注目トピックス 市況・概況
前場に注目すべき3つのポイント~相互関税一時停止で買い戻しの動きが強まる~
配信日時:2025/04/10 08:55
配信元:FISCO
*08:55JST 前場に注目すべき3つのポイント~相互関税一時停止で買い戻しの動きが強まる~
10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■相互関税一時停止で買い戻しの動きが強まる
■7&iHD、25/2営業利益 21.2%減 4209億円、26/2予想 0.7%増 4240億円
■前場の注目材料:住友商事、鉱山電動化で脱炭素、スイスABBと協業
■相互関税一時停止で買い戻しの動きが強まる
10日の日本株市場は、ギャップアップからのスタートとなり、その後は次第にこう着感が強まりそうだ。9日の米国市場は、NYダウが2962ドル高、ナスダックは1857ポイント高だった。米政権が発動した相互関税に対し、中国は報復措置を発表したため、貿易摩擦への警戒から売りが先行した。その後、トランプ米大統領は、報復措置を発表していない諸国に対し相互関税を90日間一時停止することを承認したと発表。これをきっかけに幅広い買い戻しの動きが強まった。シカゴ日経225先物は大阪比3030円高の34860円。円相場は1ドル=147円30銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップアップから始まることになりそうだ。日経平均株価は下向きで推移するボリンジャーバンドの-3σと-2σに沿った形での下落基調を継続していたが、一気に-2σを上抜け、-1σが位置する34360円辺りを突破してくる可能性がありそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時35140円まで急伸する場面もみられており、朝方はインデックスに絡んだ買いが集中することになりそうだ。
ボトム圏から一気に上抜けることから、売り方の買い戻しの動きが集中しやすいところである。低迷が続いていた半導体株などにはより買い戻しが入りやすいだろう。米国ではエヌビディアの上昇率は18%を超えており、指数インパクトの大きいアドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>などが日経平均株価を押し上げる形になろう。
一方で、節目の35000円に接近する局面では、短期筋の利益確定の動きが入りやすいだろう。相互関税の一部を90日間停止することで、今後の政府間協議への進展期待が高まるだろうが、中国は報復措置を発動するなど、一歩も引かない姿勢である。米中の関税の応酬による影響が警戒されるなか、買い一巡後は押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。物色としてはこれまで下げがきつかった半導体株のほか、関税の影響を受けづらいなかでも売られていた新興市場の中小型株の一角にはリバウンド狙いの資金が向かいそうだ。
■7&iHD、25/2営業利益 21.2%減 4209億円、26/2予想 0.7%増 4240億円
7&iHD<3382>が発表した2025年2月期業績は、営業収益が前期比4.4%増の11兆9727億6200万円、営業利益は同21.2%減の4209億9100万円だった。2026年2月期業績は、営業収益が前期比10.1%減の10兆7610億円、営業利益は同0.7%増の4240億円を計画。併せて6000億円、発行済み株式総数(自己株式を除く)の15.4%に当たる4億株を上限とする自社株買いを実施すると発表した。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(40608.45、+2962.86)
・ナスダック総合指数は上昇(17124.97、+1857.06)
・SOX指数は上昇(4230.45、+667.51)
・シカゴ日経225先物は上昇(34860、+3030)
・VIX指数は低下(33.62、-18.71)
・為替相場は円安・ドル高(147.70-80)
・米原油先物相場は上昇(62.35、+2.77)
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・7&iHD<3382>31年までに成長投資3.2兆円、自社株買い最大6000億円
・東レ<3402>EU、車部材で炭素繊維規制へ、関連企業の株価下落
・三菱商事<8058>水素還元製鉄に参画
・住友商事<8053>鉱山電動化で脱炭素、スイスABBと協業
・東京センチュリー<8439>長崎で系統用蓄電所を単独開発
・トヨタ自<7203>欧で年1万台リサイクル、部品・材料分別
・精工技研<6834>型内塗装で内装部品量産、東海理化と技術
・日産自<7201>資材・物流コスト上昇で商用車値上げ
・オムロン<6645>米社と提携、車など経営課題解決支援
・日機装<6376>水素燃料船向けポンプユニットを川重から受注
・やまびこ<6250>太陽光併設型蓄電池を実証、CO2排出9割減確認
・三菱重工業<7011>豪パースに営業拠点、脱炭素で事業機会模索
・NTTデータG<9613>パーソナルデータ流通の仕組み構築、6月に協議会設立
・NEC<6701>MTNと南アでオープン光トランスポート実証に成功
・三菱電機<6503>鉄道車両向けパワー半導体モジュール発売
・ダイヘン<6622>EVバスに走行中給電、関西電力などと万博会場2か所で
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 3月国内企業物価指数(予想:前年比+3.9%、2月+4.0%)
<海外>
・10:30 中国 3月消費者物価指数(予想:前年比+0.1%、2月:-0.7%)
・10:30 中国 3月生産者物価指数(予想:前年比-2.3%、2月-2.2%) <ST>
■相互関税一時停止で買い戻しの動きが強まる
■7&iHD、25/2営業利益 21.2%減 4209億円、26/2予想 0.7%増 4240億円
■前場の注目材料:住友商事、鉱山電動化で脱炭素、スイスABBと協業
■相互関税一時停止で買い戻しの動きが強まる
10日の日本株市場は、ギャップアップからのスタートとなり、その後は次第にこう着感が強まりそうだ。9日の米国市場は、NYダウが2962ドル高、ナスダックは1857ポイント高だった。米政権が発動した相互関税に対し、中国は報復措置を発表したため、貿易摩擦への警戒から売りが先行した。その後、トランプ米大統領は、報復措置を発表していない諸国に対し相互関税を90日間一時停止することを承認したと発表。これをきっかけに幅広い買い戻しの動きが強まった。シカゴ日経225先物は大阪比3030円高の34860円。円相場は1ドル=147円30銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップアップから始まることになりそうだ。日経平均株価は下向きで推移するボリンジャーバンドの-3σと-2σに沿った形での下落基調を継続していたが、一気に-2σを上抜け、-1σが位置する34360円辺りを突破してくる可能性がありそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時35140円まで急伸する場面もみられており、朝方はインデックスに絡んだ買いが集中することになりそうだ。
ボトム圏から一気に上抜けることから、売り方の買い戻しの動きが集中しやすいところである。低迷が続いていた半導体株などにはより買い戻しが入りやすいだろう。米国ではエヌビディアの上昇率は18%を超えており、指数インパクトの大きいアドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>などが日経平均株価を押し上げる形になろう。
一方で、節目の35000円に接近する局面では、短期筋の利益確定の動きが入りやすいだろう。相互関税の一部を90日間停止することで、今後の政府間協議への進展期待が高まるだろうが、中国は報復措置を発動するなど、一歩も引かない姿勢である。米中の関税の応酬による影響が警戒されるなか、買い一巡後は押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。物色としてはこれまで下げがきつかった半導体株のほか、関税の影響を受けづらいなかでも売られていた新興市場の中小型株の一角にはリバウンド狙いの資金が向かいそうだ。
■7&iHD、25/2営業利益 21.2%減 4209億円、26/2予想 0.7%増 4240億円
7&iHD<3382>が発表した2025年2月期業績は、営業収益が前期比4.4%増の11兆9727億6200万円、営業利益は同21.2%減の4209億9100万円だった。2026年2月期業績は、営業収益が前期比10.1%減の10兆7610億円、営業利益は同0.7%増の4240億円を計画。併せて6000億円、発行済み株式総数(自己株式を除く)の15.4%に当たる4億株を上限とする自社株買いを実施すると発表した。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(40608.45、+2962.86)
・ナスダック総合指数は上昇(17124.97、+1857.06)
・SOX指数は上昇(4230.45、+667.51)
・シカゴ日経225先物は上昇(34860、+3030)
・VIX指数は低下(33.62、-18.71)
・為替相場は円安・ドル高(147.70-80)
・米原油先物相場は上昇(62.35、+2.77)
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・7&iHD<3382>31年までに成長投資3.2兆円、自社株買い最大6000億円
・東レ<3402>EU、車部材で炭素繊維規制へ、関連企業の株価下落
・三菱商事<8058>水素還元製鉄に参画
・住友商事<8053>鉱山電動化で脱炭素、スイスABBと協業
・東京センチュリー<8439>長崎で系統用蓄電所を単独開発
・トヨタ自<7203>欧で年1万台リサイクル、部品・材料分別
・精工技研<6834>型内塗装で内装部品量産、東海理化と技術
・日産自<7201>資材・物流コスト上昇で商用車値上げ
・オムロン<6645>米社と提携、車など経営課題解決支援
・日機装<6376>水素燃料船向けポンプユニットを川重から受注
・やまびこ<6250>太陽光併設型蓄電池を実証、CO2排出9割減確認
・三菱重工業<7011>豪パースに営業拠点、脱炭素で事業機会模索
・NTTデータG<9613>パーソナルデータ流通の仕組み構築、6月に協議会設立
・NEC<6701>MTNと南アでオープン光トランスポート実証に成功
・三菱電機<6503>鉄道車両向けパワー半導体モジュール発売
・ダイヘン<6622>EVバスに走行中給電、関西電力などと万博会場2か所で
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 3月国内企業物価指数(予想:前年比+3.9%、2月+4.0%)
<海外>
・10:30 中国 3月消費者物価指数(予想:前年比+0.1%、2月:-0.7%)
・10:30 中国 3月生産者物価指数(予想:前年比-2.3%、2月-2.2%) <ST>
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