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グロービング Research Memo(8):コンサル事業を基盤に、AI実装などによりビジネスモデル拡張(1)
配信日時:2026/02/25 11:08
配信元:FISCO
*11:08JST グロービング Research Memo(8):コンサル事業を基盤に、AI実装などによりビジネスモデル拡張(1)
■グロービング<277A>の中長期の成長戦略
4. AIを活用したコンサルティングサービスの展開
AIを活用したコンサルティングサービスの高度化と、その基盤となるAIエージェントの開発・展開を進めている。生成AIをはじめとするAI技術の進化は同社にとって追い風であり、外部AIの高度化を前提にサービス価値を高める方針である。AIエージェントとは、ユーザーが設定した目的に基づき、自律的にデータ収集や分析、業務タスクの実行を行うソフトウェアであり、従来は人手に依存していた業務の一部を代替・補完する役割を担う。近年は大規模言語モデルを基盤とした生成AIの性能向上により、情報検索、要約、推論、資料作成などの精度が飛躍的に高まっており、コンサルティング業務との親和性も高い。同社では、コンサルタントが時間を要してきた調査、資料作成、議事録作成といった作業をAIエージェントに委ねることで生産性を大幅に高めている。コンサルタント自身は思考、意思決定、仮説構築、クライアントとの対話など付加価値の高い業務により多くの時間をかけられる体制の構築を進めている。また、特定のAIモデルに依存する自前主義は採らず、外部AIの進化を柔軟に取り込みながら最適なモデルやツールを組み合わせるアプローチを採用している。そのため、AIの高度化はコスト増要因ではなく、同社の提供価値と競争力を一段と高める方向に作用する構造にある。これを基盤に以下の3つの領域での拡大を推進している。
1つ目は、企画・戦略立案などコア業務を支援するAIコンサルタント領域である。企画支援AIエージェント「グロービングくん」はその中核となるプロダクトであり、戦略や施策立案時のアイデア出しや仮説構築をAIが支援することでホワイトカラーの生産性向上を目指している。同社では本プロダクトを自社内業務に実装し、実務を通じて効果検証を行いながら機能強化を進めており、効果が確認された機能から順次プロダクト化し、外部への提供を進める。
2つ目は、AIアウトソーシング領域である。多くの企業がノンコア業務を外部委託するなか、同社はそこにAIを組み込み、さらなる省人化と業務効率化を進めている。AIにより定型的な業務処理を自動化し、人材を企画や判断を要するコア業務へ再配置することで、企業全体の生産性向上が可能となる。
3つ目は、AIマネジメント領域である。AIを業務に組み込むためには、データ整備、継続的な機能追加、技術進化への対応などが不可欠である。同社はAI導入後の運用・改善を担う「AIのライフタイムマネジメント」を支援するサービスとして強化する考えである。
AIコンサルタント、AIアウトソーシング、AIマネジメントの3つを一体として展開することで、労働人口減少や生産性の低迷といった企業の構造的課題の解決を目指す。将来的には、日本市場での展開を足がかりに、世界的な労働力不足の解決に向けた海外展開も視野に入れている。
プロダクト開発・共同開発の進捗については、「グロービングくん」は第1フェーズの必要機能開発が既に完了し、現在は約50人規模の部署で実装を開始している。企画推進プロセスにおいてAI設定した承認基準に基づき、一定の評価点数に達しない案件は上長との討議に進めないといった業務フローを構築しており、AIと人の協働を前提とした運用を行っている。クライアント側での試行においても一定の効果が確認されており、2026年4月以降には全社展開を予定している。「AI議事コン」も、基本機能の開発を完了した。現在は実務業務への適用設計を進めており、2026年4月以降の複数部門での展開を計画している。同プロダクトは、将来的に数千人規模の従業員が利用する社内標準ツールとなる可能性を持つと見ており、複数の企業とも導入協議を進めている。
これらは単なる業務効率化ツールを超え、同社が提唱する「経営OS」の中核を担う存在と位置付けられている。「経営OS」とは、戦略コンサルティングの知見をAIに実装し、企業内外のデータや非構造情報を統合・分析することで、経営意思決定を支援する包括的な仕組みを指す。同社のクラウドプロダクト「Octagon」に蓄積されたデータを活用し、AIエージェントがリアルタイムで示唆を提示することで、経営層が意思決定に特化できる環境の構築を目指している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林 拓馬)
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4. AIを活用したコンサルティングサービスの展開
AIを活用したコンサルティングサービスの高度化と、その基盤となるAIエージェントの開発・展開を進めている。生成AIをはじめとするAI技術の進化は同社にとって追い風であり、外部AIの高度化を前提にサービス価値を高める方針である。AIエージェントとは、ユーザーが設定した目的に基づき、自律的にデータ収集や分析、業務タスクの実行を行うソフトウェアであり、従来は人手に依存していた業務の一部を代替・補完する役割を担う。近年は大規模言語モデルを基盤とした生成AIの性能向上により、情報検索、要約、推論、資料作成などの精度が飛躍的に高まっており、コンサルティング業務との親和性も高い。同社では、コンサルタントが時間を要してきた調査、資料作成、議事録作成といった作業をAIエージェントに委ねることで生産性を大幅に高めている。コンサルタント自身は思考、意思決定、仮説構築、クライアントとの対話など付加価値の高い業務により多くの時間をかけられる体制の構築を進めている。また、特定のAIモデルに依存する自前主義は採らず、外部AIの進化を柔軟に取り込みながら最適なモデルやツールを組み合わせるアプローチを採用している。そのため、AIの高度化はコスト増要因ではなく、同社の提供価値と競争力を一段と高める方向に作用する構造にある。これを基盤に以下の3つの領域での拡大を推進している。
1つ目は、企画・戦略立案などコア業務を支援するAIコンサルタント領域である。企画支援AIエージェント「グロービングくん」はその中核となるプロダクトであり、戦略や施策立案時のアイデア出しや仮説構築をAIが支援することでホワイトカラーの生産性向上を目指している。同社では本プロダクトを自社内業務に実装し、実務を通じて効果検証を行いながら機能強化を進めており、効果が確認された機能から順次プロダクト化し、外部への提供を進める。
2つ目は、AIアウトソーシング領域である。多くの企業がノンコア業務を外部委託するなか、同社はそこにAIを組み込み、さらなる省人化と業務効率化を進めている。AIにより定型的な業務処理を自動化し、人材を企画や判断を要するコア業務へ再配置することで、企業全体の生産性向上が可能となる。
3つ目は、AIマネジメント領域である。AIを業務に組み込むためには、データ整備、継続的な機能追加、技術進化への対応などが不可欠である。同社はAI導入後の運用・改善を担う「AIのライフタイムマネジメント」を支援するサービスとして強化する考えである。
AIコンサルタント、AIアウトソーシング、AIマネジメントの3つを一体として展開することで、労働人口減少や生産性の低迷といった企業の構造的課題の解決を目指す。将来的には、日本市場での展開を足がかりに、世界的な労働力不足の解決に向けた海外展開も視野に入れている。
プロダクト開発・共同開発の進捗については、「グロービングくん」は第1フェーズの必要機能開発が既に完了し、現在は約50人規模の部署で実装を開始している。企画推進プロセスにおいてAI設定した承認基準に基づき、一定の評価点数に達しない案件は上長との討議に進めないといった業務フローを構築しており、AIと人の協働を前提とした運用を行っている。クライアント側での試行においても一定の効果が確認されており、2026年4月以降には全社展開を予定している。「AI議事コン」も、基本機能の開発を完了した。現在は実務業務への適用設計を進めており、2026年4月以降の複数部門での展開を計画している。同プロダクトは、将来的に数千人規模の従業員が利用する社内標準ツールとなる可能性を持つと見ており、複数の企業とも導入協議を進めている。
これらは単なる業務効率化ツールを超え、同社が提唱する「経営OS」の中核を担う存在と位置付けられている。「経営OS」とは、戦略コンサルティングの知見をAIに実装し、企業内外のデータや非構造情報を統合・分析することで、経営意思決定を支援する包括的な仕組みを指す。同社のクラウドプロダクト「Octagon」に蓄積されたデータを活用し、AIエージェントがリアルタイムで示唆を提示することで、経営層が意思決定に特化できる環境の構築を目指している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林 拓馬)
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