注目トピックス 市況・概況

注目銘柄ダイジェスト(前場):富士フイルム、コニカミノルタ、マクアケなど

配信日時:2025/04/23 11:37 配信元:FISCO
*11:37JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):富士フイルム、コニカミノルタ、マクアケなど ブロンコB<3091>:3695円(-200円)
大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は5.3億円で前年同期比31.5%減となっている。据え置きの上半期計画は14億円で同14.6%増であり、想定以上の低進捗と捉えられているもよう。、売上高は好調に推移しているが、人的資源への積極的な先行投資を行ったことで人件費が増加する形に。会社側では、今後の予想修正を検討する状況であると認識しているが、第2四半期決算発表時に通期見通しを開示する方向で検討のようだ。


OBC<4733>:6797円(-609円)
大幅続落。前日は決算発表後に株価が軟化、本日は一段安の展開になっている。25年3月期営業利益は217億円で前期比16.0%増となり、従来予想線上での着地に。一方、26年3月期は240億円で同10.4%増の見通し、年間配当金も同6円増の106円を計画している。ただ、営業利益の市場コンセンサスは250億円超の水準であり、ネガティブに捉えられているようだ。人件費増や広告宣伝費増加を会社側では想定している。


コカBJH<2579>:2734.5円(+164.5円)
大幅続伸。主要カテゴリー製品について、10月1日出荷分より価格改定を実施すると発表している。コーヒー製品は1本あたり20円から30円、その他製品は20円、それぞれメーカー希望小売価格を改定するもよう。原材料、資材、エネルギー価格の高騰や為替相場の変動による影響が長期化していることが背景になるようだ。製品値上げによる収益水準の向上を期待する動きが優勢になっている。


コニカミノルタ<4902>:434.2円(+35.3円)
大幅続伸。ペロブスカイト型太陽電池向け保護膜の生産を26年度にも開始すると報じられている。電池の劣化を防ぐことで、耐用年数を従来の2倍の約20年に延ばせるもよう。有機EL照明の製造で培った技術が活かされているようだ。国内既存工場で生産し、26年度にもサンプル出荷を始める計画とされている。ペロブスカイト型は次世代太陽電池の本命とされており、関連銘柄として位置づけを高める展開に。


富士フイルム<4901>:2984円(+308円)
大幅反発。バイオ医薬品の開発・製造受託を行う子会社フジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズが、バイオ医薬品企業リジェネロン ファーマスーティカルズと、総額30億ドル超のバイオ医薬品製造契約を締結と発表している。リジェネロンの抗体医薬品の製造を10年間にわたり受託することになる。今年本格稼働を予定している米国新拠点で製造を行うもよう。バイオ薬の生産受託の契約額としては業界最大規模とみられている。

QPS研究所<5595>:1384円(+173円)
年初来高値。一部メディアで「日本、ウクライナの諜報機関に衛星画像を提供へ」と報じられ、買い材料視されている。専門誌「インテリジェンス・オンライン」によると、「QPS研究所がレーダー偵察によって得られた衛星画像をウクライナの諜報機関に提供する」という。22年3月には「ウクライナが日本に人工衛星データの提供を求めていることが分かった」と伝えられており、ロシア軍の動向を衛星画像で把握する狙いがあるとみられている。


イシン<143A>:1060円(+120円)
ストップ高。25年3月期の営業利益予想を従来の2.06億円から2.45億円(前期実績2.00億円)に上方修正している。グローバルイノベーション事業で成長産業に特化した法人向け情報プラットフォーム「BLITZ Portal」及び大型の海外研修サービスが好調だったことに加え、メディアPR事業で3月に開催したイベントのスポンサー売上が当初の想定を上回った。業績修正が素直に好感され、買いが殺到している。


マクアケ<4479>:774円(+100円)
ストップ高を付け、年初来高値を更新している。25年9月期の営業損益予想を従来の1.20億円の黒字から3.10億円の黒字(前期実績0.62億円の赤字)に上方修正している。プロジェクト単価の向上に注力した結果、取扱高が堅調に推移したことに加え、広告代行受注が増加したため。人件費の減少やコストマネジメントの徹底によって販管費が低減したことも利益を押し上げる見通し。従来予想からの大幅な上方修正が投資家から好感されているようだ。 <ST>

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