相場概況ニュース一覧

相場概況 日経平均は続伸、アジア市況高を追い風に好決算銘柄への物色などで買い優勢 日経平均は続伸。1日の米株式市場でダウ平均は128.85ドル安と7日ぶり反落。連邦公開市場委員会(FOMC)を直前に控えた警戒感から売りが先行。月末の持ち高調整や根強い利上げ減速期待を背景にダウ平均は一時プラス圏を回復する場面もあったが、戻り売りに押されて再び下落。長期金利の上昇でハイテク株も軟調で、ナスダック総合指数も−1.02%と反落。日経平均は27.18円高の小幅高でスタート。日本時間で3日未明3時頃に結果公表を控えるFOMCを前に様子見ムードが強い中ではあったが、好決算銘柄を中心に買いが優勢の展開となった。時間外取引のナスダック100先物が次第に上げ幅を広げたほか、ハンセン指数を筆頭とした中国・香港株の急伸も追い風に、日経平均も大引けまで騰勢を強める流れとなった。 大引けの日経平均は前日比91.46円高の27678.92円となった。東証プライム市場の売買高は12億3255万株、売買代金は3兆1220億円だった。セクターでは卸売、鉄鋼、食料品が上昇率上位となった一方、金属製品、海運、電気・ガスが下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の46%、対して値下がり銘柄は50%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、日立製<6501>、ファナック<6954>、SMC<6273>など主力ハイテク株が大幅に上昇。後場に好決算と共に自社株買いや増配を発表した三井物産<8031>のほか、丸紅<8002>、住友商事<8053>、子会社の業績上方修正があった三菱商事<8058>など商社株が軒並み高。双日<2768>も昼頃に発表した決算と増配が評価され急伸。日本製鉄<5401>、大阪チタ<5726>、INPEX<1605>など市況関連株も高かった。三菱重工<7011>も後場に業績上方修正を発表して買われた。 前日の決算が評価されたところでJVCケンウッド<6632>、日本冶金工業<5480>、スミダ<6817>がストップ高まで買われ、メルカリ<4385>、ファイズHD<9325>、SREHD<2980>、旭有機材<4216>、テクノプロ<6028>、マクニカHD<3132>、中国塗料<4617>、ビジネス太田昭和<9658>が2ケタの上昇率となった。JT<2914>、NTN<6472>、栗田工業<6370>、パナソニックHD<6752>なども決算を受けて大きく上昇。コマツ<6301>も業績上方修正などが好感された。 一方、川崎汽船<9107>を筆頭に郵船<9101>、商船三井<9104>の海運大手は軒並み下落。JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運、KDDI<9433>、NTT<9432>の通信が総じて下落。日本電産<6594>、HOYA<7741>なども軟調。トヨタ自<7203>は事前に目線は下がっていたものの、市場予想を下回るネガティブな決算が嫌気され、後場から売られた。京セラ<6971>は7−9月期の2ケタ営業減益を受けて急落。通期計画を下方修正した村田製<6981>はあく抜けとならずに売られた。業績を大幅に下方修正したLIXIL<5938>は失望売りで急落。ほか、デクセリアルズ<4980>は業績上方修正や自社株買い枠の拡大を発表も営業増益率の鈍化などが嫌気され、売られた。 <YN> 2022/11/01 15:54 相場概況 日経平均は3日ぶり大幅反発、米株大幅高で市場心理好転 日経平均は3日ぶり大幅反発。先週末28日の米株式市場でNYダウは大幅に6日続伸。米連邦準備制度理事会(FRB)の金利がピークに接近したとの見方などから買いが先行。銀行株の上昇や石油会社の決算が好調で一段と相場を押し上げた。また、ハイテク株にも押し目買いが見られ、ナスダック総合指数は3日ぶりに大幅反発となった。米株大幅高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行し、日経平均は299.10円高からスタート。取引開始後も概ね底堅く推移し、朝方安かった香港ハンセン指数が上げに転じたこともあり、日経平均は前場中頃に上昇幅を広げた。後場は、11月2日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、上値追いにはやや慎重な時間帯が長かったが、概ね高値圏での推移となった。大引けの日経平均は前日比482.26円高の27587.46円となった。東証プライムの売買高は12億2850万株、売買代金は3兆1853億円だった。セクターでは電気機器、機械、海運業などが上昇。一方、ガラス土石製品、石油石炭製品の2業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の80%、対して値下がり銘柄は17%となった。個別では、ソフトバンクG<9984>、メルカリ <4385>、SMC<6273>、村田製<6981>、デンソー<6902>、レーザーテック<6920>、ダイキン<6367>、任天堂<7974>、キヤノン<7751>、大阪チタ<5726>、ソニーG<6758>、三菱UFJ<8306>などが高く、また、郵船<9101>、川崎船<9107>など海運株、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株、ツガミ<6101>、オークマ<6103>など機械株、クレセゾン<8253>、アイフル<8515>などクレジット・消費者金融株も上げた。個別の材料では、堅調な決算を発表した日立<6501>、キーエンス<6861>、都競馬<9672>、オリコ<8585>、ストライク<6196>、ソシオネクスト<6526>、業績予想を上方修正した商船三井<9104>、豊通商<8015>、アルプス<6770>、ジェイテクト<6473>、東エレデバ<2760>、スターティアHD<3393>、バイタルKSK<3151>、アルプス物流<9055>、ゼリア新薬<4559>、エレマテック<2715>、プロトコーポ<4298>などが物色された。一方、イビデン<4062>、OLC<4661>、特殊陶<5334>、富士通<6702>などが安く、個別の材料では、低調な決算を発表したロードスター<3482>、GセブンHD<7508>、業績予想を下方修正したアンリツ<6754>、ガイシ<5333>、大平金<5541>、共英製鋼<5440>、今期減益予想を発表したM&Aキャピ<6080>などが下げた。 <FA> 2022/10/31 15:25 相場概況 日経平均は続落、米IT大手の低調決算やアジア市況の大幅安で投資家心理悪化 日経平均は続落。27日の米株式市場でダウ平均は194.17ドル高と5日続伸。米7-9月期国内総生産(GDP)速報値の3四半期ぶりプラス成長への回復やキャタピラーなどの好決算、米長期金利の低下が相場を支援するも、メタ・プラットフォームズの低調な決算が重石となり、ナスダック総合指数は−1.62%と大幅続落した。引け後に発表されたアマゾン・ドットコムの決算が失望的だったこともあり、日経平均は247.86円安と大幅下落でスタート。ただ、日銀金融政策決定会合の結果などを控える中、持ち高を傾ける向きは限られ、前引けまで下げ幅を縮める展開。しかし、予想通り日銀の大規模緩和維持が決まった昼過ぎからは、ナスダック100先物の軟調推移や香港ハンセン指数を中心としたアジア市況の大幅安が投資家心理を悪化させ、後場の日経平均は大引けまで下げ幅を広げる流れとなった。 大引けの日経平均は前日比240.04円安の27105.20円となった。東証プライム市場の売買高は24億1034万株、売買代金は5兆7689億円だった。セクターでは海運、精密機器、鉱業が下落率上位となった一方、輸送用機器、陸運、サービスが上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の64%、対して値上がり銘柄は33%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、日立製<6501>、キヤノン<7751>、日本電産<6594>、SMC<6273>、エムスリー<2413>、TDK<6762>、オムロン<6645>などのハイテク関連が全般下落。川崎汽船<9107>を筆頭とした郵船<9101>、商船三井<9104>の海運のほか、INPEX<1605>、三井物産<8031>、日本製鉄<5401>などの景気敏感株が総じて軟調。決算が好感されたアドバンテスト<6857>は買われたものの、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、ルネサス<6723>などその他の半導体株は冴えない。ファナック<6954>が業績予想の下方修正で急落し、HOYA<7741>は前日の後場の取引時間中に発表した決算が引き続き売り材料視された。NRI<4307>は市場予想を下回る決算で大きく下落。鉱区延長に関してネガティブなニュースが伝わった三井松島HD<1518>はストップ安まで売られた。 一方、トヨタ自<7203>、いすゞ自動車<7202>、ブリヂストン<5108>の自動車関連、NTT<9432>、KDDI<9433>の通信、第一三共<4568>、武田薬<4502>の医薬品、JR西日本<9021>、JR東海<9022>の陸運などが堅調。ほか、コマツ<6301>、メルカリ<4385>、SHIFT<3697>などが高い。決算関連ではイビデン<4062>、新光電工<6967>が急伸し、アドバンテスト、OLC<4661>、富士通<6702>なども大幅に上昇、富士電機<6504>、東邦チタニウム<5727>なども買われた。業績予想を上方修正した信越化学<4063>は買い先行も失速して下落に転じた。東証プライム市場の値上がり率トップは決算が好感されたシンプレクスHD<4373>となった。 <YN> 2022/10/28 15:57 相場概況 日経平均は4日ぶり反落、連日で軟調なGAFAM決算が重石 日経平均は4日ぶり反落。26日の米株式市場でダウ平均は2.37ドル高とほぼ横ばい。新築住宅販売件数の減少などを背景にした景気減速懸念から売りが先行。一方、カナダ中央銀行が予想より小幅な利上げを発表したことで、米国での利上げ減速期待が強まり、長期金利の低下を背景にダウ平均は上昇に転じた。他方、主力企業の決算に失望した売りでナスダック総合指数は−2.03%と大幅反落。日経平均は24.61円安とほぼ横ばいからスタート。前日の米国の主要株価指数や主要企業の決算がまちまちだったことで、手掛かり材料難の中、前日終値近辺での一進一退が続いた。時間外取引のダウ平均先物や中国・香港株の上昇が支援要因になった一方、米メタ・プラットフォームズの決算を受けた株価急落が重石になった。今晩のアップルやアマゾンの決算に対する警戒感もあり、後場はじり下げ基調となった。 大引けの日経平均は前日比86.60円安の27345.24円となった。東証プライム市場の売買高は10億7864万株、売買代金は2兆6894億円だった。セクターでは銀行、海運、繊維製品が下落率上位となった一方、鉱業、電気・ガス、石油・石炭が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は26%だった。 個別では、円高・ドル安を受けてトヨタ自<7203>、三菱自<7211>、ホンダ<7267>など自動車関連が軒並み下落。米長期金利の低下を背景に三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、第一生命HD<8750>の金融も総じて下落。川崎汽船<9107>を筆頭に、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運は大幅続落。NTT<9432>、KDDI<9433>、ソフトバンク<9434>の通信、伊藤忠<8001>、三菱商事<8058>の商社、7&I−HD<3382>、花王<4452>のディフェンシブの一角が安い。また、アサヒG<2502>、セイコーエプソン<6724>、大阪チタ<5726>などの下落が目立った。ほか、ZHD<4689>、富士フイルム<4901>、任天堂<7974>などが軟調。決算を発表したところでは日東電工<6988>、キヤノン<7751>、サイバーAG<4751>などが売られた。 一方、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>の半導体関連のほか、キーエンス<6861>、SMC<6273>、日本電産<6594>、安川電機<6506>、イビデン<4062>、新光電工<6967>などハイテク関連、エーザイ<4523>、第一三共<4568>の医薬品、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>など中小型グロースの一角が高い。INPEX<1605>、出光興産<5019>は原油市況の上昇を受けて上昇。九電工<1959>、カプコン<9697>、日立建機<6305>、日本航空電子<6807>、富士通ゼネラル<6755>などは決算が好感されて大きく上昇。オムロン<6645>は決算を受けて買い先行も伸び悩んだ。トビラシステムズ<4441>は会社リリースを受けて急伸した。 <YN> 2022/10/27 15:51 相場概況 日経平均は3日続伸、買い優勢も米IT大手の冴えない決算やアジア市況の失速が重石 日経平均は3日続伸。25日の米株式市場でダウ平均は337.12ドル高と3日続伸。予想を下回った住宅関連指標を受けて景気後退懸念が強まるなか売りが先行。一方、10月消費者信頼感指数の悪化を背景に長期金利が大きく低下すると買いが優勢となり上昇に転じた。ナスダック総合指数は+2.25%と3日続伸。金利低下と米株高を好感し、日経平均は160.36円高からスタート。朝方の買い先行後はもみ合いが続いていたが、中国・香港株が大幅高となると、前場中ごろからは日経平均も騰勢をさらに強める動きとなり、前引け直前に27578.05円(327.77円高)とこの日の高値を付けた。しかし、午後に入って、中国・香港株が大きく失速すると、日経平均も騰勢を弱める展開となり、大引けにかけて上げ幅を縮める動きが続いた。マイクロソフトなどの決算を受けた時間外での株価下落も響いた。 大引けの日経平均は前日比181.56円高の27431.84円となった。東証プライム市場の売買高は10億4471万株、売買代金は2兆7071億円だった。セクターでは医薬品、サービス、その他金融が上昇率上位となった一方、海運、陸運、石油・石炭が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の66%、対して値下がり銘柄は30%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、メルカリ<4385>、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>などのハイテク・グロース株が大幅高。エーザイ<4523>、アステラス製薬<4503>、第一三共<4568>の医薬品、ニトリHD<9843>、神戸物産<3038>、資生堂<4911>のディフェンシブ、富士通<6702>、NTTデータ<9613>なども高い。好決算が評価されたオービック<4684>、業績予想を上方修正したシマノ<7309>が大幅高。リョーサン<8140>やNOK<7240>、サイボウズ<4776>も業績上方修正が好感され急伸。セプテーニHD<4293>との資本提携締結を発表したanfac<7035>も急伸した。セメント事業からの撤退を発表したデンカ<4061>は構造改革として評価される形に。東証プライム市場の値上がり率上位にはマネーフォワード<3994>、JMDC<4483>、Sansan<4443>、ネットプロHD<7383>などグロース株が多く入った。 一方、米半導体大手テキサス・インスツルメンツの軟調な決算を受けて、東エレク<8035>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>の半導体関連が下落し、レーザーテック<6920>も売られた。ダブル・スコープ<6619>、SMC<6273>のほか、日本電産<6594>、村田製<6981>、ローム<6963>、TDK<6762>のハイテク関連、丸紅<8002>、INPEX<1605>、日本製鉄<5401>、三菱重工<7011>などの市況関連株が下落。JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運も軟調。国内証券によるレーティング格下げを受けて、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手3社は揃って大幅に下落。7−9月期営業益が市場予想を下回った山パン<2212>、好決算も出尽くし感に繋がったKOA<6999>などが急落。キヤノンMJ<8060>も業績予想を上方修正したが売られた。 <YN> 2022/10/26 16:00 相場概況 日経平均は続伸、英財政不安後退やアジア市況の反発で安堵感 日経平均は続伸。24日の米株式市場でダウ平均は417.06ドル高と続伸。英国でスナク元財務相が次期首相に就任する見通しとなり、同国の財政不安が後退したことに加え、主要ハイテク企業決算を前にした持ち高調整を背景に終日堅調に推移。連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース減速期待も根強く上昇を支援。ナスダック総合指数も+0.85%と続伸。欧米株高を受けて日経平均は138.3円高と27000円を回復してスタート。前日に大幅安となった中国・香港株が続落するなか、一時的に上げ幅を縮小する場面も見られたが、大きく値崩れすることはなかった。アジア市況が昼過ぎからは上昇に転じると買いに弾みが付き、後場の日経平均は100円超上げ幅を広げて始まったが、25日の米株式市場で発表を控えるマイクロソフトなどの決算を前に様子見が支配的で、その後はこう着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比275.38円高の27250.28円となった。東証プライム市場の売買高は10億4008万株、売買代金は2兆7991億円だった。セクターでは海運、ゴム製品、石油・石炭を筆頭に全面高となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の74%、対して値下がり銘柄は22%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、ソニーG<6758>の主力ハイテク・グロース株が総じて上昇。村田製<6981>、新光電工<6967>のハイテク、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、NTT<9432>、KDDI<9433>の通信、武田薬<4502>、エーザイ<4523>の医薬品が高い。ほか、INPEX<1605>、出光興産<5019>、三井物産<8031>、コマツ<6301>の市況関連株、ホンダ<7267>、ブリヂストン<5108>、デンソー<6902>の自動車関連も強い動き。しまむら<8227>、ニトリHD<9843>は10月既存店売上高が好感された。円谷フィールズHD<2767>、野村マイクロ<6254>、東リ<7971>は業績予想の上方修正を受けてそれぞれ急伸。日本電産<6594>は上半期上振れ着地や車載事業の回復が評価された。 一方、ダブル・スコープ<6619>のほか、任天堂<7974>、OLC<4661>、SMC<6273>の値がさ株の一角が軟調。資生堂<4911>、コーセー<4922>、花王<4452>、パンパシHD<7532>、7&I−HD<3382>などディフェンシブ系も総じて冴えない動き。東証プライム市場の値下がり率上位には業績予想を下方修正したトランコム<9058>のほか、ギフティ<4449>、ソースネクスト<4344>、インソース<6200>、レノバ<9519>、マネーフォワード<3994>、インフォマート<2492>などグロース株が多く入った。中外製薬<4519>は決算が冴えず、医薬品セクターの中で逆行安となった。 <YN> 2022/10/25 15:38 相場概況 日経平均は3日ぶり反発、米株高が支えとなるも朝高の後は伸び悩み 日経平均は3日ぶり反発。先週末21日の米株式市場でNYダウは3日ぶり大幅反発。ウォールストリート・ジャーナル紙が、連邦準備制度理事会(FRB)が11月連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75ptの利上げを行った後、利上げペース減速を協議する可能性を報じたため、12月FOMCでの利上げ幅縮小の思惑が強まり、ダウ平均は上げ幅を拡大した。米株高を受けた今日の日経平均は342.42円高でスタートした。取引開始後、中国の新指導部の正式発足を受けた香港株が大幅に下げたことなどが重しとなり、日経平均は前場の中頃からは売りに押される場面が目立った。後場は、日経平均が一段と伸び悩んだ後、やや様子見ムードが広がったが、取引終了にかけてはさらに上げ幅を縮める展開となった。大引けの日経平均は前日比84.32円高26974.90円となった。東証プライムの売買高は10億3097万株、売買代金は2兆6027億円だった。セクターでは海運業、非鉄金属、ゴム製品などが上昇。一方、不動産業、陸運業、小売業が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の49%、対して値下がり銘柄は46%となった。個別では、ローム<6963>、コマツ<6301>、WSCOPE<6619>、SMC<6273>、リクルートHD<6098>、ディスコ<6146>、信越化<4063>、キーエンス<6861>、エムスリー<2413>、レーザーテック<6920>、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>が高く、アドバンテスト<6857>など半導体関連株、SHIFT<3697>などグロース株、商船三井<9104>など海運株、住友鉱<5713>など非鉄株などが上げた。個別の材料では、業績予想を上方修正した東映アニメ<4816>、モリ工業<5464>、自社株買いを発表したシーアールイー<3458>などが上げた。また、今日決算発表を予定している日本電産<6594>も期待感から買われた。一方、ファーストリテ<9983>、エーザイ<4523>、NTT<9432>、ANA<9202>が安く、菱地所<8802>など不動産株、高島屋<8233>など百貨店株、京急<9006>など電鉄株などが下げた。個別の材料では、業績予想を下方修正したプリマハム<2281>、リオン<6823>、月次営業利益が減益となった神戸物産<3038>、業績・配当予想上方修正と自社株買いを発表したが上半期決算が予想を下回った東製鉄<5423>が下げた。また、業績予想を上方修正したKeyHolder<4712>、大東建託<1878>、ダイハツデイ<6023>や、好調な月次売上高を発表した西松屋チェ<7545>なども材料出尽くし感から軟調な展開となった。 <FA> 2022/10/24 15:30 相場概況 日経平均は続落、米金利高や業績悪化懸念が重石に 日経平均は続落。20日の米株式市場でダウ平均は90.22ドル安と続落。低水準の週次失業保険申請件数や予想並みとなった9月中古住宅販売件数を受けて景気減速懸念が後退。企業の好決算もこれを後押し。しかし、フィラデルフィア連銀総裁のタカ派発言が嫌気され、米10年債利回りが連日で14年ぶりの高値を更新するなか下落に転じた。ナスダック総合指数も−0.61%と続落。日経平均は103.46円安と27000円割れからスタート。米動画写真共有アプリのスナップが決算を受けて時間外取引で急落していたことが投資家心理を悪化させ、売りが先行した。寄り付き直後は一進一退の展開だったが、午後に入ると、ナスダック100先物の軟調推移が重石となったほか、来週以降に本格化する企業決算を前にした見送りムードが強まり、下げ幅を広げる展開に、結局大引けと同時にこの日の安値を付けた。 大引けの日経平均は前日比116.38円安の26890.58円となった。東証プライム市場の売買高は10億2666万株、売買代金は2兆5950億円だった。セクターでは陸運、空運、倉庫・運輸が下落率上位となった一方、石油・石炭、海運、鉱業が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の77%、対して値上がり銘柄は19%だった。 個別では、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、ダイキン<6367>、HOYA<7741>の値がさ株が軟調。JAL<9201>、JR東海<9022>、OLC<4661>、エアトリ<6191>、三越伊勢丹HD<3099>のリオープン・インバウンド関連が軒並み下落。日本製鉄<5401>、住友鉱山<5713>、クボタ<6326>などの市況関連株でも売り優勢なものが目立った。第一三共<4568>、塩野義<4507>、武田薬<4502>の医薬品も総じて安い。1ドル=150円台の歴史的な円安進行下ではあるが、マツダ<7261>、SUBARU<7270>、スズキ<7269>など自動車関連が全般冴えない。クレディセゾン<8253>、コーセー<4922>、エイチ・アイ・エス<9603>はレーティング格下げを受けて大きく下落。インド同業大手の決算が嫌気された関西ペイント<4613>は急落した。ツガミ<6101>は午後に業績予想の下方修正を発表して急落した。 一方、ディスコ<6146>の決算を好感して同社のほか、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>など半導体関連が軒並み高。ローム<6963>、三井ハイテック<6966>なども高い。フランスでの工場建設計画を発表したダブル・スコープ<6619>は急伸。良品計画<7453>、F&LC<3563>、ニトリHD<9843>のディフェンシブ系の一角が大幅高。レオパレス21<8848>は、「数字工作」報道に対する否定コメントを発表して急反発した。 <YN> 2022/10/21 16:01 相場概況 日経平均は3日ぶり反落、米金利上昇嫌気も中国コロナ規制緩和報道で下げ渋る 日経平均は3日ぶり反落。19日の米株式市場でダウ平均は99.99ドル安と反落。企業決算を好感した買いが先行したが、米10年債利回りが4.14%と2008年7月ぶりの高水準にまで上昇したことが嫌気されて下落に転じた。ナスダック総合指数も−0.85%と反落。日経平均は275.63円安と27000円を割り込んでスタート。ナスダック100先物が下げ幅を広げていたことに加え、香港ハンセン指数も大幅安となっていたことで、午前は下げ幅を広げる動きが続いた。しかし、後場の寄り付き直後に26872.45円(384.93円安)とこの日の高値を付けてからは下げ渋ると、その後、中国当局が新型コロナ対策として実施している入国者の隔離期間の短縮を討議と伝わると、ムードが一変して買い戻しが強まり、午後中ごろには27092.55円(164.83円安)まで回復した。 大引けの日経平均は前日比250.42円安の27006.96円となった。東証プライム市場の売買高は10億4453万株、売買代金は2兆5453億円だった。セクターでは精密機器、ガラス・土石、海運が下落率上位となった一方、鉱業、空運、銀行が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の68%、対して値上がり銘柄は27%だった。 個別では、キーエンス<6861>、SMC<6273>、HOYA<7741>、ファーストリテ<9983>の値がさ株が大きく下落。東エレク<8035>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>の半導体関連の下落率も大きかった。ベイカレント<6532>、SHIFT<3697>などの値がさグロース株が大幅安。ほか、イビデン<4062>、ローム<6963>、京セラ<6971>などのハイテクが全般軟調だった。外資証券による新規の売り推奨が観測されたGMOPG<3769>が大きく下落。インバウンド関連は、大型主力株は堅調だったが、ソースネクスト<4344>、オープンドア<3926>などの中小型株の一角は売られた。BEENOS<3328>は、出資先企業が子会社の上場申請取り下げを発表したことが嫌気されて急落した。ほか、フジクラ<5803>、イーレックス<9517>、MSOL<7033>、Sansan<4443>などが東証プライム市場の下落率上位に並んだ。 一方、蘭ASMLの好決算を手掛かりにレーザーテック<6920>が半導体関連の中で逆行高。関連株の中ではソシオネクスト<6526>も上昇した。INPEX<1605>、石油資源開発<1662>のエネルギー関連が大きく上昇。JAL<9201>、ANAHD<9202>、JR西日本<9021>、高島屋<8233>、三越伊勢丹HD<3099>、マツキヨココカラ<3088>などの主力のインバウンド関連が軒並み高。NTT<9432>、NTTデータ<9613>、花王<4452>、資生堂<4911>、7&I−HD<3382>などのディフェンシブ系の一角も堅調だった。良品計画<7453>は国内証券の目標株価引き上げを好感して大幅高。業績予想の上方修正を発表したイントラスト<7191>、日本光電<6849>、イワキポンプ<6237>も大きく上昇。日清粉G<2002>は減損損失を計上も、営業利益予想などは引き上げられ、大幅高となった。 <YN> 2022/10/20 15:51 相場概況 日経平均は続伸、良好な米企業決算受けて買い安心感 日経平均は続伸。18日の米株式市場でダウ平均は337.98ドル高と続伸。9月鉱工業生産の予想以上の改善や銀行大手の好決算を受けて景気減速懸念が後退。長期金利の上昇一服も相場を後押し。主要株価指数は終日堅調に推移し、ナスダック総合指数も+0.90%と続伸した。日経平均は69.03円高からスタートすると、米ネットフリックスの決算を好感したナスダック100先物の大幅高を追い風に強含みの展開。前場中ごろに27371.38円(215.24円高)とこの日の高値を付けた。一方、75日移動平均線や心理的な節目の27500円を手前に戻り待ちの売りも強く、その後は大引けまで水準を切り下げる展開となった。 大引けの日経平均は前日比101.24円高の27257.38円となった。東証プライム市場の売買高は9億5704万株、売買代金は2兆3727億円だった。セクターでは電気・ガス、倉庫・運輸、不動産が上昇率上位となった一方、鉱業、その他製品、医薬品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の62%、対して値下がり銘柄は33%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>が大幅高となったほか、SMC<6273>、三菱重工<7011>、IHI<7013>の機械・防衛関連、マニー<7730>、テルモ<4543>の医療系精密機器、信越化学<4063>、HOYA<7741>の値がさ株などが相対的に強い動き。ファーストリテ<9983>はレーティング格上げで一時大幅高も失速して1%高にとどまった。玄海原発の再稼働前倒しが判明した九州電力<9508>が大幅高となり、中国電力<9504>、東北電力<9506>のほか、イーレックス<9517>、レノバ<9519>など電気・ガス関連が軒並み高。フューチャー<4722>は国内証券による新規の買い推奨が観測され大きく上昇。ほか、1ドル=150円が視野に入る為替の円安を追い風に日産自<7201>、スズキ<7269>、SUBARU<7270>の自動車関連の一角が堅調だった。 一方、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の大手海運3社が国内証券によるレーティング格下げもあり軟調。7&I−HD<3382>、シマノ<7309>は外資証券のレーティング格下げを受けてそれぞれ大幅安。村田製<6981>は中国スマホの下振れに言及する社長インタビューが一部で報じられて軟調。TDK<6762>、イビデン<4062>などハイテクの一角も連れ安となった。クレディセゾン<8253>はシティインデックスイレブンスの保有比率の低下が判明して大幅に下落。ほか、メルカリ<4385>、SHIFT<3697>、Sansan<4443>のグロースの一角の下落が目立った。 <YN> 2022/10/19 15:23 相場概況 日経平均は反発、英国巡る不安材料の後退で買い戻し優勢 日経平均は反発。17日の米株式市場でダウ平均は550.99ドル高と反発。英政府の減税策の撤回で同国の財政悪化を契機とした世界金融市場の混乱への警戒感が緩和。大手銀行の予想を上回る決算も安心感を誘い、終日堅調に推移した。ナスダック総合指数も+3.43%と大幅反発。日経平均は391.94円高と27000円を回復してスタートしたが、寄り付き直後に27229.88円(454.09円高)の高値を付けると、急失速して前場中ごろには26910.10円(134.31円高)まで上げ幅を縮小。一方、英イングランド銀行が量的引き締め(QT)の開始を再延長すると伝わると後場からは再び27000円を回復。ナスダック100先物が上昇率1%を超えて推移していたことも支援要因となり、朝方に付けた高値近辺まで戻した。ただ、200日移動平均線近くでは戻り待ちの売りが根強く、その後はこう着感を強めた。 大引けの日経平均は前日比380.35円高の27156.14円となった。東証プライム市場の売買高は11億672万株、売買代金は2兆7486億円だった。セクターでは精密機器、サービス、医薬品を筆頭に全般買い優勢の展開となり、電気・ガス、鉱業、石油・石炭製品、パルプ・紙の4業種のみが下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の86%、対して値下がり銘柄は11%だった。 個別では、レーザーテック<6920>が5%高と大幅に上昇し、東エレク<8035>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>、日本電産<6594>、HOYA<7741>などのハイテク株、値がさ株が大きく上昇。JR東日本<9020>、JAL<9201>、三越伊勢丹HD<3099>などのリオープン・インバウンド関連のほか、コナミG<9766>、コーエーテクモHD<3635>、セガサミーHD<6460>のゲームセクター、第一三共<4568>、エーザイ<4523>の医薬品なども大幅に上昇。自社株買いを発表したリクルートHD<6098>、米ハイテク株高に加えて月次動向も追い風になったラクス<3923>などが急伸。マネーフォワード<3994>は決算があく抜け感につながり急騰。メルカリ<4385>、エムスリー<2413>、Sansan<4443>、サイボウズ<4776>などのグロース株が全般大きく上昇した。通期計画を大幅に引き上げたSANKYO<6417>も大幅高となった。 一方、ソフトバンクG<9984>がハイテク株の中で独歩安の展開。ホンダ<7267>、スズキ<7269>の自動車の一角のほか、富士石油<5017>、INPEX<1605>の鉱業が軟調。マツキヨココカラ<3088>が大きめの下落となり、ほか、花王<4452>、JT<2914>、7&I−HD<3382>、ソフトバンク<9434>、東芝<6502>などが下落した。日本国土開発<1887>は第1四半期の大幅減益決算を受けて大幅安となった。 <YN> 2022/10/18 15:48 相場概況 日経平均は反落、売り先行の後は安値圏で動意薄の展開 日経平均は反落。先週末14日の米株式市場でNYダウは大幅反落。前日に大幅高となった流れを引き継ぎ上昇してスタートしたが、10月ミシガン大消費者信頼感指数や同指数の期待インフレ率が予想を上回ると連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ観測がさらに強まり長期金利上昇とともに売りが再燃し下落に転じた。週末でポジションを手仕舞う売りも散見され、引けにかけ下げ幅を拡大した。米株安を受けた今日の東京市場は売りが先行し、日経平均は305.74円安からスタート。その後、積極的な押し目買いは見送られる一方、ダウ平均先物が底堅く推移したことなどが東京市場の株価下支え要因となり、日経平均は今日の安値圏で終日、動意薄の展開となった。大引けの日経平均は前日比314.97円安の26775.79円となった。東証プライムの売買高は10億5721万株、売買代金は2兆4239億円だった。セクターでは卸売業、鉱業、医薬品などが下落。一方、海運業、空運業、陸運業の3業種が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の75%、対して値上がり銘柄は20%となった。個別では、SHIFT<3697>、エムスリー<2413>、メルカリ <4385>、リクルートHD<6098>、日本電産<6594>、オリンパス<7733>、東芝<6502>、ダイキン<6367>、SMC<6273>などが安く、INPEX<1605>、石油資源<1662>、三井物<8031>など資源・エネルギー関連株、中外薬<4519>、第一三共<4568>など薬品株、昭電工<4004>、日産化<4021>など化学株、キーエンス<6861>などハイテク株などが下げた。個別の材料では、低調な決算を発表したクリレスHD<3387>、Gunosy<6047>、パソナ<2168>、業績予想を下方修正したワコム<6727>、リンガーハット<8200>が売られた。一方、三菱UFJ<8306>、三菱自<7211>、JR東海<9022>が高く、商船三井<9104>、川崎船<9107>など海運株がコンテナ運賃指数の下落ペース鈍化を手掛かりに上げた。また、三越伊勢丹<3099>、高島屋<8233>など百貨店株が買われ、JAL<9201>、ANA<9202>など空運株が堅調だった。個別の材料では、今期好業績予想を発表したセラク<6199>、業績予想を上方修正した北の達人<2930>、利益予想を上方修正したテラスカイ<3915>、6-8月期営業損益が黒字となった串カツ田中HD<3547>が買われ、また、MBO(経営陣が参加する買収)を実施すると発表したプレナス<9945>も買いを集めた。 <FA> 2022/10/17 15:25 相場概況 日経平均は5日ぶり大幅反発、コアCPIのピークアウト先取で買い戻し加速  日経平均は5日ぶり大幅反発。13日の米株式市場でダウ平均は827.87ドル高と大幅反発。9月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで、金融引き締め懸念が強まり大幅安で始まったが、コアCPIのピークアウト感が広がり長期金利が低下に転じたほか、ドル高も一段落したため買い戻しが加速して大きく上昇に転じた。ナスダック総合指数も+2.22%と大幅反発。米国株高を受けて日経平均は361.9円高からスタート。ダウ平均先物が堅調な中、寄り付きから買い戻しが先行。上海総合指数や香港ハンセン指数も大幅に上昇するなか、断続的な買い戻しが入り、前引けまでは一本調子で上げ幅を広げる展開となった。ただ、一日で一時900円超の上昇となったことで、短期的な過熱感も強まり、午後は騰勢一服。買い戻しと戻り待ちの売りが交錯する中、午後の日経平均は横ばいが続いた。 大引けの日経平均は前日比853.34円高の27090.76円となった。東証プライム市場の売買高は13億1931万株、売買代金は3兆2061億円だった。セクターでは精密機器、医薬品、その他金融を筆頭に全面高となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の95%、対して値下がり銘柄は3%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、村田製<6981>の主力ハイテク株のほか、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>、マネフォ<3994>のグロース株が大幅高。伊藤忠<8001>、丸紅<8002>の商社株、川崎汽船<9107>を筆頭とした海運なども高い。ほか、HOYA<7741>、エーザイ<4523>、第一三共<4568>、日立製<6501>、TDK<6762>、オリンパス<7733>、NTTデータ<9613>、三菱自動車<7211>、大阪チタ<5726>の上昇率が特に大きい。東名<4439>、いちご<2337>、メディアドゥ<3678>は決算を受けて急伸。グッドコムアセット<3475>は増配を発表してこちらも急伸。ファーストリテ<9983>は今期見通し等が好感されて大幅高となり、日経平均をけん引。良品計画<7453>も前期上振れ着地などが好材料視された。竹内製作所<6432>は業績上方修正で買われた。 一方、業績予想を下方修正した大黒天物産<2791>が急落。ビーウィズ<9216>、ホギメディカル<3593>、SFoods<2292>は決算を材料に大きく売られた。 東証スタンダード市場では、今期見通しが好感されたウエストHD<1407>が急伸した。ほか、フェローテクHD<6890>、新生銀行<8303>、出前館<2484>、コメ兵<2780>、東映アニメ<4816>、湖北工業<6524>、千代田化建<6366>などが大きく買われた。 <YN> 2022/10/14 15:38 相場概況 日経平均は4日続落、米CPI前の様子見ムードのなか買い持ち高縮小つづく 日経平均は4日続落。12日の米株式市場でダウ平均は28.34ドル安と小反落。9月卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことで売りが先行。値ごろ感からの債券買いに伴う長期金利の上昇一服により前日比プラス圏で推移する場面もあったが、9月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨がタカ派な内容だったことや、9月消費者物価指数(CPI)の発表を控えた警戒感もあり、結局下落した。ナスダック総合指数は−0.08%と6日続落。方向感に乏しい米株式市場を受けて日経平均は1.46円高からスタート。米CPIを前にした様子見ムードが漂うなか、早々にマイナス圏に転じると、前引けにかけて下げ幅を広げる展開となった。ロングオンリー(空売りなし買いのみ)の機関投資家による持ち高調整の観測も出るなか、午後もじり安基調が続き、結局、この日の安値で大引けを迎えた。 大引けの日経平均は前日比159.41円安の26237.42円となった。東証プライム市場の売買高は10億4287万株、売買代金は2兆4558億円だった。セクターでは空運、サービス、電気・ガスが下落率上位となった一方、鉱業、ゴム製品、海運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の79%、対して値上がり銘柄は18%だった。 個別では、JAL<9201>、ANAHD<9202>、JR東海<9022>、JR西日本<9021>、OLC<4661>、エイチ・アイ・エス<9603>、高島屋<8233>、エアトリ<6191>などのリオープン・インバウンド関連が軒並み下落。HOYA<7741>、ダイキン<6367>、SMC<6273>、三菱重工<7011>、IHI<7013>、ダイフク<6383>などの機械セクターを中心とした値がさ株のほか、東京電力HD<9501>、東北電力<9506>、レノバ<9519>、イーレックス<9517>などの電気・ガス関連、三菱商事<8058>、丸紅<8002>の商社、ラクス<3923>、マネフォ<3994>、SHIFT<3697>のグロース株などが総じて大きく下落。決算発表銘柄ではヒトコムHD<4433>、チヨダ<8185>、三光合成<7888>が急落し、パルグループ<2726>、ビックカメラ<3048>も大幅安となった。 一方、東エレク<8035>、アドテス<6857>、ディスコ<6146>などの半導体関連が大幅反発。郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、三菱自<7211>、スズキ<7269>、マツダ<7261>の自動車関連、7&I−HD<3382>、資生堂<4911>などディフェンシブ系の一角が堅調。東芝<6502>は買収を巡る進展を受けて急伸。トレジャーファクトリー<3093>、ウイングアーク1st<4432>、コシダカHD<2157>、久光製薬<4530>は決算が好感されて急伸となった。 <YN> 2022/10/13 15:44 相場概況 日経平均は3日続落、米インフレ指標の発表控え様子見ムード強まる 日経平均は3日続落。11日の米株式市場でNYダウは5日ぶり反発。NYダウは前日までの4日続落で1100ドルを超す下げとなったことから押し目買いが入りやすかった。一方、英中銀のベイリー総裁が緊急国債購入を計画通り今週で終了すると表明するなど、株価の重しとなる要因も多く、ダウの上昇は小幅にとどまった。ナスダックは115.91ポイント安だった。今日の東京市場はナスダック安が重しとなり日経平均は48.03円安からスタート。一方、昨日までの2営業日で日経平均が900円を超す下げとなったことから自律反発狙いの買いもあり午前の中頃に上げに転じた。ただ、今晩以降に米インフレ指標の発表を控え上値追いには慎重で、様子見ムードが強まる中、日経平均は概ね昨日終値をはさんだ動きとなった。大引けの日経平均は前日比4.42円安の26396.83円となった。東証プライムの売買高は11億6494万株、売買代金は2兆8020億円だった。セクターでは電気・ガス業、鉱業、パルプ・紙などが下落。一方、空運業、小売業、倉庫運輸関連が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の53%、対して値上がり銘柄は42%となった。個別では、レノバ<9519>、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>、NTT<9432>、ソニーG<6758>、三菱自<7211>、信越化<4063>、村田製<6981>が安く、また、INPEX<1605>など資源・エネルギー関連株、東電力HD<9501>など電力株、東エレク<8035>など半導体関連株が下げた。決算・業績絡みの材料では、低調な決算を発表したリソー教育<4714>、東京個別<4745>、業績予想を下方修正したライフコーポ<8194>、今期2桁営業減益予想を発表した進和<7607>、通期営業利益予想を下方修正したローツェ<6323>などが売られた。一方、7&iHD<3382>、リクルートHD<6098>、トヨタ<7203>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>、エーザイ<4523>、日本電産<6594>などが高く、また、JAL<9201>など空運株、JR東海<9022>など電鉄株、三越伊勢丹<3099>など百貨店株、スギHD<7649>などインバウンド消費関連株、OLC<4661>などレジャー関連株が上げた。個別の材料では、国内連合に再編案の優先交渉権を与えると報じられた東芝<6502>が堅調だった。決算・業績絡みの材料では、業績予想を上方修正したディア・ライフ<3245>、今期2桁営業増益予想を発表したマニー<7730>、堅調な第1四半期決算や9月月次動向を発表したコスモス薬品<3349>が買われた。 <FA> 2022/10/12 15:25 相場概況 日経平均は大幅続落、FRBによる積極的な金融引き締め警戒し押し目買いは見送り 日経平均は大幅続落。国内が連休中だった7日、10日の米株式市場でダウ平均は計724.06ドル安で10日で4日続落。先週末に発表された9月の米雇用統計の強い結果を受け連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを続けるとの見方が強まり、売りがかさむ展開となった。ウクライナ情勢の激化を受け地政学リスクの高まりが意識されたことも市場の雰囲気を重くした。ナスダック総合指数は同期間-4.84%だった。米株安を受けた今日の東京株式市場は売りが先行し、日経平均は358.99円安でスタート。取引開始後の売り一巡後はやや下げ渋る場面もあったが、午前の中頃からはダウ平均先物が軟調な動きとなったなこともあり、積極的な押し目買いは見送られ、下げ幅を広げる展開となった。大引けの日経平均は前日比714.86円安の26401.25円となった。東証プライムの売買高は12億9646万株、売買代金は3兆1594億円だった。セクターでは水産・農林業、精密機器、電気機器などが下落。一方、空運業、海運業、陸運業が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の86%、対して値上がり銘柄は11%となった。個別では、SMC<6273>、ルネサス<6723>、ローム<6963>、ディスコ<6146>、ダブル・スコープ<6619>、HOYA<7741>、7&iHD<3382>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>などが安く、また、東エレク<8035>など半導体関連株、キーエンス<6861>などハイテク株、メルカリ <4385>などグロ−ス(成長)株が下げた。個別の材料では、自社株買いに永守会長が関与と一部で伝わった日本電産<6594>が大幅安となり、決算・業績関連の材料では、低調な決算を発表したサカタのタネ<1377>、業績予想を下方修正した安川電<6506>、コーナン商<7516>、ハイデイ日高<7611>、6-8月期利益が伸び悩んだアダストリア<2685>、6-8月期営業減益となったわらべやHD<2918>、大有機化<4187>、今期2桁営業減益予想を発表したマルマエ<6264>などが売られた。一方、NTT<9432>、みずほ<8411>、東ガス<9531>が上昇し、日本郵船<9101>など海運株、日本製鉄<5401>など鉄鋼株が堅調だった。また、JAL<9201>、JR東<9020>など旅行・観光関連株も上げた。このほか、日本カーボン<5302>と資本業務提携したSECカーボン<5304>なども買われ、決算・業績関連の材料では、業績予想を上方修正した高島屋<8233>、第3四半期累計営業利益は市場予想を上回ったキユーピー<2809>、今期営業増益予想を発表したコジマ<7513>が上昇した。 <FA> 2022/10/11 15:25 相場概況 日経平均は5日ぶり反落、雇用統計前のFRB高官タカ派発言を嫌気 日経平均は5日ぶり反落。6日の米株式市場でダウ平均は346.93ドル安と続落。連邦準備制度理事会(FRB)の急速な利上げを懸念する売りが続いた。低調な雇用関連指標を受けて長期金利が低下すると一時上昇に転じたが、FRBの3人の高官が揃って利上げ継続の必要性を再主張したことで長期金利が上昇したため結局売りに押された。ナスダック総合指数も-0.67%と続落。米国株安を受けて日経平均は連日の上昇の反動もあり335.38円安と27000円割れからスタート。一方、時間外取引のナスダック100先物などが堅調に推移するなか、日経平均は寄り付き直後から下げ渋る展開となり、その後は緩やかに値戻しが進む展開、前場終盤には27198.91円(112.39円安)まで下げ幅を縮めた。ただ、今晩に米9月雇用統計を控えるなか午後は様子見ムードが広がり、こう着感の強い動きに終始した。 大引けの日経平均は前日比195.19円安の27116.11円となった。東証プライム市場の売買高は11億1196万株、売買代金は2兆7196億円だった。セクターでは海運、保険、機械を筆頭に全般売り優勢の展開となり、上昇したのは陸運、空運の2業種のみとなった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の68%、対して値上がり銘柄は27%だった。 個別では、米AMDの業績下方修正や韓国サムスン電子の減益決算を受けてアドバンテスト<6857>やスクリン<7735>などの半導体関連が下落。ディスコ<6146>は速報値での出荷額がネガティブ視されたことも加わり大幅安。ハイテクではTDK<6762>、イビデン<4062>、新光電工<6967>をはじめ全般大きく下落。三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>の金融関連や、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、三菱重工<7011>、IHI<7013>、住友鉱山<5713>、日本製鉄<5401>などの市況関連株が総じて軟調。マツダ<7261>、日産自<7201>、三菱自<7211>の自動車関連も安い。7&I−HD<3382>は業績予想を上方修正も事前の観測報道から出尽くし感に繋がり大きく下落。オンワード<8016>も同様に決算が出尽くし感に繋がった。住友化学<4005>は営業利益の下方修正で下落。C&R<4763>は6-8月の営業減益が嫌気されて急落した。 一方、前日にレーティング格上げがあったレーザーテック<6920>は半導体関連の中で大きく逆行高。ダブル・スコープ<6619>も連日で大幅高。JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運のほか、エイチ・アイ・エス<9603>、エアトリ<6191>、オープンドア<3926>などインバウンド関連が総じて高い。ローム<6963>は業績予想を上方修正し大幅に上昇。レーティング最上位でのカバレッジが観測されたエノモト<6928>、上半期決算が堅調だった乃村工藝社<9716>はそれぞれ急伸となった。 <YN> 2022/10/07 15:32 相場概況 日経平均は4日続伸、米株先物高で買い優勢もこう着感の強い展開 日経平均は4日続伸。5日の米株式市場でダウ平均は42ドル安と小反落。9月サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況指数が予想を上回ったことで大幅利上げ観測が再燃し、長期金利の上昇に伴い売りが先行。押し目買いから下げ渋ると一時上昇に転じる場面があったが、サンフランシスコ連銀のデーリー総裁のタカ派発言を受けて再び下落に転じて終了した。ナスダック総合指数も-0.24%と反落。前日に先物取引を通じて米国株の軟化を織り込んでいたこともあり、日経平均は17.45円高と上昇スタート。ダウ平均先物の上昇などを支援要因に寄り付き直後から買いが先行したが、連日の反動を警戒する動きもあり、前引けまでは高値圏でのもみ合いが継続。後場に入ってからは再び強含み、寄り付き直後に前場の高値を更新したが、その後は再びもみ合いとなり、こう着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比190.77円高の27311.30円となった。東証プライム市場の売買高は11億3943万株、売買代金は2兆7187億円だった。セクターでは鉱業、電気機器、海運を筆頭に全般買い優勢の展開となり、下落したのは電気・ガス、食料品、小売、精密機器の4業種のみとなった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の73%、対して値下がり銘柄は22%だった。 個別では、東エレク<8035>やルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>の半導体関連が買われ、レーザーテック<6920>はレーティング格上げも寄与。三井ハイテック<6966>、TDK<6762>、村田製<6981>、イビデン<4062>、ローム<6963>などハイテク株も強い。石油輸出国機構(OPEC)プラス会合での予想以上の減産決定に伴う原油市況の上昇を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業ほか、三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社も上昇。メルカリ<4385>、ラクス<3923>、マネーフォワード<3994>などのグロース株は大幅高。材料関連では、みずほFG<8411>による楽天証券への出資報道を受けて楽天G<4755>が大きく上昇。薬王堂HD<7679>は決算が好感されて急伸、サンエー<2659>も決算を手掛かりに大幅高。パーク24<4666>とUアローズ<7606>はレーティング格上げを受けて大きく上昇となった。 一方、トヨタ自<7203>、三菱自<7211>、SUBARU<7270>の自動車、KDDI<9433>、ソフトバンク<9434>の通信、武田薬<4502>、塩野義<4507>、アステラス製薬<4503>の医薬品、花王<4452>、資生堂<4911>、しまむら<8227>など内需系が軟調。第1四半期決算の低調な出足が嫌気されたウェザーニューズ<4825>は急落。同様に決算を材料にイオン<8267>、イオンファンタジー<4343>が大きく下落した。後場の取引時間中に決算を発表した三協立山<5932>は6-8月期の営業赤字が嫌気されて急落。ほか、イーレックス<9517>、レノバ<9519>、東北電力<9506>、東京電力HD<9501>など電気・ガス関連株で弱い動きがみられた。 <YN> 2022/10/06 15:48 相場概況 日経平均は3日続伸、利下げ転換期待の欧米株高受けて27000円回復 日経平均は3日続伸。4日の米株式市場でダウ平均は825ドル高と大幅続伸。債務健全性への懐疑的見方から売られていた金融のクレディスイス株が持ち直したことで市場混乱の警戒感が後退。欧州株高の流れを引き継いで米株市場も買い先行で始まった。8月求人件数(JOLTS)の予想以上の大幅減少や豪中央銀行の予想外の利上げ幅縮小もあり、金融引き締め懸念が後退するなか一段と上昇した。ナスダック総合指数も+3.33%と大幅に続伸。日経平均は219.09円高と27000円を回復してスタート。ただ、連日の急伸の反動のほか、時間外取引のダウ平均先物が軟化したこともあり、寄り付き直後を高値に失速。その後は心理的な節目をサポートに底堅さも見られたがやや軟化。連休明けの香港ハンセン指数の急伸を支援要因に午後は持ち直したものの、こう着感が強く、後場の値幅は100円未満となった。 大引けの日経平均は前日比128.32円高の27120.53円となった。東証プライム市場の売買高は11億8570万株、売買代金は2兆8269億円だった。セクターでは精密機器、繊維製品、非鉄金属が上昇率上位となった一方、建設、パルプ・紙、食料品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の49%、対して値下がり銘柄は46%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、信越化学<4063>、HOYA<7741>、SMC<6273>など主に値がさ株の上昇が目立った。ファーストリテ<9983>は9月既存店売上の2ケタ増も小幅な上昇にとどまった。村田製<6981>、太陽誘電<6976>、イビデン<4062>、新光電工<6967>などハイテクの一角が全般堅調。材料処では、旧村上ファンド系による大量保有が判明したアークランズ<9842>が急伸。9月既存店売上の好調が評価されたABCマート<2670>も大きく上昇した。F&LC<3563>、KeePer技研<6036>は目標株価引き上げを受けて大幅高。目立った動きではないが、上半期決算の堅調さが確認されたウエルシアHD<3141>、半導体装置新工場の建設報道が伝わったキヤノン<7751>も買い優勢となった。 一方、東エレク<8035>、スクリン<7735>、三井ハイテック<6966>などの半導体関連の一角が軟調。値がさ株ではファナック<6954>が下落した。米長期金利の軟化を背景に三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>のメガバンクが弱含み。第一三共<4568>、武田薬<4502>の医薬品、JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運、三菱重工<7011>、IHI<7013>の防衛関連なども冴えない動きとなった。トヨタ自<7203>、三菱自<7211>など自動車関連のも一部で弱い動きが見られた。エスプール<2471>は6-8月期の営業減益が嫌気されて急落。イオンモール<8905>も決算が売り材料視された。良品計画<7453>は既存店売上の軟調継続を受けて下落となった。 <YN> 2022/10/05 15:34 相場概況 日経平均は大幅続伸、月初買い継続に利上げ懸念後退も追い風に27000円迫る 日経平均は大幅続伸。3日の米株式市場でダウ平均は765ドル高と大幅反発。英国政府が最高所得税率の引き下げを撤回したため金融市場混乱の不安が緩和し買い戻しが先行。9月サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況指数が予想を下回ったことで利上げペース加速懸念が後退すると、長期金利低下に伴う買いが強まり一段高に。ナスダック総合指数は+2.26%と大幅反発。米国株高を引き継いで日経平均は437.7円高からスタート。月替わりに伴う資金フローの転換で前日からの買い戻しが続くなか、ナスダック100先物の大幅高も支援要因となり、寄り付きから上値を伸ばす展開。終日買い優勢で騰勢を弱めたのは前引け直前の一場面くらいしかなかった。午後は対ドルでの円安進行やナスダック100先物の騰勢強化を追い風にさらに買い進まれ、大引け直前に26994.44円とこの日の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比776.42円高の26992.21円となった。東証プライム市場の売買高は13億7866万株、売買代金は3兆2293億円だった。セクターでは卸売、鉱業、石油・石炭製品を筆頭に全面高となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の97%、対して値下がり銘柄は3%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>やHOYA<7741>を筆頭に任天堂<7974>、SMC<6273>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、ファーストリテ<9983>など主力のハイテクや値がさ株が大幅高。原油など資源価格の高騰を受けてINPEX<1605>のほか、三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社株が軒並み高。伊藤忠<8001>は取引開始直前に業績・配当予想の増額修正及び自社株買いを発表して急伸。住友商事<8053>は目標株価引き上げも寄与。日本製鉄<5401>、IHI<7013>、コマツ<6301>の市況関連株、トヨタ自<7203>、SUBARU<7270>の自動車、メルカリ<4385>、エムスリー<2413>、ラクス<3923>のグロ−ス株、JR西日本<9021>、コーセー<4922>のインバウンドまで強く全面高商状。材料どころでは、第1四半期が好スタートとなったクスリのアオキ<3549>、国内証券による新規買い推奨が確認された円谷フィールズ<2767>が急伸した。 一方、東証プライム市場の売買代金上位では川崎汽船<9107>が下落。第3四半期好決算ながらも材料出尽くしとなったネクステージ<3186>は急落し、同業のIDOM<7599>も連れて大幅安となった。ダイセキ環境S<1712>は第1四半期に続く業績下方修正が嫌気されて大幅安。トプコン<7732>は国内証券によるレーティング格下げが重石になった。エアトリ<6191>、オープンドア<3926>などインバウンド関連の一角で軟化するものがあった。しまむら<8227>は上期好決算で一時急伸も伸び悩む展開、それでも最終的には上昇した。 <YN> 2022/10/04 15:36 相場概況 日経平均は反発、売り先行で始まるも主力株などに買い戻しの動き 日経平均は反発。先週末9月30日の米株式市場でNYダウは大幅続落。9月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)などの景気指標が予想を下回ったことで景気減速懸念が強まり売りが優勢の展開となった。また、ロシアのプーチン大統領がウクライナ4州の併合を宣言したことから地政学リスクの高まりも意識され上値を抑制した。米株安を受けた今日の東京市場は売りが先行し、日経平均は158.26円安からスタート。取引開始後、午前の中頃までは売り優勢の展開だったが、主力株などに買い戻しの動きが見られ、日経平均は前場の中頃に上げに転じた。後場はやや様子見ムードが広がったが、ダウ平均先物が堅調な推移となったこともあり、取引終了にかけて上げ幅を拡大した。大引けの日経平均は前日比278.58円高の26215.79円となった。東証プライムの売買高は12億6934万株、売買代金は2兆9121億円だった。セクターでは海運業、輸送用機器、鉱業などが上昇。一方、電気・ガス業、水産・農林業、小売業が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の48%、対して値下がり銘柄は48%となった。個別では、レーザーテック<6920>、信越化<4063>、ダブル・スコープ<6619>、SMC<6273>、メルカリ <4385>、デンソー<6902>、ダイキン<6367>、村田製<6981>、リクルートHD<6098>が上げた。また、日本郵船<9101>など海運株、トヨタ<7203>など自動車株、東エレク<8035>など半導体関連株、アマダ<6113>など機械株などが上昇し、また、「OPECプラス」が減産を検討すると伝えられたことも支援要因となり、INPEX<1605>など資源・エネルギー関連株も買われた。個別の材料では、業績予想を上方修正したスターティアHD<3393>、自社株買いを発表したIPS<4335>がそれぞれストップ高となり、また、出光興産<5019>が1株3150円でTOBをすると発表した東亜石油<5008>もTOB価格にサヤ寄せする形でストップ高となった。また、好決算を発表した三益半導体<8155>、ミタチ<3321>、ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>が上げた。一方、エーザイ<4523>、資生堂<4911>、NTT<9432>が安く、東電力HD<9501>など電力株、7&iHD<3382>など小売株、JR東海<9022>など電鉄株が下げた。個別の材料では、低調な決算を発表したニトリHD<9843>、TAKARA & COMPANY<7921>、大幅経常減益見通しが嫌気されたクラウディア<3607>、警視庁から法人として書類送検されたカッパ・クリエイト<7421>が売られた。 <FA> 2022/10/03 15:25 相場概況 日経平均は大幅反落、企業業績悪化懸念で26000円割れ、自動車関連が急落 日経平均は大幅反落。29日の米株式市場でダウ平均は458ドル安と大幅反落。週次新規失業保険申請件数が予想外に減少したことなどを背景に大幅利上げを織り込む形で長期金利が上昇し、これを嫌気して売りが先行。また、複数企業の冴えない決算が景気後退懸念を強め終日軟調に推移した。ナスダック総合指数は-2.84%と3日ぶり大幅反落。欧米株安を受けて日経平均は182.05円安からスタート。そこからはアジア市況の軟調さもなども嫌気され、断続的な売りが続き、後場中ごろまでほぼ一本調子で下げ続ける展開。易々と26000円を割り込むと安値では25805.59円円(616.46円安)まで下げた。引けにかけては下げ渋ったが、26000円割れのまま週を終えた。 大引けの日経平均は前日比484.84円安の25937.21円となった。東証プライム市場の売買高は15億2029万株、売買代金は3兆8586億円だった。セクターでは輸送用機器、ゴム製品、電気機器を筆頭にほぼ全面安となり、不動産、医薬品のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の85%、対して値上がり銘柄は13%だった。 個別ではレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、日本電産<6594>の主力ハイテク株のほか、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、SMC<6273>、ダイキン<6367>、信越化学<4063>などの値がさ株が軒並み大幅下落。エムスリー<2413>、メルカリ<4385>のグロース株のほか、日本製鉄<5401>や三菱商事<8058>、三菱UFJ<8306>、IHI<7013>といった市況関連株も大幅安。とりわけ目を引いたのが、トヨタ自<7203>、デンソー<6902>、マツダ<7261>、日産自<7201>、SUBARU<7270>などの自動車関連の急落。米カーマックスの決算が嫌気されたようだ。また、アシックス<7936>も米ナイキの決算が嫌気される形で急落。業績予想を下方修正した日軽金HD<5703>、西武HD<9024>なども下落した。 一方、ダブル・スコープ<6619>が逆行高。KDDI<9433>のほか、第一三共<4568>、アステラス製薬<4503>など通信、医薬品といったディフェンシブの一角が堅調。市況関連株ではロンドン金属取引所(LME)がロシア産金属の新規供給を禁止する可能性が伝わったことで、非鉄金属価格の高騰を受けて住友鉱山<5713>、DOWA<5714>などが上昇した。ほか、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産がしっかり。DCMHD<3050>は増配や自社株買いが好感されて急伸。ハピネスカムズを子会社化したウェルビー<6556>も大幅に上昇。キユーピー<2809>はレーティング格上げで買われた。SREHD<2980>はグロース株の中では逆行高となった。 <YN> 2022/09/30 15:48 相場概況 日経平均は反発、英中銀の国債買取で金融不安後退 日経平均は反発。28日の米株式市場でダウ平均は548ドル高と7日ぶり大幅反発。英国中銀が長期国債の無制限買取などを発表し金融市場の混乱が緩和したため、安心感から買いが先行。米国内の長期金利も大幅低下したため買戻しが加速し終日堅調に推移した。ナスダック総合指数は+2.05%と大幅続伸。本日は権利落ち日で配当落ち分の223円程度の下押し圧力があったが、地合いの好転を背景に日経平均は106.52円高からスタート。26450.59円(276.61円高)まで上昇した後は買い一巡で伸び悩み、軟調なダウ平均先物の動きを受けて前引けにかけて一時大きく失速する場面があった。ただ、後場はダウ平均先物の上昇転換で再び上げ幅を広げる展開となり、結局、この日の高値圏まで値を戻した。 大引けの日経平均は前日比248.07円高の26422.05円となった。東証プライム市場の売買高は14億361万株、売買代金は3兆2455億円だった。セクターでは医薬品、繊維製品、陸運が上昇率上位となった一方、海運、鉄鋼、銀行が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は29%だった。 個別では主力処でファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、HOYA<7741>、OLC<4661>などが上昇。JR東海<9022>を筆頭に陸運が全般買われた。新型コロナ経口薬で進展が確認され、目標株価の引き上げも観測された塩野義<4507>が大幅高となり、中外製薬<4519>、第一三共<4568>など関連株も連れ高。レカネマブの臨床試験で進展が確認されたエーザイ<4523>は2日連続のストップ高比例配分。欧州関連の一角として直近の下落がきつかったアシックス<7936>が急反発し、業績上振れ観測のあったNRI<4307>も買われた。ほか、チェンジ<3962>、インフォマート<2492>、サイボウズ<4776>など中小型のグロース株で大幅に上昇する銘柄が散見された。東証スタンダード市場では八十二銀行<8359>との経営統合を発表した長野銀行<8521>が急伸した。 一方、配当落ちに伴う処分売りで郵船<9101>と商船三井<9104>が大きく下落。前日の米ハイテク株高にもかかわらず、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>の半導体関連のほか、ソニーG<6758>、日本電産<6594>、ファナック<6954>、村田製<6981>、TDK<6762>などが下落。自動車関連ではマツダ<7261>が連日の大幅安で、三菱自<7211>、デンソー<6902>、ホンダ<7267>などその他の自動車関連も軟調。日本製鉄<5401>、三菱UFJ<8306>、丸紅<8002>、石油資源開発<1662>、IHI<7013>などの市況関連株の一角も下落。西松屋チェ<7545>は小幅な増配や自社株買いが好感されず、業績予想の下方修正を受けて急落した。 <YN> 2022/09/29 15:30 相場概況 日経平均は大幅反落、米アップル増産撤回で業績悪化懸念、一時26000円割れ 日経平均は大幅反落。27日の米株式市場でダウ平均は125ドル安と6日続落。経済指標の予想を上回る強い結果が好感されたほか、シカゴ連銀のエバンス総裁の発言を受けて金利が低下したことで安心感から買戻しが先行。ただ長期金利が大幅上昇に転じると警戒感から下落に転じた。ナスダック総合指数は+0.24%と6日ぶり反発。米国株安を受けて日経平均は149.01円安からスタート。時間外取引のダウ平均先物が急速に下げ足を速めたほか、香港ハンセン指数の大幅安もあり、前引け直前には26000円を割り込んだ。米アップルの「iPhone(アイフォーン)14」増産計画撤回の報道が嫌気されたようだ。午後も軟調推移が続いたが、引けにかけては配当権利取りや配当再投資を意識した動きから下げ幅を縮めた。 大引けの日経平均は前日比397.89円安の26173.98円となった。東証プライム市場の売買高は15億5474万株、売買代金は3兆7248億円だった。セクターでは海運、不動産、鉄鋼を筆頭に売り優勢の展開。一方、パルプ・紙、医薬品、精密機器の3業種が上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の55%、対して値上がり銘柄は41%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>などの主力株、値がさ株のほか、TDK<6762>、村田製<6981>、イビデン<4062>のアップル関連が大幅安。郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の大手海運、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>、日本製鉄<5401>、IHI<7013>、住友鉱<5713>など市況関連株が大きく下落。SUBARU<7270>、日産自<7201>、三菱自<7211>などの自動車関連、西武HD<9024>、JR東日本<9020>、マツキヨココ<3088>、エアトリ<6191>のインバウンド関連も軒並み安。スギHD<7649>は調剤事業の下振れ、Jフロント<3086>はサプライズに乏しい上方修正、ヒマラヤ<7514>は物足りない今期見通しを背景に大幅安。Jフロントに連れて三越伊勢丹<3099>、高島屋<8233>も下落。アルプスアルパイン<6770>は米アップル報道のほかレーティング格下げも嫌気された。 一方、HOYA<7741>、富士フイルム<4901>、三井物産<8031>、富士通<6702>、ディスコ<6146>、エムスリー<2413>、中外製薬<4519>が逆行高。上半期黒字見通しや中間配当の実施が好感されたトピー工業<7231>、業績予想の上方修正を発表したオンワードHD<8016>などが大幅に上昇。アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の臨床試験で良好な進展が確認されたエーザイ<4523>はストップ高比例配分となり、同社と非独占的包括契約を締結しているシスメックス<6869>は急伸した。 <YN> 2022/09/28 15:43 相場概況 日経平均は4日ぶり反発、不透明感強く自律反発も力不足 日経平均は4日ぶり反発。26日の米株式市場でダウ平均は329ドル安と5日続落。新政権による財政出動でインフレ悪化が懸念されている英国を筆頭に米国の長期金利も一段と上昇しドル指数が2002年来の高値を更新すると、ドル高による企業収益の圧迫懸念が強まり売りが広がった。ナスダック総合指数も-0.59%と5日続落。一方、前日の急落の反動で日経平均は153.83円高と反発スタート。時間外取引の米株価指数先物が大きく上昇していたことが目先の反発期待を高め、堅調推移が続き、一時26680.20円(248.65円高)まで上昇。しかし、外部環境の不透明感が拭えないなか自律反発狙いの買いの域を出なかった。午後は香港ハンセン指数の下落も重石となるなか、やや騰勢を弱める動きとなった。 大引けの日経平均は前日比140.32円高の26571.87円となった。東証プライム市場の売買高は11億4557万株、売買代金は2兆6737億円だった。セクターではその他製品、食料品、サービスが上昇率上位となった一方、海運、鉱業、不動産が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は35%だった。 個別では、任天堂<7974>、日本電産<6594>、ファナック<6954>のほか、トヨタ自<7203>、日産自<7201>などの自動車関連、ANAHD<9202>、JR東日本<9020>、資生堂<4911>、花王<4452>、マツキヨココカラ<3088>、エアトリ<6191>などのリオープン・インバウンド関連が大幅に反発。三井物産<8031>、石油資源開発<1662>、住友鉱山<5713>などの市況関連の一角も買われた。材料どころでは、業績予想を上方修正したタムラ製作所<6768>、ハピネット<7552>が急伸。業績上方修正に加えて増配も発表した日本特殊陶業<5334>のほか、船用原動機事業を分社化した日立造船<7004>、6-8月期が増益転換となったあさひ<3333>なども上昇。 一方、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>の半導体関連やソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>の主力ハイテク株のほか、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手が続落。住友不動産<8830>、東京建物<8804>、三井不動産<8801>など不動産大手は総じて軟調。メルカリ<4385>、エムスリー<2413>、ベイカレント<6532>、マネフォ<3994>などグロース株でも冴えないものが多かった。 <YN> 2022/09/27 15:18 相場概況 日経平均は3日続落、欧米株への警戒感から押し目買いは見送りムード 日経平均は3日続落。国内が連休中だった22、23日の米株式市場でダウ平均は計593.37ドル下落し23日で4日続落。英国政府が大規模減税策を発表したこともあり、インフレがさらに進むとの懸念から米長期金利が一段と上昇し、また、景気後退懸念も強まり株価の重しとなった。ナスダック総合指数は22日、23日の2日間計で-3.16%だった。米株安を受けた今日の東京株式市場は売りが先行し、日経平均は374.39円安からスタート。取引開始後は、朝方底堅かったダウ平均先物が軟調な動きとなったこともあり、積極的な押し目買いは手控えられ、日経平均は下げ幅を拡大した。午後は今晩以降の欧米株への警戒感もあり買いが一段と見送られる中、日経平均は26500円を下回って本日を終えた。大引けの日経平均は前日比722.28円安の26431.55円となった。東証プライムの売買高は15億2663万株、売買代金は3兆3420億円だった。セクターでは全業種が下落。鉱業、石油石炭製品、非鉄金属などが下落率上位となった。東証プライムの値下がり銘柄は全体の91%、対して値上がり銘柄は6%となった。個別では、ソフトバンクG<9984>、三菱重<7011>、ソニーG<6758>、商船三井<9104>、信越化<4063>、デンソー<6902>、村田製<6981>、ダブル・スコープ<6619>、などが安く、また、INPEX<1605>や出光興産<5019>、三井物<8031>など資源・エネルギー関連株や住友鉱<5713>やDOWA<5714>など非鉄株、日産自<7201>やブリヂストン<5108>など自動車関連株、東エレク<8035>やルネサス<6723>など半導体関連株、三菱UFJ<8306>や東京海上<8766>など金融関連株などが軒並み下げた。一時堅調に推移したANA<9202>、H.I.S.<9603>など旅行・観光関連株も総じて買いが続かなかった。個別の材料では、10月の生産計画下振れを発表したトヨタ<7203>、今期赤字予想を発表した北海電<9509>、業績予想を下方修正した電子材料<6855>が売られた。一方、NTT<9432>、KDDI<9433>、中外薬<4519>、コナミG<9766>、高島屋<8233>、鎌倉新書<6184>、アイスタイル<3660>などが上昇した。個別の材料では、参画プロジェクト運営企業発行のトークンが暗号資産取引所に上場すると発表したクルーズ<2138>がストップ高となり、また、業績予想を上方修正した日電波<6779>、スズデン<7480>、IDEC<6652>、国内証券が目標株価を引き上げたLINK&M<2170>などが買われた。 <FA> 2022/09/26 15:35 相場概況 日経平均は続落、FOMCの利上げ見通し引き上げで景気後退懸念強まる 日経平均は続落。21日の米株式市場でダウ平均は522.ドル安と大幅続落。連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り3会合連続で0.75ptの利上げが決定。一方、政策金利見通しが大幅に引き上げられると金利先高観や景気後退への懸念が強まり売りが膨らんだ。ナスダック総合指数も-1.79%と大幅続落。米国株安を受けて日経平均は259.55円安と下落スタート。心理的な節目の27000円を手前に序盤は下げ渋っていたが、前場中ごろには同水準を割り込み一時26955.18円(357.95円安)まで下落した。しかし、再び27000円を回復した後、日銀金融政策決定会合で現状維持が決まると為替の円安が急速に進行し、自動車関連などが買われ、指数も徐々に下げ幅を縮小。後場は一時27200円近くまで戻す場面が見られた。一方、国内連休入りを前にその後は様子見ムードからもみ合いとなった。 大引けの日経平均は前日比159.30円安の27153.83円となった。東証プライム市場の売買高は11億4475万株、売買代金は2兆6519億円だった。セクターでは海運、保険、繊維製品が下落率上位となった一方、陸運、輸送用機器、空運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の60%、対して値上がり銘柄は34%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>など指数寄与度の大きい主力株のほか、太陽誘電<6976>、新光電工<6967>のハイテク株、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>、JMDC<4483>のグロース株が大きく下落。商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、郵船<9101>の海運大手は大幅反落。米長期金利の上昇一服で三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>が売られた。UACJ<5741>、大阪チタ<5726>、住友鉱山<5713>など非鉄金属は総じて安い。3日ぶりに場中で値が付いたダブル・スコープ<6619>は乱高下の末に結局下落となった。 一方、露プーチン大統領の演説で地政学リスクの高まりが意識される中、三菱重工<7011>、IHI<7013>が買われた。為替の円安が進行したことでトヨタ自<7203>、三菱自<7211>、SUBARU<7270>が大きく上昇。JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運、エアトリ<6191>、オープンドア<3926>などインバウンド関連は反発。ほか、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社の上昇が目立った。ゲオHD<2681>、チェンジ<3962>はレーティングや目標株価引き上げを手掛かりに買われた。 <YN> 2022/09/22 15:43 相場概況 日経平均は大幅反落、FOMC結果公表控えリスク回避の動き膨らむ 日経平均は大幅反落。20日の米株式市場でダウ平均は313ドル安と反落。連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、米10年債利回りが2011年来の高水準を連日で更新するなか、FOMCの公表結果を警戒した売りが強まった。ナスダック総合指数は-0.95%と反落。米金利上昇を受けたハイテク株安で東京市場も売りが先行し、日経平均は247.58円安と27500円割れからスタート。FOMCの公表結果を明朝午前3時に控えるなかリスク回避の動きが膨らみ、前場終盤には27297.50円(390.92円安)まで下落。ハイテクのほか景気敏感株やインバウンド関連まで広く売られた。日経平均は、その後は下げ止まったものの上値は重く、安値圏でのもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比375.29円安の27313.13円となった。東証プライム市場の売買高は10億6875万株、売買代金は2兆4719億円だった。セクターでは輸送用機器、ガラス・土石製品、空運が下落率上位となった一方、海運、保険、石油・石炭が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の81%、対して値上がり銘柄は16%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>の半導体関連・グロース株のほか、三井ハイテック<6966>、TDK<6762>、新光電工<6967>などハイテク株が大きく下落。トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、デンソー<6902>などの輸送用機器、三井物産<8031>、コマツ<6301>、フジクラ<5803>など市況関連も軟調。JAL<9201>、JR東海<9022>、OLC<4661>、オープンドア<3926>のインバウンド関連も冴えない。東証プライム市場の下落率上位にはギフティ<4449>、Sansan<4443>、SHIFT<3697>などの中小型グロース株が多く並んだ。業績予想の引き上げが小幅にとどまったインソース<6200>は出尽くし感から急落。ダイキン<6367>はレーティング格下げ観測、四国電力<9507>は中間配当見送りで大幅安。ダブル・スコープ<6619>は連日でストップ安売り気配のまま終えた。 一方、前日大きく下落した郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手が反発。米長期金利の続伸を受けて第一生命HD<8750>、東京海上HD<8766>が高い。業績予想を下方修正も不適切行為発覚後の過度な懸念が後退した日製鋼<5631>、第1四半期決算が市場予想を上回ったツルハHD<3391>、関連会社が楽天グループ<4755>とオンライン診療で協業合意したと発表したネクシィーズG<4346>などが大幅に上昇し、東証プライム市場の上昇率上位に入った。 <YN> 2022/09/21 15:33 相場概況 日経平均は反発、買い戻し先行も上値の重い展開 日経平均は反発。国内が連休中だった16、19日の米株式市場でダウ平均は計52.86ドル高。世界銀行や運送大手フェデックスが世界的な景気後退リスクを警告したことで警戒感が高まった一方、ミシガン大学消費者信頼感指数の9月期待インフレ率の低下が下支え。前日は米長期金利の2011年来の高値更新で売りが先行したが、中国成都市での都市封鎖解除方針などが好感され上昇に転じた。ナスダック総合指数は同期間-0.15%だった。先週末にかけて大幅に下落していた日経平均は連休明け買い戻しが先行し、221.03円高からスタートすると、寄り付き直後に27907.45円(339.8円高)まで上昇。しかし、買いが続かず急失速すると前場中ごろには60.21円高まで上げ幅を縮小。その後は下げ渋ったものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードが強く、安値圏でのもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比120.77円高の27688.42円となった。東証プライム市場の売買高は10億3441万株、売買代金は2兆5567億円だった。セクターではゴム製品、食料品、鉄鋼が上昇率上位となった一方、海運、不動産、精密機器が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は26%だった。 個別では、任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>など主力の値がさハイテク・グロース株が高い。ルネサス<6723>、スクリン<7735>など半導体関連の上昇も目立った。デンソー<6902>、マツダ<7261>の自動車関連のほか、三井物産<8031>、日本製鉄<5401>、三菱重工<7011>など市況関連株が堅調。NTT<9432>、KDDI<9433>の通信大手は配当権利取りの買いで上昇。業績・配当予想を増額した南都銀行<8367>が急伸。オルガノ<6368>は外資証券による買い推奨を受けて大幅高。扶桑化学工業<4368>は業績予想の上方修正で一時急伸。東証スタンダード市場では業績上方修正が好感されたミタチ産業<3321>、ディアイシステム<4421>が急伸した。 一方、中国コンテナ船運賃指数(CCFI)の下落を受けて郵船<9101>、川崎汽船<9107>が大幅安。メルカリ<4385>、エムスリー<2413>などグロース株の一角が下落。エイチ・アイ・エス<9603>、オープンドア<3926>、エアトリ<6191>などインバウンド関連は利食い売りに押された。クロスキャット<2307>は業績上方修正が出尽くし感に繋がり急落。コーセル<6905>、サツドラHD<3544>は第1四半期決算が嫌気された。韓国子会社の上場に関する詳細が発表されたダブル・スコープ<6619>は先週末の一部報道に沿った内容ではあったが、改めて売りが膨らみ、ストップ安売り気配のまま場中値付かずとなった。 <YN> 2022/09/20 16:14 相場概況 日経平均は反落、金利上昇や景気後退懸念で手仕舞い売り膨らむ 日経平均は反落。15日の米株式市場でダウ平均は173ドル安と反落。長期金利の上昇でハイテク株が売られたほか、過剰な利上げによる景気後退を懸念した売りが続いた。ナスダック総合指数は-1.42%と大幅反落。米国市場の流れを引き継いで東京市場でもハイテク株を中心に売りが先行し、日経平均は244.52円安からスタート。また、米物流大手フェデックスが発表した6-8月期の暫定決算が予想を大幅に下回り、時間外取引の米株価指数先物が下落していたことで売りが膨らみ、午前中ごろには27525.68円(350.23円安)まで下落。心理的な節目を手前に下げ渋ったものの、アジア市況も軟調に推移するなか、国内3連休を控えた手仕舞い売りが優勢で、その後は安値圏でのもみ合いが続いた。午前に中国で発表された8月小売売上高と8月鉱工業生産は揃って予想を上回ったが、市場の反応は限られた。 大引けの日経平均は前日比308.26円安の27567.65円となった。東証プライム市場の売買高は14億1756万株、売買代金は3兆4048億円だった。セクターでは海運、鉱業、電気機器が下落率上位となった一方、銀行、電気・ガス、保険が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の67%、対して値上がり銘柄は30%だった。 個別では、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、スクリン<7735>の半導体関連株が大きく下落。任天堂<7974>、キーエンス<6861>、SMC<6273>の値がさ株の下落も大きい。INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、郵船<9101>、川崎汽船<9107>、大阪チタ<5726>、DOWA<5714>など市況関連株も全般下落。三井ハイテック<6966>は連日で急落し、TDK<6762>、ローム<6963>、日東電工<6988>など電子部品関連も総じて安い。メルカリ<4385>、エムスリー<2413>などグロース株も大幅に下げており、ブイキューブ<3681>、MSOL<7033>、エニグモ<3665>など中小型グロース株の下落がきつめ。アスクル<2678>は決算を受けて急落。ダブル・スコープ<6619>は韓国子会社の上場に関してブックビルディングが不調との一部報道が嫌気された。 一方、米長期金利の上昇を追い風に三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>のメガバンクが揃って上昇。F&LC<3563>、資生堂<4911>、7&I-HD<3382>、三菱地所<8802>など内需系の銘柄がしっかり。アリババ株の売却益計上を発表したソフトバンクG<9984>はハイテク株安のなか逆行高。業績予想を上方修正したM&Aキャピタル<6080>は急伸して東証プライム市場の上昇率トップに踊り出た。国内証券によるカバレッジ開始を受けたファイバーゲート<9450>、月次動向で見直し買いが入ったスノーピーク<7816>が大きく上昇。ほか、レーティング引き上げや目標株価引き上げを背景にクスリのアオキ<3549>、リゾートトラスト<4681>が高い。 <YN> 2022/09/16 15:36

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