15:47 相場概況 日経平均は3日続落、中国リスクや米連銀総裁タカ派発言が重石 日経平均は3日続落。28日の米株式市場でダウ平均は497.57ドル安と大幅反落。中国での「ゼロコロナ」政策に対する市民の抗議行動の拡大を受けて、サプライチェーン混乱を懸念した売りが広がった。また、セントルイス連銀のブラード総裁らが来年の利上げ継続の可能性に言及するなど、タカ派な姿勢を見せたことも重石となった。ナスダック総合指数は−1.57%と大幅続落。米国株安を受けて日経平均は171.33円安からスタートも、序盤に27899.98円(262.85円安)まで下落した後は下げ渋る展開。当局の規制緩和への期待から香港ハンセン指数が大きく上昇していたことも投資家心理を下支えし、日経平均は前場中ごろには28055.91円まで下げ幅を縮小。一方、中国当局が新型コロナ防疫措置に関する記者会見を日本時間16時から開くと発表したことで、午後は様子見ムードが広がった。 大引けの日経平均は前日比134.99円安の28027.84円となった。東証プライム市場の売買高は11億5665万株、売買代金は2兆7239億円だった。セクターでは電気・ガス、金属製品、輸送用機器が下落率上位となった一方、鉱業、空運、非鉄金属が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の68%、対して値上がり銘柄は28%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>などの半導体関連から、キーエンス<6861>、SMC<6273>、ダイキン<6367>、ソニーG<6758>、日本電産<6594>などの値がさのハイテク株が総じて下落。また、中国工場での混乱を通じた米アップルのスマートフォン生産への影響を懸念し、TDK<6762>、村田製<6981>、太陽誘電<6976>、イビデン<4062>などが大幅安。中国武漢市での工場稼働停止を嫌気し、ホンダ<7267>が売られ、トヨタ自<7203>、日産自<7201>などの他の自動車株も軒並み売られた。エーザイ<4523>は、バイオジェンと共同開発しているアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」との関連性が考えられる2例目の死亡が報告されたことが警戒されて急落。バカマツタケの商業生産設備の着工の延期を発表した多木化学<4025>も急落となった。 一方、三菱UFJ<8306>、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>の金融が全般堅調。ファーストリテ<9983>のほか、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の防衛・原発関連株も高い。グロース株ではSHIFT<3697>とZOZO<3092>が逆行高。ほか、三越伊勢丹HD<3099>、高島屋<8233>、JR西日本<9021>、エアトリ<6191>のリオープン関連や、住友鉱山<5713>、大阪チタ<5726>、INPEX<1605>などの資源関連の上昇が目立った。ベクトル<6058>は国内証券による新規買い推奨が好感されて急伸。太平洋セメント<5233>は国内証券によるレーティング格上げ、石原産業<4028>は国内証券による目標株価の引き上げを受けてそれぞれ大幅高。三櫻工業<6584>は大手自動車グループであるステランティス・グループからブレーキ配管を受注したと発表したことが好感された。 <YN> 2022/11/29 15:23 相場概況 日経平均は続落、中国ゼロコロナ政策による経済下押しなど警戒 日経平均は続落。先週末25日の米株式市場でNYダウは3日続伸。年末商戦への期待感から買いが先行。株式や債券市場は短縮取引となり調整も見られたが、季節的な要因などから年末に向けた買いも目立ち相場を押し上げた。一方、根強い金利先高観からハイテク株は売り優勢で、ナスダック総合指数は下落した。米株式相場を受けた今日の東京市場は売りが先行し、日経平均は62.47円安からスタート。その後、外為市場で円高・ドル安方向に振れたことに加え、中国のゼロコロナ政策による経済下押しが懸念される中で、香港ハンセン指数が3.26%安と大幅に下落して始まったことなどから、日経平均は下げ幅を広げた。午後はやや下げ渋ったが、見送りムードが広がる中で今日の取引を終えた。大引けの日経平均は前日比120.20円安の28162.83円となった。東証プライムの売買高は11億3276万株、売買代金は2兆5582億円だった。セクターでは鉄鋼、鉱業、不動産業などが下落。一方、空運業、ゴム製品、陸運業の3業種が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は27%となった。個別では、大阪チタ<5726>、コスモス薬品<3349>、川崎船<9107>、メルカリ<4385>、HOYA<7741>、村田製<6981>、任天堂<7974>、東京海上<8766>、日本郵政<6178>などが安く、東エレク<8035>など半導体関連株、日本製鉄<5401>など鉄鋼株、INPEX<1605>など資源株、住友鉱<5713>など鉱山株、三菱商<8058>ど商社株、三井不<8801>など不動産株、三菱UFJ<8306>など銀行株が下げた。個別の材料では、低調な決算を発表した大和コン<3816>、業績予想を下方修正したタカショー<7590>、アゼアス<3161>、株式売出による需給悪化が懸念されたNRI<4307>、公取委が課徴金納付を命じる方針と報じられた中部電<9502>、中国電<9504>、九州電<9508>、東京五輪テスト大会を巡る入札談合事件で東京地検特捜部が傘下の博報堂の捜索に入ったと伝えられた博報堂DY<2433>、サッカーW杯での日本の敗戦が売り手掛かりとなったサイバー<4751>、ハブ<3030>、などが売られた。一方、東電力HD<9501>など電力株、京成<9009>など電鉄株、エーザイ<4523>など薬品株の一角や、経産省が原子力政策に関する行動計画の原案をまとめたことが手掛かりとなった助川電<7711>など原発関連株の一角が堅調。個別の材料では、保有するNRI株の売却と自社株買いを発表したジャフコG<8595>、学研HD<9470>と業務資本提携すると発表した城南進研<4720>、広告ブロックアプリのAndroid版の提供開始を発表したトビラシステムズ<4441>が上げた。 <FA> 2022/11/28 15:25 相場概況 日経平均は4日ぶり反落、手掛かり材料難のなか反動売り 日経平均は4日ぶり反落。24日の米株式市場は感謝祭の祝日で休場。一方、欧州市場では英FTSEが+0.01%、独DAXが+0.77%、仏CAC100が+0.42%と揃って堅調。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(11月)で参加者の多くが利上げペースの減速を支持していたことに続き、10月の欧州中央銀行(ECB)定例理事会の議事要旨で少数ながら一部の参加者が0.5ptの小幅な利上げを支持していたことが世界の中央銀行のハト派化を示唆したと捉えられたもよう。欧州株高を引き継いで日経平均は15.68円高からスタート。ただ、手掛かり材料難の中、前日に大きく上昇していた反動もあり、寄り付き直後から失速。その後一時持ち直したが、香港ハンセン指数の下落などが重石となり、前引けにかけてはだれる展開となった。午後は完全に模様眺めムードで、膠着感の強い状態が続いた。 大引けの日経平均は前日比100.06円安の28283.03円となった。東証プライム市場の売買高は9億9915万株、売買代金は2兆3753億円だった。セクターではゴム製品、電気機器、鉄鋼が下落率上位となった一方、電気・ガス、鉱業、保険が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の40%、対して値上がり銘柄は55%だった。 個別では、全体的に動意に乏しい中、東邦チタ<5727>が大幅に下落。キーエンス<6861>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>の値がさ株や、ソシオネクスト<6526>、ルネサス<6723>の半導体関連、他にブリヂストン<5108>、電通G<4324>、日本製鉄<5401>などが大きめの下落となった。全体としてはハイテク株の軟調さがやや目立った。ホシデン<6804>は自社株買いの終了が嫌気されて大幅安。 一方、東京電力HD<9501>、北陸電力<9505>、中国電力<9504>などの電気・ガスセクターが大きく上昇し、イーレックス<9517>、レノバ<9519>など再生可能エネルギー関連も買われた。三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、SOMPO<8630>、東京海上HD<8766>、の金融関連が買われ、富山第一銀行<7184>は著名個人投資家の大量保有報告を受けてストップ高となった。栃木銀行<8550>、富山銀行<8365>、京葉銀行<8544>などのその他の地銀株も急伸した。ほか、ニトリHD<9843>、JR東海<9022>、JR西日本<9021>など内需系が堅調。サッカー・ワールドカップを機に人気化したサイバーAG<4751>は本日も大幅高。月次動向が評価された神戸物産<3038>やしまむら<8227>が買われ、目標株価の引き上げが好感された川崎重工<7012>、SANKYO<6417>、円谷フィールズ<2767>も大きく上昇した。今仙電機<7266>は自社株買いが好感された。 <YN> 2022/11/25 15:31 相場概況 日経平均は3日続伸、米金利低下・米ハイテク株高の流れ引き継ぐ 日経平均は3日続伸。日本が祝日の間の22、23日の米株式市場でダウ平均は計500ドル近く上昇。一部小売企業の好決算や低調な経済指標を受けた金利低下・ドル安を背景に買いが優勢となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で参加者の多くが利上げペースの減速を支持していることが判明したこともハイテク株を中心に買いを後押しした。ナスダック総合指数は2日間で計+2.36%上昇した。祝日明けの日経平均は257.98円高からスタートすると、取引開始して間もなく28502.29円(386.55円高)まで上値を伸ばした。ただ、心理的な節目の回復に伴う短期的な達成感から売りも出やすく、その後は騰勢一服。一方、時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移する中、下値も堅かった。午後は膠着状態が続いたが、朝方の高値を更新できず、じりじりと上げ幅を縮める展開となった。 大引けの日経平均は前日比267.35円高の28383.09円となった。東証プライム市場の売買高は13億1110万株、売買代金は3兆3349億円だった。セクターでは海運、卸売、銀行を筆頭にほぼ全面高となった。一方、石油・石炭製品、ゴム製品、輸送用機器の3業種が下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の84%、対して値下がり銘柄は13%だった。 個別では、レーザーテック<6920>を筆頭に東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>などの半導体関連株が軒並み大幅に上昇。SHIFT<3697>、エムスリー<2413>、ベイカレント<6532>のグロース株も全般大幅高となり、サイボウズ<4776>は月次動向も好感されて急伸。子会社のりらいあ<4708>との業務提携が材料視されたチェンジ<3962>、増配を発表したタムロン<7740>はは東証プライム市場の値上がり率上位に顔を出した。サッカー・ワールドカップでの日本のドイツに対する勝利でABEMAの視聴者数拡大が思惑視されたサイバーAG<4751>も急伸した。ほか、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手や、三菱商事<8058>、三井物産<8031>の商社、三井住友<8316>、みずほFG<8411>の金融などの上昇が目立った。 一方、為替の円高・ドル安を受けてトヨタ自<7203>、マツダ<7261>、三菱自<7211>の自動車関連が揃って軟調。東証プライム市場の売買代金上位ではソフトバンクG<9984>とファーストリテ<9983>がハイテク・グロース株高のなか逆行安。NTT<9432>、KDDI<9433>、第一三共<4568>、JT<2914>、JR東日本<9020>、JR東海<9022>のディフェンシブ系の一角のほか、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の防衛3社が軟調となった。 <YN> 2022/11/24 15:30 相場概況 日経平均は続伸、祝日前の売り方の買い戻しで節目回復 日経平均は続伸。21日の米株式市場でダウ平均は45.41ドル安と小幅反落。新型コロナ感染拡大に伴う中国各地での都市封鎖再開を嫌気し売りが先行。連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派継続姿勢も重石となった。一方、サンフランシスコ連銀・デーリー総裁が行き過ぎた利上げに懸念を示したことが投資家心理を改善させ、引けにかけては下げ幅を縮小した。ナスダック総合指数は−1.09%と反落。時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移している中、国内祝日を前にした売り方の買い戻しも入って、日経平均は114.72円高の28059.51円と節目を回復してスタート。前場中ごろには28203.35円(258.56円高)まで上昇した。ただ、アジア市況が軟調な中、買い上がる向きは少なく、その後は膠着感の強い動きが続いた。後場は見送りムードが強まるなか引けにかけて上げ幅を縮める展開となった。 大引けの日経平均は前日比170.95円高の27115.74円となった。東証プライム市場の売買高は12億428万株、売買代金は2兆9232億円だった。セクターでは電気・ガス、保険、銀行を筆頭にほぼ全面高となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の80%、対して値下がり銘柄は18%だった。 個別では、為替の円安進行を背景にトヨタ自<7203>、マツダ<7261>、三菱自<7211>の自動車関連が上昇。米長期金利が反発基調にあることで三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>の金融も軒並み上昇。前日に米著名投資家ウォーレン・バフェット氏による買い増しで人気化した三菱商事<8058>、丸紅<8002>などの大手商社は揃って続伸。東京電力HD<9501>、中国電力<9504>などの国内電力大手は規制料金の値上げ申請の報道が伝わり、一斉高となった。 サウジアラビアが石油輸出国機構(OPEC)プラスの12月会合に向けて台頭していた増産報道を否定したことでINPEX<1605>、ENEOS<5020>、コスモエネHD<5021>も高い。ENEOSは国内での電気自動車(EV)用急速充電網に向けた投資の報道も好感されたもよう。新型コロナ飲み薬の承認期待が高まった塩野義<4507>、ヒートポンプ暖房の生産拠点の新設が材料視されたパナソニックHD<6752>、主力製品の再値上げを発表した江崎グリコ<2206>などが大幅高となった。 一方、ソフトバンクG<9984>のほか、村田製<6981>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、ソシオネクスト<6526>、ローム<6963>のハイテク関連や、ファーストリテ<9983>、エムスリー<2413>などのグロース株の一角が軟調。東証プライム市場の値下がり率上位にはインソース<6200>、ラクス<3923>、ギフティ<4449>、SREHD<2980>、ラクーンHD<3031>などの中小型グロース株が多く入った。 <YN> 2022/11/22 15:24 相場概況 日経平均は3日ぶり反発、手掛かり材料に乏しく様子見ムード強い展開 日経平均は3日ぶり反発。先週末18日の米株式市場でNYダウは3日ぶり反発。予想を上回った小売企業の決算を好感し、寄り付き後上昇。その後、ボストン連銀のコリンズ総裁のタカ派発言を受けて長期金利が一段と上昇すると、金利高を警戒した売りに押されたが、ディフェンシブ株の買いが根強く、NYダウはプラス圏で終了した。堅調な米株式相場を受けた今日の東京市場は買いが先行し、日経平均は82.23円高からスタートした。ただ、国内に目立った買い材料がなく、前場の中頃に日経平均は下げに転じた。今週は23日は東京市場が休場、24日は米株式市場が休場、翌25日は米株式市場が短縮取引となることもあり、午後は様子見ムードが広がる中、日経平均は先週末終値近辺で小動きとなり、取引終了にかけてやや強含んだ。大引けの日経平均は前日比45.02円高の27944.79円となった。東証プライムの売買高は9億6530万株、売買代金は2兆4510億円だった。セクターでは海運業、卸売業、鉄鋼などが上昇。一方、鉱業、その他製品、パルプ・紙などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の66%、対して値下がり銘柄は29%となった。個別では、SUMCO<3436>、日立<6501>、信越化<4063>、レーザーテック<6920>、三菱UFJ<8306>が高く、日本製鉄<5401>や東製鉄<5423>などの鉄鋼株、住友鉱<5713>や三菱マ<5711>などの非鉄株、郵船<91011>や商船三井<9104>など海運株、関西電<9503>や北陸電<9505>など電力株が上げた。個別の材料では、業績と配当予想を上方修正したミタチ産業<3321>、記念配当実施を発表したクロスキャット<2307>、10月の月次動向が好感されたミスミG<9962>、キャッシュレス・非対面決済サービスに係るビジネスモデル特許を取得したと発表したエスクローAJ<6093>、自社株取得枠の拡大と取得期間延長を発表したエフティG<2763>、業績予想を下方修正したが自社株買い発表が好感された東京海上<8766>、ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが子会社を通じて株式を買い増した伊藤忠<8001>、丸紅<8002>、三菱商<8058>、三井物<8031>、住友商<8053>が買われた。一方、楽天グループ<4755>、川崎重<7012>、第一三共<4568>、任天堂<7974>、日本電産<6594>、KDDI<9433>が安く、王子HD<3861>や大王紙<3880>など製紙株、INPEX<1605>や住石HD<1514>など資源・エネルギー株が下げた。個別の材料では、業績予想を下方修正したSOMPO<8630>、MS&AD<8725>、Fブラザーズ<3454>、東京五輪・パラリンピックに関する入札で談合による受注調整が行われた疑いが報じられた電通グループ<4324>が売られた。 <FA> 2022/11/21 15:30 相場概況 日経平均は小幅続落、手掛かり材料難で28000円手前に上値重く 日経平均は小幅続落。17日の米株式市場でダウ平均は7.51ドル安とほぼ横ばい。セントルイス連銀ブラード総裁のタカ派発言を受けて売りが先行。失業保険申請件数の減少が利上げを後押しする結果と捉えられ一時下げ幅を拡大。ただ、押し目買いや一部企業の好決算が下支えし、終盤にかけては下げ幅を縮小した。ナスダック総合指数は−0.34%と続落。引け後に発表された米半導体企業の堅調な決算も手伝い、日経平均は79.25円高からスタート。一方、新規の買い手掛かりに欠けるなか上値は重く、28000円を挟んだ一進一退が続いた。午後は香港ハンセン指数が下落に転じたことなどから、軟化し、27900円を挟んだもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比30.80円安の27899.77円となった。東証プライム市場の売買高は11億2625万株、売買代金は2兆9865億円だった。セクターでは海運、サービス、精密機器が下落率上位となった一方、保険、医薬品、電気・ガスが上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の41%、対して値上がり銘柄は54%だった。 個別では、米アプライド・マテリアルズの予想を上回る決算を受けてアドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>の半導体関連の一角が上昇。為替の円安により日産自<7201>、マツダ<7261>、三菱自<7211>の自動車が大幅高。NTT<9432>、KDDI<9433>の通信、エーザイ<4523>、アステラス製薬<4503>、武田薬<4502>の医薬品、味の素<2802>、ヤクルト本社<2267>、東洋水産<2875>の食料品など、ディフェンシブ性の高いセクターが堅調だった。インドの主要二輪車メーカーから燃料噴射システムを受注したミクニ<7247>は急伸。トランス・コスモス<9715>は国内証券による新規買い推奨が材料視された。前日の決算説明会の内容が好感された日本電波工業<6779>が大幅に上昇した。リンクアンドモチベーション<2170>はレーティング格上げで大きく上昇した。 一方、レーザーテック<6920>が連日の急落となったほか、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、スクリン<7735>など半導体関連は軟調なものが多かった。また、ソフトバンクG<9984>のほか、メルカリ<4385>、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>、マネーフォワード<3994>のグロース株、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手などが大きく下落した。キーエンス<6861>、HOYA<7741>、信越化学<4063>など値がさ株も軟調。東証プライム市場の値下がり率上位にはネットプロHD<7383>、チェンジ<3962>、メドピア<6095>、Sansan<4443>など中小型グロース株が多く入った。 <YN> 2022/11/18 15:28 相場概況 日経平均は3日ぶり反落、半導体市況悪化や香港株安が重石も下値も堅く 日経平均は3日ぶり反落。16日の米株式市場でダウ平均は39.09ドル安と小幅反落。米10月小売売上高は予想を上回ったが、大手小売企業の業績下方修正や米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を受けたハイテク株安が相場を押し下げた。ナスダック総合指数は−1.53%と大幅反落。日経平均は76.09円安からスタートすると、米半導体大手の見通し下方修正が嫌気され、半導体関連株を中心にハイテク・グロース株に売りが先行、寄り付き直後に27910.01円(118.29円安)まで下落した。その後は下げ渋ったが、新型コロナ感染拡大に伴う行動規制の強化が嫌気された香港ハンセン指数の大幅安が投資家心理を悪化させた。日経平均は一時28000円を回復したが定着せず、上値の重い展開が継続。一方で下値も堅く、膠着感の強い一日となった。 大引けの日経平均は前日比97.73円安の27930.57円となった。東証プライム市場の売買高は10億6905万株、売買代金は2兆8010億円だった。セクターでは非鉄金属、鉱業、電気機器が下落率上位となった一方、陸運、空運、不動産が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の27%、対して値上がり銘柄は70%だった。 個別では、米半導体メモリ大手のマイクロン・テクノロジーの見通し下方修正を受けて半導体関連株が軒並み安となり、レーザーテック<6920>が急落、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>なども大きく下落した。ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、信越化学<4063>など値がさ株も軟調。新光電工<6967>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>のハイテク株や、サイボウズ<4776>、Sansan<4443>、マネーフォワード<3994>のグロース株のほか、住友鉱山<5713>、大阪チタ<5726>、三井物産<8031>、丸紅<8002>、INPEX<1605>の資源関連も安い。東芝<6502>の買収案への参画が判明したローム<6963>は財務負担への懸念から大幅安。ほか、日産自<7201>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>の自動車関連も軟調だった。 一方、10月訪日外国人旅行者数が前月比で2.4倍に急増したことが判明したことで、JAL<9201>、JR東海<9022>、三越伊勢丹HD<3099>、寿スピリッツ<2222>などのインバウンド関連が軒並み大幅高。エアトリ<6191>は外資証券による新規買い推奨も手伝い急伸。世界最大級のエチレンプラントを受注したと伝わった日揮HD<1963>、電気自動車(EV)関連設備の大型受注を発表した平田機工<6258>などが大きく上昇。上半期業績予想を上方修正したヤーマン<6630>は場中値付かずのストップ高比例配分となった。ほか、塩野義<4507>、第一三共<4568>の医薬品や、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産、日本郵政<6178>、サントリーBF<2587>などのディフェンシブ性を有す銘柄が堅調だった。 <YN> 2022/11/17 15:41 相場概況 日経平均は小幅続伸、地政学リスクが一時重石も利上げ減速期待根強く 日経平均は小幅続伸。15日の米株式市場でダウ平均は56.22ドル高と小幅反発。小売企業の良好な決算や米10月卸売物価指数(PPI)の予想以上の鈍化を受けた利上げ減速期待を背景に買いが先行。金利の低下で特にハイテク株の買いが活発化し、ナスダック総合指数は+1.44%と反発。米国株高を受けて日経平均は30.32円高からスタート。ロシア軍のミサイルが北大西洋条約機構(NATO)メンバーであるポーランドに着弾し犠牲者が出たとの報道を背景に地政学リスクが台頭し、序盤は売りが先行して一時27743.15円(247.02円安)まで下落。しかし、アジア市況などが小じっかりな中、投資家心理の悪化は限定的で、その後急速に下げ幅を縮小。午後に入るとプラス圏に浮上して28000円も回復。一方、米国の企業決算や経済指標などを見極めたいとの思惑も働き、その後はこう着の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比38.13円高の28028.30円となった。東証プライム市場の売買高は12億2549万株、売買代金は3兆5132億円だった。セクターでは鉱業、卸売、倉庫・運輸が上昇率上位となった一方、保険、精密機器、ゴム製品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の51%、対して値下がり銘柄は45%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>のほか、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、ソシオネクスト<6526>の半導体関連や、Sansan<4443>、マネーフォワード<3994>、SHIFT<3697>、GMOPG<3769>などのグロース株が大幅に上昇。INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、三井物産<8031>、丸紅<8002>、三菱商事<8058>など資源関連も大きく上昇した。東証プライム市場の値上がり率上位にはギフティ<4449>、チェンジ<3962>、ネットプロHD<7383>などの中小型グロース株が多く入った。 一方、ソニーG<6758>、ダイキン<6367>、HOYA<7741>など値がさ株の一角が下落。米長期金利の低下を受けて東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>の保険は大幅安。為替の円高・ドル安進行でホンダ<7267>、スズキ<7269>、三菱自<7211>、ブリヂストン<5108>の自動車関連が軟調。ほか、JAL<9201>、JR西日本<9021>、三越伊勢丹HD<3099>、エアトリ<6191>のインバウンド関連が軒並み軟調となった。 <YN> 2022/11/16 15:37 相場概況 日経平均は小反発、米PPI前に上値の重い展開 日経平均は小反発。14日の米株式市場でダウ平均は211.16ドル安と3日ぶり反落。連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事のタカ派発言などを背景に、長期金利上昇を嫌気した売りが優勢となった。ナスダック総合指数も−1.12%と3日ぶり反落。米国株安を受けて日経平均は23.21円安の27940.26円からスタート。序盤は軟調な展開が続いたが、時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移していたほか、中国「ゼロコロナ」政策の緩和期待を背景に香港ハンセン指数が大幅高で推移していたことが投資家心理の下支えとなり、前引けにかけては下げ渋ってプラス圏に浮上。一方、今晩の米10月卸売物価指数(PPI)を見極めたいとの思惑から午後は様子見ムードが広がり、引けにかけては再び28000円を割り込む展開となった。 大引けの日経平均は前日比26.70円高の27990.17円となった。東証プライム市場の売買高は12億1130万株、売買代金は3兆1707億円だった。セクターでは非鉄金属、鉄鋼、銀行が上昇率上位となった一方、サービス、鉱業、食料品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は37%だった。 個別では、レーザーテック<6920>が急伸し、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>、ディスコ<6146>など半導体関連が高い。郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運大手のほか、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>の鉄鋼、住友鉱山<5713>、DOWA<5714>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属など景気敏感株が大きく上昇。ほか、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、ローム<6963>、日本電産<6594>、ファナック<6954>などが高い。業績予想の上方修正に加えて増配や自社株買いを発表した三井住友<8316>が大幅高となり、三菱UFJ<8306>も自社株買いが好感された。ほか、業績予想を上方修正したマツキヨココカラ<3088>、新田ゼラチン<4977>、今期の2ケタ増益見通しが評価されたオープンH<3288>などが急伸した。エーザイ<4523>はアルツハイマー病治療の競合薬の臨床試験結果が良好でなかったことで思惑から買われた。 一方、決算関連で7−9月期実績が市場予想比で下振れたリクルートHD<6098>と電通グループ<4324>、通期の営業利益予想を下方修正したSMC<6273>が大きく下落。業績予想を下方修正したTOYOTIRE<5105>、通期計画の据え置きが失望されたギフティ<4449>は急落。ほか、ネットプロHD<7383>、ダブルスタンダード<3925>、オーケストラ<6533>などが決算を受けて大幅安となった。東証プライム市場の売買代金上位では、ダブル・スコープ<6619>、東邦チタニウム<5727>、エムスリー<2413>、KDDI<9433>などが大きく下落した。 <YN> 2022/11/15 15:31 相場概況 日経平均は反落、先週末大幅高で短期的な利益確定売り優勢 日経平均は反落。先週末11日の米株式市場でNYダウは続伸。中国のコロナ規制緩和を好感し寄り付きから買いが先行した。11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を下回ったことなどから一時下落に転じたが、利上げペース減速の思惑が根強く、ハイテク株の続伸が市場を支え、主要株価指数は取引終了にかけて堅調に推移した。米株高を受けた今日の東京株式市場だが、寄付き段階では売り買いが交錯し、日経平均は14.07円高からスタート。堅調な米株式相場が東京市場の株価下支え要因となる一方、先週末の日経平均が800円を超す上昇となった後だけに、取引開始後は短期的な利益確定売りが優勢となった。後場は新たな手掛かり材料に乏しく、やや見送りムードが広がる展開となった。大引けの日経平均は前日比300.10円安の27963.47円となった。東証プライムの売買高は14億6035万株、売買代金は3兆8284億円だった。セクターでは倉庫運輸関連、情報・通信業、パルプ・紙などが下落。一方、化学、ガラス土石製品の2業種が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の72%、対して値上がり銘柄は25%となった。個別では、大阪チタ<5726>、邦チタニウム<5727>、三菱自<7211>、第一三共<4568>、三菱重<7011>、JAL<9201>、NTT<9432>、KDDI<9433>、三井物<8031>、三菱商<8058>、任天堂<7974>、日立<6501>、三井住友<8316>、JT<2914>などが安く、川崎船<9107>など海運株、三菱倉<9301>など倉庫株、コスモエネHD<5021>など石油株、大成建<1801>など建設株などが下げた。個別の材料では、ビジョン・ファンドの苦戦が嫌気されたソフトバンクG<9984>、低調な決算を発表した三住トラスト<8309>、業績予想を下方修正したDOWA<5714>、コーセー<4922>、利益予想を下方修正した東芝<6502>、住友重<6302>、営業利益予想を下方修正したオリンパス<7733>、業績予想を上方修正したが市場コンセンサスを下回ったパーソルHD<2181>、サントリーBF<2587>、業績予想を上方修正したが修正が小幅と受け取られたラウンドワン<4680>が売られた。一方、資生堂<4911>、エムスリー<2413>、日本電産<6594>、ディスコ<6146>、東エレク<8035>、SMC<6273>、HOYA<7741>、信越化<4063>などが高く、西武HD<9024>など電鉄株、旭化成<3407>など化学株、ツガミ<6101>など機械株などが上げた。個別の材料では、好決算を発表したダブル・スコープ<6619>、イーレックス<9517>、UTグループ<2146>、業績予想を上方修正したアシックス<7936>、三井松島HD<1518>、好業績予想を発表したホシデン<6804>、今期減益予想だが市場コンセンサスを上回ったラクス<3923>などが物色された。 <FA> 2022/11/14 15:25 相場概況 日経平均は大幅反発、米CPI減速で投資家心理改善、ハイテク中心に急伸 日経平均は大幅反発。10日の米株式市場でダウ平均は1201.43ドル高と大幅反発。米10月消費者物価指数(CPI)の伸びが予想以上に鈍化したことで、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが減速するとの思惑が強まり、長期金利が大幅低下するなかハイテク株を中心に買い戻しが加速。ドル安が米企業の収益回復に繋がるとの期待も相場を一段と押し上げた。ナスダック総合指数は+7.35%と急反発。米国株の急伸劇を受けて日経平均は422.59円高からスタート。売り方の買い戻しを巻き込みながらトレンドフォロー型ファンドの買いで上値を伸ばし、前場中ごろには28329.54円(883.44円高)まで上昇。急ピッチでの上昇に伴い、短期的な過熱感から戻り待ちの売りで前引けにかけては騰勢一服となったが、アジア市況の大幅高も追い風に午後は再びじりじりと上げ幅を広げる展開となった。 大引けの日経平均は前日比817.47円高の28263.57円となった。東証プライム市場の売買高は17億4368万株、売買代金は4兆8750億円だった。セクターでは電気機器、サービス、化学が上昇率上位となった一方、空運、水産・農林、食料品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は28%だった。 個別では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が+10%と大幅高となったことを追い風に半導体関連が軒並み高。レーザーテック<6920>が+16%と急騰したほか、業績予想を下方修正した東エレク<8035>も地合い好転を背景に+8%と急伸。アドバンテスト<6857>は国内証券によるレーティング格上げも手伝い+9%。ディスコ<6146>は上場来高値を更新。ほか、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、村田製<6981>の主力ハイテク株や、SHIFT<3697>、Sansan<4443>、マネーフォワード<3994>などのグロース株が軒並み急伸。決算関連では資生堂<4911>、富士フイルム<4901>、マツダ<7261>、ペプチドリーム<4587>、オプトラン<6235>などが大幅高。再建に向けて進展が見られた日医工<4541>、堅調な決算と合わせて大幅増配も発表したMS-Japan<6539>がストップ高比例配分となった。 一方、JT<2914>、NTT<9432>、JAL<9201>、JR東日本<9020>、武田薬<4502>、エーザイ<4523>、三井不動産<8801>などディフェンシブやリオープン関連で軟調なものが多く見られた。また、米長期金利の低下を背景に三井住友<8316>、みずほFG<8411>の金融、大幅な円高・ドル安進行を受けて三菱自<7211>の自動車関連が下落。三菱商事<8058>、三菱重工<7011>、大阪チタ<5726>、コマツ<6301>、クボタ<6326>など景気敏感株でも冴えないものが散見された。決算関連ではニコン<7731>、テルモ<4543>、アリアケジャパン<2815>、ロート製薬<4527>、三井E&SHD<7003>、ショーボンドHD<1414>、ヤクルト本社<2267>などが大きく下落した。 <YN> 2022/11/11 15:56 相場概況 日経平均は続落、米中間選挙の不透明感から反動売り 日経平均は続落。9日の米株式市場でダウ平均は646.89ドル安と4日ぶり大幅反落。中間選挙で下院での共和党勝利の勢いが期待された程ではないことが判明し、先行き不透明感が台頭。暗号資産取引所の破綻リスク上昇で金融市場への影響を警戒した売りも膨らみ、引けにかけて下げ幅を広げた。ナスダック総合指数も−2.47%と4日ぶり大幅反落。米国株の大幅反落を受けて日経平均は257.35円安と大幅下落で始まった。朝方は売りが先行し、早い段階で27370.62円(345.81円安)とこの日の安値を記録。その後いったんは下げ渋る動きが見られたが、アジア市況も軟調な中、前引けにかけては再び下げ幅を拡大する場面もあった。午後は、今晩の米10月消費者物価指数(CPI)を見極めたいとの思惑から様子見ムードが強まり、ほぼ横ばいで推移、膠着感の強い展開となった。 大引けの日経平均は前日比270.33円安の27446.10円となった。東証プライム市場の売買高は12億7037万株、売買代金は3兆813億円だった。セクターではゴム製品、石油・石炭、輸送用機器が下落率上位となった一方、パルプ・紙、食料品、銀行が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の62%、対して値上がり銘柄は34%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、信越化学<4063>などの値がさ株が大きく下落。リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>、メルカリ<4385>などのグロース株や、ディスコ<6146>、村田製<6981>、TDK<6762>、イビデン<4062>のハイテク株も総じて下落。日本製鉄<5401>、INPEX<1605>、ENEOS<5020>、大阪チタ<5726>などの資源関連も安い。業績予想を下方修正した住友ゴム<5110>、ブラザー工業<6448>、クボタ<6326>、ベネッセHD<9783>、カシオ<6952>、神戸製鋼所<5406>、カネカ<4118>などが大幅に下落。ホンダ<7267>は業績予想を上方修正も、市場予想にとどかず失望感から売られた。取引時間中に決算を発表した日本農薬<4997>は期待値に届かず、五洋建設<1893>は業績予想の下方修正が失望され、それぞれ後場後半から急落した。 一方、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>がハイテク関連の中で逆行高。三菱商事<8058>、伊藤忠<8001>の商社、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運などが堅調。好決算を材料にセグエG<3968>、フジクラ<5803>がストップ高となったほか、日清オイリオ<2602>、ライト工業<1926>が大幅に上昇。ネクソン<3659>は自社株買いが好感され、業績予想を上方修正したホシザキ<6465>も高く買われた。RSテクノ<3445>は中国子会社の新規上場に関するリリースが好感されてストップ高。前引け後に業績予想の上方修正と増配を発表した川崎重工<7012>は後場から急伸。ほか、業績上方修正と増配を発表したヨコオ<6800>、業績上方修正と自社株買いを発表した鹿島<1812>、大幅増益が続いた日本ピラー<6490>などが後場から急伸した。 <YN> 2022/11/10 15:41 相場概況 日経平均は3日ぶり反落、イベント前の様子見のなか香港株安などが重石 日経平均は3日ぶり反落。8日の米株式市場でダウ平均は333.83ドル高と3日続伸。中間選挙での共和党躍進を背景に、民主党政府の増税政策など市場にネガティブな政策の成立を回避できるとの期待から買いが先行。ドル安や長期金利の低下も買い安心感を誘った。ナスダック総合指数も+0.48%と3日続伸。日経平均は週明けから700円近く上昇していることもあり、本日は12.44円高とほぼ横ばいの水準からスタート。心理的な節目の28000円を手前に新たな買い材料に欠ける中、開票作業が進む米中間選挙の投票結果や10日の米10月消費者物価指数(CPI)を見極めたいとの思惑もあり、次第に騰勢を弱める展開に。中国での新型コロナ感染拡大を嫌気した中国・香港株の下落も重石となり、午後も引けまでじり安基調が続いた。 大引けの日経平均は前日比155.68円安の27716.43円となった。東証プライム市場の売買高は12億8177万株、売買代金は3兆3915億円だった。セクターではその他製品、鉱業、石油・石炭が下落率上位となった一方、海運、パルプ・紙、金属製品が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の47%、対して値上がり銘柄は48%だった。 個別では、JAL<9201>、JR東海<9022>、三越伊勢丹HD<3099>、パンパシHD<7532>、エアトリ<6191>などのリオープン・インバウンド関連が総じて下落。中国でのコロナ感染拡大を嫌気し、ファーストリテ<9983>が大きく下落。円高・ドル安を受けて三菱自<7211>を筆頭にSUBARU<7270>、マツダ<7261>などの自動車株に売りが広がった。エーザイ<4523>、第一三共<4568>など医薬品も総じて軟調。ゲーム機「スイッチ」の販売台数引き下げなどが嫌気された任天堂<7974>が大きく売られ、コナミG<9766>、カプコン<9697>、スクエニHD<9684>、バンナムHD<7832>のゲーム関連が軒並み大幅下落となった。 ほか、業績予想の上方修正が小幅にとどまったダイキン<6367>、同様に業績予想を上方修正もサプライズに乏しく資源価格の下落が重石となったINPEX<1605>が大きく下落。増配を発表も営業利益予想を下方修正した旭ダイヤ<6140>、業績予想を下方修正した日東紡績<3110>、グローリー<6457>などが急落し、東証プライム市場の値下がり率上位に並んだ。グループ会社の大幅減損を発表した日医工<4541>がストップ安となった。 一方、川崎汽船<9107>を筆頭に郵船<9101>、商船三井<9104>の海運大手が大幅高。三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社株も高い。ソフトバンクG<9984>、エムスリー<2413>、村田製<6981>、太陽誘電<6976>のハイテク・グロース株のほか、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>の半導体関連も大きく上昇。SUMCO<3436>、スズキ<7269>が好決算を材料に買われ、東証プライム市場の売買代金上位に入った。ほか、今期大幅増益見通しを示したBEENOS<3328>、上半期大幅増益が好感されたジェイリース<7187>、堅調な決算に加えて高水準の自社株買いを発表した新日本電工<5563>、同様に最終損益の黒字転換に加えて自社株買いを発表した共同印刷<7914>、などが急伸。業績予想を上方修正した三菱製鋼<5632>、外資証券の目標株価引き上げが観測されたイビデン<4062>、新光電工<6967>なども大幅高となった。 <YN> 2022/11/09 15:54 相場概況 日経平均は大幅続伸、テクニカル好転で短期筋の追随買い膨らむ 日経平均は大幅続伸。7日の米株式市場でダウ平均は423.78ドル高と続伸。中間選挙を控える中、下院で共和党優勢との報道を背景に、民主党が掲げる増税法案が通りにくくなるほか、政策審議が遅滞することでインフレが後退するとの思惑につながり、買いが優勢となった。ナスダック総合指数は長期金利上昇で朝方は伸び悩んだものの、引けにかけて上げ幅を拡大し、+0.85%と続伸。米国株高を引き継いで日経平均191.2円高からスタート。値がさハイテク株を中心に買いが入る中、朝方から断続的に水準を切り上げる形となり、前場中ごろには27943.27円(415.63円高)まで上値を伸ばした。75日移動平均線や27500円を明確に上放れたことで商品投資顧問(CTA)の先物主導での買いが膨らんだようだ。ただ、心理的な節目の28000円を手前に騰勢一服となると、午後はこう着感の強い展開となった。 大引けの日経平均は前日比344.47円高の27872.11円となった。東証プライム市場の売買高は13億4469万株、売買代金は3兆3237億円だった。セクターではガラス・土石、水産・農林、精密機器が下落率上位となった一方、空運、非鉄金属、卸売が上昇率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は18%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>など値がさ株を中心に主力のハイテク株が大幅高。INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>のほか、郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社など景気敏感株も総じて高い。太陽誘電<6976>は業績予想を下方修正も、事前の同業他社の決算で警戒感が高まっていたこともあり、悪材料出尽くし感から切り返して大幅高。業績・配当予想を上方修正した住友精化<4008>、好決算に加えて自社株買いを発表したJCU<4975>、第1四半期が高進捗となったチャームケア<6062>、業績予想を上方修正したヤマハ発<7272>などが急伸。ユニ・チャーム<8113>、日立造船<7004>、日本CMK<6958>、ゴールドウイン<8111>を受けて大幅高。 一方、7−9月期営業減益となったレノバ<9519>が急落。カルビー<2229>、NTTデータ<9613>なども減益決算が嫌気されて大幅安。業績・配当予想を下方修正した日東工業<6651>、好業績も通期計画を据え置いた日本ケミコン<6997>、第1四半期大幅減益となったエンビプロ<5698>なども大きく下落した。アルコニックス<3036>は7−9月期の大幅減益決算が嫌気されて後場から急落した。ほか、特に目立った材料は見当たらないが、ソシオネクスト<6526>が半導体関連の中では大きく逆行安となった。 <YN> 2022/11/08 15:33 相場概況 日経平均は3日ぶり反発、米株高受け投資家心理好転 日経平均は3日ぶり反発。先週末4日の米株式市場でNYダウは5日ぶり反発。中国当局の「ゼロコロナ」政策緩和期待や、10月雇用統計や連邦準備制度理事会(FRB)の一部高官の発言を受けて利上げ減速観測が広まったことなどが株価支援要因となった。米株価だを受けた今日の東京市場は投資家心理が好転し、日経平均は207.04円高からスタート。取引開始後は、朝方軟調だったダウ平均先物が底堅く推移し、また、香港ハンセン指数が堅調な動きだったこともあり、日経平均は前場の中頃から上げ幅を拡大した。後場は、8日の米中間選挙、10日の米10月消費者物価指数(CPI)発表などのイベントを控え、やや様子見ムードが広がったが、概ね今日の高値圏で底堅く推移した。大引けの日経平均は前日比327.90円高の27527.64円となった。東証プライムの売買高は12億3359万株、売買代金は2兆9125億円だった。セクターでは鉄鋼、海運業、金属製品などが上昇。一方、空運業、繊維製品、電気・ガス業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は25%となった。個別では、住友鉱<5713>、エムスリー<2413>、資生堂<4911>、AGC<5201>、花王<4452>、任天堂<7974>、ダブル・スコープ<6619>、ダイキン<6367>、キーエンス<6861>、ソニーG<6758>が高く、東エレク<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株、JFE<5411>、日本製鉄<5401>など鉄鋼株、川崎船<9107>、郵船<9101>など海運株、伊藤忠<8001>、丸紅<8002>など商社株が上げた。個別の材料では、好決算を発表したアイスタイル<3660>、業績予想を上方修正したサンリオ<8136>、三井倉HD<9302>、ヤマシンF<6240>、MIXI <2121>、ジーテクト<5970>、イリソ電子<6908>、飯野海<9119>、好決算と株式分割を発表したインソース<6200>、好決算と自社株買いを発表したシグマクシス<6088>などが物色された。一方、パナHD<6752>、東邦チタニウム <5727>、大阪チタ<5726>、三菱重<7011>が安く、ANA<9202>、JAL<9201>など空運株が下げた。個別の材料では、低調な決算を発表したツムラ<4540>、エーザイ<4523>、今期減益予想を発表した山一電<6941>、業績予想を下方修正したシャープ<6753>、帝人<3401>、利益予想を下方修正したリコー<7752>、日テレHD<9404>、新電元<6844>、営業利益と経常利益予想を下方修正したエフテック<7212>などが下げた。 <FA> 2022/11/07 15:35 相場概況 日経平均は大幅続落、FRBハト派転換期待の剥落で売り膨らむ 日経平均は大幅続落。国内が祝日だった間、2、3日の米株式市場でダウ平均は505.44ドル安、146.51ドル安と4日続落。連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り4会合連続での0.75ptの利上げが決定された。また、想定通り今後の利上げペース減速を示唆する文章も声明文に盛り込まれた。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は記者会見で「利上げ停止の検討は時期尚早」などとタカ派的なコメントを多く発した。金利の一段の上昇は避けられないとの見方からハイテク株を中心に売りが膨らんだ。ナスダック総合指数も−3.36%、−1.72%と大幅に4日続落。 米国株の大幅続落を嫌気し、祝日明けの日経平均は291.5円安からスタート。朝方から売りが先行し、前場中ごろには27032.02円(631.37円安)まで下げ幅を広げた。一方、今晩の米10月雇用統計を見極めたいとの思惑もあり、心理的な節目の27000円手前からは買い戻しが入り、その後は下げ渋る展開。「ゼロコロナ」政策の緩和を巡る憶測からアジア市況が大幅高となっていることも投資家心理を下支えし、後場はやや下げ幅を縮める展開だった。 大引けの日経平均は前日比463.65円安の27199.74円となった。東証プライム市場の売買高は16億3916万株、売買代金は3兆7036億円だった。セクターではガラス・土石、水産・農林、精密機器が下落率上位となった一方、空運、非鉄金属、卸売が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の78%、対して値上がり銘柄は19%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、村田製<6981>、JMDC<4483>、ベイカレント<6532>、Sansan<4443>などのハイテク・グロース株が大きく下落。東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体関連も大幅安。前場終了後に決算を発表した郵船<9101>、川崎汽船<9107>は業績上方修正があったが好材料出尽くし感から大きく売りに押された。川崎汽船は自社株買いも発表したが、一部大株主の売出が嫌気されたもよう。決算関連では、7−9月期の2ケタ減益が嫌気されたZHD<4689>やアドウェイズ<2489>、サプライズのない決算から米グロース株売りに押されたエムスリー<2413>などが急落。また、業績予想を下方修正したAGC<5201>、堅調決算も通期計画の据え置きが失望されたアイロムG<2372>、マンダム<4917>なども急落。ほか、ヒロセ電機<6806>、KADOKAWA<9468>なども大幅に下落した。 一方、三菱重工<7011>、IHI<7013>、川崎重工<7012>の防衛・原発関連が大きく上昇。住友商事<8053>、三井物産<8031>の商社に代表される卸売、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運、マツダ<7261>、SUBARU<7270>の自動車などが上昇。ソシオネクスト<6526>は半導体関連の中で逆行高を演じ上場来高値更新。決算関連では通期計画の大幅上方修正が好感された大阪チタ<5726>と三菱自<7211>が揃って急伸し、東邦チタニウム<5727>は連れ高の展開。ほか、ネットワンシステムズ<7518>、コニカミノルタ<4902>、富士急行<9010>が決算を材料に大幅高。10月既存店売上高が好感されたABCマート<2670>も大きく上昇。JVCKW<6632>、サンゲツ<8130>は直近の好決算や業績上方修正が引き続き買い材料視された。 <YN> 2022/11/04 15:44 相場概況 日経平均は3日ぶり小反落、FOMC直前に控え様子見ムード 日経平均は3日ぶり小反落。1日の米株式市場でダウ平均は79.75ドル安と続落。中国が「ゼロコロナ」政策を緩和するとの思惑で上昇したアジア、欧州市場の流れを引き継ぎ買いが先行。ただ、10月ISM製造業景況指数やJOLT求人件数などの経済指標が予想を上回ったことで利上げ観測が強まると下落に転じた。ナスダック総合指数も−0.88%と続落。米国株安を引き継いで日経平均は116.62円安からスタート。ただ、ナスダック100先物が堅調に推移していた中、日本時間3日未明3時頃に結果公表を控える米連邦公開市場委員会(FOMC)を直前に持ち高を傾ける向きは限られ、寄り付き直後から下げ渋ぶる展開。アジア市況も堅調な中、日経平均は前場中ごろには前日比プラス圏に浮上した。しかし、積極的に買い上がる向きは限られ、後場は失速。後半に持ち直したが結局マイナス圏で終えた。 大引けの日経平均は前日比15.53円安の27663.39円となった。東証プライム市場の売買高は14億3069万株、売買代金は3兆3799億円だった。セクターでは精密機器、サービス、化学が下落率上位となった一方、鉱業、鉄鋼、水産・農林が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の55%、対して値上がり銘柄は40%だった。 個別では、業績予想を上方修正したソニーG<6758>、日本製鉄<5401>、ニチレイ<2871>、横河電機<6841>、TDK<6762>が大幅に上昇。直近、好決算が確認されたばかりの三井物産<8031>、双日<2768>、NTN<6472>、東邦チタニウム<5727>、JVCKW<6632>なども大幅高。日本冶金<5480>、スミダコーポ<6817>は前日のストップ高に続いて本日も2ケタ上昇率で急伸。取引時間中に業績予想の上方修正を発表したSUBARU<7270>、ダイセル<4202>、サンゲツ<8130>は後場から急伸。パナHD<6752>は米国でのインフレ削減法案が業績に寄与するとの見方が説明会で示されたもようで大幅高。ほか、ソフトバンクG<9984>、商船三井<9104>、INPEX<1605>、丸紅<8002>、三菱自<7211>、ソシオネクスト<6526>などが大きく上昇した。 一方、花王<4452>が大幅な減益決算を受けて急落。伊藤忠テクノ<4739>も減益決算が嫌気されて大幅安。業績予想を下方修正した住友化学<4005>、ブイキューブ<3681>、業績予想を上方修正も市場予想に届かなかった日本酸素HD<4091>も大きく下落。直近の決算を嫌気した売りが続いたLITALICO<7366>、サイバーAG<4751>なども厳しく売られた。ほか、メルカリ<4385>、ダブル・スコープ<6619>、ベイカレント<6532>などが大きく下落。前日の決算が引き続き重石となったトヨタ自<7203>は続落となった。 <YN> 2022/11/02 15:32

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