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NY株式:NYダウは386ドル安、利下げ期待後退やバブル警戒感が重し

配信日時:2025/11/21 06:49 配信元:FISCO
*06:49JST NY株式:NYダウは386ドル安、利下げ期待後退やバブル警戒感が重し 米国株式市場は反落。ダウ平均386.51ドル安の45752.26ドル、ナスダックは486.18ポイント安の22078.05で取引を終了した。

半導体のエヌビディア(NVDA)の決算を好感し投資家心理の改善で買いが加速し、寄り付き後、大幅高。その後も9月雇用統計の強弱まちまちな結果を受け、堅調推移が続いた。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言で利下げ期待がさらに後退したほか、根強い人工知能(AI)バブル懸念を受けエヌビディアが下落に転じ相場を押し下げた。終盤にかけ、暗号資産市場の下落をきっかけに損失確定売りにも拍車がかかったと見られ、下げ幅を拡大し、終了。セクター別では食・生活必需品小売が上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。

半導体のエヌビディア(NVDA)は第3四半期決算で売上高が過去最高を記録したほか、売上高見通しが予想を上回り大きく上昇して寄り付いたが、同時にAIバブル懸念も払しょくできず、売りに転じた。ディスカウント小売のウォルマート(WMT)は第3四半期決算でイーコマースの売り上げが強く調整後1株当たり利益が予想を上回ったほか、通期見通し引き上げが好感され、上昇。会員制倉庫型卸売り・小売り会社のコストコホールセール(COST)も期待感に買われた。

ネットワーク用セキュリティー・ソリューションプロバイダーのパロアルト・ネットワークス(PANW)は人工知能(AI)サイバーセキュリティを提供するクロノスフィアを33.5億ドルで買収する計画を発表し、下落。

廉価アパレルと家庭装飾品のブランドストア、ロス・ストアーズ(ROST)は取引終了後に第3四半期決算を発表。既存店売上高が好調で、通期見通しを引き上げ、時間外取引で買われている。カジュアル衣料小売りのギャップ(GAP)も四半期決算で1株当たり利益が予想を上回り、買われている。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>

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