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概況からBRICsを知ろう ロシア市場は反発、値ごろ感や経済指標の改善で

配信日時:2025/09/04 10:21 配信元:FISCO
*10:21JST 概況からBRICsを知ろう ロシア市場は反発、値ごろ感や経済指標の改善で 【ブラジル】ボベスパ指数 139863.63 -0.34%
3日のブラジル株式市場は3日続落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比471.53ポイント安(-0.34%)の139863.63で引けた。日中の取引レンジは139,581.88-140,495.88となった。

小幅安で寄り付いた後はいったんプラス圏を回復したが、その後は下げ幅をじりじりと拡大させた。原油価格の下落が資源セクターの圧迫材料。また、成長鈍化も引き続き嫌気された。一方、指数の下値は限定的。米長期金利の低下などがサポート材料となった。

【ロシア】MOEX指数 2867.55 +0.78%
3日のロシア株式市場は4日ぶりに反発。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比22.16ポイント高(+0.78%)の2867.55となった。日中の取引レンジは2,846.87-2,875.01となった。

買いが先行した後は狭いレンジでもみ合った。連日の下落で値ごろ感が強まり、買い戻しが優勢。また、経済指標の改善も好感された。8月のS&Pグローバル総合購買担当者景気指数(PMI)は49.1となり、前月の47.8と予想の47.5を上回った。一方、原油価格の下落やウクライナ問題の不透明感などが指数の上値を抑えた。

【インド】SENSEX指数 80567.71 +0.51%
3日のインド株式市場は小反発。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比409.83ポイント高(+0.51%)の80567.71、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同135.45ポイント高(+0.55%)の24715.05で取引を終えた。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤上げ幅を拡大させた。物品・サービス税(GST)の適用率の引き下げに伴う消費の拡大期待が支援材料。なお、GSTの評議会はこの日から2日間にわたって開催される予定だ。また、大手企業158社の新規受注が7月に29%増加したとの報告が、景気の先行き不安をやや後退させた。ほかに、欧州市場の上昇が終盤の買いにつながったもようだ。

【中国】上海総合指数は3813.56 -1.16%
3日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比44.58ポイント安(-1.16%)の3813.56ポイントと続落した。

軍事パレード終了後、利益確定売りが広範囲に波及し、市場に警戒ムードが広がった。政治イベント通過を受けて防衛関連株が軟調となり、金融・生活必需品・不動産なども下落、投資家心理には慎重な姿勢が強まった。一方でサービス部門の購買担当者景気指数は1年3カ月ぶりの高水準を示したが、市場への好影響は限定的にとどまった。


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