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アイカ工業---2Q増収増益、売上高及び各段階利益が過去最高を更新

配信日時:2025/11/06 13:01 配信元:FISCO
*13:01JST アイカ工業---2Q増収増益、売上高及び各段階利益が過去最高を更新 アイカ工業<4206>は5日、2026年3月第2四半期(25年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.0%増の1,213.51億円、営業利益が同1.5%増の133.48億円、経常利益が同3.1%増の146.71億円、親会社株主に帰属する中間純利益が同6.4%増の94.24億円となった。売上高・営業利益・経常利益・中間純利益が過去最高を更新した。

化成品セグメントの売上高は前年同期比0.9%減の669.73億円、営業利益(配賦不能営業費用控除前)は同5.4%減の43.68億円となった。接着剤系商品は、国内においては、合板用接着剤や繊維・塗料用アクリルエマルジョン、梱包用のホットメルトなどが好調に推移し、売上が前年を上回った。海外においては、ベトナム、マレーシアなどで好調に推移したが、中国における価格競争の激化などにより、売上が前年を下回った。建設樹脂系商品は、塗り床材「ジョリエース」が前年の大型受注案件の反動減により低調に推移したが、外装・内装仕上げ塗材「ジョリパット」の販売がマンション向けなどで増加したこと、および外壁タイルの剥落防止工法「タフレジンクリアガード工法」がマンション、ホテル、病院の改修需要を獲得し、好調に推移した結果、売上が前年を上回った。非建設分野への取り組みとして注力している機能材料事業は、国内においては、電子材料用の高機能フィルム「ルミアート」が好調だったが、化粧品用の有機微粒子が低調で、売上が前年をわずかに下回った。海外においては、UV硬化型樹脂が伸長したが、スポーツシューズ用のウレタン樹脂などが低調で、売上が前年を下回った。

建装建材セグメントの売上高は同3.4%増の543.78億円、営業利益(配賦不能営業費用控除前)は同6.8%増の112.31億円となった。メラミン化粧板は、国内においては、非住宅市場の改修需要を獲得し、売上が前年を上回った。また、新規市場開拓に向けた戦略的商品として注力している床材「メラミンタイル」も着実に売上を伸ばした。海外においては、中国で不動産不況により低調に推移し、売上が前年を下回った。ボード・フィルム類は、前期にラインナップを拡充した粘着剤付化粧フィルム「オルティノ」が好調に推移したが、汎用的なポリエステル化粧合板が低調で、売上が前年を下回った。メラミン不燃化粧板「セラール」は、非住宅市場の改修需要を獲得するとともに高付加価値商品の採用が拡大し、売上が前年を上回った。なかでも、高意匠メラミン不燃化粧板「セラール セレント」は高級感漂う意匠性を評価され、住宅ではキッチンや洗面空間、非住宅ではエントランスやトイレなどでの採用が増えている。また、抗ウイルスメラミン不燃化粧板「セラールウイルテクトPlus」は抗ウイルスと消臭の機能が評価され、病院や店舗などの非住宅市場での需要を獲得している。不燃建材は、アクリル樹脂系塗装けい酸カルシウム板「ルナライト」が教育施設、店舗、工場等で好調に推移し、売上が前年を上回った。住器建材は、造作風洗面化粧台「スマートサニタリー」が好調で、売上を伸ばした。「スマートサニタリー」は、求めやすい価格帯で、オーダーメイドのような高い自由度と意匠性が好評を博している。施主のショールームへの来場が増加するなど、さらなる成長が期待できる。

2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.6%増の2,650.00億円、営業利益が同5.8%増の290.00億円、経常利益が同4.6%増の300.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.3%増の183.00億円とする期初計画を据え置いている。

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