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GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(8)
配信日時:2025/11/18 12:48
配信元:FISCO
*12:48JST GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(8)
GMOグローバルサイン・ホールディングス<3788>
■GMOグローバルサインHD 青山様
はい。やはり意識しているのは、世界で活躍している企業です。電子認証局の分野では、たとえばDigiCertのようなメガプレイヤーが存在します。同社は非上場のため株価や時価総額は公開されていませんが、世界的な大手として強い存在感を持っています。
上場企業の中では、電子契約サービスのDocuSign、そしてシングルサインオン(SSO)サービスを提供するOktaなどが、当社が競合として意識している企業になります。
●はっしゃん
ということは、御社はすでに海外のリーディングカンパニーと肩を並べるレベルで意識されているということですね。
■GMOグローバルサインHD 青山様
そうですね。国内で言えば、電子契約サービスを展開している弁護士ドットコム、あるいはシングルサインオン領域を手掛けるHENNGEなどが競合にあたります。このあたりの企業とは、特に国内市場で意識しながら事業を進めています。
●はっしゃん
なるほど。いずれもDX関連の文脈で頻繁に名前の挙がる企業ですね。
■GMOグローバルサインHD 青山様
はい。その中で、当社の大きな特徴は、電子認証局を自社で保有しているという点です。たとえば、DocuSignなどは電子証明書を外部から調達してサービスを提供していますが、当社は自社で電子証明書を発行できる体制を持っています。そのため、より深いセキュリティレベルのサービスや、幅広い分野への展開が可能です。これは当社ならではの非常にユニークな強みと考えています。
●はっしゃん
では、ここで少し一般的な質問もさせていただきたいと思います。
現在、世界的にインフレが進行しています。人件費の上昇や電気代、インフラ構築コストなど、あらゆる分野でコストが増加している状況です。そのような中で、御社としては価格転嫁や利益率の確保など、いかにして収益性を維持・向上させるかが重要なテーマになるかと思います。今後、インフレ環境下での単価アップ戦略や利益率向上の方針について、どのようにお考えでしょうか。
■GMOグローバルサインHD 青山様
まず全体的に申し上げますと、当社ではインフレへの対応策として、グローバル規模でのリソース移動・分散を進めており、うまくコントロールできていると考えています。具体的には、近年欧米ではエンジニアの人件費が急激に上昇しており、この5年間で日本の約2~3倍に達しています。そのため、以前はイギリスに置いていた開発チームをインドへ移転するなど、地域ごとのコスト最適化を図っています。
また、オペレーション面でもフィリピンやインドなど複数の拠点に分散させ、リスクとコストを抑える仕組みを構築しています。電力コストなど、物理的にコントロールが難しい部分については、サービス料金の一部改定(値上げ)を通じて対応しており、これまでも数回実施してきました。こうした施策により、コストコントロールと利益確保の両立を実現しています。
●はっしゃん
なるほど。つまり、インフレ環境下でも御社にとっては、むしろ事業の安定性を再確認するような追い風になっているとも言えそうですね。
■GMOグローバルサインHD 青山様
「追い風」というよりも、当社のサービスは社会にとって“なくてはならない”存在だと考えています。たとえば、サーバー証明書やメールのセキュリティ対策などは、導入をやめてしまうとお客様がサイバー攻撃のリスクにさらされることになります。
唯一の影響があるとすれば、お客様の新規投資が一時的に後ろ倒しになる程度であり、売上が減少するような大きな影響はありません。むしろ、当社の事業は今後も着実に売上が積み上がっていく構造であり、インフレ環境下においても成長基調に変わりはないと考えています。
●はっしゃん
ニュートラルということですね。では、次の質問に移らせていただきます。
個人的にもぜひお伺いしたかったテーマなのですが、生成AIについてお聞きします。近年、AI技術は急速に進化しており、「フィジカルAI」といった概念も登場しています。また、米国の大手企業ではAI導入によってエンジニア人件費の削減や業務効率化を進めているという報道も見られます。
さらに、従来のウェブ検索やホームページ中心の情報探索から、AIを介して情報を取得・創出する時代にシフトしており、マーケティングやクリエイティブのあり方にも大きな変化が生じています。こうしたAIによる社会構造の変化が、御社の事業にとって追い風となるのか、また御社自身がAIをどのように活用し、ビジネスの優位性をどのように高めているのかについて、お考えをお聞かせください。
■GMOグローバルサインHD 青山様
当社では、ほぼすべてのパートナー(社員)が日常的にAIを活用しています。マーケティングや営業においてもAIの導入を進めています。
最も成果が表れているのは、カスタマーサポート部門です。従来であれば、お客様の数が増えると比例してサポート人員を増やす必要がありましたが、現在は一次受付や初期対応をAIが自動化しています。その結果、お客様の増加にもかかわらず人員を増やさずに運営できております。
さらに、電子認証局の審査部門でもAIの自動審査を導入し、今年から本格運用を開始しました。これにより、数十人規模の業務負担を削減できています。ただし、AIによる効率化で余剰となった人員を単に減らすのではなく、今後は顧客の更新率向上や新規営業開拓といった「攻めの領域」へ再配置しています。つまり、コストを抑えながら売上成長を加速させる仕組みを構築しているということです。このように、AIの活用は単なる省人化にとどまらず、新たな成長エンジンとして機能し始めていると感じています。
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(9)に続く
<KM>
■GMOグローバルサインHD 青山様
はい。やはり意識しているのは、世界で活躍している企業です。電子認証局の分野では、たとえばDigiCertのようなメガプレイヤーが存在します。同社は非上場のため株価や時価総額は公開されていませんが、世界的な大手として強い存在感を持っています。
上場企業の中では、電子契約サービスのDocuSign、そしてシングルサインオン(SSO)サービスを提供するOktaなどが、当社が競合として意識している企業になります。
●はっしゃん
ということは、御社はすでに海外のリーディングカンパニーと肩を並べるレベルで意識されているということですね。
■GMOグローバルサインHD 青山様
そうですね。国内で言えば、電子契約サービスを展開している弁護士ドットコム、あるいはシングルサインオン領域を手掛けるHENNGEなどが競合にあたります。このあたりの企業とは、特に国内市場で意識しながら事業を進めています。
●はっしゃん
なるほど。いずれもDX関連の文脈で頻繁に名前の挙がる企業ですね。
■GMOグローバルサインHD 青山様
はい。その中で、当社の大きな特徴は、電子認証局を自社で保有しているという点です。たとえば、DocuSignなどは電子証明書を外部から調達してサービスを提供していますが、当社は自社で電子証明書を発行できる体制を持っています。そのため、より深いセキュリティレベルのサービスや、幅広い分野への展開が可能です。これは当社ならではの非常にユニークな強みと考えています。
●はっしゃん
では、ここで少し一般的な質問もさせていただきたいと思います。
現在、世界的にインフレが進行しています。人件費の上昇や電気代、インフラ構築コストなど、あらゆる分野でコストが増加している状況です。そのような中で、御社としては価格転嫁や利益率の確保など、いかにして収益性を維持・向上させるかが重要なテーマになるかと思います。今後、インフレ環境下での単価アップ戦略や利益率向上の方針について、どのようにお考えでしょうか。
■GMOグローバルサインHD 青山様
まず全体的に申し上げますと、当社ではインフレへの対応策として、グローバル規模でのリソース移動・分散を進めており、うまくコントロールできていると考えています。具体的には、近年欧米ではエンジニアの人件費が急激に上昇しており、この5年間で日本の約2~3倍に達しています。そのため、以前はイギリスに置いていた開発チームをインドへ移転するなど、地域ごとのコスト最適化を図っています。
また、オペレーション面でもフィリピンやインドなど複数の拠点に分散させ、リスクとコストを抑える仕組みを構築しています。電力コストなど、物理的にコントロールが難しい部分については、サービス料金の一部改定(値上げ)を通じて対応しており、これまでも数回実施してきました。こうした施策により、コストコントロールと利益確保の両立を実現しています。
●はっしゃん
なるほど。つまり、インフレ環境下でも御社にとっては、むしろ事業の安定性を再確認するような追い風になっているとも言えそうですね。
■GMOグローバルサインHD 青山様
「追い風」というよりも、当社のサービスは社会にとって“なくてはならない”存在だと考えています。たとえば、サーバー証明書やメールのセキュリティ対策などは、導入をやめてしまうとお客様がサイバー攻撃のリスクにさらされることになります。
唯一の影響があるとすれば、お客様の新規投資が一時的に後ろ倒しになる程度であり、売上が減少するような大きな影響はありません。むしろ、当社の事業は今後も着実に売上が積み上がっていく構造であり、インフレ環境下においても成長基調に変わりはないと考えています。
●はっしゃん
ニュートラルということですね。では、次の質問に移らせていただきます。
個人的にもぜひお伺いしたかったテーマなのですが、生成AIについてお聞きします。近年、AI技術は急速に進化しており、「フィジカルAI」といった概念も登場しています。また、米国の大手企業ではAI導入によってエンジニア人件費の削減や業務効率化を進めているという報道も見られます。
さらに、従来のウェブ検索やホームページ中心の情報探索から、AIを介して情報を取得・創出する時代にシフトしており、マーケティングやクリエイティブのあり方にも大きな変化が生じています。こうしたAIによる社会構造の変化が、御社の事業にとって追い風となるのか、また御社自身がAIをどのように活用し、ビジネスの優位性をどのように高めているのかについて、お考えをお聞かせください。
■GMOグローバルサインHD 青山様
当社では、ほぼすべてのパートナー(社員)が日常的にAIを活用しています。マーケティングや営業においてもAIの導入を進めています。
最も成果が表れているのは、カスタマーサポート部門です。従来であれば、お客様の数が増えると比例してサポート人員を増やす必要がありましたが、現在は一次受付や初期対応をAIが自動化しています。その結果、お客様の増加にもかかわらず人員を増やさずに運営できております。
さらに、電子認証局の審査部門でもAIの自動審査を導入し、今年から本格運用を開始しました。これにより、数十人規模の業務負担を削減できています。ただし、AIによる効率化で余剰となった人員を単に減らすのではなく、今後は顧客の更新率向上や新規営業開拓といった「攻めの領域」へ再配置しています。つまり、コストを抑えながら売上成長を加速させる仕組みを構築しているということです。このように、AIの活用は単なる省人化にとどまらず、新たな成長エンジンとして機能し始めていると感じています。
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(9)に続く
<KM>
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