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相場概況 日経平均は3日ぶり反落、FOMC前の調整売りや米半導体株安が重し 日経平均は3日ぶり反落。30日の米株式市場でダウ平均は260.99ドル安と7日ぶり反落。連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を直前に控える中、利益確定売りが先行。利上げペース減速が期待される一方、利上げ継続への思惑もくすぶり、金利上昇を警戒した売りが膨らんだ。ナスダック総合指数は−1.96%と3日ぶり大幅反落。一方、米1月ダラス連銀製造業活動指数の上振れなどに伴う為替の円安・ドル高を支援要因に、日経平均は25.16円高からスタート。ただ、今週に相次いで控える主力企業決算や中央銀行イベント、重要経済指標を前に様子見ムードが強く、日経平均は27500円を手前に膠着感の強い展開が継続。アジア市況が軟調な中、午後は一段と冴えない展開で、引けにかけては手仕舞い売りが膨らんだ。 大引けの日経平均は前日比106.29円安の27327.11円となった。東証プライム市場の売買高は12億542万株、売買代金は2兆9196億円だった。セクターでは銀行、鉱業、医薬品が下落率上位となった一方、電気・ガス、金属製品、海運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の34%、対して値上がり銘柄は63%だった。 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅安となったことや、取引終了後に発表されたNXPセミコンダクターズの決算が低調だったことで、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>のほか、日本電産<6594>、キーエンス<6861>、イビデン<4062>、村田製<6981>などハイテクが全般下落。減益決算となったストライク<6196>、Vコマース<2491>、大東建託<1878>が急落し、M&Aキャピタル<6080>はストップ安売り気配のまま日中値付かずで終了。また、市場の期待に届かなかったNRI<4307>、営業利益を上方修正もデリバティブ評価損計上で経常利益を下方修正したコーエーテクモHD<3635>が大きく下落。ほか、FOMCが近づくなかグロース株が利食い売りに押され、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>、インソース<6200>などが値下がり率上位に入った。 一方、決算が好感されたところでOLC<4661>、LITALICO<7366>が大きく上昇し、NEC<6701>、オムロン<6645>、シンプレクスHD<4373>なども後半に失速したものの買いが優勢となった。業績予想を上方修正した中部電力<9502>が急伸し、他の電力株も軒並み連れ高。業績上方修正に加えて増配も発表したソシオネクスト<6526>、NECキャピタル<8793>は大幅高となり、バルカー<7995>は一時ストップ高まで買われた。前場終了後に好決算を発表した東洋水産<2875>、業績予想を上方修正した東京ガス<9531>、三和HD<5929>は後場から大幅高となった。 <YN> 2023/01/31 15:44 相場概況 日経平均は続伸、堅調な米株相場が支えだがイベント多く警戒感も 日経平均は続伸。先週末27日の米株式市場でNYダウは6日続伸。12月コアPCE価格指数が鈍化傾向を示したため、金利先高観が後退し、寄り付き後、上昇。ミシガン大消費者信頼感指数が1年ぶりの高水準となったことなどから、景気への悲観的見方が後退し、株価を押し上げた。取引終了にかけ伸び悩んだが、プラス圏で終了した。今日の日経平均は下げる時間帯も長かったが、堅調な米株式相場が支えとなり、下値を売り急ぐ動きは見られなかった。一方、ここから発表が佳境となる主要企業の四半期決算や、今週開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)など米欧の重要金融イベント、今週末発表の米雇用統計などを見極めたいとして上値追いには慎重で、日経平均は終日、方向感の定まらない展開となった。大引けの日経平均は前日比50.84円高の27433.40円となった。東証プライムの売買高は11億3070万株、売買代金は2兆7730億円だった。セクターでは化学、繊維製品、空運業などが上昇。一方、鉄鋼、石油石炭製品、鉱業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の52%、対して値下がり銘柄は43%となった。個別では、ヤマトHD<9064>、信越化<4063>、ファナック<6954>、SMC<6273>、資生堂<4911>、ソシオネクスト<6526>、HOYA<7741>が高く、アマダ<6113>など機械株、グンゼ<3002>など繊維株、東急<9005>など電鉄株が上げた。個別の材料では、第3四半期累計の営業利益が91.4%増となったマースGHD<6419>、同じく40.5%増となったイントラスト<7191>、23年3月期業績予想を上方修正したアジアパイル<5288>、23年3月期業績予想を上方修正し1株を5株に分割すると発表したファナック<6954>、22年12月期業績見込みを上方修正したカゴメ<2811>、23年12月期営業利益が11.5%増予想と発表したキヤノン電子<7739>、自社株買いを発表したインテリックス<8940>、業績予想下方修正だが価格改定が好感されたSGホールディングス<9143>が物色された。一方、邦チタニウム<5727>、積水ハウス<1928>、JR西<9021>、日本電産<6594>、OLC<4661>、日立<6501>、東電力HD<9501>、JT<2914>が安く、日本製鉄<5401>など鉄鋼株、INPEX<1605>など資源・エネルギー関連株、三菱商<8058>など商社株、SOMPO<8630>など保険株、三菱マ<5711>など非鉄株が下げた。個別の材料では第3四半期累計の営業利益が28.5%減となった日本M&A<2127>がストップ安となり、第1四半期の受注残高が減少し傾向となったSHOEI<7839>、23年3月期の営業利益は上方修正だが純利益を下方修正した日立建機<6305>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/01/30 15:20 相場概況 日経平均は小反発、決算見極めムード突入で米株高を好感しきれず 日経平均は小反発。26日の米株式市場でダウ平均は205.57ドル高と5日続伸。米10−12月期国内総生産(GDP)が予想を上回ったため、景気後退懸念が緩和。金利上昇も限定的で、投資家心理が改善したほか、前日に決算を発表したテスラが急伸するなどハイテクも堅調で、ナスダック総合指数は+1.75%と3日ぶり大幅反発。米国株高を引き継いで日経平均は65.66円高からスタート。しかし、心理的な節目の27500円を手前に失速すると、一時マイナスに転じる場面があった。引け後に発表された米インテルの決算や、東京都区部の消費者物価指数(CPI)の結果を受けた日本銀行の緩和修正観測の高まりが重しになったとみられる。一方、国内企業決算の反応は強弱混在で、今後の内容を見極めたいとの思惑もあり、下げ渋ると、その後は膠着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比19.81円高の27382.56円となった。東証プライム市場の売買高は11億287万株、売買代金は2兆6988億円だった。セクターでは銀行、鉄鋼、電気・ガスが上昇率上位となった一方、海運、精密機器、医薬品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の50%、対して値下がり銘柄は45%だった。 個別では、ファーストリテ<9983>、日本電産<6594>、ソニーG<6758>、ファナック<6954>など値がさ株の一角が堅調。丸紅<8002>、伊藤忠<8001>、住友商事<8053>の商社のほか、コマツ<6301>、クボタ<6326>、ナブテスコ<6268>、日本製鉄<5401>、住友化学<4005>など景気敏感株の一角もしっかり。安川電機<6506>は外資証券によるレーティング格上げが観測され大幅高。日産自<7201>は仏ルノーとの資本関係見直しなどの進展が好感され上昇。SUBARU<7270>、マツダ<7261>なども買われたほか、成長戦略を発表したスズキ<7269>も高い。東京都区部の消費者物価指数(CPI)の結果を受けて日本銀行の政策修正期待が高まったか、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>などが大きく上昇した。 決算では業績・配当予想を上方修正した信越化学<4063>のほか、業績下方修正もあく抜け感が強まったローランド<7944>が大きく上昇。小糸製作所<7276>も業績下方修正も悪材料出尽くし感から切り返して反発。日東電工<6988>は低調な決算ながらも自社株買いなどが下支えし、大きく下げ渋った。 一方、外資証券による業界見通しの引き下げを背景に郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手が揃って大幅続落。米インテルの低調な決算を受けてアドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、SUMCO<3436>などの半導体関連のほか、イビデン<4062>、新光電工<6967>、TDK<6762>などハイテクの一角が下落。決算が嫌気され、ペガサスミシン<6262>、ゴールドクレスト<8871>、東邦チタ<5727>が急落し、大阪チタ<5726>は連れ安。富士電機<6504>も一過性費用の計上による営業減益や産業向け半導体受注の減速が嫌気されて大きく下落した。 <YN> 2023/01/27 15:23 相場概況 日経平均は5日ぶり小反落、低調決算でハイテク売りも香港株高が下支え 日経平均は5日ぶり小反落。25日の米株式市場でダウ平均は9.88ドル高とほぼ横ばい。主力企業の冴えない決算を失望した売りが先行したが、カナダ中銀が利上げ停止を示唆したことで、米国内の金利ピークアウト期待が高まり、売りが後退。また、今週発表予定の重要経済指標などを前にした買い戻しも入り、終盤にダウ平均はプラス圏に浮上。ナスダック総合指数も下げをほぼ帳消しにし、−0.18%と小幅続落にとどまった。引け味のよかった米株市場を引き継いで、日経平均は49.63円高からスタート。しかし、寄り付き直後から失速すると、半導体などハイテクを中心とした売りが重しとなり、早々にマイナスに転じた。ただ、春節の連休明けの香港ハンセン指数が大幅高となったことや、時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移していたことが下支え要因となり、その後は膠着感の強い展開となった。 大引けの日経平均は前日比32.26円安の27362.75円となった。東証プライム市場の売買高は9億8370万株、売買代金は2兆4657億円だった。セクターでは海運、石油・石炭、電気機器が下落率上位となった一方、不動産、精密機器、その他製品が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の53%、対して値上がり銘柄は41%だった。 個別では、米半導体企業ラム・リサーチの低調な決算を受け、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>が大きく下落。ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、ダイキン<6367>、村田製<6981>、イビデン<4062>などハイテク株も総じて軟調。前日に大幅反発した海運が再び大きく売られ、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>が揃って大幅安。富士通ゼネラル<6755>は決算が市場予想に未達で売り優勢。インソース<6200>は堅調な決算ながらも四半期ベースでの増益率鈍化などにより、短期的な出尽くし感が先行して急落。東証スタンダード市場では業績予想を下方修正したテクノホライゾン<6629>が急落している。 一方、ソフトバンクG<9984>、OLC<4661>、HOYA<7741>など値がさ株の一角が堅調。三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の原発・防衛関連、JAL<9201>、資生堂<4911>、パンパシHD<7532>、高島屋<8233>などのリオープン関連が堅調。日置電機<6866>、信越ポリマー<7970>はそれぞれ決算が好感されて大幅に上昇。関西ペイント<4613>と住友大阪セメント<5232>は証券会社のレーティング格上げを材料に買われた。サイバーAG<4751>は、決算は冴えなかった一方、株主優待の拡充が下支え要因となり、一時上昇する場面もあった。東証スタンダード市場では業績予想を上方修正した日本パレット<4690>、日本ギア<6356>がそれぞれストップ高まで買われた。 <YN> 2023/01/26 15:56 相場概況 日経平均は小幅に4日続伸、低調決算も金利低下や為替安定など背景に買い優勢 日経平均は小幅に4日続伸。24日の米株式市場でダウ平均は104.40ドル高と3日続伸。米1月製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想外に改善したものの、50割れと活動縮小域での推移が継続し、景気後退懸念で長期金利が低下する中、買いが優勢に。重機メーカーのキャタピラーなどの株価上昇も支援した。一方、ハイテクは決算前の利食い売りなどが優勢で軟調に推移、ナスダック総合指数は−0.26%と3日ぶり反落。まちまちな米株式市場を受け、日経平均は売り先行で始まったが、決算シーズン開始に伴う様子見ムードなどを背景に、すぐに下げ渋るとプラス圏に浮上。米金利低下や為替の落ち着きなどを支援要因に先物市場での散発的な買い戻しも指摘される中、午後はやや水準を切り上げたが、27500円を手前に膠着感の強い展開となった。 大引けの日経平均は前日比95.82円高の27395.01円となった。東証プライム市場の売買高は9億9044万株、売買代金は2兆5256億円だった。セクターでは鉄鋼、海運、電気・ガスが上昇率上位となった一方、卸売、銀行の2業種が下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の62%、対して値下がり銘柄は33%だった。 個別では、前日に新株予約権付社債(CB)転換への警戒感から売りに押されていた日本製鉄<5401>が大きく反発し、JFEHD<5411>、日本冶金<5480>、東京製鐵<5423>なども大幅に上昇。郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運大手のほか、東レ<3402>、IHI<7013>、三菱ケミG<4188>、住友化学<4005>、コマツ<6301>など景気敏感株が総じて堅調。キーエンス<6861>、HOYA<7741>、ダイキン<6367>など値がさ株の上昇も目立つ。 米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントによる大株主浮上を受け、大日本印刷<7912>が急伸。インド子会社の好決算を好感し、スズキ<7269>が大幅高。国内証券による新規買い推奨を材料にコーエーテクモHD<3635>も高い。東証スタンダード市場では、三井化学<4183>との資本業務提携を発表したDNAチップ<2397>がストップ高比例配分となった。 一方、減益決算や通期計画の下方修正が嫌気された日本電産<6594>が大幅安。ディスコ<6146>も決算で1−3月期見通しに対する警戒感が浮上し大きく下落。先日の観測報道通りの堅調な実績に加えて増配も発表したオービック<4684>は買い先行も伸び悩んだ。THK<6481>は外資証券によるレーティング格下げが観測された。ほか、ベイカレント<6532>、メルカリ<4385>、Appier<4180>などグロース株の一角が下落した。 <YN> 2023/01/25 15:25 相場概況 日経平均は大幅続伸、米ハイテク株高や円安を追い風に27000円回復 日経平均は大幅続伸。23日の米株式市場でダウ平均は254.07ドル高と続伸。中国経済再開に伴う世界景気の持ち直しに加え、インフレや米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースのピークアウトに対する期待が根強い中、終日堅調に推移。米長期金利の安定を背景にハイテクの買い戻しが活発化し、ナスダック総合指数は+2.01%と続伸。米株高を引き継いで日経平均は244.39円高の27150.43円と節目を回復してスタート。1ドル=130円台に戻した円安も追い風に景気敏感株やハイテクを中心に買いが先行し、その後も緩やかながら上値を伸ばした。一方、企業決算の本格化を前に様子見ムードも台頭し、午後は膠着感の強い展開となった。 大引けの日経平均は前日比393.15円高の27299.19円となった。東証プライム市場の売買高は11億1923万株、売買代金は2兆8345億円だった。セクターでは機械、精密機器、金属製品を筆頭にほぼ全面高となった。一方、鉄鋼、海運の2業種が下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の80%、対して値下がり銘柄は17%だった。 個別では、レーティング格上げなどの動きを背景に米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が5%超上昇したことを追い風に東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>の関連株が軒並み大聞く上昇。ソフトバンクG<9984>、日本電産<6594>、SMC<6273>、ダイフク<6383>、イビデン<4062>、村田製<6981>などハイテクも総じて高い。また、中国経済の再開を好感した動きが続き、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社、コマツ<6301>、ナブテスコ<6268>、日ペHD<4612>なども大きく上昇。X線ミラーの大型受注を発表したジェイテックコーポレーション<3446>、国内証券のカバレッジ開始が好感されたネットプロHD<7383>などが大幅高。ホンダ<7267>とEV向けリチウムイオン電池の協業を発表したGSユアサ<6674>も買われた。 一方、中国経済の再開期待を背景に午前に大幅高だった日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>の鉄鋼は午後に失速してマイナス転換。郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手も揃って軟調。月次動向が嫌気された西松屋チェ<7545>、しまむら<8227>、業績予想を下方修正した亀田製菓<2220>なども下落。東証プライム市場の値下がり率上位にはレノバ<9519>、ラクスル<4384>、スノーピーク<7816>などグロース株の一角が入った。 <YN> 2023/01/24 16:09 相場概況 日経平均は続伸、米ハイテク株高などが東京市場の株価支援要因に 日経平均は続伸。先週末20日の米株式市場でNYダウは4日ぶり反発。取引開始時点では売りが先行したが、12月中古住宅販売件数が低水準となり利上げ観測が後退し、上昇に転じた。また、タカ派として知られる米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が次回会合での利上げ幅を0.25ポイントへ縮小することを支持したこともあり、主要株価指数は上げ幅を拡大して終了した。米株高を受けた今日の東京市場は買いが先行し、日経平均は326.68円高からスタート。先週末の米市場でナスダック総合指数が2.66%上昇、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3.11%上昇とダウ平均(1.00%上昇)より上昇率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株に資金が向かいやすく、株価支援要因となった。大引けの日経平均は前日比352.51円高の26906.04円となった。東証プライムの売買高は9億7748万株、売買代金は2兆3190億円だった。セクターでは鉄鋼、機械、化学などが上昇。一方、電気・ガス業、保険業が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の85%、対して値下がり銘柄は12%となった。個別では、ベイカレント<6532>、レーザーテック<6920>、大阪チタ<5726>、邦チタニウム<5727>、キーエンス<6861>、東エレク<8035>、SMC<6273>、信越化<4063>、OLC<4661>、村田製<6981>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>が高く、東エレク<8035>など半導体関連株、日本製鉄<5401>など鉄鋼株、日産化<4021>など化学株、アマダ<6113>など機械株、安川電<6506>など電機株、出光興産<5019>など石油株が上げた。個別の材料では、22年12月期業績見込みを上方修正したモバファク<3912>、第3四半期累計の営業利益が46.2%増となった東製鉄<5423>、小売企業の脱炭素に向けた取り組みを支援すると報じられたサイバー<4751>、政府が未就園児を預かる事業への支援を始めるとの報道が手掛かりとなったテノ.<7037>、タイに進出すると報じられたニトリHD<9843>などが物色された。一方、エーザイ<4523>、東電力HD<9501>が安く、個別の材料では、23年2月期業績予想を下方修正したリソー教育<4714>、東証プライム以外では、第3四半期累計の営業利益が前年同期比82.3%増だが上半期の同2.9倍から伸び率が鈍化したゲンダイAG<2411>、株式売出しを発表したイオン北海道<7512>、23年3月期業績予想を下方修正したフォースタ<7089>、代表取締役副社長執行役員COOの辻村明広氏が辞任すると発表したサンバイオ<4592>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/01/23 15:20 相場概況 日経平均は反発、円高一服やアジア株高を背景に買い優勢 日経平均は反発。19日の米株式市場でダウ平均は252.40ドル安と3日続落。景気後退懸念に加え、週次失業保険申請件数が予想外に減少したことに伴う金融引き締め長期化への警戒感、さらには連邦政府の債務上限問題などが嫌気され、売りが膨らんだ。連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード副議長が利上げ減速を支持したことで一時下げ幅を縮小するも、引けにかけては再び軟調となった。ナスダック総合指数は−0.95%と続落。米国株安を引き継いで日経平均は58.54円安からスタート。一方、前日に大きく下落していた反動が意識される中、為替の円高が一服していたことが安心感を誘い、寄り付き直後から下げ渋ると、前場中ごろにはプラス圏に浮上。円安がさらに進み、香港ハンセン指数も大きく上昇していたことで、後場には26500円を回復し、引けまで上値を伸ばす展開となった。 大引けの日経平均は前日比148.30円高の26553.53円となった。東証プライム市場の売買高は9億5227万株、売買代金は2兆2936億円だった。セクターでは空運、鉄鋼、鉱業が上昇率上位となった一方、証券・商品先物取引、その他製品、その他金融の3業種のみが下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の72%、対して値下がり銘柄は23%だった。 個別では、中国経済の再開期待を反映し、原油やニッケルの先物価格が上昇する中、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>、大紀アルミニウム<5702>の非鉄金属のほか、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>の鉄鋼、川崎汽船<9107>、郵船<9101>の海運などが大きく上昇。JAL<9201>、ANAHD<9202>、三越伊勢丹HD<3099>、高島屋<8233>、共立メンテ<9616>、マツキヨココカラ<3088>、エアトリ<6191>などインバウンド関連も高い。ユーグレナ<2931>は新株等の発行を通じてバイオ燃料を製造するプラント建設のための資金を調達すると発表したことが好感され急伸。Jエレベーター<6544>は国内証券の新規買い推奨により大幅高。外資証券がレーティングを引き上げたことで大成建設<1801>、清水建設<1803>、鹿島建設<1812>が軒並み高。 一方、米ハイテク株安を受けてレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、キーエンス<6861>、SMC<6273>、日本電産<6594>、村田製<6981>などが冴えない。エムスリー<2413>、ベイカレント<6532>のほか、エニグモ<3665>、ラクスル<4384>、メルカリ<4385>、JMDC<4483>、マネーフォワード<3994>、GMOPG<3769>、カカクコム<2371>、MonotaRO<3064>などグロース系の銘柄が全般軟調だった。レノバ<9519>は国内証券の目標株価引き下げも影響したようだ。 <YN> 2023/01/20 15:45 相場概況 日経平均は3日ぶり大幅反落、米経済指標下振れや円高進行でリスクオフ 日経平均は3日ぶり大幅反落。18日の米株式市場でダウ平均は613.89ドル安と大幅続落。12月卸売物価指数(PPI)が予想以上に鈍化し、インフレ沈静化への期待から買いが先行。しかし、12月の小売売上高や鉱工業生産が予想以上に悪化したほか、米連銀総裁らによるタカ派発言により売りに転換。過剰な利上げが景気後退を招くとの警戒感から終盤にかけて売りが加速した。ナスダック総合指数は−1.24%と8日ぶり反落。米国株安を受けて日経平均は250.04円安からスタート。前日の為替の円安が一転して再び円高に進んだこともあり、自動車やハイテクを中心に景気敏感株が売られた。序盤は心理的な節目の26500円を意識した下げ渋りも見られたが、円高がさらに進むと、昼頃から後場にかけては下げ幅を広げた。 大引けの日経平均は前日比385.89円安の26405.23円となった。東証プライム市場の売買高は10億5460万株、売買代金は2兆5173億円だった。セクターでは輸送用機器、保険、鉱業が下落率上位となった一方、空運、小売のみが上昇となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の68%、対して値上がり銘柄は27%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、日本電産<6594>、村田製<6981>、TDK<6762>、新光電工<6967>などのハイテク株が大きく下落。ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、ダイキン<6367>など値がさ株も軟調。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、第一生命HD<8750>、東京海上HD<8766>など金融も冴えない。為替の円高を嫌気して三菱自<7211>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>など輸送用機器が厳しめの下落。景気後退懸念を受け三井物産<8031>、三菱商事<8058>、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、INPEX<1605>なども売られた。非鉄金属では大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>が大幅に下落。 一方、ソニーG<6758>、ソシオネクスト<6526>のハイテクの一部が買われた。12月の訪日外国人旅客数を好感し、三越伊勢丹HD<3099>、高島屋<8233>の百貨店を筆頭に、OLC<4661>、エアトリ<6191>、JR東海<9022>、ANAHD<9202>などのインバウンド関連が全般堅調。テノ.HD<7037>、JPHD<2749>などは岸田首相の施政方針演説の原案で子育て政策が最重要政策と位置付けられているとの報道をきっかけに急伸。業績予想を上方修正したベース<4481>、鈴木<6785>、国内証券がレーティングを引き上げたベイカレント<6532>、国内証券の目標株価引き上げが確認されたパルHD<2726>なども大幅高。エスプール<2471>は厚生労働省が企業の障害者雇用率を引き上げるとの報道を材料に買われた。 <YN> 2023/01/19 15:32 相場概況 日経平均は大幅続伸、日銀の緩和縮小見送りで買い戻し加速 日経平均は大幅続伸。17日の米株式市場でダウ平均は391.76ドル安と5日ぶり反落。1月ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想外に2020年5月来の低水準にまで落ち込んだため、景気後退を懸念した売りが先行。金融のゴールドマン・サックスの低調な決算内容も重しとなった。一方、金利先高観の後退でハイテクの買い戻しが続き、ナスダック総合指数は+0.14%と小幅に7日続伸。米ハイテク株高を引き継いで日経平均は112.66円高からスタート。昼頃に結果を控える日本銀行の金融政策決定会合を前にもみ合いが続いたが、政策の現状維持が決まった後の後場からは、目先の安心感から為替の円安進行と株の買い戻しが加速し、上げ幅を広げる流れとなった。一方、後場中ごろには買い戻しも一巡し、再び膠着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比652.44円高の26791.12円となった。東証プライム市場の売買高は14億987万株、売買代金は3兆2776億円だった。セクターでは精密機器、医薬品、輸送用機器が上昇率上位となった一方、銀行のみが下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の87%、対して値下がり銘柄は10%だった。 個別では、ファーストリテ<9983>、信越化学<4063>、ダイキン<6367>、キーエンス<6861>、任天堂<7974>などの値がさ株のほか、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ファナック<6954>、村田製<6981>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>のハイテク、Sansan<4443>、マネーフォワード<3994>、ラクス<3923>、エムスリー<2413>、SHIFT<3697>などのグロース株が全般大きく上昇。川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運や、三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社、日本製鉄<5401>、住友鉱山<5713>、INPEX<1605>など景気敏感株も総じて堅調。為替の円安進行を受け、トヨタ自<7203>、SUBARU<7270>、マツダ<7261>、デンソー<6902>の輸送用機器も買い戻された。 ほか、外資証券の新規買い推奨が観測されたM&Aキャピタル<6080>、ストライク<6196>、自社株買いと増配を発表したタマホーム<1419>が急伸。外資証券がレーティングを引き上げたアマダ<6113>、国内証券による新規買い推奨が観測されたマクセル<6810>、インソース<6200>なども大幅に上昇。 一方、日銀の緩和縮小見送りにより、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>の銀行、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>の保険が下落。日本郵政<6178>、7&I−HD<3382>、F&LC<3563>などのディフェンシブ系の一角や、ニトリHD<9843>などの円安デメリット銘柄の一角も売られた。日本空港ビルデング<9706>は外資証券のレーティング格下げが嫌気されて大幅に下落。 <YN> 2023/01/18 15:23 相場概況 日経平均は大幅反発、円高一服で日銀金融政策決定会合前に買い戻し 日経平均は大幅反発。16日の米株式市場はキング牧師誕生記念日で休場。欧州株式市場ではドイツDAXが+0.31%、フランスCAC40が+0.28%、英国FTSE100が+0.20%と全般堅調だった。欧州株高を引き継いだ日経平均は93.19円高からスタート。前日の下落の反動も意識される中、為替の円高進行が一服していたことも安心感を誘い、早い段階で26000円を回復。その後も断続的な買い戻しが入り、前場中ごろには26198.69円(376.37円高)まで上値を伸ばした。一方、日本銀行の金融政策決定会合の結果や黒田総裁の記者会見を明日に控える中、午後は買い戻しが一服し、膠着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比316.36円高の26138.68円となった。東証プライム市場の売買高は10億6526万株、売買代金は2兆4622億円だった。セクターでは輸送用機器、海運、電気機器が上昇率上位となった一方、銀行、空運、陸運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の74%、対して値下がり銘柄は21%だった。 個別では、為替の円高進行の一服を受け、トヨタ自<7203>、デンソー<6902>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>の輸送用機器が大きく上昇。レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体関連のほか、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、信越化学<4063>、TDK<6762>、村田製<6981>、太陽誘電<6976>、安川電機<6506>などの値がさ株、ハイテク・グロース株が高い。好決算を材料に前日急伸したベイカレント<6532>は大幅に続伸し、決算を受けて前日に急落した北の達人<2930>、イオンファンタジー<4343>は急反発。決算関連では増配も発表したホギメディカル<3593>が大きく上昇し、メディアドゥ<3678>も買い優勢となった。 一方、前日に利益確定売りが膨らんだ金融関連は本日も売りが優勢で、りそなHD<8308>のほか、千葉銀行<8331>、滋賀銀行<8366>、八十二銀行<8359>などの地銀関連が軒並み続落。エーザイ<4523>、塩野義<4507>、第一三共<4568>、アステラス製薬<4503>、日本郵政<6178>、KDDI<9433>、ニトリHD<9843>などのディフェンシブ系の一角のほか、JAL<9201>、ANAHD<9202>、JR東海<9022>、JR西日本<9021>などのリオープン関連の一角も軟調。決算発表を延期したサムティ<3244>や9−11月期の減益が嫌気されたテラスカイ<3915>は急落した。 <YN> 2023/01/17 15:25 相場概況 日経平均は続落、円高・ドル安や日銀金融政策の追加修正を警戒 日経平均は続落。先週末13日の米株式市場でNYダウは4日続伸。主要銀行の幹部が景気に対し慎重な見通しを示したことを受け、寄り付き後、大きく下落。一方、その後発表された1月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が予想以上に改善したため景気への悲観的見方が後退し、また、同指数の1年期待インフレ率が大幅に低下したため金利先高観が後退し、相場をプラス圏に押し上げた。米株式相場は堅調だったが、今日の東京市場は売りが優勢だった。外為市場で一時1ドル=127円20銭台と先週末13日15時頃に比べ2円ほど円高・ドル安に振れたことなどが警戒された。また、今週17、18日に開かれる日銀金融政策決定会合で追加の政策修正が決定されるとの思惑も引き続き株価の重しとなった。大引けの日経平均は前日比297.20円安の25822.32円となった。東証プライムの売買高は11億4001万株、売買代金は2兆5556億円だった。セクターでは銀行業、海運業、非鉄金属などが下落。一方、石油石炭製品、繊維製品、その他金融業などが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の71%、対して値上がり銘柄は24%となった。個別では、川崎重<7012>、キヤノン<7751>、三菱重<7011>、資生堂<4911>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、イオン<8267>、三菱商事<8058>、村田製<6981>、メルカリ<4385>が安く、りそなHD<8308>など銀行株、川崎船<9107>など海運株、住友鉱<5713>など非鉄株、オークマ<6103>など機械株、7&iHD<3382>など小売株、三井化学<4183>など化学株が下げた。個別の材料では、23年11月期営業利益が14.4%減予想と発表したスター・マイカ・ホールディングス<2975>、23年2月期業績予想を下方修正したアークランズ<9842>、イオンファン<4343>、23年2月期利益予想を下方修正した北の達人<2930>、23年3月期業績予想を下方修正したデンカ<4061>が軟調な展開となった。一方、エーザイ<4523>、SHIFT<3697>、味の素<2802>が高く、出光興産<5019>など石油株、東レ<3402>など繊維株が上げた。個別の材料では、第3四半期累計の営業利益が36.9%増となったベイカレント<6532>、同じく10.7%増となったヨシムラフード<2884>、第1四半期の営業損益が前年同期の赤字から黒字に転じた東名<4439>、23年2月期業績予想を上方修正したIDOM<7599>、サーバーワークス<4434>、23年5月期業績予想を上方修正した佐鳥電機<7420>、上半期営業赤字が前年同期に比べ縮小したSansan<4443>、自社株買いを発表したTSIホールディングス<3608>が買われた。 <SK> 2023/01/16 15:20 相場概況 日経平均は6日ぶり反落、米CPI減速も急速な円高進行が重石 日経平均は6日ぶり反落。12日の米株式市場でダウ平均は216.96ドル高と3日続伸。米12月消費者物価指数(CPI)が一段と鈍化し、インフレピークアウト期待が強まった。米フィラデルフィア連銀・ハーカー総裁が0.25ポイントの小幅な利上げを支持し、米長期金利が大きく低下したことも相場を押し上げた。ナスダック総合指数は+0.63%と5日続伸。一方、為替の急速な円高進行が重石となり、日経平均は58.04円安からスタート。序盤はもみ合いが続いていたが、来週の金融政策決定会合での日本銀行による追加政策修正への思惑がくすぶる中、午前中ごろからは売りが膨らみ、一時、26090.84円(358.98円安)まで下げ幅を広げた。心理的な節目を前にその後は下げ渋ったが、買い戻し機運は高まらず、底這い状態が続いた。ファーストリテ<9983>の決算を受けた急落も重石となった。 大引けの日経平均は前日比3.82円高の26449.82円となった。東証プライム市場の売買高は14億7983万株、売買代金は3兆4556億円だった。セクターでは輸送用機器、精密機器、食料品が下落率上位となった一方、銀行、鉄鋼、空運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の64%、対して値上がり銘柄は32%だった。 個別では、為替の円高を受けてトヨタ自<7203>、SUBARU<7270>、マツダ<7261>、三菱自<7211>など自動車関連が軒並み下落。ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、ファナック<6954>、HOYA<7741>、TDK<6762>、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>などハイテク・グロース株の一角も軟調。決算を材料にファーストリテ、SHIFT<3697>、マニー<7730>、イオンフィナンシャル<8570>が急落し、PRTIMES<3922>はストップ安まで売られた。 一方、日銀の追加政策修正への思惑から買いが続き、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>の銀行、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>の保険が大幅に続伸。台湾積体電路製造(TSMC)が日本で2番目の工場建設を検討と伝わり、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ローツェ<6323>など半導体関連が軒並み大幅高。中国経済再開期待から、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、神戸製鋼<5406>の鉄鋼も大幅続伸。決算を材料に7&I−HD<3382>が大きく上昇したほか、トレジャー・ファクトリー<3093>、寿スピリッツ<2222>が急伸、トランザクション<7818>はストップ高比例配分となった。ビーウィズ<9216>は業績下方修正もあく抜け感から大幅高。 <YN> 2023/01/13 15:29 相場概況 日経平均は小幅に5日続伸、日銀追加政策修正への思惑が上値抑制 日経平均は小幅に5日続伸。11日の米株式市場でダウ平均は268.91ドル高と続伸。米12月消費者物価指数(CPI)でインフレピークアウトが確認されるとの期待から買いが先行。ソフトランディング期待を受けた買いも手伝い、終日堅調に推移。また、米ボストン連銀・コリンズ総裁が次回会合での一段の利上げペース減速支持に傾斜しているとの報道で長期金利が低下したことも追い風となった。ナスダック総合指数は+1.75%と4日続伸。日経平均は78.94円高からスタートも、寄り付き直後から失速し、マイナス圏で推移する時間もあった。今晩の米12月CPIを見極めたいとの思惑のほか、日本銀行が次回会合で大規模金融緩和の副作用を点検すると伝わり、為替の円高が進んだことも上値を抑えた。結局、失速後は前日終値を挟んだもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比3.82円高の26449.82円となった。東証プライム市場の売買高は12億3892万株、売買代金は2兆8018億円だった。セクターでは銀行、非鉄金属、保険が上昇率上位となった一方、不動産、繊維製品、その他製品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の40%、対して値下がり銘柄は55%だった。 個別では、日銀の政策動向に関する報道を材料に三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>の銀行や、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>の保険などが大きく上昇。米ハイテク株高を追い風にレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>の半導体関連のほか、日本電産<6594>、村田製<6981>、ファナック<6954>、TDK<6762>などのハイテクが堅調。レーザーテックは国内証券のレーティング格上げも観測された。 中国経済再開への期待から銅価格の上昇が続いており、住友鉱山<5713>、三井金属<5706>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属のほか、JFEHD<5411>、神戸製鋼<5406>の鉄鋼、INPEX<1605>、住友商事<8053>、コマツ<6301>など資源関連が総じて高い。タマホーム<1419>、ライフコーポ<8194>、サイゼリヤ<7581>は決算が好感されて大幅高。エスプール<2471>は障がい者雇用支援サービスに関する否定的な報道に対して反論を公表し、急反発した。 一方、為替の円高を嫌気しSUBARU<7270>、マツダ<7261>、三菱自<7211>など自動車関連が総じて下落。国内金利上昇への警戒感から三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、東京建物<8804>の不動産も軒並み大幅安。ほか、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、ダイキン<6367>など値がさ株の一角のほか、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運が軟調。エーザイ<4523>、JT<2914>、KDDI<9433>などのディフェンシブ系のほか、OLC<4661>、資生堂<4911>、JR東海<9022>、JR西日本<9021>、JAL<9201>、マツキヨココカラ<3088>などのリオープン・インバウンド関連の下落も目立った。 <YN> 2023/01/12 15:50 相場概況 日経平均は4日続伸、円安やハイテク決算で買い戻し優勢 日経平均は4日続伸。10日の米株式市場でダウ平均は186.45ドル高と反発。スウェーデン中銀主催のフォーラムにてパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長からタカ派発言が出なかったことで、安心感から買いが先行。ただ、ボウマンFRB理事が追加利上げの必要性を主張すると長期金利が上昇し、一時下落に転じる場面があった。一方、根強いインフレピークアウト期待などから再びプラス圏に浮上すると、終盤にかけて上げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は+1.00%と3日続伸。米国株高を引き継いで日経平均は186.65円高からスタート。為替の円安進行に加えて、安川電機<6506>の決算などを材料にハイテクを中心に買い戻しが入り、午前中ごろには26479.99円(304.43円高)まで上値を伸ばした。しかし、明日の米12月消費者物価指数(CPI)を前に、午後は膠着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比270.44円高の26446.00円となった。東証プライム市場の売買高は10億5887万株、売買代金は2兆5894億円だった。セクターでは精密機器、電気機器、鉄鋼が上昇率上位となった一方、空運、パルプ・紙、陸運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は16%だった。 個別では、決算を受けて安川電機が大幅高となり、ファナック<6954>、キーエンス<6861>も急伸。米SOX指数の続伸を好感し、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>の半導体関連のほか、イビデン<4062>、村田製<6981>、TDK<6762>などハイテクが上昇。ソニーG<6758>、HOYA<7741>など値がさ株も高い。日本製鉄<5401>、三井物産<8031>、郵船<9101>、DOWA<5714>など景気敏感株も総じて堅調。ほか、SHIFT<3697>、エムスリー<2413>、インフォマート<2492>、SREHD<2980>、JMDC<4483>、インソース<6200>、MSOL<7033>などのグロース株の上昇が目立った。ベイカレント<6532>は外資証券による買い推奨が観測され大幅高。富士通<6702>による保有株売却の可能性が報じられたことで、株式売却に伴うプレミアムに対する期待が先行した富士通ゼネラル<6755>は急伸した。 一方、エーザイ<4523>、第一三共<4568>、KDDI<9433>、JT<2914>、日本郵政<6178>などのディフェンシブ系の一角が軟調。中国政府が日本から中国に渡航するビザの発給を一時停止したことを嫌気し、資生堂<4911>、JAL<9201>、マツキヨココカラ<3088>、JR東日本<9020>などのインバウンド関連が下落。リクルートHD<6098>、メルカリ<4385>などグロース株の一角も冴えない。キユーピー<2809>、コジマ<7513>、東京個別<4745>、リソー教育<4714>は決算を受けて大きく下落。MonotaRO<3064>は月次動向が嫌気されて大幅安となった。 <YN> 2023/01/11 15:27 相場概況 日経平均は3日続伸、米金利上昇ピークアウトへの思惑から買い優勢 日経平均は3日続伸。国内が連休中だった6、9日の米株式市場でダウ平均は通算587.57ドル上昇した。先週末6日は12月の米雇用統計などを受け、金利上昇ピークアウトへの思惑が強まり株価支援要因となった。昨日9日は12日に発表予定の12月の米消費者物価指数(CPI)を警戒した売りからダウ平均は反落したが、国内連休中の通算では大きく上昇した、ナスダック総合指数は同期間+3.19%だった。米株高を受けた今日の東京市場は買いが先行し、202.76円高からスタート。取引開始後に26300円台まで上昇したが、ダウ平均先物がやや軟調なことなどから一段の上値追いには慎重で、その後は上値の重い展開となった。後場は12日発表予定の12月の米CPIを見極めたいとする向きもあり、やや様子見ムードが広がる中、今日の取引を終えた。大引けの日経平均は前日比201.71円高の26175.56円となった。東証プライムの売買高は11億1114万株、売買代金は2兆7554億円だった。セクターでは鉄鋼、海運業、機械などが上昇。一方、電気・ガス業、水産・農林業、サービス業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の51%、対して値下がり銘柄は44%となった。個別では、ソシオネクスト<6526>、ダイキン<6367>、SMC<6273>、レーザーテック<6920>、信越化<4063>、村田製<6981>が高く、東エレク<8035>、など半導体関連株、日本郵船<9101>など海運株、JFE<5411>など鉄鋼株、住友鉱<5713>など非鉄株、石油資源<1662>など資源・エネルギー関連株が上げた。個別の材料では、米でアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」が承認されたエーザイ<4523>、23年5月期業績予想を上方修正したハニーズHD<2792>、通期予想の営業利益に対する第3四半期前の進捗率が98%となった薬王堂HD<7679>、12月の既存店売上高が10.2%増となったアダストリア<2685>、国内建設用鋼材の値決め間隔を短縮すると報じられ日本製鉄<5401>、政府・与党が子育て支援の給付制度を創設する方向との報道が手掛かりとなったテノ.<7037>、ポピンズ<7358>が買われた。一方、リクルートHD<6098>、第一生命HD<8750>、武田薬<4502>、りそなHD<8308>、三菱UFJ<8306>、ソフトバンク<9434>、KDDI<9433>が安く、東電力HD<9501>など電力株、コンコルディア<7186>など地銀株が下げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が前年同期比54.9%減となった良品計画<7453>、第3四半期累計の営業利益が49.0%減となったエスクローAJ<6093>、公募増資と株式売出しを発表したグローセル<9995>、障害者雇用「代行」急増との報道がネガティブ材料視されたエスプール<2471>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/01/10 15:20 相場概況 日経平均は続伸、米株安も雇用統計前の買い戻し優勢 日経平均は続伸。5日の米株式市場でダウ平均は339.69ドル安と反落。米12月ADP雇用リポートが予想を大幅に上回ったことで、利上げ長期化観測の高まりが重荷となり、終日軟調に推移した。ナスダック総合指数は−1.46%と反落。一方、タカ派筆頭格とされる米セントルイス連銀・ブラード総裁がタカ派色を弱める発言をしたことが投資家心理を支える中、為替の円安進行を支援要因に日経平均は80.72円安と小甘いスタート。寄り付き直後から切り返すとすぐにプラスに転じ、午前中ごろからは上げ幅を広げる展開となった。直近の下落がきつかったハイテクや海運、自動車を中心に買い戻しが進んだ。ただ、日経平均は後場寄り付き直後に26000円を回復した後は騰勢一服となり、今晩の米12月雇用統計を前に様子見ムードが広がる中、引けにかけては伸び悩んだ。 大引けの日経平均は前日比153.05円高の25973.85円となった。東証プライム市場の売買高は10億7351万株、売買代金は2兆5008億円だった。セクターでは海運、鉱業、非鉄金属が上昇率上位となった一方、不動産、保険、電気・ガスが下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の57%、対して値下がり銘柄は38%だった。 個別では、郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運が揃って大きく上昇。INPEX<1605>、日本製鉄<5401>、住友鉱山<5713>の資源関連、三菱重工<7011>、IHI<7013>の原発・防衛関連なども高い。レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、ソフトバンクG<9984>、村田製<6981>、イビデン<4062>などハイテク株も上昇。為替の円安進行を受けてマツダ<7261>、SUBARU<7270>、スズキ<7269>、日産自<7201>、ホンダ<7267>など自動車は軒並み買われた。決算が安心感を誘ったダイセキ環境S<1712>、月次動向は低調もあく抜け感につながったF&LC<3563>などは急伸。みずほFG<8411>は国内証券のレーティング格上げが好感された。 一方、三菱UFJ<8306>、東京海上HD<8766>は利益確定売りが優勢。NTT<9432>、花王<4452>、味の素<2802>などディフェンシブ系の一角や、三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>などの商社が冴えない。三菱地所<8802>、三井不動産<8801>、住友不動産<8830>、東京建物<8804>の不動産は軒並み下落。好決算を発表したネクステージ<3186>は買い先行も伸び悩み、結局下落した。業績予想の下方修正や減配を発表したI−PEX<6640>、月次動向が嫌気されたジンズHD<3046>は急落となった。 <YN> 2023/01/06 15:25 相場概況 日経平均は反発、景気後退と利上げ長期化への警戒感が上値抑制 日経平均は反発。4日の米株式市場でダウ平均は133.40ドル高と反発。米11月JOLTS求人件数が予想を上回ったほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録や米ミネアポリス連銀総裁の発言で当局のタカ派姿勢が確認されたことが重荷となった。一方、米12月ISM製造業景気指数の下振れなどを背景に米長期金利の動きが落ち着いていたため、押し目買いが優勢となった。ナスダック総合指数は+0.69%と反発。米国株の反発を受けて日経平均は108.64円高からスタート。香港ハンセン指数の続伸劇や為替の円高進行の一服も支援要因に買い戻しが先行し、前場中ごろには25947.10円(230.24円高)まで上げ幅を拡大。一方、心理的な節目を手前に騰勢一服となると、その後は上げ幅を縮小。今週末の米雇用統計や今後の日銀の金融政策動向への警戒感が様子見ムードを強めさせたようだ。 大引けの日経平均は前日比103.94円高の25820.80円となった。東証プライム市場の売買高は11億2800万株、売買代金は2兆5881億円だった。セクターではガラス・土石、電気機器、サービスが上昇率上位となった一方、保険、銀行、空運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の36%、対して値下がり銘柄は61%だった。 個別では、米SOX指数の大幅反発を好感し、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>が大きく上昇。ソフトバンクG<9984>やソニーG<6758>、信越化学<4063>など指数寄与度の大きい銘柄のほか、日本電産<6594>、村田製<6981>、イビデン<4062>などのハイテク、リクルートHD<6098>、メルカリ<4385>などのグロース株も高い。東証プライム市場の値上がり率上位には板硝子<5202>、楽天G<4755>、マルマエ<6264>、MonotaRO<3064>、新光電工<6967>などが入った。JPHD<2749>やポピンズ<7358>、グローバルキッズ<6189>は岸田首相の「異次元の少子化対策」の表明が手掛かりとなった。 一方、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の原発・防衛関連、INPEX<1605>、住友商事<8053>、三菱マテリアル<5711>などの景気敏感株などが軟調。JR東海<9022>、JR西日本<9021>、JAL<9201>、ANAHD<9202>、ラウンドワン<4680>、パンパシHD<7532>などのリオープン・インバウンド関連の一角も冴えない。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>の銀行、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>、東京海上HD<8766>の保険など金融関連には総じて利益確定売りが広がった。 <YN> 2023/01/05 15:37 相場概況 日経平均は大幅反落、景気後退や円高進行を嫌気 日経平均は大幅反落。12月30日、1月3日の米株式市場でダウ平均は計84.43ドル下落。昨年末はポジション調整に伴う手仕舞い売りが優勢となった一方、年明けは国際通貨基金(IMF)専務理事による世界経済見通しへの悲観的見解のほか、アップルやテスラの需要動向に対する懸念が投資家心理を悪化させた。一方、長期金利の低下や新年度入りに伴う新規投資が下支えした。ナスダック総合指数は−0.11%、−0.75%と続落。米国株の続落を受けて年明け大発会の日経平均は259.57円安からスタート。景気後退や為替の円高進行が警戒され、序盤から売りが先行、朝方に25661.89円(432.61円安)と本日の安値を付けた。その後はアジア市況の上昇なども拠り所に下げ止まったが、今晩の米ISM製造業景気指数や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を前に買い戻しは限られ、もみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比377.64円安の25716.86円となった。東証プライム市場の売買高は12億4487万株、売買代金は2兆7629億円だった。セクターでは海運、鉱業、医薬品が下落率上位になった一方、銀行、保険、証券・商品先物取引の3業種のみが上昇となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の86%、対して値上がり銘柄は12%だった。 個別では、郵船<9101>や川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運大手が揃って急落。INPEX<1605>、コスモエネHD<5021>、日本製鉄<5401>、三井物産<8031>、丸紅<8002>の資源関連が総じて下落しており、大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>のチタニウム関連は大幅安。キーエンス<6861>、HOYA<7741>、信越化学<4063>、ファーストリテ<9983>など値がさ株のほか、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、TDK<6762>、ローム<6963>、イビデン<4062>などのハイテク、エムスリー<2413>、ラクス<3923>、SHIFT<3697>、マネーフォワード<3994>などのグロースも全般下落。為替の円高を嫌気し、マツダ<7261>、三菱自<7211>、SUBARU<7270>なども大きく下落した。目立った材料は確認されていないが、エーザイ<4523>、第一三共<4568>、アステラス製薬<4503>など医薬品が軒並み大幅安となった。 一方、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>の銀行、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>の保険が大きく上昇。NTT<9432>、KDDI<9433>、ソフトバンク<9434>の通信大手のほか、ニトリHD<9843>などの円高メリット銘柄などディフェンシブ系の一角が堅調。ソシオネクスト<6526>はハイテク株安のなか逆行高。ソニーG<6758>は一部メディアにおいて、経営者が選ぶ今年の有望銘柄として4年連続で首位になったことが報じられ、買われた。政府が、電気自動車(EV)の高出力充電器の規制を緩和すると伝わり、東光高岳<6617>が急伸した。 <YN> 2023/01/04 15:25 相場概況 日経平均は横ばい、景気後退懸念で朝方上昇分すべて吐き出す 日経平均はほぼ横ばいで終えた。29日の米株式市場でダウ平均は345.09ドル高と反発。投資家の節税対策の損出し売りが一巡し、来年に向けた買い戻しが先行。週次新規失業保険申請件数が予想通り増加したことで米金利が低下し、ハイテク株を中心に買い戻しが入り、主要株価指数は終日堅調に推移した。ナスダック総合指数は+2.59%と大幅反発。米国株高を引き継いで日経平均は194.33円高からスタート。米長期金利の上昇一服を支援要因にハイテク株中心に買い戻しが先行したが、来年の景気後退に対する懸念や金利先高観も拭えない中、戻り待ちの売りから寄り付き直後から失速する展開となった。昼頃に一時持ち直す動きも見られたが、午後は再び上げ幅を縮める流れとなり、引けにかけては手仕舞い売りに押され、今日の上昇分をほぼ全て吐き出して終えた。 大引けの日経平均は前日比0.83円高の26094.50円となった。東証プライム市場の売買高は8億8180万株、売買代金は2兆1400億円だった。セクターでは海運、銀行、小売が上昇率上位になった一方、鉱業、石油・石炭、食料品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の49%、対して値下がり銘柄は46%だった。 個別では、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運、日産自<7201>、マツダ<7261>、三菱自<7211>の輸送用機器が堅調。米アップルのスマートフォン「iPhone」の上位モデル「Pro」シリーズの生産が回復してきているとの報道を受け、TDK<6762>、イビデン<4062>など電子部品の一角がしっかり。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>など金融も買い優勢。資生堂<4911>、マツキヨココカラ<3088>など内需系の一角も高い。通期計画の上方修正と増配を発表したアダストリア<2685>は急伸し、Uアローズ<7606>は連れて大幅高。共立メンテ<9616>は月次動向が、イーギャランティ<8771>は記念配当の実施が好感された。 一方、米ナスダック高を好感しきれずレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>のほか、リクルートHD<6098>、サイボウズ<4776>などハイテク・グロース株が全般冴えない。INPEX<1605>、コスモエネHD<5021>、住友商事<8053>、大阪チタ<5726>など資源関連も軟調。メドレー<4480>、ギフティ<4449>、チェンジ<3962>など中小型グロース株が東証プライム市場の値下がり率上位に並んだ。DTS<9682>は国内証券のレーティング格下げが嫌気されて大幅に下落した。 <YN> 2022/12/30 15:25 相場概況 日経平均は続落、景気後退織り込み一時26000円割れ 日経平均は続落。28日の米株式市場でダウ平均は365.85ドル安と3日ぶり反落。中国や香港のコロナ規制緩和を好感し上昇スタート。しかし、来年の景気後退や11月以来の高水準まで上昇した米10年債利回りが警戒されたほか、節税対策の売りが上値を抑制。さらに、米政府が中国からの渡航者に対してコロナ陰性証明を義務付けると発表したことでリスク回避の動きが膨らみ、結局下げ幅を広げる展開となった。ナスダック総合指数は−1.35%と大幅続落。米国株の下落を引き継いで日経平均は265.6円安からスタート。序盤は心理的な節目の26000円を維持しようとする動きも見られたが、前場中ごろに同水準を割り込むと下げ足を速め、一時25953.92円(386.58円安)まで下落。アジア市況の下落も重荷となった。一方、午後は買い戻しが優勢となり、26000円を回復、緩やかながら下値を切り上げた。 大引けの日経平均は前日比246.83円安の26093.67円となった。東証プライム市場の売買高は10億2178万株、売買代金は2兆3179億円だった。セクターでは鉱業、海運、ゴム製品が下落率上位になった一方、水産・農林、電気・ガス、不動産が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の45%、対して値上がり銘柄は51%だった。 個別では、景気後退を織り込む動きから、川崎汽船<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、三菱商事<8058>、住友商事<8053>、丸紅<8002>の商社、日本製鉄<5401>、住友鉱山<5713>の鉄鋼・非鉄など景気敏感株が総じて大きく下落。直近、値持ちのよかったIHI<7013>、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>の防衛関連のほか、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>、第一生命HD<8750>、東京海上HD<8766>など金融も軒並み安。ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、信越化学<4063>などの値がさ株や、東エレク<8035>、SUMCO<3436>、TDK<6762>、エムスリー<2413>などのハイテク・グロース株も軟調。JT<2914>やINPEX<1605>は配当落ちで処分売りが優勢。クスリのアオキ<3549>は決算が嫌気されて急落した。 一方、中国当局が輸入オンラインゲーム45タイトルの国内提供を認可したと伝わり、コーエーテクモHD<3635>、ネクソン<3659>が大幅高、カプコン<9697>、セガサミーHD<6460>も買われた。マルマエ<6264>は第1四半期2ケタ営業増益が好感されて急伸。好決算が評価されてウェザーニューズ<4825>も高い。東証スタンダード市場では増益決算が好感されたERIHD<6083>が急伸、大幅増配を発表したグラファイトデザイン<7847>がストップ高となった。 <YN> 2022/12/29 15:10 相場概況 日経平均は3日ぶり反落、米長期金利上昇でハイテク・グロースが重荷 日経平均は3日ぶり反落。27日の米株式市場でダウ平均は37.63ドル高と小幅続伸。中国政府が入国時の強制隔離を撤廃すると発表したことを好感し買いが先行。長期金利の上昇を嫌気し一時下落したが、建機や化学、エネルギーなどのセクターの上昇が下値を支えた。ナスダック総合指数は金利上昇が重荷となり終日軟調に推移、−1.37%と反落した。米ハイテク株の下落を受けて日経平均は138.53円安からスタート。序盤は米長期金利の上昇を受けたハイテク・グロース株安が優勢となり、前場中ごろには26199.67円(248.2円安)まで下げ幅を広げた。ただ、心理的な節目が近づいたところで下げ止まると、その後は為替の円安進行や香港ハンセン指数の上昇などに支えられ、緩やかに下げ幅を縮める展開となった。 大引けの日経平均は前日比107.37円安の26340.50円となった。東証プライム市場の売買高は10億4796万株、売買代金は2兆3227億円だった。セクターでは空運、不動産、海運が下落率上位になった一方、保険、電気・ガス、鉄鋼が上昇率上位になった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の50%、対して値上がり銘柄は45%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、村田製<6981>のハイテクのほか、メルカリ<4385>、エムスリー<2413>、SHIFT<3697>などのグロース株が軟調。決算が市場予想を下振れたスギHD<7649>が急落し、Jフロント<3086>はサプライズに乏しい決算から前日の急伸の反動が出たが、朝安後は急速に下げ渋った。三益半導体<8155>は好決算も出尽くし感が強まった。東証プライム市場の値下がり率上位にはSREHD<2980>、ラクス<3923>、Sansan<4443>、マネーフォワード<3994>、チェンジ<3962>などの中小型グロース株が多く入った。 一方、三井住友<8316>、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>の銀行、東京海上HD<8766>、SOMPO<8630>、第一生命HD<8750>の保険が揃って堅調。資生堂<4911>、中国の経済再開への期待から、花王<4452>、パンパシHD<7532>、ユニ・チャーム<8113>のインバウンド関連の一角のほか、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、住友鉱山<5713>、DOWA<5714>などの鉄鋼・非鉄金属が買われた。1対5の株式分割を発表したOLC<4661>は買い優勢。国内証券がレーティングを格上げしたしまむら<8227>が反発し、マルキチの子会社化を発表したヨシムラフード<2884>、自社株買いが好感されたピックルス<2935>は急伸した。 <YN> 2022/12/28 15:40 相場概況 日経平均は小幅続伸、中国コロナ規制緩和でインバウンド関連が活況 日経平均は続伸。26日の米株式市場及び欧州株式市場はクリスマスの振替休日で休場。手掛かり材料難と見られたが、中国政府が新型コロナ対策として入国者に義務付けてきた隔離措置を来年1月8日から撤廃すると発表したことを好感し、日経平均は164.91円高からスタート。寄り付き直後は買いが先行し、26620.49円(214.62円高)まで上昇したが、戻り待ちの売りから失速。下落に転じることはなく、昼頃にかけては再び緩やかに上げ幅を広げた。一方、日本政府が、新型コロナ感染が拡大している中国からの入国規制を強化する方針と伝わったことで、午後は再び伸び悩む展開となった。 大引けの日経平均は前日比42.00円高の26447.87円となった。東証プライム市場の売買高は8億8908万株、売買代金は1兆9956億円だった。セクターでは小売、銀行、空運が上昇率上位になった一方、輸送用機器、電気機器、機械が下落率上位になった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は26%だった。 個別では、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>の銀行、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>の保険が全般上昇。メルカリ<4385>、エムスリー<2413>、サイボウズ<4776>、ラクス<3923>などのグロース株も高い。午後に冷や水を浴びせるような報道もあったが、中国でのコロナ規制緩和を受けてリオープン・インバウンド関連が軒並み大幅高となり、JAL<9201>、ANAHD<9202>、JR西日本<9021>、JR東海<9022>のほか、マツキヨココカラ<3088>、パンパシHD<7532>、共立メンテナンス<9616>、日本空港ビルデング<9706>などが大幅高となった。高島屋<8233>は好決算と通期計画の上方修正も加わり急伸。三越伊勢丹HD<3099>、Jフロント<3086>も連れて大幅高。資生堂<4911>、コーセー<4922>などの化粧品関連も軒並み急伸した。米イーライリリーとライセンス契約を締結したペプチドリーム<4587>は急騰となった。 一方、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、アドバンテスト<6857>、信越化学<4063>、ディスコ<6146>、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、SMC<6273>、TDK<6762>、ローム<6963>など値がさ株やハイテク株で軟調なものが多く見られた。また、為替の動きに大きな変化はなかったが、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、日産自<7201>、デンソー<6902>など輸送用機器が全般下落。業績予想を下方修正したパンチ工業<6165>、配当を増額も株主優待制度の一部を廃止したVTHD<7593>、今期減益見通しを示した象印<7965>、好決算ながらも出尽くし感が先行したしまむら<8227>、などが大きく下落。商品棚卸の計上ミスで第1四半期業績を遡及修正したシルバーライフ<9262>は急落した。 <YN> 2022/12/27 15:25 相場概況 日経平均は反発、目立った売り材料見当たらず押し目買い優勢 日経平均は反発。先週末23日の米株式市場でNYダウは反発。前日までの流れを引き継ぎ売りが先行したが、取引開始後の売りが一巡すると買い戻しの動きも見られた。注目された11月PCE(個人消費支出)コアデフレータは連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢を和らげるほどではなく、根強い景気後退への懸念から上値が重い展開となった。また、長期金利の上昇がハイテク株の重しとなった。主要指数が上昇した米株式相場を受けた今日の東京市場は買いが先行した。取引開始後に日経平均は上げ幅を拡大し、その後はやや伸び悩む場面があったが、目立った売り材料は見当たらず、下値を売り急ぐ動きは見られなかった。午後も概ね底堅く推移したが、朝方につけた今日の高値には届かなかった。大引けの日経平均は前日比170.62円高の26405.87円となった。東証プライムの売買高は8億2050万株、売買代金は1兆7793億円だった。セクターでは鉱業、非鉄金属、鉄鋼などが上昇。一方、電気・ガス業、保険業、銀行業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の57%、対して値下がり銘柄は37%となった。個別では、レーザーテック<6920>、日産自<7201>、ファーストリテ<9983>、ディスコ<6146>、信越化<4063>、ダイキン<6367>、大阪チタ<5726>が高く、INPEX<1605>などエネルギー関連株、住友鉱<5713>など非鉄株、日本製鉄<5401>など鉄鋼株、芝浦機<6104>機械株、三井物<8031>など商社株、東エレク<8035>など半導体関連株、邦チタニウム<5727>など航空機関連株、三菱重<7011>など防衛関連株が上げた。個別の材料では、22年12月期業績予想を上方修正したイトーキ<7972>、22年12月期業績と配当予想を上方修正したパイロット<7846>、自社株買いを発表した東京綱<5981>、おきなわFG<7350>、セカンドストリートが米国20店舗の出店を達成すると発表したゲオHD<2681>、マレーシアでLNGを洋上生産プラントを共同受注したと報じられた日揮HD<1963>、3年ぶりに自社株買いを再開する方針と報じられた出光興産<5019>が買われた。一方、HOYA<7741>、日本電産<6594>、F&LC<3563>が安く、東京海上HD<8766>など保険株、三井住友<8316>など銀行株、東電力HD<9501>など電気・ガス株、が下げた。個別の材料では、23年5月期業績予想を下方修正したニイタカ<4465>、11月の売上高が前年比2.6%増と10月の同8.0%増から伸び悩んだミスミG<9962>が軟調な展開となった。 <SK> 2022/12/26 15:25 相場概況 日経平均は反落、金融引き締め懸念や米ハイテク株安が重荷 日経平均は反落。22日の米株式市場でダウ平均は348.99ドル安と3日ぶり反落。7−9月期国内総生産(GDP)確定値が市場予想を上回った一方、新規失業保険申請件数は小幅な増加で労働市場の堅調さを示したため、利上げ懸念が再燃した。半導体メーカーのマイクロン・テクノロジーの低調な決算を材料にハイテク株が大きく売られたことも投資家心理を悪化させた。ナスダック総合指数は−2.17%と3日ぶり大幅反落。米国株安を引き継いで日経平均は300.1円安からスタート。序盤は売りが先行し、一時26106.38円(401.49円安)まで下げ幅を拡大。一方、心理的な節目の26000円が近づいたことで、その後は押し目買いなどから下げ渋る展開となった。ただ、積極的な買いは見送られ、今晩の米11月個人消費支出(PCE)コアデフレータの発表などを前に、午後はほぼ様子見ムードとなった。 大引けの日経平均は前日比272.62円安の26235.25円となった。東証プライム市場の売買高は11億6344万株、売買代金は2兆4922億円だった。セクターでは海運、非鉄金属、不動産が下落率上位になった一方、保険、銀行、電気・ガスが上昇率上位になった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の65%、対して値上がり銘柄は31%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体関連が軒並み大幅安。キーエンス<6861>、信越化学<4063>、HOYA<7741>、SMC<6273>の値がさ株、イビデン<4062>、ローム<6963>、TDK<6762>のハイテクも軟調。トヨタ自<7203>、日産自<7201>、SUBARU<7270>の輸送用機器も大幅に下落。連日で買われていた川崎汽船<9107>などの海運も本日は大幅に反落。東証プライム市場の値下がり率上位には、SREHD<2980>、メドレー<4480>、ギフティ<4449>、SHIFT<3697>のグロース株が多く入った。 一方、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>の銀行は大幅続伸。第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>、MS&AD<8725>の保険も高い。政府がGX(グリーントランスフォーメーション)実行会議で脱炭素社会実現に向けた基本方針をまとめ、原発の建て替えなどを盛り込んだことを好感し、東京電力HD<9501>を筆頭に関西電力<9503>、東北電力<9506>、四国電力<9507>、九州電力<9508>が軒並み大幅高。エレコム<6750>は国内証券のレーティング格上げを材料に急伸した。 <YN> 2022/12/23 15:39 相場概況 日経平均は6日ぶり反発、円高進行懸念が上値抑える 日経平均は6日ぶり反発。22日の米株式市場でダウ平均は526.74ドル高と大幅続伸。ナイキとフェデックスの決算や12月CB消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことが投資家心理を改善させた。ナスダック総合指数は+1.53%と大幅続伸。米国株高や為替の円高進行の一服を受けて、日経平均は164.71円高からスタート。一方、日銀のさらなる政策変更や一段の円高進行に対する警戒感から上値では戻り待ちの売りに押され、日経平均は寄り付き直後からは伸び悩む展開となった。時間外取引のナスダック100先物の上昇や香港ハンセン指数の大幅高を支援要因に下落に転じることはなかったが、膠着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比120.15円高の26507.87円となった。東証プライム市場の売買高は11億5083万株、売買代金は2兆5626億円だった。セクターでは不動産、海運、鉱業を筆頭にほぼ全面高。一方、保険のみが下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は18%だった。 個別では、追加株主還元を示唆する社長インタビューが伝わってから、川崎汽船<9107>が大幅に3日続伸となり、郵船<9101>、商船三井<9104>も高い。円高進行の一服により、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、日産自<7201>などが大幅に反発。日銀金融政策決定会合のサプライズ政策修正から大きく売られていた不動産も反発し、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>が大幅高。連日上昇していた銀行株は一時下落していたが、押し目買いでプラス圏に浮上し、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、りそなHD<8308>は大幅続伸。原油市況の上昇を受けINPEX<1605>なども買われた。 また、11月訪日外国人旅行者数の拡大を好感し、ソースネクスト<4344>が急伸。米メルク子会社との間で共同研究開発およびライセンス契約を締結したペプチドリーム<4587>は大幅に上昇。KDDI<9433>は国内証券のレーティング格上げが、昭和電線HD<5805>は国内証券の新規買い推奨がそれぞれ好感された。株式公開買い付け(TOB)を材料にタツタ電線<5809>、日鉄物産<9810>はストップ高比例配分となった。 一方、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>は騰勢一服で反落。米半導体メモリ大手のマイクロン・テクノロジーの決算が低調だったことでレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などが下落。グロース株でも冴えないものが多く、エムスリー<2413>、ソフトバンクG<9984>が下落したほか、サイボウズ<4776>が急落。ほか、Sansan<4443>、ラクスル<4384>、ネットプロHD<7383>、JMDC<4483>などグロース株の代表格の多くが東証プライム市場の値下がり率上位に入った。 <YN> 2022/12/22 15:34 相場概況 日経平均は5日続落、景気後退懸念や円高進行が重荷 日経平均は5日続落。20日の米株式市場でダウ平均は92.20ドル高と5日ぶり反発。サプライズとなった日銀の政策決定を受けて下落スタート。プラス圏で推移する場面もあったが、主要各国中央銀行による金融引き締めが景気後退を招くとの懸念や米長期金利の上昇が相場の重荷となった。ナスダック総合指数は+0.01%と小幅ながら5日ぶり反発。米国株の反発がありながらも、急速な為替の円高進行が嫌気され、日経平均は20.86円安からスタートすると、序盤は売りが先行し、26269.80円(298.23円安)まで下げ幅を拡大。ただ、連日の急ピッチでの下落から短期的な戻りを狙った押し目買いなども強まり、前場中ごろからは切り返して一時プラス圏にまで浮上。ただ、その後は騰勢一服で再び下落。アジア市況も冴えない中、午後は小動きながら軟調な展開が続いた。大引けの日経平均は前日比180.31円安の26387.72円となった。東証プライム市場の売買高は17億7960万株、売買代金は3兆7191億円だった。セクターでは輸送用機器、不動産、電気機器が下落率上位となった一方、銀行、海運、空運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の75%、対して値上がり銘柄は22%だった。個別では、円高進行が嫌気され、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、日産自<7201>、三菱自<7211>、SUBARU<7270>の輸送用機器が軒並み大幅続落。国内の金利上昇が重荷となる不動産セクターも総じて軟調で、三井不動産<8801>、東京建物<8804>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>が大幅安。キーエンス<6861>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、村田製<6981>、TDK<6762>のハイテク株も安い。東証プライム市場の値下がり率上位にはSREHD<2980>、ネクステージ<3186>など中小型グロース株が多く入った。第3四半期の好業績に関する観測報道が伝わっている高島屋<8233>は市場コンセンサス比でのサプライズに乏しく、続落となった。一方、前日の後場に続き金融関連が軒並み高となっており、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>などが大幅に上昇。為替の円高が進行する中、ニトリHD<9843>、神戸物産<3038>、F&LC<3563>、ニチレイ<2871>、明治HD<2269>など内需企業の一角が高い。川崎汽船<9107>は引き続き追加株主還元期待から大幅続伸し、郵船<9101>、商船三井<9104>も上昇。リコー<7752>と資本提携したサイボウズ<4776>は大幅高。ツルハHD<3391>は決算が、インフォコム<4348>は国内証券の目標株価引き上げがそれぞれ好感された。 <YN> 2022/12/21 15:52 相場概況 日経平均は大幅続落、想定外の日銀ショックが襲う 日経平均は大幅に4日続落。19日の米株式市場でダウ平均は162.92ドル安(−0.49%)と4日続落。先週大きく下げていたため、寄り付きこそ小幅に上昇したものの、終日軟調に推移。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ継続が景気を冷やし、企業業績が悪化するとの懸念が引き続き相場の重荷となった。また、長期金利が上昇したこともハイテク株を中心とした売りにつながった。ナスダック総合指数は−1.48%と4日続落。他方、先週末からの連日の大幅下落を受けた値ごろ感や200日移動平均線手前からの反発を狙った買いで、日経平均は19.71円高と反発してスタート。断続的な買いで徐々に上値を伸ばし、前場中ごろには27339.49円(101.85円高)まで上昇した。 しかし、後場は一転して大幅下落。日銀が金融政策決定会合において事前の現状維持の予想に反し、大規模緩和の修正を発表。従来0.25%程度としてきた長期金利の変動許容幅を0.5%に拡大すると決めた。このネガティブサプライズを受けて為替は急速に円高が進み、株式にはリスク回避の売りが広がった。日経平均は急落し、一時26416.91円(820.73円安)まで下げ幅を拡大。ただ、終盤にかけては押し目買いが入り、26500円を回復して終えた。 大引けの日経平均は前日比669.61円安の26568.03円となった。東証プライム市場の売買高は18億4392万株、売買代金は4兆757億円だった。セクターでは不動産、精密機器、輸送用機器を筆頭にほぼ全面安となった。一方、銀行、保険、電気・ガス、証券・商品先物取引の4業種が上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の88%、対して値上がり銘柄は11%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、日本電産<6594>、イビデン<4062>のハイテク株のほか、円高進行を嫌気してトヨタ自<7203>、日産自<7201>、三菱自<7211>、SUBARU<7270>の輸送用機器が軒並み急落。エムスリー<2413>、SHIFT<3697>のほか、JMDC<4483>、SREHD<2980>、サイボウズ<4776>、Appier Group<4180>、ラクス<3923>などのグロース株も総崩れとなった。 一方、利ザヤ改善期待から銀行株が軒並み急伸し、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>などが大きく上昇したほか、富山第一銀行<7184>、筑波銀行<8338>、群馬銀行<8334>などの地銀株も大幅高。第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>など保険も急伸。今期の追加株主還元を示唆した社長インタビューが伝わった川崎汽船<9107>は後場は失速したが、一時大幅高で終値でもプラス圏を維持した。防衛省の2023年度予算案に関する報道を材料に防衛関連としてカーリットHD<4275>、東京計器<7721>、豊和工業<6203>などが人気化。株主優待制度の拡充を発表したソーダニッカ<8158>、プラズマ援用研磨装置の開発機を受注したジェイテックコーポレーション<3446>なども急伸。積水化学<4204>は国内証券のレーティング格上げが好感された。 <YN> 2022/12/20 15:12 相場概況 日経平均は3日続落、主要中銀の金融引き締めによる景気後退・企業業績悪化を警戒 日経平均は3日続落。先週末16日の米株式市場でNYダウは3日続落。12月製造業・サービス業PMI速報値が想定外に11月から悪化したため、気後退を懸念した売りが先行した。連邦準備制度理事会(FRB)高官がインタビューや講演で、政策金利を高水準で長期にわたり維持する姿勢を再確認したため、長期金利やドルが上昇したことも更なる売り圧力となった。米株安を受けた今日の東京市場は売りが先行し、日経平均は247.18円安でスタート。世界の主要中央銀行による金融引き締め長期化が景気後退・企業業績悪化を招くとの警戒感が強くなっており、積極的な買いは手控えられた。また、日経平均が下値支持線として意識された23週移動平均線や13週線、200日線を下回ったことから、相場の基調は弱いとの指摘もあった。大引けの日経平均は前日比289.48円安の27237.64円となった。東証プライムの売買高は9億7132万株、売買代金は2兆3596億円だった。セクターでは鉱業、海運業、精密機器などが下落。一方、銀行業、パルプ・紙、水産・農林業などが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の58%、対して値上がり銘柄は36%となった。個別では、ダイキン<6367>、レーザーテック<6920>、三菱重<7011>、エムスリー<2413>、OLC<4661>、オリンパス<7733>、デンソー<6902>、村田製<6981>、リクルートHD<6098>、日本電産<6594>、メルカリ<4385>が安く、INPEX<1605>やコスモエネHD<5021>など資源・エネルギー関連株、アステラス薬<4503>など薬品株、東エレク<8035>など半導体関連株、日産自<7201>など自動車株、三井不<8801>など不動産株が下げた。個別の材料では、22年12月期業績予想の上方修正と復配を発表したが通期営業利益予想が第3四半期累計を下回った白洋舍<9731>、上半期営業利益25%増だが通期予想に対する進捗率の低さがネガティブ視されたサツドラホールディングス<3544>、連結子会社である成城石井の上場申請取り下げを発表したローソン<2651>、TOB総額の引き下げ検討もと報じられた東芝<6502>が軟調な展開となった。一方、日立造<7004>、大成建<1801>、古河電<5801>、明治HD<2269>が高く、りそなHD<8308>や三菱UFJ<8306>など銀行株、NTT<9432>やソフトバンク<9434>など通信株、三越伊勢丹<3099>など百貨店株が上げた。個別の材料では、22年12月期業績と配当予想を上方修正したオーナンバ<5816>がストップ高となり、23年3月期業績予想を上方修正したミツウロコGHD<8131>、23年2月期業績と配当予想を上方修正した和田興産<8931>、第3四半期累計の営業利益が上半期の増益から減益に転じたがあく抜け感が先行した西松屋チェ<7545>、「SPY×FAMILY」TVアニメーションSeason2及びオリジナル劇場版制作決定を発表したIGポート<3791>、訪日客の高額消費が増加していると報じられた松屋<8237>が買われた。また、NISA拡充を受け三信電気<8150>など高利回り銘柄の一角にも資金が向かった。 <SK> 2022/12/19 15:25 相場概況 日経平均は大幅続落、景気後退懸念強まり全般売り優勢 日経平均は大幅続落。15日の米株式市場でダウ平均は764.13ドル安と大幅続落。米連邦公開市場委員会(FOMC)で高水準の政策金利が長期にわたり維持される計画が示されたことに続き、欧州中央銀行(ECB)も定例理事会で当面利上げを継続する必要があるとタカ派色を強めたため、売りが先行。米11月小売売上高など重要経済指標が軒並み予想を下回ったことも投資家心理を悪化させた。ナスダック総合指数も−3.22%と大幅続落。米国株安を引き継いで日経平均は345円安からスタート。売り先行後は心理的な節目の27500円を手前に下げ渋っていたが、景気後退懸念が強まる中、ほとんど買い戻しが入らず安値圏での底這いが続いた。午後に入ってからは手仕舞い売りが膨らみ一段安となった。取引終盤に27488.83円(562.87円安)と安値を付けた後は下げ渋り、かろうじて27500円は維持した。 大引けの日経平均は前日比524.58円安の27527.12円となった。東証プライム市場の売買高は13億8413万株、売買代金は3兆4268億円だった。セクターでは非鉄金属、その他金融、機械を筆頭にほぼ全面安となった。一方、海運、不動産の2業種が上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の81%、対して値上がり銘柄は16%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体、村田製<6981>、イビデン<4062>、TDK<6762>のハイテク、ソフトバンクG<9984>、メルカリ<4385>、エムスリー<2413>、SHIFT<3697>のグロース株、ファーストリテ<9983>、SMC<6273>、ダイキン<6367>、HOYA<7741>の値がさ株などが大きく下落。為替は円安・ドル高に振れていたがグローバルな景気悪化懸念からトヨタ自<7203>、デンソー<6902>の輸送用機器、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社なども軒並み売られた。 一方、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運は高い配当利回りがディフェンシブ性を帯びてか上昇。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、東京海上HD<8766>、JT<2914>などその他の高配当利回り銘柄は前場までは上昇していたが、後場に値を消した。OLC<4661>、第一三共<4568>、JR西日本<9021>、三井不動産<8801>などディフェンシブの一角が堅調。東芝<6502>は、三井住友銀行やみずほ銀行が日本産業パートナーズによる同社の買収提案に対して総額1兆2000億円規模の融資をする方針と伝わり大幅高。業績予想を上方修正したサイボウズ<4776>、今期大幅増益見通しのパーク24<4666>は急伸。上期堅調決算のアスクル<2678>も大幅高。Gunosy<6047>は持ち分法適用関連会社が提供するインドでのデジタルクレジットカードサービスがインド準備銀行からライセンス取得と伝わり急伸した。神戸物産<3038>は今期見通しが市場予想を下振れも、保守的な計画は想定線であく抜け感が優勢となった。 <YN> 2022/12/16 15:16

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