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グロービング Research Memo(9):コンサル事業を基盤に、AI実装などによりビジネスモデル拡張(2)
配信日時:2026/02/25 11:09
配信元:FISCO
*11:09JST グロービング Research Memo(9):コンサル事業を基盤に、AI実装などによりビジネスモデル拡張(2)
■グロービング<277A>の中長期の成長戦略
5. “動的平衡”マネジメントの展開
同社は、欧米型のトップダウンによるガバナンス経営に対するアンチテーゼとして、日本型経営特有の「人」を中心とした経営方法論を体系化した動的平衡マネジメントの展開を目指している。これは、生物学者の福岡伸一(ふくおかしんいち)氏が提唱する「生命現象は要素間の相互作用によって維持される」という概念を経営に適用したものである。企業を生命体、人を細胞と捉え、JI型支援による共創やAI・データの活用を通じて、個人の自己実現と組織のトランスフォーメーションを同期させる経営手法として再定義している。同社は、「経営とは生き方である」という思想に基づく方法論をAIエージェントに実装し、国内外へ広く展開することを見据えている。
動的平衡マネジメントを深化させるため、経営者合宿を企画しているほか、「動的平衡マネジメントコンソーシアム」の設立を検討している。本コンソーシアムは、自らの信念を持ちながら株主や外部ステークホルダーと向き合える経営者を育成することを目的としている。各業界を代表する企業から10社から20社程度の会員企業を募り、各社から次世代経営者候補を2名から3名選出する想定である。選抜メンバーに対しては、年間6回程度の集合研修や課題ワークを通じ、「講義×対話×実践」を軸とした年間育成プログラムを提供する計画である。現時点で既に複数企業から賛同を得ており、年間で40人から60人規模の次世代経営者候補とのネットワーク形成が見込まれる。同社はこのような人的ネットワークの構築が、長期的には顧客リレーションの拡大やAIエージェントへの高度な経営知見の実装につながると位置付けている。
6. 弊社による考察
以上を踏まえると、同社の中長期な成長可能性は、コンサルティングを通じて蓄積した知見や実務プロセスを、AIエージェントやクラウドプロダクトとして自社内に実装し、企業の経営システムそのものへ昇華できるかがカギになると考えられる。
生成AIをはじめとするAI技術の急速な進化により、従来型コンサルティングの一部業務は代替可能性が高まっているものの、同社はその変化に淘汰される側ではなく、AIを活用して業務や意思決定のあり方そのものを再設計する立場にある。単なるITツールの提供にとどまらず、実案件で磨かれたコンサルティング知を起点に、組織運営や意思決定のあり方までを再設計しようとする取り組みは、国内外でも類似例が少ない。特定のAIモデルに依存する自前主義ではなく、外部AIの進化を前提に最適なモデルやツールを組み合わせるアプローチを採る点も、変化の激しい市場環境において合理的な戦略と言える。そのため、AIの高度化は脅威ではなく、同社の提供価値と生産性を高める方向に作用する構造にある。
加えて、動的平衡マネジメントを通じた経営者ネットワークの形成は、顧客基盤の質的向上と知見の循環を促す可能性を持つ。AIを活用した実践知がネットワーク内で共有・高度化されることで案件ごとの成果が蓄積し、再利用可能な経営資産へと転換される余地も大きい。今後はこれらの取り組みが再現性を伴って展開されることで、同社がコンサルティング業界における構造転換を主導する存在へと進化し、持続的成長と中長期的な企業価値の向上につながることが期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林 拓馬)
<HN>
5. “動的平衡”マネジメントの展開
同社は、欧米型のトップダウンによるガバナンス経営に対するアンチテーゼとして、日本型経営特有の「人」を中心とした経営方法論を体系化した動的平衡マネジメントの展開を目指している。これは、生物学者の福岡伸一(ふくおかしんいち)氏が提唱する「生命現象は要素間の相互作用によって維持される」という概念を経営に適用したものである。企業を生命体、人を細胞と捉え、JI型支援による共創やAI・データの活用を通じて、個人の自己実現と組織のトランスフォーメーションを同期させる経営手法として再定義している。同社は、「経営とは生き方である」という思想に基づく方法論をAIエージェントに実装し、国内外へ広く展開することを見据えている。
動的平衡マネジメントを深化させるため、経営者合宿を企画しているほか、「動的平衡マネジメントコンソーシアム」の設立を検討している。本コンソーシアムは、自らの信念を持ちながら株主や外部ステークホルダーと向き合える経営者を育成することを目的としている。各業界を代表する企業から10社から20社程度の会員企業を募り、各社から次世代経営者候補を2名から3名選出する想定である。選抜メンバーに対しては、年間6回程度の集合研修や課題ワークを通じ、「講義×対話×実践」を軸とした年間育成プログラムを提供する計画である。現時点で既に複数企業から賛同を得ており、年間で40人から60人規模の次世代経営者候補とのネットワーク形成が見込まれる。同社はこのような人的ネットワークの構築が、長期的には顧客リレーションの拡大やAIエージェントへの高度な経営知見の実装につながると位置付けている。
6. 弊社による考察
以上を踏まえると、同社の中長期な成長可能性は、コンサルティングを通じて蓄積した知見や実務プロセスを、AIエージェントやクラウドプロダクトとして自社内に実装し、企業の経営システムそのものへ昇華できるかがカギになると考えられる。
生成AIをはじめとするAI技術の急速な進化により、従来型コンサルティングの一部業務は代替可能性が高まっているものの、同社はその変化に淘汰される側ではなく、AIを活用して業務や意思決定のあり方そのものを再設計する立場にある。単なるITツールの提供にとどまらず、実案件で磨かれたコンサルティング知を起点に、組織運営や意思決定のあり方までを再設計しようとする取り組みは、国内外でも類似例が少ない。特定のAIモデルに依存する自前主義ではなく、外部AIの進化を前提に最適なモデルやツールを組み合わせるアプローチを採る点も、変化の激しい市場環境において合理的な戦略と言える。そのため、AIの高度化は脅威ではなく、同社の提供価値と生産性を高める方向に作用する構造にある。
加えて、動的平衡マネジメントを通じた経営者ネットワークの形成は、顧客基盤の質的向上と知見の循環を促す可能性を持つ。AIを活用した実践知がネットワーク内で共有・高度化されることで案件ごとの成果が蓄積し、再利用可能な経営資産へと転換される余地も大きい。今後はこれらの取り組みが再現性を伴って展開されることで、同社がコンサルティング業界における構造転換を主導する存在へと進化し、持続的成長と中長期的な企業価値の向上につながることが期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林 拓馬)
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