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明日の株式相場に向けて=確変モード相次ぐ「3ケタ銘柄」に要注目
配信日時:2026/01/27 17:30
配信元:MINKABU
きょう(27日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比448円高の5万3333円と反発。取引開始前は下値模索継続という見方が強かったが、基本的に相場のベクトルはAIの気まぐれで、どちらに振れるかフタを開けてみないことには分からない。きょうも事前の思惑通りに安かったのは朝方だけ、その後は漸次戻り足となり後場に上げ足を加速し、結局400円以上の上昇でほぼ高値引けとなった。半導体関連株が主役で、指数寄与度の大きいアドバンテスト<6857.T>や東京エレクトロン<8035.T>をはじめ一斉高に買われ日経平均を押し上げた。ただ、きょうは値下がり銘柄の方が多かった。それでも大引け時点でプライム市場の騰落レシオ(25日移動平均)は128%と過熱ゾーンに位置したままだ。個別株物色に陰りは見られず、これはそのまま個人投資家の体感温度を示唆している。
半導体関連の動向はともかく、個別株に関してはテーマが日替わりで持続性に難はあってもうまく循環しており、旺盛な物色意欲が空回りせずに株価上昇につながっている。特に株価3ケタ台の銘柄に投資資金が食指を動かしている印象が強い。何といってもペロブスカイト太陽電池関連で、爆発的な上昇をみせたケミプロ化成<4960.T>の存在が光る。株価は300円台が地相場で、今月21日に大陽線でストップ高に買われたが、これは大相場スタートの号砲に過ぎず、そこから連日で値幅制限いっぱいに買われる展開となった。22日と23日については取引時間中にストップ高で張り付き商いが成立しなかったことから、週明け26日は値幅制限が通常の4倍となる400円幅に拡大された。しかし、それでも急勾配を駆け上がり、ザラ場ストップ高を演じたのはマーケットでも話のネタとなった。引けにかけては軟化したものの1400万株を超える大商い。そしてきょうは再びストップ高に張り付き、27年前の1999年につけた上場来高値1040円にツラ合わせした状態で取引を終了。新たなモンスター銘柄の誕生を演出するような値動きとなった。
そして、ユニチカ<3103.T>が突発人気化した。同社株も3ケタ銘柄で、しかも昨年12月は200円台での推移に終始していた低位株だ。総合繊維の老舗だが、業績は厳しく官民ファンドの支援で、高分子事業など付加価値分野に経営の重心をシフトしている。そうしたなか、思わぬ方向から風が吹いた。米半導体設計大手のクアルコム<QCOM>がAIデータセンター向け半導体への注力を標榜するなか、半導体パッケージ基板のボトルネックであるハイエンドガラスクロスの在庫が払底しているという事実。クアルコムがその供給主体として着目し、ユニチカを訪問したという話が市場を巡った。
ユニチカからのリリースはないが、この件に関しての質問に会社側は否定もしていない。時価総額も商品シェアも大差とはいえ、ガラスクロスのテーマでは日東紡績<3110.T>という先駆した大化け株が存在する。ユニチカの時価総額は300億円未満であり、これは仮にクアルコムが資本的側面からアプローチをかける場合、あまりに格安の水準といえる。ユニチカと売り上げ規模では変わらない日東紡の時価総額は5800億円強である。
株価3ケタ銘柄のフィーバーがこれ以外にも相次ぐ状況となってきた。きょうは藤倉化成<4620.T>が一気にアクセルを踏み込み、一時73円高の691円まで舞い上がり、11月13日につけた昨年来高値658円を2カ月半ぶりに上回った。樹脂系コーティング材で世界屈指の競争力を有するが、PBRが0.4倍台と割安感が際立つ。データセンター関連の筆頭格であるフジクラ<5803>を筆頭株主とし、業務面でも電子材料分野で連携がある。
このほか、足もとでは気配を消しているが地銀セクターの筑波銀行<8338.T>は継続マークしておきたい。PERやPBRの割安感は言うまでもないが、“金利ある世界”が同行に活力をもたらし始めている。また、半導体保護資材(スペーサーテープ)で約7割の世界シェアを持つグローバルニッチトップ、アテクト<4241.T>も株価600円前後の中低位株で上値余地が意識される。更に昨年11月にも取り上げた銘柄だが、900円台で踊り場を形成している指月電機製作所<6994.T>を改めて注目。AIデータセンター関連の一角でもあり、時価近辺でのもみ合いは拾っておいて面白そうだ。低位株では技研ホールディングス<1443.T>が昨年12月下旬を境に思惑含みの上昇波を構築している。国土強靱化関連であるとともに、放射線防護設備などで実績が高い。
あすのスケジュールでは、日銀金融政策決定会合の議事要旨(25年12月18~19日開催分)が朝方取引開始前に開示されるほか、同時刻に2015年7月~12月開催分の金融政策決定会合議事録も公表される。前場取引時間中に40年物国債の入札が行われる。また、この日はアドバンテストの4~12月期決算発表にマーケットの耳目が集まる。海外ではカナダ中銀の金融政策決定会合の結果が開示されるほか、ブラジル中銀も政策金利を発表する。米国ではFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見に市場の注目度が高い。米主要企業の決算発表ではIBM<IBM>、メタ・プラットフォームズ<META>、テスラ<TSLA>、マイクロソフト<MSFT>などが予定されている。(銀)
出所:MINKABU PRESS
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