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PBシステムズ Research Memo(1):2025年9月期は減収減益、26年9月期は最高売上を目指す
配信日時:2025/12/09 13:11
配信元:FISCO
*13:11JST PBシステムズ Research Memo(1):2025年9月期は減収減益、26年9月期は最高売上を目指す
■要約
1. 「ハイブリッドクラウド」のプロフェッショナル集団へ
ピー・ビーシステムズ<4447>は、中堅企業をメインターゲットとしつつ、SaaS事業者、公共団体向けに各種情報システムを構築する、システム仮想化技術に精通したクラウド基盤構築力が強みの福岡を地盤とする独立系SIerである。サイバーセキュリティに絡んだレジリエンス構築やDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現までをクラウド技術力でトータルにサポートするセキュアクラウドシステム事業を中核とする。また、VR(仮想現実)空間を生み出す、体験共有型VRシアター「MetaWalkers(旧称:4DOH)」シリーズを製造販売するエモーショナルシステム事業との2軸構成だが、新たに「MetaAnywhere」も開発した。
2. 大型案件の反動をカバーできず苦戦、規模拡大投資は停滞させず
2025年9月期の業績は、売上高が前期比15.2%減の2,634百万円、営業利益は同65.5%減の124百万円、経常利益は同64.9%減の127百万円、当期純利益は同66.5%減の85百万円と、減収減益で着地した。セキュアクラウドシステム事業で前期の大型案件を補うはずの中規模案件の受注が伸び悩んだことが主因である。背景にはインフレや円安に伴うベンダーの各種値上げやセールスエンジニアの数と経験の不足があった。一方、エモーショナルシステム事業では7月末にリリースした新しい空間ソリューション「MetaAnywhere」がわずかな期間で貢献し、同事業の赤字縮小に勢いをつけた。人財については、期初想定どおりに進まなかったとはいえ、従業員数は前期比8名増、エンジニア・セールスエンジニア同9名増と着実に増加した。
3. 成長戦略をブラッシュアップ、売上高30億円台への回復を目指す
2026年9月期の業績は、売上高が前期比13.9%増の3,000百万円、営業利益が同96.3%増の245百万円、経常利益が同97.8%増の251百万円、当期純利益が同93.0%増の165百万円を計画する。今期は「成長への再スタートの年」と位置付ける。市場環境及び自社の持続的な成長、人財強化などの観点から、新規顧客数の増加を第1目標に据え、売上高拡大を目指す。下準備は2025年9月期に粛々と進めており、首都圏の新規顧客数は前年比で約1.5倍まで増加させているもよう。また、前期課題への対処という意味で、営業強化策としてセールスエンジニアを純増させるほか、エンジニアからセールスエンジニアへの配置転換を進め、技術力を顧客に100%訴求できる体制の構築を目指す。
■Key Points
・2025年9月期は前期大型案件の反動を中規模案件でカバーしきれず先行投資が重しに
・2026年9月期は成長戦略のブラッシュアップで過去最高水準の売上高30億円台回復を目指す
・顧客基盤拡大からの売上増加に向け、営業力強化と若手人財の一段の戦力化がポイントに
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬 智一)
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1. 「ハイブリッドクラウド」のプロフェッショナル集団へ
ピー・ビーシステムズ<4447>は、中堅企業をメインターゲットとしつつ、SaaS事業者、公共団体向けに各種情報システムを構築する、システム仮想化技術に精通したクラウド基盤構築力が強みの福岡を地盤とする独立系SIerである。サイバーセキュリティに絡んだレジリエンス構築やDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現までをクラウド技術力でトータルにサポートするセキュアクラウドシステム事業を中核とする。また、VR(仮想現実)空間を生み出す、体験共有型VRシアター「MetaWalkers(旧称:4DOH)」シリーズを製造販売するエモーショナルシステム事業との2軸構成だが、新たに「MetaAnywhere」も開発した。
2. 大型案件の反動をカバーできず苦戦、規模拡大投資は停滞させず
2025年9月期の業績は、売上高が前期比15.2%減の2,634百万円、営業利益は同65.5%減の124百万円、経常利益は同64.9%減の127百万円、当期純利益は同66.5%減の85百万円と、減収減益で着地した。セキュアクラウドシステム事業で前期の大型案件を補うはずの中規模案件の受注が伸び悩んだことが主因である。背景にはインフレや円安に伴うベンダーの各種値上げやセールスエンジニアの数と経験の不足があった。一方、エモーショナルシステム事業では7月末にリリースした新しい空間ソリューション「MetaAnywhere」がわずかな期間で貢献し、同事業の赤字縮小に勢いをつけた。人財については、期初想定どおりに進まなかったとはいえ、従業員数は前期比8名増、エンジニア・セールスエンジニア同9名増と着実に増加した。
3. 成長戦略をブラッシュアップ、売上高30億円台への回復を目指す
2026年9月期の業績は、売上高が前期比13.9%増の3,000百万円、営業利益が同96.3%増の245百万円、経常利益が同97.8%増の251百万円、当期純利益が同93.0%増の165百万円を計画する。今期は「成長への再スタートの年」と位置付ける。市場環境及び自社の持続的な成長、人財強化などの観点から、新規顧客数の増加を第1目標に据え、売上高拡大を目指す。下準備は2025年9月期に粛々と進めており、首都圏の新規顧客数は前年比で約1.5倍まで増加させているもよう。また、前期課題への対処という意味で、営業強化策としてセールスエンジニアを純増させるほか、エンジニアからセールスエンジニアへの配置転換を進め、技術力を顧客に100%訴求できる体制の構築を目指す。
■Key Points
・2025年9月期は前期大型案件の反動を中規模案件でカバーしきれず先行投資が重しに
・2026年9月期は成長戦略のブラッシュアップで過去最高水準の売上高30億円台回復を目指す
・顧客基盤拡大からの売上増加に向け、営業力強化と若手人財の一段の戦力化がポイントに
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬 智一)
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