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2日の中国本土市場概況:上海総合は4日ぶり反落、過熱感で利益確定売りが優勢

配信日時:2025/09/02 19:17 配信元:FISCO
*19:17JST 2日の中国本土市場概況:上海総合は4日ぶり反落、過熱感で利益確定売りが優勢 2日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比17.40ポイント(0.45%)安の3858.13ポイントと4日ぶりに反落した。

朝方は約十年ぶりの高値を上回る場面もみられたが、上海総合指数は値を保てず、利益確定の売りに押されて反落した。ハイテック関連を中心に上昇基調からの反落が目立ち、市場心理に慎重ムードが広がった。全体として短期の持ち高調整が強まり、上値は重く下値模索へ傾いた。

エネルギー関連株が大幅に売られた。万華化学(600309/SH)が2.5%安、山西藍華科技(600123/SH)が0.9%安、山東華魯恒升(600426/SH)が4.0%安、燕郷能源(600157/SH)が0.6%安と下落した。原油市況の不透明感と需要減速懸念が重荷となり、エネルギーセクター全体で2.5%の下落率と市場を圧迫した。

素材関連株の下げも目立った。内蒙古包頭鋼鉄(600010/SH)が3.3%安、寧波韻升(600366/SH)が7.1%安、中国稀土(600111/SH)が5.1%安、浙江巨化(600160/SH)が5.2%安、盛和資源(600392/SH)が5.3%安と幅広く軟調であった。鉄鋼や非鉄金属価格の下落、加えて一部で輸出需要の停滞懸念が指摘され、素材セクターは売りに押された。

また、通信やハイテク関連も軟調。恒生電子(600570/SH)が7.1%安、烽火通信科技(600498/SH)が5.5%安と下落は目立った。

一方で、電力・金融株が買われ市場を支えた。上海電力(600021/SH)が10.0%高、無錫華光ボイラー(600475/SH)が10.0%高、福建青山紙業(600103/SH)が10.0%高とストップ高水準に達した銘柄もみられた。

また、銀行セクターも堅調。招商銀行(600036/SH)が3.6%高、中国銀行(601988/SH)が1.8%高で引けた。電力料金改定期待や金融緩和的な政策観測が背景にあり、公益・金融セクターへの資金流入が買いを支えた。

外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.89ポイント(0.71%)安の264.14ポイント、深センB株指数が3.68ポイント(0.28%)安の1321.75ポイントで終了した。

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