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22日の株式相場見通し=続伸か、高市新政権誕生でリスク選好

配信日時:2025/10/22 08:00 配信元:MINKABU
 22日の東京株式市場は目先筋の利益確定売りと出遅れた向きの押し目買いニーズが交錯するなか、やや買いの勢いが勝る展開となりそうだ。前日に日経平均は後場に入って値を消す形となり、一時小幅マイナス圏に沈むなど上値の重さが意識された。きょうもこれまで全体相場を牽引してきた主力銘柄の一角に利食い急ぎの動きが出やすく、日経平均は4万9000円台半ばを中心とした値動きが想定される。前日の欧州株市場は高安まちまちながら独DAXや仏CAC40など主要国の株価は堅調な動きが目立った。フランスの政局不安がやや後退する状況で投資家のリスクを取る動きが復活、仏CAC40は約1年5カ月ぶりに史上最高値を更新している。欧州全体の株価動向を反映したストックス・ヨーロッパ600指数も続伸し、最高値街道への復帰を目前にとらえている。他方、米国株市場も強さを発揮し、NYダウが3連騰で今月3日以来となる最高値を更新した。スリーエム<MMM>やコカ・コーラ<KO>、ゼネラル・モーターズ<GM>など個別企業の好決算発表を足場に投資家の強気マインドを後押しした。米地銀を巡る信用リスクへの懸念がひと頃より緩和されていることも、市場センチメントの改善に寄与している。ただ、ハイテク株の一角には利食われる銘柄も散見され、ナスダック総合株価指数は3日ぶりに小反落となった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反落した。東京市場では欧米株市場が総じてリスク選好の地合いを維持したことを受け、根強い物色意欲が反映されそうだ。足もと外国為替市場でドル高・円安方向に振れていることも追い風となる。ただ、高市早苗首相の誕生で目先出尽くし感も意識されやすく上値は限定的となる可能性が高い。展開次第で日経平均は下げに転じるケースも予想される。  21日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比218ドル16セント高の4万6924ドル74セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同36.88ポイント安の2万2953.63だった。  日程面では、きょうは9月の貿易統計、10月の主要銀行貸出動向アンケート調査、実質輸出入の動向など。海外ではトルコ中銀の金融政策決定会合、インドネシア中銀の政策金利決定、9月の英消費者物価指数(CPI)、米20年物国債の入札など。なお、インド市場は休場。 出所:MINKABU PRESS

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