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ロボペイ Research Memo(1):「サブスクペイ」「請求管理ロボ」がけん引し、2ケタ増収増益基調が続く
配信日時:2025/10/20 13:01
配信元:FISCO
*13:01JST ロボペイ Research Memo(1):「サブスクペイ」「請求管理ロボ」がけん引し、2ケタ増収増益基調が続く
■要約
ROBOT PAYMENT<4374>は、サブスクリプション(以下、サブスク)ビジネスに特化したインターネット決済サービス「サブスクペイ」と請求管理業務(請求書発行、決済、入金消込、債権管理)を自動化する「請求管理ロボ」を主力サービスとして展開している。システム利用料や従量課金収入など継続的に収入が発生するリカーリング収益の比率が全体の約98%を占め、顧客数の積み上げと顧客当たり売上単価の上昇により、持続的な成長を続けている。2021年9月に東京証券取引所マザーズ(現 東証グロース)市場に株式上場した。
1. 2025年12月期中間期の業績概要
2025年12月期中間期(2025年1月~6月)の業績は、売上高で前年同期比19.6%増の1,561百万円、営業利益で同65.6%増の384百万円と2ケタ増収増益となった。サブスクビジネスの市場拡大を追い風に「サブスクペイ」の新規顧客獲得及び既存顧客の取扱高が順調に増加したほか、「請求管理ロボ」もバックオフィス業務の効率化やインボイス制度の開始など請求書を電子化して保存するニーズの高まりを受け、新規顧客の獲得が進んだ。2025年6月末時点の顧客アカウント数は「サブスクペイ」が同4.9%増の8,661件、「請求管理ロボ」が同6.1%増の970件、顧客単価は「サブスクペイ」が同13.3%増の18,511円、「請求管理ロボ」が同12.0%増の104,850円といずれも過去最高を更新し、全体のARR※は同19.6%増の3,164百万円となった。
※ ARR:Annual Recurring Revenueの略で、2025年6月単月のリカーリング収益×12で算出。
2. 2025年12月期の業績見通し
2025年12月期の業績は、売上高で前期比15.9%増の3,200百万円、営業利益で同42.8%増の685百万円と期初計画(売上高3,150百万円、営業利益611百万円)から上方修正した。新規顧客獲得が順調に進んでいるほか、既存顧客のアクティビティ増加により顧客単価が想定を上回るペースで伸びていること、また2025年7月より価格改定を実施したことが増額要因となる。価格改定により約40百万円の増収増益要因となる見込みだ。中間期の通期計画に対する進捗率は売上高で48.8%、営業利益で56.1%となっており、直近2期間の実績(売上高46.9%、営業利益47.3%)※と比較するとやや保守的な計画となっている。下期に人件費や開発費の増加を見込んでいるが、市場環境に大きな変化がなければ、売上高・営業利益ともに上振れする可能性が高いと弊社では見ている。
※ 2023年12月期と2024年12月期を合算した中間期÷通期業績で算出。
3. 長期経営戦略と株主還元方針
同社は2025年10月10日付で、長期経営戦略を発表した。2023年以降、利益重視の経営を推進してきたことで売上高成長率が鈍化するといった課題が浮き彫りとなった。こうした状況を打破するため、明確な成長投資の実行基準を設けて成長投資を実施し、増益を維持しながら売上高成長を加速させる戦略である。前年営業キャッシュ・フローの金額をベースに事業投資、株主還元、M&A・CVC(Corporate Venture Capital)資金の資本配分基準を定めて成長投資を実行する。従来の投資方針を継続した場合、売上高成長率は10年後に6%台の水準まで減速する見込みだが、新たな投資方針の実行により、当面は10%台半ばの成長率を維持し、2035年には20%台を見据える。同戦略により、2035年12月期の業績は売上高で150億円、営業利益で24億円とそれぞれ2024年12月期の約5倍を見据える(M&A効果を織り込まず)。株主還元方針は「連続増配」を基本とし、2025年12月期の1株当たり配当金は前期比7.0円増配の22.0円を予定している。また、2025年10月に創立25周年を迎えるにあたり、記念株主優待の導入も発表した。2026年3月末時点で100株以上保有の株主に対し、一律3千円分のデジタルギフトを贈呈する。今後も継続保有株主には株主還元を検討しているようだ。
■Key Points
・2000年創業のIT企業。「サブスクペイ」「請求管理ロボ」で成長
・2025年12月期中間期業績は2ケタ増収増益と高成長持続
・増益を維持しながら売上高成長加速を目指す、長期経営戦略を策定
・「連続増配」が基本方針。創立25周年を記念し、記念株主優待の実施を発表
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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ROBOT PAYMENT<4374>は、サブスクリプション(以下、サブスク)ビジネスに特化したインターネット決済サービス「サブスクペイ」と請求管理業務(請求書発行、決済、入金消込、債権管理)を自動化する「請求管理ロボ」を主力サービスとして展開している。システム利用料や従量課金収入など継続的に収入が発生するリカーリング収益の比率が全体の約98%を占め、顧客数の積み上げと顧客当たり売上単価の上昇により、持続的な成長を続けている。2021年9月に東京証券取引所マザーズ(現 東証グロース)市場に株式上場した。
1. 2025年12月期中間期の業績概要
2025年12月期中間期(2025年1月~6月)の業績は、売上高で前年同期比19.6%増の1,561百万円、営業利益で同65.6%増の384百万円と2ケタ増収増益となった。サブスクビジネスの市場拡大を追い風に「サブスクペイ」の新規顧客獲得及び既存顧客の取扱高が順調に増加したほか、「請求管理ロボ」もバックオフィス業務の効率化やインボイス制度の開始など請求書を電子化して保存するニーズの高まりを受け、新規顧客の獲得が進んだ。2025年6月末時点の顧客アカウント数は「サブスクペイ」が同4.9%増の8,661件、「請求管理ロボ」が同6.1%増の970件、顧客単価は「サブスクペイ」が同13.3%増の18,511円、「請求管理ロボ」が同12.0%増の104,850円といずれも過去最高を更新し、全体のARR※は同19.6%増の3,164百万円となった。
※ ARR:Annual Recurring Revenueの略で、2025年6月単月のリカーリング収益×12で算出。
2. 2025年12月期の業績見通し
2025年12月期の業績は、売上高で前期比15.9%増の3,200百万円、営業利益で同42.8%増の685百万円と期初計画(売上高3,150百万円、営業利益611百万円)から上方修正した。新規顧客獲得が順調に進んでいるほか、既存顧客のアクティビティ増加により顧客単価が想定を上回るペースで伸びていること、また2025年7月より価格改定を実施したことが増額要因となる。価格改定により約40百万円の増収増益要因となる見込みだ。中間期の通期計画に対する進捗率は売上高で48.8%、営業利益で56.1%となっており、直近2期間の実績(売上高46.9%、営業利益47.3%)※と比較するとやや保守的な計画となっている。下期に人件費や開発費の増加を見込んでいるが、市場環境に大きな変化がなければ、売上高・営業利益ともに上振れする可能性が高いと弊社では見ている。
※ 2023年12月期と2024年12月期を合算した中間期÷通期業績で算出。
3. 長期経営戦略と株主還元方針
同社は2025年10月10日付で、長期経営戦略を発表した。2023年以降、利益重視の経営を推進してきたことで売上高成長率が鈍化するといった課題が浮き彫りとなった。こうした状況を打破するため、明確な成長投資の実行基準を設けて成長投資を実施し、増益を維持しながら売上高成長を加速させる戦略である。前年営業キャッシュ・フローの金額をベースに事業投資、株主還元、M&A・CVC(Corporate Venture Capital)資金の資本配分基準を定めて成長投資を実行する。従来の投資方針を継続した場合、売上高成長率は10年後に6%台の水準まで減速する見込みだが、新たな投資方針の実行により、当面は10%台半ばの成長率を維持し、2035年には20%台を見据える。同戦略により、2035年12月期の業績は売上高で150億円、営業利益で24億円とそれぞれ2024年12月期の約5倍を見据える(M&A効果を織り込まず)。株主還元方針は「連続増配」を基本とし、2025年12月期の1株当たり配当金は前期比7.0円増配の22.0円を予定している。また、2025年10月に創立25周年を迎えるにあたり、記念株主優待の導入も発表した。2026年3月末時点で100株以上保有の株主に対し、一律3千円分のデジタルギフトを贈呈する。今後も継続保有株主には株主還元を検討しているようだ。
■Key Points
・2000年創業のIT企業。「サブスクペイ」「請求管理ロボ」で成長
・2025年12月期中間期業績は2ケタ増収増益と高成長持続
・増益を維持しながら売上高成長加速を目指す、長期経営戦略を策定
・「連続増配」が基本方針。創立25周年を記念し、記念株主優待の実施を発表
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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