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ネオマーケ Research Memo(6):2026年9月期は、先行投資を継続しつつも増収増益を計画
配信日時:2025/12/18 11:06
配信元:FISCO
*11:06JST ネオマーケ Research Memo(6):2026年9月期は、先行投資を継続しつつも増収増益を計画
■ネオマーケティング<4196>の今後の見通し
1. 2026年9月期の業績見通し
2026年9月期の連結業績については、売上高2,800百万円(前期比21.4%増)、営業利益100百万円(同821.7%増)、経常利益120百万円(前期は7百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純利益100百万円(同275.5%増)と増収増益の見通しだ。
マーケティングコンサルタントの採用と教育という先行投資が引き続き利益面を圧迫するものの、2025年9月期までに実施したマーケティングコンサルタントの増員施策が徐々に寄与し始める点に加え、デジタルマーケティング・PRにおける専門チームの立ち上げの効果顕在化を見込んでいる。特に、デジタルマーケティング・PRの売上高は前期比93.0%増の804百万円と大幅増収を計画しており、同社の業績回復をけん引する見通しだ。
2. サービス別業績見通し
(1) インサイドドリブン
インサイドドリブンは、売上高592百万円(前期比7.5%増)を計画している。成熟市場であるリサーチ分野においても、同社が強みとする調査設計力や分析ノウハウを生かし、ブランド戦略や新商品開発などの上流工程への提案価値を高めることで、高付加価値案件の獲得を進め、安定的な成長を見込む。前期に引き続き安定収益の源泉としての役割を維持する。
(2) カスタマードリブン
カスタマードリブンは売上高1,063百万円(前期比6.6%増)を計画している。幅広い業種への豊富な実績やリピート案件、顧客の信頼向上を背景に、前期と同様に安定的な業績成長を見込む。
(3) デジタルマーケティング・PR
デジタルマーケティング・PRは売上高804百万円(前期比93.0%増)とサービス別で最大の伸長を計画している。前期はサービス運用体制・提供体制の整備に注力した結果として成長が緩やかであったが、2026年9月期は既に専門チームが構築され、デジタルマーケティング・PRの専門グループ(約10名)が本格的な営業活動を展開する。また、サービス運用側にも十分な人員体制を整えたことで、前期から増加している引き合いへの対応も可能となる。デジタルマーケティング・PRは他のサービスとのクロスセルにより顧客単価の引き上げにおいても中心的役割を果たす見込みだ。
(4) カスタマーサクセス・その他
カスタマーサクセス・その他は売上高338百万円(前期比0.4%減)と横ばい圏での推移を計画している。このサービスでは、人員配置の最適化や業務効率化に重点を置いており、積極的な売上拡大よりも体制整備とサービス品質向上を優先する計画である。
3. M&A戦略
同社は、事業ポートフォリオの拡充と成長スピードの最大化を目指し、2026年9月期にM&Aを含めた戦略的投資を積極的に推進する方針だ。この戦略推進のために、2025年9月期には現金及び預金を714百万円から1,018百万円へ増やし手元資金の積み増しを行った。M&Aの方向性は3つの柱から構成されており、いずれも既存事業とのシナジー創出を重視している。
1つ目の柱は、マーケティング支援事業領域における優秀な人材や高度な知見を有する企業を対象とした、アクハイヤリング型のM&Aである。同社が注力するマーケティングコンサルティング領域において採用市場の逼迫が続くなか、高度専門人材の獲得をM&Aで補うことで、サービス品質と提案力の強化をねらう。
2つ目の柱は、成長ポテンシャルが高いASEAN地域や、国内でも首都圏以外で独自の強みを持つ優良企業を対象とした地域軸のM&Aだ。地域特性に根ざした優良企業の取り込みにより、調査体制・マーケティング支援領域でのカバレッジ拡大を図り、同社が進めてきた海外リサーチサービスの拡充や地方企業のカバレッジ強化を促進する。
3つ目の柱は、デジタルマーケティング、PR、SNS(インフルエンサー)といった成長市場を対象とした戦略的M&Aである。2026年9月期に同社が成長ドライバーと位置付けるデジタルマーケティング・PR事業においては、M&Aの影響を含まないオーガニックな成長のみで売上高を417百万円から804百万円へと倍増する計画だが、M&Aにより成長を加速するねらいだ。
同社のM&A戦略は、人的資本の強化、地域展開の拡大、成長領域への事業投下の3点に集約される。「生活者起点のマーケティング支援企業」として、同社が提供価値を高める意図を具現化した戦略となっているといえよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 西村 健)
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1. 2026年9月期の業績見通し
2026年9月期の連結業績については、売上高2,800百万円(前期比21.4%増)、営業利益100百万円(同821.7%増)、経常利益120百万円(前期は7百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純利益100百万円(同275.5%増)と増収増益の見通しだ。
マーケティングコンサルタントの採用と教育という先行投資が引き続き利益面を圧迫するものの、2025年9月期までに実施したマーケティングコンサルタントの増員施策が徐々に寄与し始める点に加え、デジタルマーケティング・PRにおける専門チームの立ち上げの効果顕在化を見込んでいる。特に、デジタルマーケティング・PRの売上高は前期比93.0%増の804百万円と大幅増収を計画しており、同社の業績回復をけん引する見通しだ。
2. サービス別業績見通し
(1) インサイドドリブン
インサイドドリブンは、売上高592百万円(前期比7.5%増)を計画している。成熟市場であるリサーチ分野においても、同社が強みとする調査設計力や分析ノウハウを生かし、ブランド戦略や新商品開発などの上流工程への提案価値を高めることで、高付加価値案件の獲得を進め、安定的な成長を見込む。前期に引き続き安定収益の源泉としての役割を維持する。
(2) カスタマードリブン
カスタマードリブンは売上高1,063百万円(前期比6.6%増)を計画している。幅広い業種への豊富な実績やリピート案件、顧客の信頼向上を背景に、前期と同様に安定的な業績成長を見込む。
(3) デジタルマーケティング・PR
デジタルマーケティング・PRは売上高804百万円(前期比93.0%増)とサービス別で最大の伸長を計画している。前期はサービス運用体制・提供体制の整備に注力した結果として成長が緩やかであったが、2026年9月期は既に専門チームが構築され、デジタルマーケティング・PRの専門グループ(約10名)が本格的な営業活動を展開する。また、サービス運用側にも十分な人員体制を整えたことで、前期から増加している引き合いへの対応も可能となる。デジタルマーケティング・PRは他のサービスとのクロスセルにより顧客単価の引き上げにおいても中心的役割を果たす見込みだ。
(4) カスタマーサクセス・その他
カスタマーサクセス・その他は売上高338百万円(前期比0.4%減)と横ばい圏での推移を計画している。このサービスでは、人員配置の最適化や業務効率化に重点を置いており、積極的な売上拡大よりも体制整備とサービス品質向上を優先する計画である。
3. M&A戦略
同社は、事業ポートフォリオの拡充と成長スピードの最大化を目指し、2026年9月期にM&Aを含めた戦略的投資を積極的に推進する方針だ。この戦略推進のために、2025年9月期には現金及び預金を714百万円から1,018百万円へ増やし手元資金の積み増しを行った。M&Aの方向性は3つの柱から構成されており、いずれも既存事業とのシナジー創出を重視している。
1つ目の柱は、マーケティング支援事業領域における優秀な人材や高度な知見を有する企業を対象とした、アクハイヤリング型のM&Aである。同社が注力するマーケティングコンサルティング領域において採用市場の逼迫が続くなか、高度専門人材の獲得をM&Aで補うことで、サービス品質と提案力の強化をねらう。
2つ目の柱は、成長ポテンシャルが高いASEAN地域や、国内でも首都圏以外で独自の強みを持つ優良企業を対象とした地域軸のM&Aだ。地域特性に根ざした優良企業の取り込みにより、調査体制・マーケティング支援領域でのカバレッジ拡大を図り、同社が進めてきた海外リサーチサービスの拡充や地方企業のカバレッジ強化を促進する。
3つ目の柱は、デジタルマーケティング、PR、SNS(インフルエンサー)といった成長市場を対象とした戦略的M&Aである。2026年9月期に同社が成長ドライバーと位置付けるデジタルマーケティング・PR事業においては、M&Aの影響を含まないオーガニックな成長のみで売上高を417百万円から804百万円へと倍増する計画だが、M&Aにより成長を加速するねらいだ。
同社のM&A戦略は、人的資本の強化、地域展開の拡大、成長領域への事業投下の3点に集約される。「生活者起点のマーケティング支援企業」として、同社が提供価値を高める意図を具現化した戦略となっているといえよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 西村 健)
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