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【↓】日経平均 大引け| 5日ぶり反落、朝高も利益確定売りに押される (10月8日)

配信日時:2025/10/08 18:26 配信元:MINKABU
日経平均株価 始値  47925.22 高値  48181.12 安値  47728.27 大引け 47734.99(前日比 -215.89 、 -0.45% ) 売買高  22億1874万株 (東証プライム概算) 売買代金 5兆8674億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント  1.日経平均は5日ぶり反落、朝方買い先行も値を消す  2.NYダウなど米株市場の軟調受け、利益確定の動き優勢  3.SOX指数が軟調、東京市場でも半導体関連への売り誘発  4.急速なドル高・円安が継続、株価下支え効果との見方も  5.TOPIXは4日続伸、値下がり銘柄数は全体の6割超占める ■東京市場概況  前日の米国市場では、NYダウは前日比91ドル安と続落した。米政府機関の一部閉鎖が長期化する懸念や短期的な過熱感から利益確定の売りが優勢となった。  東京市場では、利益確定の動きが表面化し日経平均株価は下値を試す展開となった。ただ、円安は追い風材料となり、TOPIXはプラス圏で着地している。  8日の東京市場は、強弱観対立のなか、朝方は日経平均が高い場面もあったが、買い一巡後は利益確定売りに押される展開となった。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って下落したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も軟調で、東京市場でも半導体関連株などへの売りを誘発した。高市新総裁のもとでの経済政策が財政拡張路線を歩むとの思惑が円売りを誘い、1ドル=152円台半ばまで円安が進んだことで、これが株価の下支え効果をもたらしたとの見方もある。金市況の上昇などを背景に非鉄株が買われたほか、銀行株も強い動きを示し、TOPIXは小幅ながら4日続伸で取引を終えている。ただ、プライム市場の値下がり銘柄数が全体の62%を占めた。  個別では、売買代金首位となったソフトバンクグループ<9984>が利益確定売りに押され、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>などが軟調。ファーストリテイリング<9983>も冴えない。キーエンス<6861>が値を下げ、HOYA<7741>、SMC<6273>なども安い。パルグループホールディングス<2726>が値下がり率トップに売られ、いちご<2337>も大幅安。M&A総研ホールディングス<9552>、TOKYO BASE<3415>、KLab<3656>なども大きく水準を切り下げた。  半面、売買代金上位のフジクラ<5803>が上値を追い、三菱重工業<7011>、IHI<7013>、川崎重工業<7012>など防衛関連が堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや東京海上ホールディングス<8766>も上昇した。わらべや日洋ホールディングス<2918>がストップ高に買われたほか、前日にストップ高したLink-Uグループ<4446>も続急騰。オリオンビール<409A>、サカタのタネ<1377>、三菱製鋼<5632>などが値を飛ばした。  日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はフジクラ <5803>、リクルート <6098>、東京海上 <8766>、ソニーG <6758>、コナミG <9766>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約62円。  日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、東エレク <8035>、ファストリ <9983>、信越化 <4063>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約238円。  東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)水産・農林業、(3)保険業、(4)証券・商品、(5)銀行業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)精密機器、(3)パルプ・紙、(4)化学、(5)情報・通信業。 ■個別材料株 △サカタタネ <1377> [東証P]  6~8月期最終益は3.2倍で自社株TOBを発表。 △わらべ日洋 <2918> [東証P]  26年2月期業績予想及び配当予想を上方修正。 △プロパスト <3236> [東証S]  M&Aによる業容拡大期待で急浮上。 △ノート <5243> [東証G]  25年11月期業績予想の上方修正で見直し買い誘発。 △菱製鋼 <5632> [東証P]  防衛関連の出遅れ割安株として投資マネー誘引。 △三菱重 <7011> [東証P]  目先半導体セクターから防衛関連への資金シフトで物色人気。 △IHI <7013> [東証P]  豪州新興衛星メーカーと小型衛星の技術実証に関する共同研究契約締結。 △あいちFG <7389> [東証P]  ありあけキャピタルの5%超保有が判明。 △アジア投資 <8518> [東証S]  関連会社のAIデータセンター事業が経産省の地域経済効果立地支援事業に採択。 △大東港運 <9367> [東証S]  株主優待制度の拡充を発表。 ▼パルHD <2726> [東証P]  上半期好決算も円安進行など嫌気。 ▼データセク <3905> [東証G]  米ウルフパックの調査リポート公表を嫌気。  東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)わらべ日洋 <2918>、(2)リンクユーG <4446>、(3)オリオン <409A>、(4)サカタタネ <1377>、(5)菱製鋼 <5632>、(6)IHI <7013>、(7)SBI <8473>、(8)楽天銀 <5838>、(9)あいちFG <7389>、(10)東洋エンジ <6330>。  値下がり率上位10傑は(1)パルHD <2726>、(2)いちご <2337>、(3)M&A総研 <9552>、(4)サンウェルズ <9229>、(5)T-BASE <3415>、(6)三協立山 <5932>、(7)KLab <3656>、(8)アステリア <3853>、(9)ミガロHD <5535>、(10)トリケミカル <4369>。 【大引け】  日経平均は前日比215.89円(0.45%)安の4万7734.99円。TOPIXは前日比7.75(0.24%)高の3235.66。出来高は概算で22億1874万株。東証プライムの値上がり銘柄数は557、値下がり銘柄数は999となった。東証グロース250指数は753.58ポイント(1.06ポイント高)。 [2025年10月8日] 株探ニュース

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