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        マイクロンの下落影響も押し目買い意欲は強い
      
      
        *08:30JST マイクロンの下落影響も押し目買い意欲は強い
 27日の日本株市場は、過熱を冷ます形での利食い優勢の相場展開になりそうだ。26日の米国市場は、NYダウが15ドル高、ナスダック87ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)の高官が相次いで利下げを急がない姿勢を示したことで利下げ期待が後退した。FRBが重視する個人消費支出(PCE)価格指数の発表を週末に控え慎重ムードが広がるなか、人工知能(AI)をめぐる期待を背景にハイテク株が底堅く推移し、相場を支えた。シカゴ日経平均先物は日中大阪比205円安の39415円。円相場は1ドル160円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで終盤にかけて弱含み、一時39330円まで売られた。前日の日中取引で一時39790円まで買われ、過熱感が警戒されやすいところだったこともあり、過熱を冷ます形での調整になりそうだ。 為替市場ではドル円が一時1ドル=160円80銭台に乗せるなど円安が進行しており、これを受けた米長期金利の上昇が米国市場での重荷となっていた。介入観測がくすぶるなか、為替の急激な変動によるリバランスの動きには注意しておきたいところだろう。また、取引終了後に決算を発表した米マイクロン・テクノロジーは、業績見通しが予想に届かなかったとして、時間外取引では7%近く下落しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷となりそうだ。 昨日の日経平均株価は6月半ばの戻り高値と5月の戻り高値を突破し、4月半ば以来の水準を回復した。直近の戻り高値水準である39400円辺りが支持線に変わったため、同水準では押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。また、マイクロンの下落影響からハイテク株には売り仕掛け的な動きが入りやすいだろうが、アマゾン・ドット・コムの時価総額2兆ドル乗せなどハイテク株への押し目買い意欲は強そうである。
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        2024/06/27 08:30
      
    
    
      
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        エヌビディア反発でハイテク主導の相場展開へ
      
      
        *08:29JST エヌビディア反発でハイテク主導の相場展開へ
 26日の日本株市場は、ハイテク主導での底堅い相場になりそうだ。25日の米国市場は、NYダウが299ドル安、ナスダックは220ポイント高だった。6月の米消費者信頼感指数の低下を受けた景気の先行きへの警戒感や、米連邦準備理事会(FRB)当局者が相次いで利下げに慎重姿勢を見せたことが相場の重荷となった。一方で、エヌビディアが反発したことで投資家心理を支え、半導体や人工知能(AI)銘柄にも買いが入りナスダックは上昇。シカゴ日経平均先物は日中大阪比140円高の39290円。円相場は1ドル159円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで39000円近辺での底堅さがみられるなか、終盤にかけて一時39330円まで買われ、39320円で終えた。6月半ばに付けた戻り高値の39350円に接近しており、同水準を上回ってくるようだと、売り方の買い戻しの動きが強まりそうだ。また、エヌビディアの反発を受けて、直近で利食いに押されていた指数インパクトの大きい値がさハイテク株への波及が意識されよう。 また、ソフトバンクG<9984>は6月19日に10550円まで買われた後は調整を見せているが、AIを使って個人の遺伝子情報や医療データを解析するサービスを始める方針と報じられているほか、アームホールディングスが6%を超える上昇を見せたことで、リバウンドが期待されそうであり、日経平均をけん引する流れが期待されそうだ。 日経平均株価は前日の上昇でボリンジャーバンドの+2σが位置する39255円に迫っている。同水準を上回ってくることが見込まれるなか、6月半ばの戻り高値39336円突破が意識されそうだ。足もとでのもち合いレンジの上限を捉えてくることで、強弱感が対立しやすいものの、レンジを上放れてくるようだと、買い戻しの動きが強まる可能性があるだろう。4月半ばの急落以降、上値抵抗線として機能していた13週線を上放れてくるなか、リバウンド狙いの買いが入りやすいと考えられる。また、配当再投資に伴う需給面での思惑もあり、押し目狙いの買いにおいても、水準を切り上げてくることになりそうである。
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        2024/06/26 08:29
      
    
    
      
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        ややTOPIX型優位の展開が見込まれる
      
      
        *08:33JST ややTOPIX型優位の展開が見込まれる
 25日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場になりそうだ。24日の米国市場は、NYダウが260ドル高、ナスダックは192ポイント安だった。銀行やエネルギーなど、景気敏感株や出遅れ感のある銘柄への買いが支えたダウは終日堅調に推移。一方、先週に続きエヌビディアなど半導体銘柄の売りが重しとなったナスダックは下落した。シカゴ日経平均先物は日中大阪比30円安の38710円。円相場は1ドル159円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38970円まで買われたが、終盤にかけて軟化し、一時38670円まで売られる場面も見られた。エヌビディアの下落影響から指数インパクトの大きい、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などには利益確定の売りが入りやすく、日経平均株価の重荷になりそうだ。 昨日の日経平均株価は売り先行で始まった後は、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が買い戻されるなかプラス圏を回復。25日線を突破し、一時75日線に接近する場面もみられた。米国市場の流れからハイテク株には利益確定の売りが入りやすく、75日線が位置する38930円辺りが心理的な抵抗となる反面、25日線の38700円辺りでの底堅さが意識されそうである。 また、エヌビディアについては利食いの範囲内であり、売り転換したとの見方には向かいづらいところであり、しばらくは見極めが必要であろう。強い基調が続いているハイテク株には利益確定の売りが入りやすいものの、日柄調整が続いている東エレクなどについては、押し目買い意欲は強そうである。 為替市場ではドル円が1ドル=160円に迫る動きをみせている。為替介入への思惑が高まるものの、介入も効果は一時的といった見方がされやすく、円安基調が続きそうである。そのため、輸出関連などへの資金シフトが意識されることで、ややTOPIX型優位の展開が見込まれる。また、NY原油先物相場の上昇も材料視されやすく、エネルギー株への物色に向かわせそうだ。
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        2024/06/25 08:33
      
    
    
      
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        ハイテク株は押し目狙いのスタンスに
      
      
        *08:35JST ハイテク株は押し目狙いのスタンスに
 24日の日本株市場は、こう着感の強い相場になりそうだ。21日の米国市場は、NYダウが15ドル高、ナスダックは32ポイント安だった。米国株関連オプションの満期日が集中するトリプルウィッチングで持ち高調整の売りが出た一方、出遅れ感のある銘柄などへの買いが支えた。ナスダックは前日に続き半導体のエヌビディアやマイクロン・テクノロジーが売られたことが重しとなった。シカゴ日経平均先物は日中大阪比125円安の38475円。円相場は1ドル159円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38350円まで売られた後に38600円まで買い戻されたが、終盤にかけて売り優勢となり、38490円で取引を終えた。エヌビディアの下落影響から指数インパクトの大きい、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などには利益確定の売りが入りやすく、日経平均株価の重荷になりそうだ。 日経225先物はボリンジャーバンドの-1σと25日線との狭いレンジでの推移を続けており、大きなトレンドは出にくいと考えられる。ただし、米ハイテク株はトリプルウィッチングによる需給面での影響が大きかったと考えられ、イベント通過によって買い戻しの動きに向かわせる可能性があるため、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。また、為替市場ではドル円が再び1ドル=160円台に迫る場面もみられたが、日銀の介入観測が強まる可能性があるため、円安を手掛かりとした輸出関連への物色も手掛けづらくさせそうだ。 また、アームホールディングスが24日からナスダック100指数に組み入れられるため、ソフトバンクG<9984>へは思惑的な資金が向かいやすいだろう。売り先行で始まったとしてもハイテク株への押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられ、日経平均を下支えしてくる可能性はありそうだ。また、米国では足もとの経済指標の結果を受けて、米国景気の底堅さやインフレ鈍化に加え、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が高まってきている。こう着感が強まるなかであるものの、売りを仕掛けづらくさせよう。
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        2024/06/24 08:35
      
    
    
      
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        利食い優勢も下値の堅さは意識される
      
      
        *08:39JST 利食い優勢も下値の堅さは意識される
 21日の日本株市場は、こう着感の強い相場になりそうだ。20日の米国市場は、NYダウが299ドル高、ナスダックは140ポイント安だった。新規失業保険申請件数の減少を受けた金利の上昇が嫌気された一方、住宅着工件数やフィラデルフィア連銀景況指数が経済の減速を示し、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が支えとなった。 ナスダック指数は朝方過去最高値を付けたが、午後に入り軟調に推移。株価指数先物と株価指数オプション、個別株オプションの満期日が重なるトリプルウィッチングを翌日に控え、連日上昇を続けていた半導体エヌビディアを中心に売られた。シカゴ日経平均先物は日中大阪比65円安の38545円。円相場は1ドル158円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38710円まで買われた後に38400円まで売られたが、終盤にかけて買い戻され、38600円と小幅な下げで終えた。売りが先行する格好となろうが、下値の堅さは意識されそうだ。エヌビディアは高値更新後に下落に転じたことから、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角には利益確定の売りが入りやすく、日経平均株価の重荷になりそうだ。 強い基調が継続しているTDK<6762>やソフトバンクG<9984>なども利食いが入りやすいと考えられるが、ソフトバンクGについては外資系証券で格上げが観測されていることから、押し目買い意欲は強そうである。昨日の日経平均株価はボリンジャーバンドの-1σを挟んだ、-2σと25日線でのレンジだった。-1σは38450円辺りに位置しているため、同水準に接近する局面では、その後のリバウンドを想定した押し目買いに向かわせよう。 また、本日はハイテク株には利食いが入りやすいと考えられるものの、AI関連への成長期待は根強いことから、半導体株へは資金流入が継続しやすいだろう。そのほか、PBR1倍割れや高配当銘柄への物色意欲も強いことから、相場全体が弱含み局面においては、相対的な底堅さがみられる可能性はありそうだ。
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        2024/06/21 08:39
      
    
    
      
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        半導体株やAI関連株への押し目買い意欲は強そう
      
      
        *08:31JST 半導体株やAI関連株への押し目買い意欲は強そう
 20日の日本株市場は、やや売り優勢の相場展開が見込まれるが、全体としてはこう着感の強い相場になりそうだ。19日の米国市場は、奴隷解放記念日(ジューンティーンス)の祝日で休場。欧州市場はドイツ、フランス、イタリアともに下落した。米国市場が休場のなかで海外勢のフローが限られることから、トレンドの出にくい相場になりそうである。欧州の弱い流れから売りが先行するとみられるが、売り仕掛け的な流れにはならないだろう。円相場は1ドル158円00銭台で推移している。 日経225先物はナイトセッションで一時38300円まで下げる場面も見られており、ボリンジャーバンドの-1σを下回った。市場参加者が限られていたとはいえ、前日に突破した-1σ水準を維持できなかったこともあり、持ち高調整の動きが入りやすいだろう。強い値動きが継続しているハイテク株の一角には利食いが入りやすいと考えられる。ただし、エヌビディアが時価総額で世界首位になるなど、半導体株やAI関連株への押し目買い意欲は強そうだ。短期的な売り仕掛けの動きがあれば、押し目買い好機にもなりそうである。 もっとも、市場参加者が限られているため、AI関連についても物色に広がりはみられないだろう。流動性の大きい銘柄での短期的な値幅取り狙いの動きになりそうである。中小型株については個人主体の売買になるため、資金が集中しやすい反面、逃げ足も速いことから、フットワークが求められよう。買い一巡後の換金売りで大きく値を崩す格好となった銘柄については、売り一巡後の押し目狙いも意識されそうだ。 昨日の日経平均株価は買い先行で始まったが、25日線辺りで上値を抑えられ、後場に入り下落に転じる場面もみられた。海外勢のフローが限られていたこともあり、買い一巡後は持ち高調整の動きが優勢だったようである。本日はボリンジャーバンドの-1σ(38460円)辺りを下回ってくることになりそうだが、-1σ水準での底堅さがみられるようだと、ハイテク株への押し目狙いに向かわせよう。
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        2024/06/20 08:31
      
    
    
      
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        こう着ながらもハイテク株のリバウンド狙い
      
      
        *08:30JST こう着ながらもハイテク株のリバウンド狙い
 19日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。18日の米国市場は、NYダウが56ドル高、ナスダックは5ポイント高だった。5月の米小売売上高が予想を下回ったことから、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを正当化するとの見方に買われた。ただし、同時に米国景気への懸念も広がり、上値は抑えられた。シカゴ日経225先物は大阪比210円高の38610円。円相場は1ドル157円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションでボリンジャーバンドの-1σを突破し、一時38620円まで買われた。25日線が位置する38710円辺りが意識されてくると考えられ、買い一巡後にこう着感が強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。また、米国市場では利下げ観測が高まる一方で、米景気減速への警戒感が高まってきており、上値の重さが意識されていた。 ただし、エヌビディアは3.5%の上昇で史上最高値を更新するなか、時価総額で世界トップとなった。AI関連への成長期待は根強く、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。また、アームホールディングスは8.6%と急伸し高値を更新しており、ソフトバンクG<9984>へは思惑的な資金流入が見込まれそうである。そのため、全体としてはこう着感が強まるものの、ハイテク株への押し目買い意欲は強く、相場の底堅さにつながる可能性がありそうだ。 昨日の日経平均株は前日の大幅な下げに対する自律反発をみせたが、買い一巡後は狭いレンジでの推移だった。水準としてはボリンジャーバンドの-1(38450円)を挟んでの値動きだった。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引するなか、25日線が位置する38725円辺りが射程に入ってくる展開に期待したいところであろう。
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        2024/06/19 08:30
      
    
    
      
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        ハイテク株のリバウンド狙いの動き
      
      
        *08:38JST ハイテク株のリバウンド狙いの動き
 18日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。17日の米国市場は、NYダウが188ドル高、ナスダックは168ポイント高だった。フランス政局混乱への警戒や米連邦準備理事会(FRB)の利下げに慎重な姿勢を受け、売られる場面もみられた。ただし、その後はソフトランディングを期待した買いに転じた。シカゴ日経225先物は大阪比410円高の38410円。円相場は1ドル157円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで反発して始まり、米国市場の流れを受けて上げ幅を広げる格好となり、一時38450円まで買われた。昨日の日経平均株価はマドを空けての下げで一時38000を割り込み、ボリンジャーバンド-3σ水準に迫る動きをみせたこともあり、売られ過ぎによる自律反発が意識されよう。ただし、-1σが38440円辺りに位置しているほか、節目の38500円辺りでは強弱感が対立しやすく、買い一巡後の底堅さを見極めたいところだろう。 -1σ辺りを上回っての推移になるようだと、リバウンド狙いの動きが意識されてくる可能性があり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株のリバウンド狙いの動きがありそうだ。米国ではエヌビディアは小反落となったが最高値を更新したほか、アップルやマイクロソフトなど大型テック株が買われていた。アームホールディングスも堅調だったことから、ソフトバンクG<9984>への物色も意識されやすいだろう。 一方で、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、先物主導で短期的な売り仕掛け的な動きもありそうだが、ソフトバンクGやディスコ<6146>など高値圏で推移している銘柄への買い意欲は強そうである。AI関連への成長期待は根強く、ハイテク株への押し目狙いのスタンスになろう。また、グロース250指数はボトム圏からのリバウンド基調が継続しているため、中小型株の一角にもリバウンド狙いの見直し買いの動きが期待されやすいだろう。
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        2024/06/18 08:38
      
    
    
      
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        ハイテク株への押し目狙いの動き
      
      
        *08:32JST ハイテク株への押し目狙いの動き
 17日の日本株市場は、売り一巡後は底堅さが意識されやすい相場展開になりそうだ。14日の米国市場は、NYダウが57ドル安、ナスダックは21ポイント高だった。6月のミシガン大消費者信頼感指数が予想以上に落ち込んだため、消費減速への懸念が重荷となり、景気敏感株が売られるなか、NYダウは続落。一方で、米長期金利の低下やアドビの好決算を受けた買いで、ナスダック指数は続伸となった。シカゴ日経225先物は大阪比345円安の38495円。円相場は1ドル157円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り優勢で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38280円まで売られる場面も見られ、概ね38300円~38500円辺りでのレンジ推移となった。25日線を割り込み、ボリンジャーバンド-1σ水準まで下げてきており、神経質にさせそうである。米国では足もとでの予想を下回る経済指標を受けて、利下げ期待が高まる反面、米経済に対する不透明感が高まってきていることから、神経質にさせそうである。 先週末の日経平均株価は25日線を突破し、一時75日線を捉える場面もみられた。6月のSQ値(38535.35円)を終日上回っての推移だったが、本日は同水準での底堅さがみられるかが意識されそうである。米国ではハイテク株主導でナスダックは連日で史上最高値を更新しており、連動性の観点からは指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向に関心が集まることになりそうだ。日経平均株価はSQ値での底堅さがみられるようだと、ハイテク株への押し目狙いの動きに向かわせよう。 また、24日にナスダック100指数に英アームホールディングスが組み入れられる。ソフトバンクグループ<9984>の動向のほか、AI関連などへの物色も期待されそうである。物色の広がりは期待しづらいものの、中核的な銘柄には短期的に値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。一方で、全般こう着のなか、バリュー株へは利益を確定させる動きが入りやすいとみておきたい。
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        2024/06/17 08:32
      
    
    
      
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        ハイテク株へは押し目狙いの買い
      
      
        *08:36JST ハイテク株へは押し目狙いの買い
 14日の日本株市場は、売り一巡後は底堅さが意識されやすい相場展開になりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが65ドル安、ナスダックは59ポイント高だった。5月の米卸売物価指数(PPI)が予想を下回り、新規失業保険申請件数の増加で米連邦準備理事会(FRB)による年内の利下げ観測が高まり、米長期金利は低下。一方で、米景気の減速懸念から景気敏感株を中心に売られ、NYダウは続落。ブロードコムが好決算を受けて買われるなか、半導体株の一角に買いが広がり、ナスダック指数は連日で最高値を更新した。シカゴ日経225先物は大阪比140円安の38580円。円相場は1ドル157円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り優勢で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38380円まで売られる場面も見られ、38690円辺りに位置する25日線を割り込んだ。昨日の日経平均株価は朝方に39250円辺りまで上昇した後は軟化し、25日線水準まで売られる形だった。同線では強弱感が対立しやすいだろうが、米ハイテク株高の流れを受けて、売り一巡後は押し目狙いの買いが意識されそうだ。 また、本日は日銀の金融政策決定会合の結果が発表されるため、前場は積極的な売買が手控えられやすい。日銀会合では政策金利の据え置きが見込まれており、国債の買い入れを減額する方法や時期などについて注目されている。決定会合の結果が判明する後場は短期的に大きく変動する可能性はあるものの、市場は概ね想定している結果になりそうである。先回り的な動きも限られていたこともあり、結果判明後はアク抜けの動きが意識されよう。 朝方は6月限の先物オプション特別清算指数算出(SQ)に絡んだ商いの影響を受けることになる。ただ、日経225先物は概ね38500円辺りを中心としたレンジ推移が続いていたこともあり、波乱の展開は考えづらい。SQ通過後は需給が軽くなる可能性もあることから、ハイテク株への押し目狙いの買いなどに向かわせそうだ。
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        2024/06/14 08:36
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        値がさハイテク株に関心が集まる
      
      
        *08:36JST 値がさハイテク株に関心が集まる
 13日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。12日の米国市場は、NYダウが35ドル安、ナスダックは264ポイント高だった。5月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことから、年内の利下げ観測が高まり、買い先行で始まった。米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り政策金利据え置きを決定も、年内の利下げ予想が3回から1回に修正され金利が下げ止まると、NYダウは下落に転じた。ナスダックは半導体関連株が買われるなか、連日で史上最高値を更新。シカゴ日経225先物は大阪比220円高の39170円。円相場は1ドル156円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで75日線辺りを支持線とした底堅さが意識されるなか、CPIの結果を受けて上げ幅を広げ、一時39290円まで買われる場面もみられた。米国ではアップルが連日で最高値を更新したほか、エヌビディアなどハイテク株が買われるなか、東京市場においてもTDK<6762>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。 昨日の日経平均株価は下落したものの、前場終盤にかけて38809円まで売られた後は、下げ渋る動きがみられた。39026円辺りで推移する75日線を下回ったが、本日は再び75日線を捉えてくることになりそうだ。買い一巡後は日銀の金融政策決定会合の結果待ちのなか、次第にこう着感が強まる可能性はあるものの、75日線を上回っての推移が続くようだと、売り方の買い戻しを誘う動きも意識されてきそうである。 また、6月限の先物オプション特別清算指数算出(SQ)を前に再び39000円を上回ってきたことから、ヘッジに絡んだ買いの動きも意識されてくる。先物主導の上昇をみせてくる可能性が高まるなか、より指数インパクトの大きい値がさハイテク株に関心が集まりそうである。一方で、インデックスに絡んだ商いが中心になることから、中小型株などへの物色は限られ、個別に材料のある銘柄などへ資金が集中することになるだろう。グロース250指数は前日の上昇で25日線を明確に上回ってきており、一段の上昇をみせられれば、センチメントを明るくさせそうだ。
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        2024/06/13 08:36
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        売り一巡後は底堅さが意識される相場展開に
      
      
        *08:32JST 売り一巡後は底堅さが意識される相場展開に
 12日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。11日の米国市場は、NYダウが120ドル安、ナスダックは151ポイント高だった。5月の米消費者物価指数(CPI)の発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)の公表を翌日に控えるなか、持ち高調整の売りが優勢となった。一方で、アップルが買われるなどハイテク株の一角が堅調となり、ナスダックは連日で最高値を更新。シカゴ日経225先物は大阪比275円安の38905円。円相場は1ドル157円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り優勢で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38810円まで売られる場面もみられたが、13週線水準が支持線として意識される格好から下げ渋り、75日線水準で終える形となった。前日の上昇部分を帳消しにする格好ではあるが、売り一巡後は次第に底堅さが意識されてくる可能性はありそうだ。そのため、日経平均株価は前日に上回った75日線を割り込んでくるものの、13週線辺りでの底堅さはみられよう。 また、米国ではアップルが7%を超える上昇となった。前日の年次開発者会議で生成AIサービス「アップルインテリジェンス」を発表したことが材料視される形となったが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への下支えにつながるほか、物色に広がりはみられないだろうが、AI関連の一角には短期資金が向かいやすいだろう。また、外資系証券でソフトバンクG<9984>の格上げの動きが観測されている。同社は6日に一時9929円まで買われ、2021年5月以来の1万円回復が射程に入ってきている。指数インパクトの大きい銘柄でもあり、関心が集まりそうだ。 また、FOMCおよびCPIの発表を控え全体としては動きづらいところであり、仕掛け的な売りも入りづらいと考えられる。そのためインデックス売買の影響を受けない中小型株へは、個人主体の短期資金が向かう可能性もありそうだ。弱い基調が続くグロース250指数は、上値抵抗線として機能している25日線を捉えてきており、リバウンド機運が高まりやすい水準である。
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        2024/06/12 08:32
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        FOMC待ちながらハイテク主導で底堅い相場展開に
      
      
        *08:32JST FOMC待ちながらハイテク主導で底堅い相場展開に
 11日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開ながらも底堅さが意識されそうだ。10日の米国市場は、NYダウが69ドル高、ナスダックは59ポイント高だった。今週予定されている5月の米消費者物価指数(CPI)の発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え様子見ムードが強まったが、ハイテクの一角が買われナスダックは市場最高値を更新。シカゴ日経225先物は大阪比185円高の39185円。円相場は1ドル157円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38820円まで売られる場面もみられたが、米国市場の取引開始後に強含みの展開となり、終盤にかけて一時39240円まで買われる場面も見られた。足もとで上値を抑えられていた75日線を上放れる形となり、売り方の買い戻しを誘う流れが意識されそうである。また、4月半ば以降、上値抵抗線として機能していた13週線を突破してきたことも、トレンド転換を意識させてきそうだ。 米国ではFOMCやCPIの結果を見極めたいとの模様眺めムードにより、積極的な売買は手控えられていたが、エヌビディアなどハイテク株の一角が買われていた。また、TSMCが発表した5月の売上高(速報値)は、前年同月比30.1%増の2296億台湾ドル(約1兆1000億円)だった。5月として過去最高を更新しており、米国時間では2%を超える上昇で最高値を更新している。この流れを受けて、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角には支援材料になりそうである。 昨日の日経平均株価は39000円を回復し、同水準に位置する75日線を捉えてきた。強弱感が対立しやすいだろうが、同線突破により売り方にとってはポジションを圧縮しておきたいところであり、買い戻しに伴う需給が相場全体の底堅さにつながりそうである。また、週末には6月限の先物オプション特別清算指数算出(SQ)を控えている。ロールオーバーが中心ながら、レンジを切り上げてくることにより、ヘッジに伴う買いの動きも意識されやすいところであろう。積極的な買いは限られるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。
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        2024/06/11 08:32
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        日米金融イベント待ちながら押し目待ち狙いの買い意欲は強い
      
      
        *08:33JST 日米金融イベント待ちながら押し目待ち狙いの買い意欲は強い
 10日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開が見込まれる。7日の米国市場は、NYダウが87ドル安、ナスダックは39ポイント安だった。5月の米雇用統計が想定以上に強く、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退したことが重荷となった。同時に、経済に楽観的な期待も広がり、一時上昇する局面もあったが、米長期金利の上昇が嫌気された。シカゴ日経225先物は大阪比変わらずの38650円。円相場は1ドル156円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38910円まで買われる場面もみられたが、足もとで上値抵抗線として機能している75日線に上値を抑えられる格好だった。一方で、下値は25日線が支持線として機能しているため、25日、75日線とのレンジ内で推移することが見込まれる。 今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀の金融政策決定会合を控えていることから、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすく、積極的にポジションを傾けてくる動きは限られる。米長期金利が上昇したほか、為替市場では1ドル156円台後半と円安傾向をみせてきている。日米金融イベントを前に持ち高調整に伴うリバランスの動きが中心になりやすいと考えられる。 また、週末には6月限の先物オプション特別清算指数算出(SQ)を控える。限月交代に伴うロールオーバーが中心になるものの、日米金融イベントの中でのメジャーSQになることから、需給が大きく変動する可能性もある。日経225先物は25日、75日線との狭いレンジでのこう着のなか、煮詰まり感も意識されてきていることから、トレンドを見極めたいところであろう。 そんななか、米雇用統計の結果を受けて利下げ観測が後退するなか、市場はこれを織り込んでいると考えられる。米VIX指数は低下傾向を継続しているため、アク抜けからの押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。
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        2024/06/10 08:33
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        米国の年内利下げ期待からの押し目狙い
      
      
        *08:23JST 米国の年内利下げ期待からの押し目狙い
 7日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が見込まれる。6日の米国市場は、NYダウが78ドル高、ナスダックは14ポイント安だった。週次新規失業保険申請件数が予想を上回ったため利下げ期待を受けた買いが先行した。ただし、米雇用統計の発表を7日に控えるなか、利益確定売りが上値を抑える格好となった。シカゴ日経225先物は大阪比125円安の38635円。円相場は1ドル155円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国市場ではエヌビディアが高値更新後に利食いに押されており、前日に日経平均株価をけん引した東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ソフトバンクG<9984>など指数インパクトの大きい値がさ株へも利食いが入りやすいだろう。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀の金融政策決定会合では政策金利は据え置かれるとみられるが、欧州中央銀行(ECB)が米国に先駆けて利下げしたことから、米国においては年内の利下げ期待が高まりやすい。 そのため、売りを仕掛けてくる動きは入りにくいだろう。米利下げへの思惑から米長期金利の低下傾向のほか為替市場では円高に振れやすいところである。輸出関連などは手掛けにくくなると考えられ、相対的に日経平均型優位の展開が見込まれる。そのため、ハイテク株などは利食い先行ながら、その後底堅さが意識されてくるようだと、リバランスの動きから買いが入る可能性はありそうだ。 昨日の日経平均株価は75日線が抵抗線として意識される一方で、25日線での底堅さがみられた。そのため、売り先行ながら25日線水準では押し目狙いの買いで対応したいところである。物色はハイテク株の押し目狙いのほか、個別に材料のある銘柄に短期的な資金が向かいやすいだろう。一方で、弱い基調が続くグロース250指数であるが、アストロスケール<186A>の弱い値動きもあり、中小型株には資金が向かいにくいだろう。
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        2024/06/07 08:23
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        ハイテク株が日経平均株価をけん引
      
      
        *08:27JST ハイテク株が日経平均株価をけん引
 6日の日本株市場は、買い優勢の相場展開が見込まれる。5日の米国市場は、NYダウが96ドル高、ナスダックは330ポイント高だった。ADP雇用統計で民間部門の伸びが予想を下回ったため、早期利下げ期待を受けた買いが先行した。その後発表されたISM非製造業景況指数が予想以上に成長域に改善したため、長期金利の上昇に連れNYダウは一時下落に転じたが、根強い年内の利下げ期待を受けた買いに終盤にかけて上昇。ナスダックはエヌビディアが指数を押し上げ、終日堅調に推移し最高値を更新した。シカゴ日経225先物は大阪比445円高の38965円。円相場は1ドル156円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場では主要な株価指数は上昇し、特にエヌビディアなど半導体株の上昇が指数をけん引する格好となった。日経225先物はナイトセッションで一時38450円まで下げる場面も見られたが、米国市場の取引開始後はこれといった調整もなく、終盤にかけて38980円まで買われていた。この流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引することになりそうである。 昨日はレーザーテック<6920>が空売りファンドによるレポートをきっかけに急落したが、会社側は「不正会計の疑惑について明確に否定する」と開示しており、ショートカバーを誘う流れが強まるようだと、センチメント改善につながりそうだ。昨日の日経平均株価は25日線を下回って終えたが、本日は38990円辺りで推移する75日線を捉えてくる可能性もあるため、売り方の買い戻しの動きが強まりそうである。週末には米雇用統計を控えていることもあり、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はあるものの、押し目狙いのスタンスになるだろう。 物色としては、東エレク<8035>など半導体株にショートカバーを交えた資金流入が見込まれるほか、短期的ながら個人主体の資金はAI関連などにシフトすることが見込まれる。為替市場では1ドル=156円台と円高が一服していることもあり、輸出関連への自律反発を狙った動きなども意識されそうだ。一方、米長期金利が低下傾向をみせているなか、金融セクターなどは利益確定の流れが意識されそうである。
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        2024/06/06 08:27
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        ハイテク株の底堅さを見極めつつ押し目狙いのスタンス
      
      
        *08:29JST ハイテク株の底堅さを見極めつつ押し目狙いのスタンス
 5日の日本株市場は、こう着感の強い相場になりそうだ。4日の米国市場は、NYダウが140ドル高、ナスダックは28ポイント高だった。景気や金利を巡る不透明感から売りが先行して始まったが、その後発表されたJOLT求人件数が予想を下回り、9月の利下げ期待が再燃すると、相場は上昇に転じた。ナスダックは利益確定売りと、金利低下に伴う買いが交錯したが終盤にかけ、半導体のエヌビディアが一段高となるに連れて上昇。シカゴ日経225先物は大阪比325円安の38425円。円相場は1ドル154円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国市場では主要な株価指数は上昇したものの、日経225先物はナイトセッションで一時38290円まで下げる場面も見られた。売り一巡後に下落幅を縮める動きもみられたが、25日線辺りに上値を抑えられる格好だった。そのため、米国株高の効果は限定的になりそうである。 また、エヌビディアの上昇が指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になる可能性はありそうだが、このところのハイテク株の反応は鈍く、ハイテク主導の上昇は期待しづらいところである。政府による骨太の方針の原案が明らかになり、次世代半導体への支援方針を盛り込むことが分かったが、半導体株への反応が限られるようだと、AI関連を含めた物色は手控えられそうだ。 為替市場では円相場が1ドル=154円台と円高に振れて推移していることで、輸出関連株なども手掛けづらくさせそうだ。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀の金融政策決定会合を控えているなか、リバランス中心の商いになりそうであり、積極的にトレンドを取りに行く売買は手控えられそうである。 物色としてはハイテク株の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンス。また、本日はアストロスケールホールディングス<186A>がグロース市場に上場することから、宇宙ビジネスに関連した銘柄への手掛かり材料になりそうだ。もっとも、グロース250指数の弱い推移をみる限り、中小型株への活発な物色は限定的だろう。
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        2024/06/05 08:29
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        半導体株への物色が意識されやすい
      
      
        *08:42JST 半導体株への物色が意識されやすい
 4日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、底堅さが意識されやすい相場展開になりそうだ。3日の米国市場は、NYダウが115ドル安、ナスダックは93ポイント高だった。5月のISM製造業景況指数が予想外に悪化したことから米景気の減速懸念が高まり、NYダウは終日軟調な展開。一方で、エヌビディアはフアン最高経営責任者(CEO)が台北国際コンピューター見本市(COMPUTEX)の基調講演で次世代人工知能(AI)チップのプラットフォーム「Rubin」を発表し買われるなど、半導体株の一角が堅調な中、ナスダックは上昇した。シカゴ日経225先物は大阪比290円安の38650円。円相場は1ドル156円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38430円まで下げる場面も見られたが、終盤にかけて下落幅を縮めており、25日線水準が心理的なサポートとして意識されそうである。昨日の日経平均株価は朝方に39000円を回復した後は膠着感が強まったが、75日線に上値を抑えられる形状だった。本日は売りが先行することになりそうだが、25日線が支持線として意識されやすく、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 また、米国ではエヌビディアが堅調だったが、国内ではNEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信(NF・日経半導体ETF)<200A>が上場する。東エレク<8035>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>などに投資するファンドであり、半導体株への物色が意識されやすく、日経平均株価を下支えする流れになりそうだ。 一方で、為替市場では円相場が1ドル=156円台前半とやや円高に振れて推移している。トヨタ<7203>、マツダ<7261>、ホンダ<7267>でも性能試験で不正が確認されたと報告があったと伝わるなか、輸出関連への物色を手控えさせる可能性があり、相対的に日経平均型優位の展開になりそうだ。そのため、投資家の関心はより半導体株に向かいやすくなると考えられ、日経半導体ETFに採用される銘柄へ押し目狙いの物色が意識されそうである。
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        2024/06/04 08:42
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        割安感が意識される銘柄への資金流入
      
      
        *08:34JST 割安感が意識される銘柄への資金流入
 3日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。5月31日の米国市場は、NYダウが574ドル高、ナスダックは2ポイント安だった。4月のPCEコア価格指数が予想通りとなったため、年内の利下げ期待から買い優勢の展開となった。週末での調整、指数の入れ替えなどが影響し、NYダウは終盤にかけ上げ幅を拡大。一方、ナスダックは半導体セクターが利益確定の売りに押されたが、下落幅を縮めて終えた。シカゴ日経225先物は大阪比145円高の38635円。円相場は1ドル157円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38280円まで下げる場面も見られたが、終盤にかけて切り返す形となり、38730円で終えている。米国市場では注目されていたPCEコア価格指数が予想と一致したことで米長期金利が低下しており、安心感につながることになりそうだ。 先週末の日経平均株価は4日ぶりに反発し、25日線水準を回復して終えた。MSCIのリバランスの影響もあって東証プライム市場売買高は29億8000万株に膨れていた。リバランスに伴う需給イベントが通過したことから、動きが軽くなる可能性はあるだろう。来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀の金融政策決定会合を控えていることから積極的な売買は手控えられる可能性があるものの、米国ではブラックアウト期間に入ることから、FRB関係者は沈黙期間となるため、落ち着いた動きが期待される。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から25日線を上回って始まることが見込まれるため、同線が支持線として意識されやすいだろう。来週の重要イベントを前に、売り方は買い戻しの動きをみせてくる可能性があるほか、買い方においてもイベント通過後のアク抜けを想定した押し目待ち狙いの買いが入りやすいと考えられる。指数インパクトの大きい値がさハイテク株は手掛けづらいだろうが、PBR1倍割れなど割安感が意識される銘柄への資金流入が期待されそうだ。
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        2024/06/03 08:34
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        米株安も自律反発狙いの動きに
      
      
        *08:32JST 米株安も自律反発狙いの動きに
 31日の日本株市場は、自律反発が意識されるものの、米株安や米経済指標の発表を控え、こう着感の強い相場展開になりそうだ。30日の米国市場は、NYダウが330ドル安、ナスダックは183ポイント安だった。セールスフォースの弱い決算を嫌気した売りが重荷となった。また、NY連銀のダドリー前総裁の見解を受け、一部で追加利上げを警戒した売りも強まった。1-3月期国内総生産(GDP)が予想通り下方修正されたほか、個人消費も弱く、翌日発表を控えるPCE価格指数を警戒した流れのなか、終日軟調な推移となった。シカゴ日経225先物は大阪比230円高の38230円。円相場は1ドル156円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションでは38110円で終えている。米国市場の下落影響が警戒されるものの、NYダウの押し下げた一因であるセールスフォースについては、前日の時点で織り込まれている。前日の日経平均株価は一時37617円まで下落し、ボリンジャーバンドの-2σまで一気に下げたこともあり、自律反発狙いの買いも入りやすいところであろう。 もっとも、PCE価格指数の発表を控えていることから、積極的な売買は限られると考えられる。そのため、まずは38000円水準での底固めを意識した押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。昨日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱さが目立っていたが、連日で高値を更新していたエヌビディアが下落していることもあり、自律反発の域は脱せないだろう。 ヘッジ対応からPBR1倍割れなどTOPIX型への物色に向かいやすいと考えられる。昨日のNT倍率(日経平均÷TOPIX)は13.95倍と1月9日以来の14.00倍を下回って終えた。いったんはリバランスの動きが入ってもおかしくない水準と考えられるものの、6月半ばには米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合を控えていることもあり、引き続き金利動向にらみの展開のなか、NT倍率の低下傾向が意識されやすいと考えられる。
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        2024/05/31 08:32
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        売り一巡後の底堅さを見極める相場展開に
      
      
        *08:25JST 売り一巡後の底堅さを見極める相場展開に
 30日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。29日の米国市場は、NYダウが411ドル安、ナスダックは99ポイント安だった。7年債入札の低調な結果や地区連銀経済報告(ベージュブック)を受けて米長期金利が上昇したことが重荷となり、利益確定の売りが広がった。シカゴ日経225先物は大阪比175円安の38315円。円相場は1ドル157円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで38170円と安値で終えていることもあり、ギャップダウンからのスタートになりそうである。昨日の日経平均株価は長期金利の上昇が嫌気されるなか、終盤にかけて下落幅を広げていた。米長期金利のほか、ドイツでも5月の消費者物価指数(CPI)速報値の結果を受けて金利が上昇するなか、神経質にさせそうだ。 日経平均株価は支持線として意識されている25日線(38423円)を下回ってくることから、持ち高調整の動きが強まりやすいだろう。節目の38000円に接近する流れが意識されそうであり、同水準での底堅さを見極めることになりそうだ。ただし、米国では幅広く売られるなか、エヌビディアが続伸で連日の最高値を更新している。東エレク<8035>、レーザーテック<6920>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株は売りが先行するものの、売り一巡後の底堅さがみられてくるようだと、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。 ボリンジャーバンドでは-1σが37970円辺りに位置しており、これがサポートとなる可能性があるため、38000円に接近するようだと、売り方の買い戻しの動きも入りやすいだろう。物色としては半導体株の押し目狙いのほか、AI関連への短期的な値幅取り狙いの動きになりそうだ。ただし、グロース250指数は安値を更新していることもあり、中小型株への物色については、やや割り切りスタンスになりそうだ。
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        2024/05/30 08:25
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        エヌビディアの大幅高を受けたハイテク主導の展開
      
      
        *08:25JST エヌビディアの大幅高を受けたハイテク主導の展開
 29日の日本株市場は、引き続き膠着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。28日の米国市場は、NYダウが216ドル安、ナスダックは99ポイント高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を警戒した売りと、半導体セクターの買いが交錯した。5月の米消費者信頼感指数が4カ月ぶり上昇したほか、2年債や5年債の入札結果が低調だったことで金利上昇が嫌気され、NYダウは終日軟調。一方で、エヌビディアはイーロン・マスク氏が運営するAIスタートアップのxAIが同社のAIチップを購入しているとの報道が好感され、他の半導体株に買いが広がるなか、ナスダックは最高値を更新した。シカゴ日経225先物は大阪比110円高の38960円。円相場は1ドル157円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行で始まることになりそうだ。NYダウは下落となったが、エヌビディアが大幅高となった流れを受け、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株を買い戻す動きが期待されそうだ。日経225先物はナイトセッションでオプション権利行使価格の38750円から39000円とのレンジ内での推移だった。一時38990円まで買われ、39000円接近での上値の重さは意識されてくる可能性はあるものの、押し目狙いのスタンスになりそうだ。 昨日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱さが重荷となったが、エヌビディアのインパクトがセンチメント改善につながる可能性がある。半導体株への物色が意識されるほか、AI関連といったテーマ株へは個人主体の短期的な値幅取り狙いの資金が集中する可能性がありそうだ。また、ハイテク主導の展開が見込まれるなか、相対的に日経平均型優位の展開が意識されやすく、前日に強い値動きが目立っていたPBR1倍割れなど割安銘柄へは利益確定の動きが入る可能性がありそうだ。 もっとも、日経平均株価は狭いレンジでの推移を継続しており、75日線辺りでの推移である。39000円接近での戻り待ち狙いの売りも意識されやすく、まずは目先の抵抗水準の突破を見極めたいところである。こう着感が強まる局面ではハイテク株への利益確定に向かわせるほか、再び割安銘柄などTOPIX型優位の展開となるだろう。
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        2024/05/29 08:25
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        値がさハイテク株への押し目狙い
      
      
        *08:34JST 値がさハイテク株への押し目狙い
 28日の日本株市場は、膠着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。27日の米国市場は、メモリアルデーの祝日で休場だった。英国市場はスプリング・バンク・ホリデーのため休場となっており、本日も市場参加者が限られるなか、積極的な売買は手控えられそうである。シカゴ日経225先物は大阪比20円高の38950円(時間外)。円相場は1ドル156円90銭台で推移している。 日経225先物のナイトセッションは小幅な値動きではあったが、75日線、ボリンジャーバンドの+1σ水準を上回っての推移だった。昨日の日経平均株価はこう着ながらも、終盤にかけて強含みの展開となり、高値引けであった。反動安も意識されやすいところであるが、先物市場での底堅い値動きのなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうであり、下値の堅さが意識される局面においては、売り方の買い戻しが入りやすい需給状況と考えられる。 昨日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株は高安まちまちだったものの、東エレク<8035>は小幅な下落であった。祝日明けの米国市場でハイテク株の買いが継続する展開が意識されてくるようだと、ハイテク株への買い戻しを誘う流れにもなりやすいだろう。そのため、日中はグローベックスのナスダック100先物などの動向を睨みながらの展開になりそうである。 物色としては東エレクのほか、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、昨日は海運株などPBR1倍割れの銘柄などへの物色が強まっていた。PBR1倍割れの割安銘柄およびセクターへの物色が継続するかを見極めたいところであろう。なお、中国政府が米国の規制強化を受け、半導体産業を支援する新たな政府系ファンドを立ち上げたことが分かったと報じられており、半導体株への思惑材料になりそうだ。
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        2024/05/28 08:34
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        ハイテク株の押し目狙い
      
      
        *08:28JST ハイテク株の押し目狙い
 27日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。24日の米国市場は、NYダウが4ドル高、ナスダックは184ポイント高だった。人工知能(AI)ブームを背景としたハイテクセクターの買いが根強く、相場をけん引する格好となった。3連休を控え、参加者が限られるなかでNYダウは上げ幅を縮めたが、ナスダックはエヌビディア主導での強い値動きだった。シカゴ日経225先物は大阪比200円高の38800円。円相場は1ドル156円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは小幅な値動きではあったが、75日線を上回り、ボリンジャーバンドの+1σ水準を回復してきた。本日は米国市場がメモリアルデーの祝日となる影響から海外勢の商いは限られると考えられるものの、米ハイテク株高を支援材料に指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を支える流れになりそうだ。 買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、下値の堅さがみられる局面においては、先物主導で買い仕掛け的な動きが入りやすいだろう。短期的な売買が中心であるため、値幅は出にくいと考えられるものの、米VIX指数は再び12.00を下回ってきたこともあり、売り仕掛け的なトレードは限られそうだ。短期的に売りを仕掛けてくる流れとなれば、その後のリバウンドを狙ったスタンスに向かわせよう。 物色としてはエヌビディアの上昇を手掛かりに、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>といった値がさハイテク株のほか、AIの成長期待から関連銘柄への関心も強そうだ。ただし、AI関連の中小型株については資金の逃げ足の速さが目立つため、フットワークが重要になりそうだ。そのほか、ニデック<6594>は過去2期分の決算修正を行った。嫌気売りが入る可能性がある一方で、自社株買いを発表したことや株価は高値圏で推移していることから需給状況は良好である。売り仕掛けが入る局面では押し目狙いのスタンスになりそうだ。
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        2024/05/27 08:28
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        売り一巡後はハイテク株の底堅さを見極め
      
      
        *08:35JST 売り一巡後はハイテク株の底堅さを見極め
 24日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開が続きそうである。23日の米国市場は、NYダウが605ドル安、ナスダックは65ポイント安だった。エヌビディアの好決算が投資家心理の改善につながったが、その後は雇用関連指標やPMIが予想以上に強く、利下げ期待の後退で長期金利が上昇したことが重荷となり下落に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比540円安の38560円。円相場は1ドル156円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップダウンから始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは75日線水準で下げ渋る動きもみられたが、終盤にかけて下落幅を広げる格好から同線を下回った。昨日の日経平均株価は75日線を支持線としたリバウンドから終値では4月半ば以来の39100円を回復したが、前日のリバウンド部分を帳消しにしてきそうだ。 ただし、米国では全般軟調ななか、エヌビディアは9%を超える上昇だった。S&P500業種別指数では半導体のみが上昇していることもあり、売り一巡後は前日に強い値動きだったアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>の動向が注目されやすいだろう。朝方はインデックスに絡んだ売買の影響から売りが先行することになろうが、売り一巡後には押し目狙いの動きが意識されてきそうだ。 指数インパクトの大きい値がさハイテク株が下げ渋るようだと、日経平均株価は75日線が支持線として意識されてくる可能性もありそうだ。また、為替市場ではやや円安傾向をみせていることから、輸出関連なども売り一巡後の動向が注目されよう。そのほか、AI関連など成長期待の大きいテーマ株の一角には、短期的な値幅取り狙いの資金が向かうとみておきたい。
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        2024/05/24 08:35
      
    
    
      
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        ハイテク株が日経平均をけん引する可能性
      
      
        *08:35JST ハイテク株が日経平均をけん引する可能性
 23日の日本株市場は、買い一巡後は膠着感の強い相場展開が続きそうである。22日の米国市場は、NYダウが201ドル安、ナスダックは31ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した前回開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、政策金利を一段と長期にわたり高水準で維持する姿勢のほか、必要であれば追加引き締めを支持する参加者もいたことが明らかになり、利下げ期待の後退で売りが広がった。シカゴ日経225先物は大阪比15円高の38635円。円相場は1ドル156円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場の下落は重荷となるものの、FOMC議事要旨については足もとで当局者によるインフレを警戒する発言が相次いでいたこともあり、織り込み済みであろう。改めて嫌気売りに向かわせる展開にはなりづらいと考えられる。一方で、注目されていたエヌビディアの決算は、1株利益や売上高、第2四半期の見通しが軒並み予想を上回ったほか、1株を10株にする株式分割や増配計画を発表し、時間外取引で大きく買われている。 日経225先物はナイトセッションで一時38460円まで売られる場面も見られたが、エヌビディアの決算を受け、終盤には38800円まで買われている。先物にサヤ寄せする形から指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する可能性が高く、売り方の買い戻しの動きも強まりそうである。昨日の日経平均株価は支持線として意識されていた75日線を下回ったものの、同水準からのリバウンドを見せてくることになろう。 もっとも、買い一巡後はエヌビディアの決算を受けた米国市場の反応を見極めたいとする模様眺めムードが強まる可能性はある。そのため、買い一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。物色としては、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>などの値がさハイテク株のほか、前日に日経平均株価を支えていたソフトバンクグループ<9984>の動向に注目。また、日銀の金融政策正常化への思惑がくすぶるなか、メガバンクの動向にも関心が集まりそうである。
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        2024/05/23 08:35
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        ハイテクは様子見も買い戻しから底堅い値動きに
      
      
        *08:39JST ハイテクは様子見も買い戻しから底堅い値動きに
 22日の日本株市場は、膠着感の強い相場展開が続きそうである。21日の米国市場は、NYダウが66ドル高、ナスダックは37ポイント高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)高官が、政策金利を据え置く姿勢を繰り返したため、売られる場面もみられた。その後、利上げの可能性は少ないとの見方のほか、小売企業の決算を好感した買いにより上昇に転じた。また、ハイテク株は長期金利の低下が支援材料になったほか、エヌビディアの決算を期待した買いも入った。シカゴ日経225先物は大阪比80円安の38860円。円相場は1ドル156円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国市場の上昇の流れは好感されるものの、エヌビディアの決算を控えるなか、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への物色は手控えられやすく、膠着感の強い相場展開が見込まれる。日経225先物はナイトセッションで39000円を捉える場面も見られたが、同水準での上値の重さが意識され、一時38760円まで売られた。ただし、下値の堅さも意識されていたほか、エヌビディアの決算を前に売り仕掛け的な動きは限られそうだ。 また、エヌビディアの決算に対する期待感が高まっているものの、ハイテク株の動きを見る限り、先回り的な買いの動きが限られているだろう。反対に日経平均は4月半ばの36733円を安値にリバウンド基調を継続するなか、エヌビディアの決算後の下げを想定した売りポジションが積み上がっている可能性はある。売り方にとっては、ポジションをニュートラルに修正しておきたいところであり、買い戻しに伴う需給が相場の底堅さにつながりそうである。 物色の流れとしてはエヌビディアの決算待ちではあるが、ハイテク株の底堅さが意識される可能性から、押し目狙いのスタンスとなろう。また、米マイクロソフトは、生成AI(人工知能)に特化したパソコンを開発したと発表したことから、生成AI関連銘柄には短期的な値幅取り狙いの資金が集中する可能性がある。また、マイクロソフトが採用を明らかにしたのはアームの設計技術を使った米クアルコム製の半導体であり、アーム採用を手掛かりに、ソフトバンクG<9984>の動向も注目されそうだ。
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        2024/05/22 08:39
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        ハイテク株主導の相場展開に期待
      
      
        *08:30JST ハイテク株主導の相場展開に期待
 21日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。20日の米国市場は、NYダウが196ドル安、ナスダックは108ポイント高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが、インフレが持続的に2%目標に達する確信がまだ持てず、当面金利を維持する慎重姿勢を示したため、長期金利の上昇で上値が抑えられた。NYダウは前週末に終値で4万ドル台に乗せ、史上最高値を更新したことから、利益確定売りに押された。一方で、エヌビディアが買われ、他の半導体株に買いが広がり、ナスダック指数は史上最高値を更新。シカゴ日経225先物は大阪比225円高の39295円。円相場は1ドル156円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで39000円を上回っての推移となり、狭いレンジでの推移ながら一時39370円まで買われる場面も見られた。支持線となる75日線から上放れてきており、これまで上値を抑えられていた13週線を突破してきたことから、上へのトレンドが意識されやすいだろう。 エヌビディアの決算を控えていることもあり、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はあるだろう。ただし、4月半ば以降の保ち合いレンジを上放れてきたこともあり、売り方にとっては買戻しを迫られる動きになりやすいと考えられる。そのため、積極的な買いは限られるものの、売り方の買い戻しによる需給から、下値の堅さは意識されやすいところだろう。押し目待ち狙いの買い意欲は強く、米国市場の流れから指数インパクトの大きい値がさ株の動向が注目されやすいと考えられる。 物色の流れとしてはエヌビディアの決算待ちではあるが、ハイテク株への押し目狙いのスタンスとなろう。レーザーテック<6920>はリバウンド基調を継続するなか、3月高値が射程に入ってきたため、短期筋の値幅取り狙いの資金が向かいやすい。ボトム圏で推移しているアドバンテスト<6857>は25日線が支持線として意識されるなか、リバウンド狙いの動きが期待されそうだ。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、東京海上<8766>、MS&AD<8725>、ハマキョウ<9037>の動向が注目される。
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        2024/05/21 08:30
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        インデックスに絡んだ商いが中心
      
      
        *08:34JST インデックスに絡んだ商いが中心
 20日の日本株市場は、膠着ながら底堅い相場展開になりそうだ。17日の米国市場は、NYダウが134ドル高、ナスダックは12ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)による年後半の利下げ期待を受けた買いが続き、NYダウは終値で4万ドル台に乗せ、史上最高値を更新した。また、中国が不動産市場の支援に向け大規模な財政措置を発表したことなどが住宅セクターを支え、一方で、ナスダックは長期金利の上昇が重しとなり、ハイテク株の一角に利益確定の売りが出て、小幅に続落となった。シカゴ日経225先物は大阪比5円高の38745円。円相場は1ドル155円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38850円まで買われたが、その後は軟化し、38690円で終えた。ただし、38500円辺りに位置している75日線が支持線として意識されており、押し目買い意欲は強そうである。日経平均株価は75日線が38600円辺りに位置しているため、同水準での底堅さがみられよう。 もっとも、今週は米国でエヌビディアの決算が予定されている。日米ともに市場関係者の注目度は高く、22日(日本時間23日)の決算が通過するまでは、積極的な売買は手控えられやすいだろう。17日の米国でエヌビディアは2%近く下落しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの重荷となる可能性はありそうだ。押し目を狙いつつも戻りの鈍さが意識される局面においては、早めの利益確定に向かわせそうである。 また、先週の日経平均株価は週間で500円超の上昇となったが、グロース250指数は2%超の下落で年初来安値を更新した。中小型株への物色は手控えられやすく、主力銘柄でのインデックスに絡んだ商いが中心になりそうだ。決算が通過したことで手掛かり材料に欠ける面がありそうだが、個別には業績面を見直す動きなどがみられるだろう。物色の流れとしてはエヌビディアの決算を警戒しつつも、決算後を想定したハイテク株の押し目狙いになりそうだ。
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        2024/05/20 08:34
      
    
    
      
        オープニングコメント
      
      
        膠着ながら底堅い相場展開に
      
      
        *08:21JST 膠着ながら底堅い相場展開に
 17日の日本株市場は、膠着ながら底堅い相場展開になりそうだ。16日の米国市場は、NYダウが38ドル安、ナスダックは44ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)による年後半の利下げ期待を受けた買いが続き、NYダウは初の4万ドル台に乗せた。その後は高値達成感からの利益確定売りに押される格好から下落に転じた。前日発表の4月の米消費者物価指数(CPI)の結果にもかかわらず、FRB高官が依然、当面、高金利維持を支持する慎重姿勢を再表明したため、長期金利が上昇しハイテクは売りに転じた。シカゴ日経225先物は大阪比330円安の38560円。円相場は1ドル155円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38970円まで買われたが、その後は軟化し38530円とナイトセッションの安値で終えた。ただし、前日の価格レンジでの推移であり、持ち高調整の動きが中心と考えられる。抵抗線として意識されていた25日線、75日線が支持線に変わったことから、同水準での押し目買い意欲は強そうである。 昨日の日経平均株価は買い一巡後は膠着感が強まっていたが、後場半ば以降に強含むなか、終盤にかけて38949円まで上げ幅を広げる場面も見られた。ボリンジャーバンドの+1σが39090円辺りに位置しており、同水準を意識したトレンド形成が期待されそうだ。週末要因から積極的な売買は手控えられる可能性はあるだろうが、押し目待ち狙いのスタンスになりそうだ。 また、昨日はハイテク株の強さが目立っていた。来週はエヌビディアの決算を控えており、様子見ムードにつながる可能性がありそうだが、足もとで調整を見せていたハイテク株へは売り方の買い戻しが意識されやすい。昨日のNT倍率(日経平均÷TOPIX)は前日の14.05倍から14.21倍に上昇した。直近のボトム圏からのリバウンドにより、日経平均型優位の展開が見込まれるなか、ハイテク株の動向には注目しておきたいところだろう。
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        2024/05/17 08:21