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【↑】日経平均 大引け| 急反発、エヌビディア好決算で一時5万円乗せ (11月20日)

配信日時:2025/11/20 16:16 配信元:MINKABU
日経平均株価 始値  49129.29 高値  50574.82 安値  49113.39 大引け 49823.94(前日比 +1286.24 、 +2.65% ) 売買高  24億2250万株 (東証プライム概算) 売買代金 6兆7573億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント  1.日経平均は急反発、好決算のエヌビディア時間外で上昇を受け  2.半導体関連株にショートカバー  3.一時2000円超高も5万円台回復ならず  4.プライム値上がり銘柄数77%  5.国内金利の急上昇で慎重姿勢も ■東京市場概況  前日の米国市場では、NYダウは前日比47ドル高と5日ぶりに反発した。エヌビディア決算発表を控えて様子見ムードが強い中、主力株の一角を買い直す動きが優勢となった。  東京市場では、米エヌビディアが好決算を発表したことを受け、AI・半導体関連株に買い戻しが入り、日経平均株価は一時2000円を超す上昇となった。5万円の大台に戻す場面があったものの、ショートカバーが一巡した後は伸び悩んだ。  エヌビディアが日本時間早朝に発表した25年8~10月期(第3四半期)の売上高と1株利益は市場予想を上回り、第4四半期(25年11月~26年1月)について大幅な増収見通しを示した。時間外取引でエヌビディア株は上昇し、AI・半導体市場の先行きを巡る悲観を和らげる格好となった。東京市場では寄り付き直後から半導体やデータセンター関連株に対する買い戻しが集まり、日経平均を大きく押し上げた。一方、高市政権による経済対策に関して金融市場では財政懸念が広がっており、この日は国内の長期金利が1.8%を上回る水準まで上昇。外為市場では1ドル=157円台半ばへと円売りが加速した。円安は輸出関連株にはサポート要因となったものの、急ピッチな金利上昇は投資家の慎重姿勢を強める要因となった。株式相場においては朝方の上昇一服後、目先の利益確定目的の売りで伸び悩む主力株が散見され、日経平均の5万円台回復には至らなかった。TOPIXも5日ぶり急反発。プライム市場の値上がり銘柄数は約77%だった。  個別では、アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>が急騰。キオクシアホールディングス<285A>が物色人気化し売買代金首位となったほか、ソフトバンクグループ<9984>が堅調に推移し、フジクラ<5803>とレーザーテック<6920>が頑強。三井海洋開発<6269>や住友ファーマ<4506>、日東紡績<3110>が値を飛ばし、SOMPOホールディングス<8630>が大幅高。イオン<8267>や野村ホールディングス<8604>、マツダ<7261>の上げが目立ち、保土谷化学工業<4112>や東京精密<7729>が株価水準を大きく切り上げた。  半面、サンリオ<8136>が売られ、メルカリ<4385>やオリエンタルランド<4661>、LINEヤフー<4689>が冴えない展開。ニトリホールディングス<9843>や神戸物産<3038>が軟調に推移したほか、三越伊勢丹ホールディングス<3099>や資生堂<4911>が下値を探り、東京電力ホールディングス<9501>と日本エム・ディ・エム<7600>が値を下げ、東京海上ホールディングス<8766>が急落した。  日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、SBG <9984>、ファストリ <9983>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約795円。うち451円はアドテスト1銘柄によるもの。  日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東京海上 <8766>、ニトリHD <9843>、エムスリー <2413>、資生堂 <4911>、メルカリ <4385>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約40円。うち23円は東京海上1銘柄によるもの。  東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は保険業、陸運業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)非鉄金属、(2)電気機器、(3)証券・商品、(4)機械、(5)ガラス・土石。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)食料品、(2)ゴム製品、(3)輸送用機器、(4)サービス業、(5)パルプ・紙。 ■個別材料株 △マテリアルG <156A> [東証G]  自社株買い実施を発表。 △ウルフハンド <194A> [東証G]  動物病院を運営するSeeを子会社化へ。 △アツギ <3529> [東証S]  アセット・バリューの保有割合が25.25%に上昇。 △アバントG <3836> [東証P]  自社株買い発表が手掛かり。 △保土谷 <4112> [東証P]  DOE5パーセントが5%超保有。 △住友ファーマ <4506> [東証P]  高市政権の戦略分野「創薬・先端医療」のキーカンパニー。 △精工技研 <6834> [東証S]  エヌビディア決算でデータセンター向け爆需が改めてクローズアップ。 △アドテスト <6857> [東証P]  エヌビディア好決算を受けAI半導体向け需要獲得に期待。 △東京精 <7729> [東証P]  スズキ <7269> から電池開発における充放電試験業務を受託。 △SOMPO <8630> [東証P]  今期純利益予想の上方修正と自社株買いを好感。 ▼東京海上 <8766> [東証P]  今期純利益予想の下方修正をネガティブ視。 ▼東電HD <9501> [東証P]  「柏崎刈羽原発の秘密文書の管理不備」と伝わる。  東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ユニオンツル <6278>、(2)日東紡 <3110>、(3)住友ファーマ <4506>、(4)SOMPO <8630>、(5)TOWA <6315>、(6)メック <4971>、(7)トーメンデバ <2737>、(8)ローツェ <6323>、(9)アドテスト <6857>、(10)エンプラス <6961>。  値下がり率上位10傑は(1)東京海上 <8766>、(2)ADWG <2982>、(3)資生堂 <4911>、(4)神戸物産 <3038>、(5)GMO-FG <4051>、(6)Jディスプレ <6740>、(7)ラックランド <9612>、(8)リンクユーG <4446>、(9)大倉工 <4221>、(10)東電HD <9501>。 【大引け】  日経平均は前日比1286.24円(2.65%)高の4万9823.94円。TOPIXは前日比53.99(1.66%)高の3299.57。出来高は概算で24億2250万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1241、値下がり銘柄数は332となった。東証グロース250指数は679.29ポイント(4.73ポイント高)。 [2025年11月20日] 株探ニュース

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