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新興市場見通し:中小型株への循環物色が継続
配信日時:2025/06/14 14:09
配信元:FISCO
*14:09JST 新興市場見通し:中小型株への循環物色が継続
■日経平均を上回るパフォーマンス
今週の新興市場は上昇。同時期の騰落率は、日経平均が+0.24%だったのに対して、グロース市場指数は+1.32%、グロース市場250指数は+0.92%。日経平均は、米中貿易摩擦への懸念が和らぎ買われる場面もあったが、中東の地政学リスクの高まりが重荷となった。グロース、グロース250指数は、週末に年初来高値を更新した後は軟化したものの、日経平均を上回るパフォーマンスだった。一方、時価総額が大きい銘柄で構成されているグロース市場コア指数は週間ベースで-0.62%だった。
時価総額上位銘柄では、先週月面着陸の失敗から失望売りが膨らんだispace<9348>に対する売りが継続したほか、Synspective<290A>など宇宙関連の一角は軟調。先週末に急落したフリー<4478>は換金売りが続き、6営業日続落で5月下旬の直近安値水準まで売られている。GENDA<9166>は、25年2-4月期の純利益が前年同期比82%減だったことが嫌気された。半面、ハートシード<219A>は、25年12月期上期(11-4月)の純損益が黒字に転換したことが好感された。
今週はIPOがなかった。4月22日にグロース市場に上場したデジタルグリッド<350A>への物色は継続しており、週間では保ち合いになったものの、12日には8710円まで買われ上場来高値を更新している。
■トランプ米大統領の発言を受けた物色動向も
来週の新興市場は、地政学リスクを警戒した不安定な相場環境のなかで、相対的に値動きの軽い中小型株への循環物色が継続すると考えられる。
個別の材料として、TENTIAL<325A>は13日、主力商品であるリカバリーウェア「BAKUNE」を中心に販売が想定を大きく上回っているとして、通期業績予想を上方修正。クラシコム<7110>は、業績予想の修正に伴い、期末配当を37円(従来予想25円)に増額修正している。ジェネレーションパス<3195>は、25年10月期上期の売上高が同期間で過去最高を更新し、通期計画を上方修正した。一方、トランスジェニックグループ<2342>は、子会社の一部設備について想定していた収益が見込めないとして固定資産の減損処理を行い、通期計画を下方修正した。そのほか、ユナイトアンドグロウ<4486>は、6月30日を基準日として1株を2株に株式分割を行うと発表している。
今週はブルーイノベーション<5597>が週間で90%を超える上昇となったが、トランプ米大統領が米国のドローンに関する能力強化に向けた複数の大統領令に署名したことが材料視されており、ドローン関連としてACSL<6232>やTerra Drone<278A>、Liberaware<218A>なども買われる場面があった。トランプ大統領の発言を受けた物色動向にも注意しておきたいところだろう。
来週もIPOの予定はない。6月23日に上場するウェルネス・コミュニケーションズ<366A>について、公開価格は2480円と仮条件(2450円-2480円)の上限で決まった。健康管理SaaSなどを用いたヘルスデータプラットフォームおよびソリューション事業を展開しており、業績推移には安定感がある。22年6月に上場を延期したあとも増収増益を続けていることは評価されそうだ。
<FA>
今週の新興市場は上昇。同時期の騰落率は、日経平均が+0.24%だったのに対して、グロース市場指数は+1.32%、グロース市場250指数は+0.92%。日経平均は、米中貿易摩擦への懸念が和らぎ買われる場面もあったが、中東の地政学リスクの高まりが重荷となった。グロース、グロース250指数は、週末に年初来高値を更新した後は軟化したものの、日経平均を上回るパフォーマンスだった。一方、時価総額が大きい銘柄で構成されているグロース市場コア指数は週間ベースで-0.62%だった。
時価総額上位銘柄では、先週月面着陸の失敗から失望売りが膨らんだispace<9348>に対する売りが継続したほか、Synspective<290A>など宇宙関連の一角は軟調。先週末に急落したフリー<4478>は換金売りが続き、6営業日続落で5月下旬の直近安値水準まで売られている。GENDA<9166>は、25年2-4月期の純利益が前年同期比82%減だったことが嫌気された。半面、ハートシード<219A>は、25年12月期上期(11-4月)の純損益が黒字に転換したことが好感された。
今週はIPOがなかった。4月22日にグロース市場に上場したデジタルグリッド<350A>への物色は継続しており、週間では保ち合いになったものの、12日には8710円まで買われ上場来高値を更新している。
■トランプ米大統領の発言を受けた物色動向も
来週の新興市場は、地政学リスクを警戒した不安定な相場環境のなかで、相対的に値動きの軽い中小型株への循環物色が継続すると考えられる。
個別の材料として、TENTIAL<325A>は13日、主力商品であるリカバリーウェア「BAKUNE」を中心に販売が想定を大きく上回っているとして、通期業績予想を上方修正。クラシコム<7110>は、業績予想の修正に伴い、期末配当を37円(従来予想25円)に増額修正している。ジェネレーションパス<3195>は、25年10月期上期の売上高が同期間で過去最高を更新し、通期計画を上方修正した。一方、トランスジェニックグループ<2342>は、子会社の一部設備について想定していた収益が見込めないとして固定資産の減損処理を行い、通期計画を下方修正した。そのほか、ユナイトアンドグロウ<4486>は、6月30日を基準日として1株を2株に株式分割を行うと発表している。
今週はブルーイノベーション<5597>が週間で90%を超える上昇となったが、トランプ米大統領が米国のドローンに関する能力強化に向けた複数の大統領令に署名したことが材料視されており、ドローン関連としてACSL<6232>やTerra Drone<278A>、Liberaware<218A>なども買われる場面があった。トランプ大統領の発言を受けた物色動向にも注意しておきたいところだろう。
来週もIPOの予定はない。6月23日に上場するウェルネス・コミュニケーションズ<366A>について、公開価格は2480円と仮条件(2450円-2480円)の上限で決まった。健康管理SaaSなどを用いたヘルスデータプラットフォームおよびソリューション事業を展開しており、業績推移には安定感がある。22年6月に上場を延期したあとも増収増益を続けていることは評価されそうだ。
<FA>
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