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<動意株・25日>(大引け)=サンエー化研、インタートレ、ラクオリアなど

配信日時:2025/11/25 15:32 配信元:MINKABU
 サンエー化研<4234.T>=急動意、7年半ぶり700円台突入。売買代金を膨らませ一時9%を超える上昇で年初来高値を更新した。軽包装材や産業資材、機能性材料を収益の3本柱とする樹脂フィルム加工メーカーで、業績も急回復局面に移行している。前期にレゾナック・ホールディングス<4004.T>から事業譲受した表面保護フィルム事業が売上高・利益ともに押し上げ効果をもたらしている。同社は強固な財務体質が強みで、過去の営業赤字局面でも配当を継続するなど株主還元に前向きな姿勢が評価されるが、一方でPBRが0.3倍前後という際立って低位に放置されていることから、資本効率を高める経営を摸索している段階にある。マーケットの視線がバリュー株に向かうなか、その関連有力候補として光が当たり始めた。  インタートレード<3747.T>=上げ足強め4日続伸。この日午前10時25分ごろ、26年9月期連結業績予想について純利益を8000万円から2億4000万円(前期1億4500万円の赤字)へ上方修正すると発表した。これが好感されている。持ち分法適用会社のデジタルアセットマーケッツが複数の国内企業を引受先とする増資を行ったことに伴い、持ち分変動利益が発生することになったため。なお、売上高、営業利益見通しに変更はない。  ラクオリア創薬<4579.T>=切り返し急で年初来高値更新。前週末21日取引終了後、胃酸分泌抑制剤tegoprazan(韓国販売名「K-CAB錠」)の韓国物質特許(韓国特許番号:第1088247号)について、現地の後発品メーカーら60社以上から消極的権利範囲確認審判が請求され、延長された特許権の効力範囲について争っていたが、これに関して特許審判院の審決(第一審に相当)と審決取消訴訟(第二審)に続いて大法院(第三審)でも全件勝訴判決を獲得したと発表した。これにより、2031年までの間、韓国におけるK-CAB錠の独占販売権が完全に確立され、同社が受け取るロイヤルティーは確保されるという。これが材料視されている。  信和<3447.T>=マド開け上昇で2カ月ぶり新高値。仮設資材メーカー大手で主力の建設現場向けシステム足場(次世代足場・くさび式足場)が快調に売り上げを伸ばし、業績の伸びが顕著となっている。26年3月期営業利益は従来予想の16億5000万円から20億円(前期比23%増)予想に大幅増額したが、PERが10倍前後、PBR0.7倍台と割安感が際立っていることで注目度が高まった。配当利回りも3.6%台と高く、今後の増配余地も考慮して、株価は1000円大台を視界に入れる動きとなっている。  藤倉化成<4620.T>=大幅高で3連騰。AI・半導体関連株の一角に利益確定の売りが観測される一方、バリュー株への投資資金のローテーションが観測される。そのなか、樹脂系コーティング材で世界屈指のシェアを有する同社はPBRが0.4倍台と割安感が際立っており、水準訂正狙いの買いを誘導している。同社はデータセンター向け光ファイバー需要を取り込み業績と株価を変貌させているフジクラ<5803.T>を筆頭株主とする関連会社で、業務面でも電子材料分野で連携がある。今後は主力のコーティング事業部門で新たな協業を摸索している段階にあり、低PBR是正に向けた動きが本格化しそうだ。  アサカ理研<5724.T>=波状的な買い続く。中国のレアアースの輸出規制に対する警戒感は日中間の緊張が高まる中で常に意識されるところだが、株式市場ではレアアース関連株への注目度を高める背景ともなっている。同社は廃棄される電子機器のデバイスに含有される貴金属、いわゆる「都市鉱山」から独自技術を使って貴金属回収を手掛ける事業を手掛けているが、レアメタル・レアアースのリサイクルに関する研究開発も積極推進しており、その関連有力銘柄として投資資金の波状的な攻勢を誘っている。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS

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