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MDNT Research Memo(5):施設・技術・人材を含む細胞加工体制と実績に競争優位性
配信日時:2026/01/15 13:05
配信元:FISCO
*13:05JST MDNT Research Memo(5):施設・技術・人材を含む細胞加工体制と実績に競争優位性
■事業概要
3. 特徴と強み
(1) 細胞加工業としての実績
メディネット<2370>は再生・細胞医療分野のパイオニアとして、1999年に免疫細胞療法の総合支援サービスを開始して以来、25年以上にわたり細胞加工業を継続している。累計約20万件の加工実績を持ち、業界内での高い認知と信頼を獲得してきた。また、様々な免疫細胞の加工に対応するなかで、工程開発、品質保証、輸送技術を含む実践的ノウハウが蓄積され、これが同分野に特化した技術者育成にもつながっている。
技術者は技術移転や申請資料作成にも対応できる専門性を備えており、顧客の要求に柔軟に応えられる。これらの実績と体制は他社が短期間で追随することが難しく、先行優位性を確立している。
(2) 顧客との協力関係
同社は医療法人社団滉志会瀬田クリニック東京と長年にわたり緊密な協力関係を構築している。2025年9月期の同クリニック向け売上は446百万円(前年同期比2.8%減)であり、全体の55.1%を占めている。治療適応や細胞種の検討段階から共同で取り組む密接な関係が特徴である。
両者は、ICI(免疫チェックポイント阻害薬)不応例に対する免疫細胞療法に関する臨床研究の論文発表を行っており、得られた臨床データを基に技術向上を図っている。同社は治療プロセス設計、工程最適化、品質評価など、医療現場に近い形で技術支援を提供している。
この協力関係は、新たな治療法や細胞種への展開を可能とする重要な基盤であり、実臨床に基づく強固な連携は同社の信頼性と競争優位性を支える要素となっている。
(3) 細胞加工体制(施設、技術、人材)
同社の細胞加工体制は、技術力に加え、施設と許認可による高い参入障壁を強みとする。
品川CPFは、10種類以上の特定細胞加工物と治験製品・承認取得後製品を並行製造できる国内でも数少ない施設である。また、羽田空港に近接した立地は輸送面で大きな利点があり、細胞輸送の効率性と安定性を確保できる点も特徴である。
同社の設備と品質管理体制は、医薬品医療機器等法及び再生医療等安全確保法の要件を満たしている。同等の体制を新規構築するには、大規模な設備投資と長年の経験が必要であり、民間企業の参入障壁は高い。また、ヤンセンファーマや資生堂をはじめとする国内外の大手企業からの受託実績は、施設の希少性と信頼性を裏付けるものである。
さらに、同社は多様な免疫細胞に加え、S-DSCやASCなど新たな細胞種の受託拡大を進めており、これがAGCとの戦略的パートナーシップやティーセルヌーヴォーとの技術移転契約につながっている。ヤンセンファーマからの治験製品の製造受託や市販製品製造に向けた準備など、製薬企業との取引機会も増加傾向にある。
高度な技術対応力、立地優位性、厳格な品質管理を支える施設体制は収益機会の拡大につながっており、参入障壁の高さと技術多様性の両面が今後の事業成長を支える要因となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔)
<HN>
3. 特徴と強み
(1) 細胞加工業としての実績
メディネット<2370>は再生・細胞医療分野のパイオニアとして、1999年に免疫細胞療法の総合支援サービスを開始して以来、25年以上にわたり細胞加工業を継続している。累計約20万件の加工実績を持ち、業界内での高い認知と信頼を獲得してきた。また、様々な免疫細胞の加工に対応するなかで、工程開発、品質保証、輸送技術を含む実践的ノウハウが蓄積され、これが同分野に特化した技術者育成にもつながっている。
技術者は技術移転や申請資料作成にも対応できる専門性を備えており、顧客の要求に柔軟に応えられる。これらの実績と体制は他社が短期間で追随することが難しく、先行優位性を確立している。
(2) 顧客との協力関係
同社は医療法人社団滉志会瀬田クリニック東京と長年にわたり緊密な協力関係を構築している。2025年9月期の同クリニック向け売上は446百万円(前年同期比2.8%減)であり、全体の55.1%を占めている。治療適応や細胞種の検討段階から共同で取り組む密接な関係が特徴である。
両者は、ICI(免疫チェックポイント阻害薬)不応例に対する免疫細胞療法に関する臨床研究の論文発表を行っており、得られた臨床データを基に技術向上を図っている。同社は治療プロセス設計、工程最適化、品質評価など、医療現場に近い形で技術支援を提供している。
この協力関係は、新たな治療法や細胞種への展開を可能とする重要な基盤であり、実臨床に基づく強固な連携は同社の信頼性と競争優位性を支える要素となっている。
(3) 細胞加工体制(施設、技術、人材)
同社の細胞加工体制は、技術力に加え、施設と許認可による高い参入障壁を強みとする。
品川CPFは、10種類以上の特定細胞加工物と治験製品・承認取得後製品を並行製造できる国内でも数少ない施設である。また、羽田空港に近接した立地は輸送面で大きな利点があり、細胞輸送の効率性と安定性を確保できる点も特徴である。
同社の設備と品質管理体制は、医薬品医療機器等法及び再生医療等安全確保法の要件を満たしている。同等の体制を新規構築するには、大規模な設備投資と長年の経験が必要であり、民間企業の参入障壁は高い。また、ヤンセンファーマや資生堂をはじめとする国内外の大手企業からの受託実績は、施設の希少性と信頼性を裏付けるものである。
さらに、同社は多様な免疫細胞に加え、S-DSCやASCなど新たな細胞種の受託拡大を進めており、これがAGCとの戦略的パートナーシップやティーセルヌーヴォーとの技術移転契約につながっている。ヤンセンファーマからの治験製品の製造受託や市販製品製造に向けた準備など、製薬企業との取引機会も増加傾向にある。
高度な技術対応力、立地優位性、厳格な品質管理を支える施設体制は収益機会の拡大につながっており、参入障壁の高さと技術多様性の両面が今後の事業成長を支える要因となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔)
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