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Sシャワー Research Memo(1):中期経営計画最終年度の2028年3月期利益目標を2期前倒しで達成見込み
配信日時:2025/12/19 15:01
配信元:FISCO
*15:01JST Sシャワー Research Memo(1):中期経営計画最終年度の2028年3月期利益目標を2期前倒しで達成見込み
■要約
スペースシャワーSKIYAKIホールディングス<4838>は、2024年4月1日付で(株)スペースシャワーネットワークと(株)SKIYAKIが経営統合し、持株会社体制へ移行・商号変更した。両社のコンテンツとテクノロジーを融合させた新しいエンタテインメントカンパニーとして、アーティスト・クリエイターとともに次世代エンタテインメントを創造することを目指している。
1. コンテンツとソリューションを展開
同社はセグメント区分を、主に「自社で企画プロデュースするオリジナルコンテンツをユーザーに提供」する事業のコンテンツセグメント(ライブ・コンテンツ事業、メディア事業、エンタテインメントカフェ事業)、及び主に「クライアントの課題解決のためにサービス提供」を行う事業のソリューションセグメント(プラットフォーム事業、ディストリビューション事業、クリエイティブソリューション事業)としている。イベント、ライブハウス、アーティストマネジメント、レーベル・エージェント、有料放送、オンデマンド、エンタテインメントカフェ、ファンクラブ・プラットフォーム、EC・MD、アライアンス、ディストリビューション、映像制作など、あらゆる音楽エンタテインメント関連事業を展開し、アーティストやクリエイターのステージに応じて持続的な創作活動を支援していることが同社の特徴・強みである。
2. 2026年3月期中間期は前年同期の台風影響一巡も寄与して大幅増収増益
2026年3月期中間期の連結業績は売上高が前年同期比12.5%増の11,904百万円、営業利益が同130.4%増の1,339百万円、経常利益が同137.2%増の1,381百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同147.2%増の800百万円、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)が同79.3%増の1,641百万円と、大幅増収増益だった。主催イベントの好調に加え、アーティストマネジメント及びレーベル・エージェント、プラットフォーム事業なども伸長した。また、ライブ・コンテンツ事業において前年同期の台風影響(台風の上陸・接近による公共交通機関の乱れに伴い主催イベントの一部チケットを払い戻した影響約160百万円)が一巡したほか、経営統合関連費用が一巡したことも寄与した。
3. 2026年3月期通期は上方修正して大幅増収増益予想
2026年3月期通期の連結業績予想は、中間期の各利益が期初時点の通期予想を超過達成したことを踏まえ、2025年11月13日付で上方修正して売上高が前期比6.6%増の22,000百万円、営業利益が同82.3%増の1,600百万円、経常利益が同83.3%増の1,630百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同233.8%増の960百万円、EBITDAが同55.5%増の2,350百万円としている。期初予想に対して売上高を1,000百万円、営業利益を300百万円、経常利益を330百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を210百万円、EBITDAを450百万円それぞれ上方修正し、大幅増収増益予想としている。ライブ・コンテンツ事業の2つの大型主催イベントが上期開催であることに加え、今年は所属アーティストの活動も上期に集中しているため上期偏重の利益構造だが、プラットフォーム事業やディストリビューション事業は下期も好調に推移する見込みだ。積極的な事業戦略や経営統合によるシナジーなどにより、通期ベースでも好業績が期待できると弊社では考えている。
4. 2028年3月期利益目標を2期前倒しで達成見込み
同社は2024年11月に中期経営計画「Ignite 2027」(2026年3月期~2028年3月期)を発表した。基本方針として、コンテンツとテクノロジーの融合を通じて成長基盤のさらなる強化と収益性の向上を図り、次世代のエンタテインメントの創造に取り組むとしている。最終年度2028年3月期の目標値には売上高24,000百万円、営業利益1,600百万円、EBITDA2,200百万円、ROE10%超を掲げていたが、利益面は2026年3月期に最終年度目標を2期前倒しで達成する見込みとなった。このため2028年3月期の目標値を現在精査中であり、2026年3月期決算発表時に修正目標を公表予定としている。また株主還元については、中期経営計画「Ignite 2027」期間中の基本方針として連結配当性向35%~45%を目標に累進配当を継続するため、2026年3月期の配当予想も上方修正した。
■Key Points
・スペースシャワーネットワークとSKIYAKIが経営統合、次世代エンタテインメント創造を目指す
・あらゆる音楽エンタテインメント関連事業を展開していることが特徴・強み
・2026年3月期中間期は前年同期の台風影響一巡も寄与して大幅増収増益
・2026年3月期通期は上方修正して大幅増収増益予想
・中期経営計画最終年度の2028年3月期利益目標を2期前倒しで達成見込み
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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スペースシャワーSKIYAKIホールディングス<4838>は、2024年4月1日付で(株)スペースシャワーネットワークと(株)SKIYAKIが経営統合し、持株会社体制へ移行・商号変更した。両社のコンテンツとテクノロジーを融合させた新しいエンタテインメントカンパニーとして、アーティスト・クリエイターとともに次世代エンタテインメントを創造することを目指している。
1. コンテンツとソリューションを展開
同社はセグメント区分を、主に「自社で企画プロデュースするオリジナルコンテンツをユーザーに提供」する事業のコンテンツセグメント(ライブ・コンテンツ事業、メディア事業、エンタテインメントカフェ事業)、及び主に「クライアントの課題解決のためにサービス提供」を行う事業のソリューションセグメント(プラットフォーム事業、ディストリビューション事業、クリエイティブソリューション事業)としている。イベント、ライブハウス、アーティストマネジメント、レーベル・エージェント、有料放送、オンデマンド、エンタテインメントカフェ、ファンクラブ・プラットフォーム、EC・MD、アライアンス、ディストリビューション、映像制作など、あらゆる音楽エンタテインメント関連事業を展開し、アーティストやクリエイターのステージに応じて持続的な創作活動を支援していることが同社の特徴・強みである。
2. 2026年3月期中間期は前年同期の台風影響一巡も寄与して大幅増収増益
2026年3月期中間期の連結業績は売上高が前年同期比12.5%増の11,904百万円、営業利益が同130.4%増の1,339百万円、経常利益が同137.2%増の1,381百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同147.2%増の800百万円、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)が同79.3%増の1,641百万円と、大幅増収増益だった。主催イベントの好調に加え、アーティストマネジメント及びレーベル・エージェント、プラットフォーム事業なども伸長した。また、ライブ・コンテンツ事業において前年同期の台風影響(台風の上陸・接近による公共交通機関の乱れに伴い主催イベントの一部チケットを払い戻した影響約160百万円)が一巡したほか、経営統合関連費用が一巡したことも寄与した。
3. 2026年3月期通期は上方修正して大幅増収増益予想
2026年3月期通期の連結業績予想は、中間期の各利益が期初時点の通期予想を超過達成したことを踏まえ、2025年11月13日付で上方修正して売上高が前期比6.6%増の22,000百万円、営業利益が同82.3%増の1,600百万円、経常利益が同83.3%増の1,630百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同233.8%増の960百万円、EBITDAが同55.5%増の2,350百万円としている。期初予想に対して売上高を1,000百万円、営業利益を300百万円、経常利益を330百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を210百万円、EBITDAを450百万円それぞれ上方修正し、大幅増収増益予想としている。ライブ・コンテンツ事業の2つの大型主催イベントが上期開催であることに加え、今年は所属アーティストの活動も上期に集中しているため上期偏重の利益構造だが、プラットフォーム事業やディストリビューション事業は下期も好調に推移する見込みだ。積極的な事業戦略や経営統合によるシナジーなどにより、通期ベースでも好業績が期待できると弊社では考えている。
4. 2028年3月期利益目標を2期前倒しで達成見込み
同社は2024年11月に中期経営計画「Ignite 2027」(2026年3月期~2028年3月期)を発表した。基本方針として、コンテンツとテクノロジーの融合を通じて成長基盤のさらなる強化と収益性の向上を図り、次世代のエンタテインメントの創造に取り組むとしている。最終年度2028年3月期の目標値には売上高24,000百万円、営業利益1,600百万円、EBITDA2,200百万円、ROE10%超を掲げていたが、利益面は2026年3月期に最終年度目標を2期前倒しで達成する見込みとなった。このため2028年3月期の目標値を現在精査中であり、2026年3月期決算発表時に修正目標を公表予定としている。また株主還元については、中期経営計画「Ignite 2027」期間中の基本方針として連結配当性向35%~45%を目標に累進配当を継続するため、2026年3月期の配当予想も上方修正した。
■Key Points
・スペースシャワーネットワークとSKIYAKIが経営統合、次世代エンタテインメント創造を目指す
・あらゆる音楽エンタテインメント関連事業を展開していることが特徴・強み
・2026年3月期中間期は前年同期の台風影響一巡も寄与して大幅増収増益
・2026年3月期通期は上方修正して大幅増収増益予想
・中期経営計画最終年度の2028年3月期利益目標を2期前倒しで達成見込み
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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