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【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり小反落、高値警戒感から不安定な値動き (10月22日)

配信日時:2025/10/22 18:28 配信元:MINKABU
日経平均株価 始値  49252.03 高値  49458.28 安値  48613.70 大引け 49307.79(前日比 -8.27 、 -0.02% ) 売買高  23億3733万株 (東証プライム概算) 売買代金 6兆1076億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント  1.日経平均は3日ぶり小幅反落、一時700円強下げる場面も  2.ソフトバンクGが記録的商い、日経平均を左右する展開に  3.値上がり銘柄数が約8割を占め、値下がりを大きく上回る  4.高市早苗内閣の発足受け、政策への期待が物色意欲を刺激  5.AI関連利食われ、自動車などバリュー株へのシフト観測 ■東京市場概況  前日の米国市場では、NYダウは前日比218ドル高と3日続伸した。決算発表を手掛かりに好業績銘柄を中心に買いが優勢となった。  東京市場では、目先高値警戒感から日経平均株価は不安定な値動きに終始し、結局わずかにマイナス圏で引けた。ただ、個別では上昇銘柄が目立った。  22日の東京市場は、日経平均が朝方は大きく下値を探る展開となり、4万8000円台半ばまで水準を切り下げる場面があったが、その後は下げ渋り、後場は上昇に転じるなど底堅さを発揮した。日経平均への影響度が大きいソフトバンクGが一時3000円近い急落をみせるなど、荒れた展開となり全体を押し下げたが、その他の個別株についてはプライム市場の値上がり銘柄数が前場段階から8割前後を占めるなど、実質的には日経平均の値動きとは遊離した地合いだったといえる。高市早苗内閣の発足で今後の政策への期待感は強い。これまで相場を牽引してきた銘柄には、いったん好材料出尽くしの売り圧力が観測されたが、投資家の物色意欲は旺盛だった。AI・半導体関連の主力どころに持ち高調整の動きが見られた一方、自動車などバリュー株に資金がシフトされる展開に。日経平均は小安く引けたが、TOPIXは3日続伸した。  個別では、フジクラ<5803>が堅調、三菱重工業<7011>、IHI<7013>、川崎重工業<7012>など防衛関連が物色人気を集め、トヨタ自動車<7203>も買われた。キオクシアホールディングス<285A>も上昇した。ファーストリテイリング<9983>が頑強、イオン<8267>、良品計画<7453>なども値を上げた。東洋エンジニアリング<6330>、第一稀元素化学工業<4082>がストップ高を演じ、アステリア<3853>も大幅高。古野電気<6814>、日本CMK<6958>、大同メタル工業<7245>なども値を飛ばした。  半面、記録的な売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が大きく値を下げたほか、アドバンテスト<6857>も下値を試す展開に。SCREENホールディングス<7735>の下げも目立つ。住友金属鉱山<5713>が値下がり率トップに売られ、芝浦メカトロニクス<6590>も大幅安、JX金属<5016>なども水準を切り下げた。ネクソン<3659>が下落、日東紡績<3110>なども軟調だった。  日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、TDK <6762>、トヨタ <7203>、ホンダ <7267>、イオン <8267>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約135円。うち74円はファストリ1銘柄によるもの。  日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、アドテスト <6857>、コナミG <9766>、ネクソン <3659>、スクリン <7735>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約358円。うち246円はSBG1銘柄によるもの。  東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)建設業、(3)繊維製品、(4)小売業、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)情報・通信業、(2)非鉄金属、(3)銀行業、(4)証券・商品、(5)その他製品。 ■個別材料株 △日揮HD <1963> [東証P]  博多駅ホーム屋根でペロブスカイト太陽電池の発電実証実験を開始。 △木徳神糧 <2700> [東証S]  農水省がコメの相対取引価格が63%高と発表。 △稀元素 <4082> [東証P]  レアアース不使用のジルコニア材料を開発。 △JDSC <4418> [東証G]  ソフトバンク <9434> との資本業務提携を引き続き材料視。 △大同特鋼 <5471> [東証P]  重希土使わないネオジム磁石に関心高まる。 △ブルーイノベ <5597> [東証G]  道路陥没の調査で感謝状授与。 △コンヴァノ <6574> [東証G]  美容医療用糸リフト製品の韓国企業と業務提携。 △IHI <7013> [東証P]  高市首相が安保3文書の改定を表明で買われる。 △トヨタ <7203> [東証P]  決算発表の米GM大幅高が自動車株の刺激材料に。 △セレンHD <7318> [東証G]  11月30日を基準日として1株から4株への株式分割を実施。 ▼住友鉱 <5713> [東証P]  金価格が過去最大の下落幅に。 ▼スクリン <7735> [東証P]  モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を格下げ。  東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)東洋エンジ <6330>、(2)稀元素 <4082>、(3)アステリア <3853>、(4)古野電 <6814>、(5)日本CMK <6958>、(6)大同メ <7245>、(7)太平洋セメ <5233>、(8)日揮HD <1963>、(9)KLab <3656>、(10)日本国土開発 <1887>。  値下がり率上位10傑は(1)住友鉱 <5713>、(2)芝浦 <6590>、(3)SBG <9984>、(4)JX金属 <5016>、(5)スクリン <7735>、(6)ネクソン <3659>、(7)スパークス <8739>、(8)帝国電 <6333>、(9)ニホンフラ <7820>、(10)PILLAR <6490>。 【大引け】  日経平均は前日比8.27円(0.02%)安の4万9307.79円。TOPIXは前日比16.93(0.52%)高の3266.43。出来高は概算で23億3733万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1267、値下がり銘柄数は303となった。東証グロース250指数は742.14ポイント(11.86ポイント高)。 [2025年10月22日] 株探ニュース

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