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9日の中国本土市場概況:3日ぶり反落、ハイテク株が下げを主導

配信日時:2025/09/09 18:11 配信元:FISCO
*18:11JST 9日の中国本土市場概況:3日ぶり反落、ハイテク株が下げを主導 9日の中国本土市場は3営業日ぶりに反落、主要指標の上海総合指数が前日比19.55ポイント(0.51%)安の3807.29ポイントで引けた。

中国景気の鈍化懸念が浮上したことが挙げられ、特にここ数日上昇基調が続いていたハイテク株を中心に利益確定の売りが優勢となり、相場の足を引っ張った。また、8月の生産者物価指数(PPI)などがあす10日に発表されるため、見極めるムードも強まった。

一方、財政・金融政策などの支援期待が底支え要因として作用し、一部セクターには戻りを探る動きも見られた。このため、下値も限定的となりつつ、全体としては慎重な動きが続いた。

セクター別では、情報通信関連株の下げが目立った。恒生電子(600570/SH)が2.2%安、烽火通信科技(600498/SH)が0.7%安、中国聯合網絡通信(600050/SH)が2.8%安と軒並み下落した。

また医薬・バイオ関連も軟調だった。上海復星医薬集団(600196/SH)が0.7%安、天士力製薬集団(600535/SH)が0.9%安、江蘇康緑薬業(600557/SH)が2.7%安など売られた。政策関連の先行き不透明感に加え、前日までの買い戻しが一巡したとの見方から調整色が強まった。他にも食品・酒造株の一角や自動車関連がさえない展開となった。

一方で素材・エネルギー関連は買い優勢となった。河南豫光金鉛(600531/SH)が7.3%高、山東黄金金鉱(600547/SH)が6.4%高、中金黄金(600489/SH)5.1%高と金関連株が急伸。安全資産需要を背景に資金が流入したほか、非鉄金属では雲南雲天化(600096/SH)が2.7%高、南京航天(600501/SH)が2.2%高と上昇。景気対策への期待が根強く、エネルギーや不動産株の一角にも買いが入った。

外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.55ポイント(0.59%)安の262.65ポイント、深センB株指数が8.32ポイント(0.62%)高の1356.18ポイントで終了した。

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