注目トピックス 市況・概況
後場に注目すべき3つのポイント~米株高好感も利益確定売りに押される
配信日時:2025/12/11 12:40
配信元:FISCO
*12:40JST 後場に注目すべき3つのポイント~米株高好感も利益確定売りに押される
11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続落、米株高好感も利益確定売りに押される
・ドル・円は下げ渋り、ドル売り一服後は買戻し
・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は続落、米株高好感も利益確定売りに押される
日経平均は続落。293.91円安の50308.89円(出来高概算9億9786万株)で前場の取引を終えている。
前日10日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は497.46ドル高の48057.75ドル、ナスダックは77.67ポイント高の23654.15で取引を終了した。連邦公開市場委員会(FOMC)で連邦準備制度理事会(FRB)が市場予想通り3会合連続で0.25%の利下げを決定後、ダウは上げ幅拡大、またナスダックはプラスに転じた。FOMCメンバーによる政策金利の見通しは、前回同様2026年に1回(0.25%)の利下げが行われるとの見通しが示された。パウエル議長は会見で「雇用の下振れリスクは最近上昇した模様」とし、「インフレリスクは上方向に傾いている」と述べ、「金融政策の道筋は前もって決めず会合ごとに決定を下す」との姿勢を示した。市場では思ったほどタカ派寄りではないとの見方から買い安心が広がり、ダウ、ナスダックともに上げ幅を拡大する展開となった。セクター別では耐久消費財・アパレルが上昇、食・生活必需品小売が下落した。
米株式市場の動向を横目に、11日の日経平均は215.59円高の50818.39円と反発して取引を開始した。寄り付き後は前日の米株高や円安・ドル高の動きを背景に買いが先行し、一時上昇幅を広げる場面もあった。ただ、前日の米国株の上昇や利益確定売りが出やすい局面もあり、取引には方向感に欠ける値動きとなった。為替市場は円安基調で推移し、輸出関連株への買いが意識される一方、景気敏感株を中心に戻り待ちの売りも出るなど、前場全般では売買が交錯する展開となった
個別では、アドバンテスト<6857>、中外薬<4519>、三井物<8031>、ダイキン<6367>、富士フイルム<4901>、良品計画<7453>、ディスコ<6146>、リクルートHD<6098>、TOPPAN<7911>、フジクラ<5803>、住友商<8053>、荏原<6361>、ニトリHD<9843>、パナHD<6752>、伊藤忠<8001>などの銘柄が上昇。
一方、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ファナック<6954>、コナミG<9766>、信越化<4063>、TDK<6762>、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、テルモ<4543>、日東電<6988>、レーザーテク<6920>、スクリン<7735>、KDDI<9433>、エムスリー<2413>、味の素<2802>などの銘柄が下落。
東証33業種では海運業、卸売業、証券・商品先物取引業、保険業などが堅調な動きを示す一方、食料品、建設業、化学、機械、情報・通信業など多くの業種で下落となった。特に輸送用機器や精密機器など景気敏感セクターの軟調が目立ち、前場全般の売り圧力につながっている。
後場の日経平均株価は、前場の流れを引き継ぎ軟調気味に推移する可能性が高いとの見方がある。米国市場で利下げ観測が一巡しつつあることや為替のドル高・円安進行が継続する中、輸出関連株には支援材料となる半面、景気敏感株の重荷感が継続する可能性もある。引き続き売買は観望ムードが強く、明確な方向性を欠いた展開となることが意識されよう。
■ドル・円は下げ渋り、ドル売り一服後は買戻し
11日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受け10年債利回りは低下し、156円01銭から155円55銭まで値を下げた。その後は値ごろ感で買戻しが入りやすい。ただ、日本株安で円買いは続き、戻りは抑制された。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は155円55銭から156円01銭、ユ-ロ・円は182円07銭から182円49銭、ユ-ロ・ドルは1.1692ドルから1.1707ドル。
■後場のチェック銘柄
・PostPrime<198A>、アクリート<4395>など、5銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・豪・11月失業率:4.3%(予想:4.4%、10月:4.3%)
【要人発言】
・パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長
「金利は中立だと妥当に推定されるレンジ内にある」
「労働市場には著しい下振れリスクがあるようだ」
「非常に良い経済の状態で職務を引き継ぎたい」
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<CS>
・日経平均は続落、米株高好感も利益確定売りに押される
・ドル・円は下げ渋り、ドル売り一服後は買戻し
・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は続落、米株高好感も利益確定売りに押される
日経平均は続落。293.91円安の50308.89円(出来高概算9億9786万株)で前場の取引を終えている。
前日10日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は497.46ドル高の48057.75ドル、ナスダックは77.67ポイント高の23654.15で取引を終了した。連邦公開市場委員会(FOMC)で連邦準備制度理事会(FRB)が市場予想通り3会合連続で0.25%の利下げを決定後、ダウは上げ幅拡大、またナスダックはプラスに転じた。FOMCメンバーによる政策金利の見通しは、前回同様2026年に1回(0.25%)の利下げが行われるとの見通しが示された。パウエル議長は会見で「雇用の下振れリスクは最近上昇した模様」とし、「インフレリスクは上方向に傾いている」と述べ、「金融政策の道筋は前もって決めず会合ごとに決定を下す」との姿勢を示した。市場では思ったほどタカ派寄りではないとの見方から買い安心が広がり、ダウ、ナスダックともに上げ幅を拡大する展開となった。セクター別では耐久消費財・アパレルが上昇、食・生活必需品小売が下落した。
米株式市場の動向を横目に、11日の日経平均は215.59円高の50818.39円と反発して取引を開始した。寄り付き後は前日の米株高や円安・ドル高の動きを背景に買いが先行し、一時上昇幅を広げる場面もあった。ただ、前日の米国株の上昇や利益確定売りが出やすい局面もあり、取引には方向感に欠ける値動きとなった。為替市場は円安基調で推移し、輸出関連株への買いが意識される一方、景気敏感株を中心に戻り待ちの売りも出るなど、前場全般では売買が交錯する展開となった
個別では、アドバンテスト<6857>、中外薬<4519>、三井物<8031>、ダイキン<6367>、富士フイルム<4901>、良品計画<7453>、ディスコ<6146>、リクルートHD<6098>、TOPPAN<7911>、フジクラ<5803>、住友商<8053>、荏原<6361>、ニトリHD<9843>、パナHD<6752>、伊藤忠<8001>などの銘柄が上昇。
一方、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ファナック<6954>、コナミG<9766>、信越化<4063>、TDK<6762>、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、テルモ<4543>、日東電<6988>、レーザーテク<6920>、スクリン<7735>、KDDI<9433>、エムスリー<2413>、味の素<2802>などの銘柄が下落。
東証33業種では海運業、卸売業、証券・商品先物取引業、保険業などが堅調な動きを示す一方、食料品、建設業、化学、機械、情報・通信業など多くの業種で下落となった。特に輸送用機器や精密機器など景気敏感セクターの軟調が目立ち、前場全般の売り圧力につながっている。
後場の日経平均株価は、前場の流れを引き継ぎ軟調気味に推移する可能性が高いとの見方がある。米国市場で利下げ観測が一巡しつつあることや為替のドル高・円安進行が継続する中、輸出関連株には支援材料となる半面、景気敏感株の重荷感が継続する可能性もある。引き続き売買は観望ムードが強く、明確な方向性を欠いた展開となることが意識されよう。
■ドル・円は下げ渋り、ドル売り一服後は買戻し
11日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受け10年債利回りは低下し、156円01銭から155円55銭まで値を下げた。その後は値ごろ感で買戻しが入りやすい。ただ、日本株安で円買いは続き、戻りは抑制された。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は155円55銭から156円01銭、ユ-ロ・円は182円07銭から182円49銭、ユ-ロ・ドルは1.1692ドルから1.1707ドル。
■後場のチェック銘柄
・PostPrime<198A>、アクリート<4395>など、5銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・豪・11月失業率:4.3%(予想:4.4%、10月:4.3%)
【要人発言】
・パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長
「金利は中立だと妥当に推定されるレンジ内にある」
「労働市場には著しい下振れリスクがあるようだ」
「非常に良い経済の状態で職務を引き継ぎたい」
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<CS>
Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.
ニュースカテゴリ
注目トピックス 市況・概況
NY市場・クローズ
海外市場動向
注目トピックス 日本株
注目トピックス 経済総合
強弱材料
コラム【EMW】
オープニングコメント
日経225・本日の想定レンジ
寄り付き概況
新興市場スナップショット
注目トピックス 外国株
個別銘柄テクニカルショット
ランチタイムコメント
後場の投資戦略
後場の寄り付き概況
相場概況
本日の注目個別銘柄
JASDAQ市況
マザーズ市況
Miniトピック
来週の買い需要
日経QUICKニュース
みんかぶニュース 投資家動向
みんかぶニュース 為替・FX
みんかぶニュース 市況・概況
みんかぶニュース 個別・材料
みんかぶニュース コラム
みんかぶニュース その他
ビットコインニュース
アルトコインニュース
GRICI
暗号資産速報
Reuters Japan Online Report Business News
金融ウォッチ その他
FISCO その他
グロース市況
