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戸田工業 Research Memo(5):構造改革が奏功し営業利益を上方修正も、経常利益・純利益は下方修正
配信日時:2026/01/23 12:05
配信元:FISCO
*12:05JST 戸田工業 Research Memo(5):構造改革が奏功し営業利益を上方修正も、経常利益・純利益は下方修正
■戸田工業<4100>の今後の見通し
● 2026年3月期通期の業績見通し
2026年3月期の連結業績は、売上高は前年比10.0%減の28,500百万円、営業利益1,000百万円(前期は648百万円の損失)、経常損失300百万円(同1,411百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失700百万円(同3,563百万円の損失)を見込んでいる。
親会社株主に帰属する当期純利益の増減分析では、営業利益についてはTAMの影響がなくなること(13億円改善)や原価低減、販管費削減(9億円改善)が寄与するほか、特別損益ではTAM清算の影響で11億円改善、その他の特別損益の改善4億円などが見込まれ、前年同期比で29億円改善する見通しだ。
なお、前回5月予想から経常利益・純利益は下方修正している。主因となったLIB用材料を営む持分法適用関連会社の収益はEV需要の低迷により上期同様に低調に推移する見込みであり、前期から純損益を9億円、押し下げる見通しだ。
過去には、大きく全社収益に貢献した同関連会社ではあるが、目下はEV市況の不透明感から業績の下振れが続いている。EV化の進展はマクロ観点からは、今後も進展していくことが見込まれ、中長期的には同社にとって成長領域であることは不変であるため、今しばらく状況を注視する必要があるだろう。
各事業、セグメントについての売上高、営業利益の見込みは以下のとおりである。
(1) 電子素材
a) 磁石材料(成長事業)
磁石材料は売上高113億円(前期比8億円減)、営業利益14億円(同3億円増)を見込む。売上面では前期好調だった中国子会社の江門協立磁業高科技有限公司について、中国経済の鈍化、加えてEV市場の変調、中国ローカルメーカーの台頭などから一部伸び悩むも、国内のコスト削減などを進める。付加価値の高い希土類ボンド磁石用コンパウンドなどで収益性を高める計画である。
b) 誘電体材料(成長事業)
誘電体材料は売上高18億円(前期比4億円増)、営業損失1億円(同1億円減)を見込む。売上高としては過去最高を更新する予想である。MLCCの高容量化、高性能化ニーズに沿って超微粒の特徴を生かした共材需要の拡大、また、従来の需要に加え、AIサーバーなどでもMLCCが従来比2倍の個数が使われるなど売上拡大が見込まれ、2ケタ増収が続く見通しである。一方、利益面では、分散体などの高付加価値品の開発に注力しており、引き続き研究開発面でコスト負担が大きく、営業損失となる公算が高い。
c) 軟磁性材料(次世代事業)
軟磁性材料は売上高63億円(前期比3億円減)、営業損失4億円(同5億円減)を見込む。インダクター向けを中心に先端素材の売上拡大を目指すが、目下は中国市場における競争激化の影響を受けている模様だ。当初計画から下方修正しており、中国市場の動向は継続注視したい。
d) ハイドロタルサイト(再生・転換事業)
同材料は売上高5億円(前期比4億円減)、営業損失1億円(同1億円増)を見込む。提携解消による販売減少の影響が継続し、人員、設備面でスリム化するも損失が残る見通しである。
e) LIB用前駆体(再生・転換事業)
LIB用前駆体は売上高4億円(前期比20億円減)、営業利益1億円(同14億円増)を見込む。TAMの解散により在庫処分を行うとともに、国内での関連ビジネスが縮小均衡し、売上高が4億円にとどまる予定である。利益面では、解散に伴う一時費用がなくなり、黒字化を達成する見通しである。
(2) 機能性顔料
a) 着色顔料・トナー用材料(再生・転換事業)
着色顔料・トナー用材料は売上高66億円(前期比横ばい)、営業利益1億円(同4億円増)を見込む。全体として複写機・プリンター向け、塗料向けともに売上を追うのではなく利益確保のためにコストダウンを継続して黒字化を目指す。
b) 触媒(収益基盤事業)
触媒は売上高16億円(前期比横ばい)、営業利益2億円(前期比横ばい)を見込む。引き続きスチレンモノマー用触媒のシェアアップにより収益拡大を図る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 三浦 健太郎)
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● 2026年3月期通期の業績見通し
2026年3月期の連結業績は、売上高は前年比10.0%減の28,500百万円、営業利益1,000百万円(前期は648百万円の損失)、経常損失300百万円(同1,411百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失700百万円(同3,563百万円の損失)を見込んでいる。
親会社株主に帰属する当期純利益の増減分析では、営業利益についてはTAMの影響がなくなること(13億円改善)や原価低減、販管費削減(9億円改善)が寄与するほか、特別損益ではTAM清算の影響で11億円改善、その他の特別損益の改善4億円などが見込まれ、前年同期比で29億円改善する見通しだ。
なお、前回5月予想から経常利益・純利益は下方修正している。主因となったLIB用材料を営む持分法適用関連会社の収益はEV需要の低迷により上期同様に低調に推移する見込みであり、前期から純損益を9億円、押し下げる見通しだ。
過去には、大きく全社収益に貢献した同関連会社ではあるが、目下はEV市況の不透明感から業績の下振れが続いている。EV化の進展はマクロ観点からは、今後も進展していくことが見込まれ、中長期的には同社にとって成長領域であることは不変であるため、今しばらく状況を注視する必要があるだろう。
各事業、セグメントについての売上高、営業利益の見込みは以下のとおりである。
(1) 電子素材
a) 磁石材料(成長事業)
磁石材料は売上高113億円(前期比8億円減)、営業利益14億円(同3億円増)を見込む。売上面では前期好調だった中国子会社の江門協立磁業高科技有限公司について、中国経済の鈍化、加えてEV市場の変調、中国ローカルメーカーの台頭などから一部伸び悩むも、国内のコスト削減などを進める。付加価値の高い希土類ボンド磁石用コンパウンドなどで収益性を高める計画である。
b) 誘電体材料(成長事業)
誘電体材料は売上高18億円(前期比4億円増)、営業損失1億円(同1億円減)を見込む。売上高としては過去最高を更新する予想である。MLCCの高容量化、高性能化ニーズに沿って超微粒の特徴を生かした共材需要の拡大、また、従来の需要に加え、AIサーバーなどでもMLCCが従来比2倍の個数が使われるなど売上拡大が見込まれ、2ケタ増収が続く見通しである。一方、利益面では、分散体などの高付加価値品の開発に注力しており、引き続き研究開発面でコスト負担が大きく、営業損失となる公算が高い。
c) 軟磁性材料(次世代事業)
軟磁性材料は売上高63億円(前期比3億円減)、営業損失4億円(同5億円減)を見込む。インダクター向けを中心に先端素材の売上拡大を目指すが、目下は中国市場における競争激化の影響を受けている模様だ。当初計画から下方修正しており、中国市場の動向は継続注視したい。
d) ハイドロタルサイト(再生・転換事業)
同材料は売上高5億円(前期比4億円減)、営業損失1億円(同1億円増)を見込む。提携解消による販売減少の影響が継続し、人員、設備面でスリム化するも損失が残る見通しである。
e) LIB用前駆体(再生・転換事業)
LIB用前駆体は売上高4億円(前期比20億円減)、営業利益1億円(同14億円増)を見込む。TAMの解散により在庫処分を行うとともに、国内での関連ビジネスが縮小均衡し、売上高が4億円にとどまる予定である。利益面では、解散に伴う一時費用がなくなり、黒字化を達成する見通しである。
(2) 機能性顔料
a) 着色顔料・トナー用材料(再生・転換事業)
着色顔料・トナー用材料は売上高66億円(前期比横ばい)、営業利益1億円(同4億円増)を見込む。全体として複写機・プリンター向け、塗料向けともに売上を追うのではなく利益確保のためにコストダウンを継続して黒字化を目指す。
b) 触媒(収益基盤事業)
触媒は売上高16億円(前期比横ばい)、営業利益2億円(前期比横ばい)を見込む。引き続きスチレンモノマー用触媒のシェアアップにより収益拡大を図る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 三浦 健太郎)
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