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8日の香港市場概況:ハンセン指数は3日ぶり反落、銀行銘柄が下げ主導

配信日時:2025/12/08 18:26 配信元:FISCO
*18:26JST 8日の香港市場概況:ハンセン指数は3日ぶり反落、銀行銘柄が下げ主導 週明け8日の香港市場は3日ぶりに反落。主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比319.72ポイント(1.23%)安の25765.36ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が114.77ポイント(1.25%)安の9083.53ポイントと3日ぶりに反落した。

香港株式市場は反落。中国経済の先行き懸念が投資家心理を圧迫した。特に本土系銀行株の下げが指数を押し下げた。利ざや改善に対する不透明感や、経済成長鈍化を背景とした信用リスクへの警戒感が売りを誘発。半面、通商データの底堅さは景気下支え要因として一部では評価され、指数の下げ幅を限定した要因となった。なお、11月の輸出と輸入はそろって予想以上に伸びた。

ハンセン指数の構成銘柄では、銀行業が全面安となり、相場全体の重荷となった。中国建設銀行(0939/HK)が4.0%安、招商銀行(3968/HK)が3.5%安、中国工商銀行(1398/HK)が3.5%安となった。中国の景気先行き不安が再燃し、信用リスクへの懸念が金融株売りを促した。加えて、中国当局による不動産関連融資の慎重姿勢も重しとなり、銀行株に対する投資家の警戒感が広がった。金融セクター全体の地合いを冷やしたことで指数を大きく押し下げた。

不動産関連銘柄も軟調。恒基地産(0012/HK)が1.7%安、新鴻基地産(0016/HK)が1.5%安、華潤置地(1109/HK)が1.5%安と下落した。中国国内の住宅販売回復が鈍く、不動産業界の収益改善期待が後退したことが背景にある。そのほか、電力・公益株も冴えず、CLPホールディングス(0002/HK)が0.8%安、香港中華煤気(0003/HK)が1.0%安となるなど、景気敏感株への売りが波及した。

反面、テクノロジー関連では一部銘柄に買いが入り、相場の下支え要因となった。中芯国際(0981/HK)が2.9%高、バイドゥ(9888/HK)が3.5%高、ギーリー・オートモービル(0175/HK)が1.8%高と上昇。中国政府によるハイテク産業支援継続への期待感や、米中テック摩擦の一服感が投資家心理を支えた。

中国本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は前営業日比0.55%高の3924.08ポイントで取引を終了した。

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