注目トピックス 市況・概況

注目銘柄ダイジェスト(前場):中外薬、フジHD、エコモットなど

配信日時:2025/04/18 11:43 配信元:FISCO
*11:43JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):中外薬、フジHD、エコモットなど 北海電力<9509>:636.8円(-8.4円)
続落。本日は電力株で唯一のマイナスサイドとなっている。2025-30年度にかけて計1兆6000億円を投資するとの社長インタビュー報道が伝わっている。泊原子力発電所の再稼働に向けた安全対策工事などを主に進めていくようだ。その中で、必要な資金の過半は借り入れなどで賄うものの、エクイティファイナンスも「考えている」と語っており、将来的な株式希薄化の流れを警戒視する動きがあるようだ。


ミスミG<9962>:2086.5円(-88.5円)
大幅反落。米子会社を通じて。機械部品のオンライン調達サービスを手掛ける米フィクティブを完全子会社化すると発表している。買収金額は約3.5億ドルで、6月中の買収完了を目指すとしている。アジア中心にサービスを展開している同社にとっては、事業拡大に向けた相乗効果が見込めると判断したようだ。ただ、本日は資金負担の大きさを警戒視する動きが先行する形になっている。


フジHD<4676>:3317円(+286円)
大幅反発。大株主のダルトンが取締役候補と提案している北尾SBIHD会長兼社長が前日に記者会見を開催。前日は、記者会見開催が伝わって一時急伸も、会見内容が伝わるに従い利食い売りが優勢となって、伸び悩む展開となっていた。本日はあらためて買い優勢の展開に転じている。「(フジメディア側が)敵対するなら勝負する」、「5%ぐらい買うのはわけない」などの発言から、今後の株式取得合戦への発展なども思惑視へ。


中外薬<4519>:8336円(+1251円) 
大幅続伸。同社が創製し、米イーライリリーが開発中の非ペプチド型経口GLP-1受容体作動薬「オルフォルグリプロン」について、食事療法および運動療法のみでは血糖コントロールが不十分な成人 2型糖尿病患者を対象とした第3相試験におけるポジティブなトップライン結果が出たと伝わっている。最高用量を服用した治験参加者は、平均で約8%体重が減少したもよう。イーライリリーは前日の米国市場で14.3%の急騰に。


ディスコ<6146>:26045円(-485円)
反落。前日に25年3月期の決算を発表、営業利益は1668億円で前期比37.3%増、単独売上速報値発表済みでサプライズは限定的。一方、26年3月期第1四半期は238億円で前年同期比28.7%減の見通し。コンセンサスを100億円以上下回る水準となる。ただ、足元出荷額の下振れから警戒感は強かったほか、為替前提など従来通りに極めて保守的なガイダンスとの見方も。


エコモット<3987>:443円(+41円)
急騰。17日の取引終了後に配筋検査ARシステム「BAIAS」が国土交通省よりNETIS(新技術情報提供システム)の「活用促進技術」に選定されたことを発表し、好材料視されている。この選定はBAIASの優れた技術力が認められたものであり、今後、公共工事での活用促進と、活用者へのインセンティブ付与によるさらなる普及が期待されるとしている。現在は、25年夏頃のリリースに向けて、ユーザー体験の大幅な改善を目指した開発を進めている。


オンコリス<4588>:578円(+32円)
続伸。再生医療等製品製造販売業者の業許可を取得したことを発表し、好材料視されている。同社は食道がんを最初の適応として、腫瘍溶解ウイルスOBP-301を25年12月期に再生医療等製品として国内承認申請することを計画している。承認後には、日本国内において安全性確保及び品質管理に関する責任を負う製造販売業者に位置付けられる。業績への影響は軽微だが、同許可の取得は製品販売収入が持続的に得られる製薬会社型事業モデルを具体化するための重要なマイルストーンであるとしている。


ファンペップ<4881>:108円(+8円) 
続伸。花粉症を対象疾患として開発中のアレルギーワクチン(抗体誘導ペプチドFPP004X)の第I相臨床試験において被験者へ治験薬の投与を開始した。この試験は、健康成人及び季節性アレルギー性鼻炎(スギ花粉症)の患者を対象に、FPP004Xの安全性、忍容性及び免疫原性(抗体産生)を主に評価する。FPP004Xに関しては、24年3月に塩野義製薬との間でオプション契約を締結しており、塩野義製薬は全世界での全疾患に対する独占的研究開発・商業化権の取得に関するオプション権を保有している。
<ST>

Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.

ニュースカテゴリ