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【↑】日経平均 大引け| 続伸、半導体関連株が買われ連日最高値 (10月30日)

配信日時:2025/10/30 16:52 配信元:MINKABU
日経平均株価 始値  51146.27 高値  51657.28 安値  50972.56 大引け 51325.61(前日比 +17.96 、 +0.04% ) 売買高  37億4142万株 (東証プライム概算) 売買代金 10兆300億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント  1.日経平均は小幅続伸し最高値を連日更新  2.一時5万1000円割れも底堅さ発揮  3.日銀政策は現状維持、円安進み株支援  4.値上がり銘柄は7割近くに  5.リバランス影響で売買代金10兆円超 ■東京市場概況  前日の米国市場では、NYダウは前日比74ドル安と5日ぶりに反落した。FRBが12月の追加利下げを見送るとの観測から利益確定売りが優勢となった。  東京市場では、日経平均株価は前日終値を挟み一進一退の動きとなったが、AI・半導体関連株への買い意欲と円安基調を追い風に底堅さを発揮し、プラス圏で終了。終値は最高値を連日で更新した。  29日まで開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)では大方の予想通り2会合連続の政策金利の引き下げが決まった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は12月会合での利下げは既定路線ではないとの見解を示し、NYダウの重荷となった一方、エヌビディアは史上初の時価総額5兆ドルを達成。米国市場で半導体株が堅調に推移したことを背景に、東京市場では投資家のリスク許容度が高まった状態が続いた。日銀は30日まで開いた金融政策決定会合で、政策金利の据え置きを決定。その後に1ドル=153円台半ばまでドル高・円安が進み、日本株には追い風となった。日経平均は一時350円近く上昇。プライム市場の値上がり銘柄数は7割近くに上った。  値がさ株の一角には過熱感を意識した売りが出て、日経平均は午後に5万1000円を下回る場面があったが、下値を追う姿勢は限られた。トランプ米大統領は30日、中国の習近平国家主席と会談に臨んだ。その後、対中関税を10%引き下げると表明したものの、エヌビディア製半導体の扱いに関する具体的な情報はなく、投資家心理が一段と強気に傾くには至らなかった。日経平均は大引け間際に再び下げに沈む場面があったが、持ち直した。指数に絡んだリバランスの影響でプライム市場の売買代金は10兆円を超えた。TOPIXは3日ぶりに反発した。  個別では、レーザーテック<6920>がストップ高となったほか、キオクシアホールディングス<285A>が値を飛ばし、みずほフィナンシャルグループ<8411>やトヨタ自動車<7203>が堅調推移。フジクラ<5803>と住友電気工業<5802>、東京電力ホールディングス<9501>が株価水準を切り上げ、NEC<6701>や三井海洋開発<6269>、JCRファーマ<4552>が急伸。Genky DrugStores<9267>と住友電設<1949>もストップ高となった。前日に急騰したアドバンテスト<6857>は利食い売りをこなし続伸。売買代金トップとなった。  半面、ソフトバンクグループ<9984>やキーエンス<6861>が売られ、ディスコ<6146>が急落。ルネサスエレクトロニクス<6723>やコマツ<6301>、JR東海<9022>が下値を探り、山崎製パン<2212>やカプコン<9697>が値を下げ、日本航空<9201>やファーストリテイリング<9983>、ソニーグループ<6758>が軟調。ノジマ<7419>が急落した。  日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はレーザーテク <6920>、東エレク <8035>、アドテスト <6857>、フジクラ <5803>、NEC <6701>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約193円。  日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ファストリ <9983>、ディスコ <6146>、ソニーG <6758>、日東電 <6988>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約340円。うち205円はSBG1銘柄によるもの。  東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)鉱業、(3)電気・ガス、(4)銀行業、(5)石油・石炭。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)空運業、(3)情報・通信業、(4)機械、(5)繊維製品。 ■個別材料株 △住友電設 <1949> [東証P]  大和ハウス <1925> が1株9760円でTOB実施し完全子会社化へ。 △トーメンデバ <2737> [東証P]  今期最終利益は一転過去最高の見通し。 △リンクユーG <4446> [東証P]  上場維持基準への適合に向けた計画を評価。 △住友理工 <5191> [東証P]  住友電による公開買い付け発表でTOB価格にサヤ寄せ。 △シリウスV <6276> [東証S]  電子基板の目視検査を自動化するAI搭載製品を販売。 △かわでん <6648> [東証S]  26年3月期業績予想を引き上げ年間配当は100円増配へ。 △日本アビオ <6946> [東証S]  今期営業43%増益予想と最高益予想を上乗せ。 △大和自 <9082> [東証S]  国際自動車・S.RIDEと業務提携。 △Genky <9267> [東証P]  第1四半期営業益28%増で上半期計画進捗率55%。 △SCSK <9719> [東証P]  住友商によるTOB価格にサヤ寄せ。 ▼JFEシステ <4832> [東証S]  26年3月期業績予想を下方修正。 ▼JR東海 <9022> [東証P]  リニア新幹線の総工費を増額。  東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)住友理工 <5191>、(2)レーザーテク <6920>、(3)住友電設 <1949>、(4)トーメンデバ <2737>、(5)ヨコオ <6800>、(6)SCSK <9719>、(7)Genky <9267>、(8)リンクユーG <4446>、(9)JCRファ <4552>、(10)三井海洋 <6269>。  値下がり率上位10傑は(1)ノジマ <7419>、(2)グッドコムA <3475>、(3)JR東海 <9022>、(4)ディスコ <6146>、(5)大倉工 <4221>、(6)カプコン <9697>、(7)アマノ <6436>、(8)JSB <3480>、(9)GMOインタ <4784>、(10)オロ <3983>。 【大引け】  日経平均は前日比17.96円(0.04%)高の5万1325.61円。TOPIXは前日比22.55(0.69%)高の3300.79。出来高は概算で37億4142万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1127、値下がり銘柄数は432となった。東証グロース250指数は707.46ポイント(4.03ポイント高)。 [2025年10月30日] 株探ニュース

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