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為替週間見通し:ドルは下げ渋りか、米中貿易交渉への期待感残る
配信日時:2025/06/07 13:24
配信元:FISCO
*13:24JST 為替週間見通し:ドルは下げ渋りか、米中貿易交渉への期待感残る
【今週の概況】
■ドルは強含み、米中貿易交渉への期待で円買い弱まる
今週の米ドル・円は強含み。米経済指標の悪化を受けて142円台前半まで米ドル安円高に振れる場面があったが、6月5日にトランプ米大統領と中国の習国家主席が通商問題についての電話会談が行われたことを受けてリスク回避の米ドル売り・円買いは縮小した。円安是正で日米が将来的に協議する可能性は消えていないものの、日本銀行による追加利上げ観測は後退したままであり、米ドル・円は次第に底堅い動きとなり、週後半にかけて145円台前半まで米ドル高・円安が進行した。
6日のニューヨーク外為市場でドル・円は145円09銭まで買われた。この日発表された5月米雇用統計で非農業部門雇用者数と平均時給の伸び率は市場予想を上回ったため、利下げ再開時期は9月以降になるとの見方が強まり、長期金利上昇に伴う米ドル買い・円売りが優勢となった。米ドル・円は144円86銭でこの週の取引を終えた。米ドル・円の取引レンジ:142円38銭-145円09銭。
【来週の見通し】
■ドルは下げ渋りか、米中貿易交渉への期待感残る
来週のドル・円は下げ渋りか。米トランプ政権の流動的な政策運営で不透明感が深まっており、日米関税協議に向けドル高・円安是正への思惑も根強い。しかしながら、米中貿易交渉への期待感は根強く、リスク回避的な米ドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。トランプ米大統領は鉄鋼・アルミニウムに対する追加関税について、現行の2倍にあたる50%に引き上げる方針を示し、適用された。政策方針の予測ができず、経済見通しの不透明感は消え去っていない。ただ、来週発表される5月消費者物価指数(CPI)が市場予想と一致、または上回った場合、米連邦準備制度理事会(FRB)は利下げ再開について一層慎重となるため、ドル買い・円売りがやや強まるとみられる。
一方、今週発表された5月ISM景況指数は製造業、サービス業とも低調な内容だった。5月消費者物価指数(CPI)でインフレ再加速の可能性が示された場合、物価高と成長率の鈍化に対する警戒感が再び高まり、リスク回避のドル売りにつながる可能性は残されている。
【米・5月消費者物価コア指数(CPI)】(11日発表予定)
6月11日発表の5月米消費者物価コア指数(CPI)は前年比+2.9%とインフレ再加速が予想される。市場予想と一致してもインフレ持続が意識され、ドル買いが入りやすい展開に。
【米・6月ミシガン大学消費者信頼感指数】(13日発表予定)
6月13日発表の米6月ミシガン大学消費者信頼感指数で個人消費の減退が示された場合、4-6月期国内総生産(GDP)の2期連続マイナスが警戒され、ドル売り要因となる可能性がある。
予想レンジ:142円50銭-146円50銭
<FA>
■ドルは強含み、米中貿易交渉への期待で円買い弱まる
今週の米ドル・円は強含み。米経済指標の悪化を受けて142円台前半まで米ドル安円高に振れる場面があったが、6月5日にトランプ米大統領と中国の習国家主席が通商問題についての電話会談が行われたことを受けてリスク回避の米ドル売り・円買いは縮小した。円安是正で日米が将来的に協議する可能性は消えていないものの、日本銀行による追加利上げ観測は後退したままであり、米ドル・円は次第に底堅い動きとなり、週後半にかけて145円台前半まで米ドル高・円安が進行した。
6日のニューヨーク外為市場でドル・円は145円09銭まで買われた。この日発表された5月米雇用統計で非農業部門雇用者数と平均時給の伸び率は市場予想を上回ったため、利下げ再開時期は9月以降になるとの見方が強まり、長期金利上昇に伴う米ドル買い・円売りが優勢となった。米ドル・円は144円86銭でこの週の取引を終えた。米ドル・円の取引レンジ:142円38銭-145円09銭。
【来週の見通し】
■ドルは下げ渋りか、米中貿易交渉への期待感残る
来週のドル・円は下げ渋りか。米トランプ政権の流動的な政策運営で不透明感が深まっており、日米関税協議に向けドル高・円安是正への思惑も根強い。しかしながら、米中貿易交渉への期待感は根強く、リスク回避的な米ドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。トランプ米大統領は鉄鋼・アルミニウムに対する追加関税について、現行の2倍にあたる50%に引き上げる方針を示し、適用された。政策方針の予測ができず、経済見通しの不透明感は消え去っていない。ただ、来週発表される5月消費者物価指数(CPI)が市場予想と一致、または上回った場合、米連邦準備制度理事会(FRB)は利下げ再開について一層慎重となるため、ドル買い・円売りがやや強まるとみられる。
一方、今週発表された5月ISM景況指数は製造業、サービス業とも低調な内容だった。5月消費者物価指数(CPI)でインフレ再加速の可能性が示された場合、物価高と成長率の鈍化に対する警戒感が再び高まり、リスク回避のドル売りにつながる可能性は残されている。
【米・5月消費者物価コア指数(CPI)】(11日発表予定)
6月11日発表の5月米消費者物価コア指数(CPI)は前年比+2.9%とインフレ再加速が予想される。市場予想と一致してもインフレ持続が意識され、ドル買いが入りやすい展開に。
【米・6月ミシガン大学消費者信頼感指数】(13日発表予定)
6月13日発表の米6月ミシガン大学消費者信頼感指数で個人消費の減退が示された場合、4-6月期国内総生産(GDP)の2期連続マイナスが警戒され、ドル売り要因となる可能性がある。
予想レンジ:142円50銭-146円50銭
<FA>
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