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8日の米国市場ダイジェスト:NYダウは320ドル安、米中貿易摩擦の深刻化懸念が強まる
配信日時:2025/04/09 08:13
配信元:FISCO
*08:13JST 8日の米国市場ダイジェスト:NYダウは320ドル安、米中貿易摩擦の深刻化懸念が強まる
■NY株式:NYダウは320ドル安、米中貿易摩擦の深刻化懸念が強まる
米国株式市場は下落。ダウ平均は320.01ドル安の37645.59ドル、ナスダックは335.35ポイント安の15267.91で取引を終了した。
米韓首脳の電話会談で関税協議が順調にすすんだとのトランプ大統領の発言や、財務長官が70近い諸国が取引を要請しているとし、交渉を進める姿勢を明らかにしたため寄り付き後、大幅高。終日堅調に推移する中、長期金利の上昇に伴い上げ幅を縮小した。終盤にかけ、中国の報復措置を受け、政府が中国輸入品に対し合わせて100%超の関税を9日から発動する計画を再表明したためハイテクを中心に売り戻され、相場は下落に転じ終了。セクター別ではヘルス機器・サービスが上昇した一方、自動車・自動車部品、耐久消費財・アパレルが下落した。
航空機メーカーのボーイング(BA)は第1四半期の商業航空機納入が前年比57%増となったことが好感され上昇。ヘルスケアのユナイテッドヘルス・グループ(UNH)やヒューマナ(HUM)はトランプ政権が民間保険会社運営のメディケアアドバンテージ医療保険プランに対する政府の2026年最終償還率を5.06%増と昨年から大幅引き上げたことが好感材料となり、それぞれ上昇。製薬会社のイーライ・リリー(LLY)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。
底硫黄質軟炭採掘会社のピーボディ・エナジー(BTU)はトランプ大統領が石炭産業を復活させる大統領令に署名したため、需要増期待に上昇。中国が主要生産拠点となっているスポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)や携帯端末のアップル(AAPL)は米中貿易戦争の深刻化によるコスト高や業績悪化懸念に下落した。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は57.52まで上昇した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米中貿易摩擦の深刻化でリスクオフ
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円64銭へ上昇後、145円97銭まで下落し、146円32銭で引けた。トランプ大統領が韓国首相と電話会談し、交渉が順調だと言及したほか、ベッセント財務長官も70か国近くが交渉を要請しているとの発言で、関税問題が解決に向けて進展するとの期待に、リスク選好の動きが優勢となった。その後、中国の報復措置や人民元安容認を受け、ホワイトハウスが9日から総合で104%関税を中国からの輸入品に賦課するとの発表を受け、米中貿易摩擦悪化懸念にリスク回避が再開した。
ユーロ・ドルは1.0889ドルまで下落後、1.0980ドルまで上昇し、1.0959ドルで引けた。トランプ大統領が欧州連合(EU)提示の工業製品の関税を互いに撤廃する提案を、不十分として拒否、相互関税が発動されるほか、EUも報復関税を対米報復25%検討しているとの報道で、摩擦悪化を警戒しユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は161円17銭まで上昇後、160円03銭まで下落。ポンド・ドルは1.2743ドルまで下落後、1.2814ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8584フランから0.8456フランまで下落した。
■NY原油:続落で59.58ドル、時間外取引で58ドルを下回る
NY原油先物5月限は続落(NYMEX原油5月限終値:59.58 ↓1.12)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-1.12ドル(-1.85%)の59.58ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは57.88ドル-61.75ドル。アジア市場で61.75ドルまで反発したが、世界経済の停滞を警戒した売りが強まり、通常取引終了後の時間外取引で57.88ドルまで下落する場面があった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 35.03ドル -0.55ドル(-1.54%)
モルガン・スタンレー(MS) 100.31ドル -0.61ドル(-0.60%)
ゴールドマン・サックス(GS)462.22ドル -3.29ドル(-0.70%)
インテル(INTC) 18.13ドル -1.44ドル(-7.35%)
アップル(AAPL) 172.42ドル -9.04ドル(-4.98%)
アルファベット(GOOG) 146.58ドル -2.66ドル(-1.78%)
メタ(META) 510.45ドル -5.80ドル(-1.12%)
キャタピラー(CAT) 273.94ドル -6.12ドル(-2.18%)
アルコア(AA) 22.57ドル -2.02ドル(-8.21%)
ウォルマート(WMT) 81.79ドル -2.04ドル(-2.43%) <ST>
米国株式市場は下落。ダウ平均は320.01ドル安の37645.59ドル、ナスダックは335.35ポイント安の15267.91で取引を終了した。
米韓首脳の電話会談で関税協議が順調にすすんだとのトランプ大統領の発言や、財務長官が70近い諸国が取引を要請しているとし、交渉を進める姿勢を明らかにしたため寄り付き後、大幅高。終日堅調に推移する中、長期金利の上昇に伴い上げ幅を縮小した。終盤にかけ、中国の報復措置を受け、政府が中国輸入品に対し合わせて100%超の関税を9日から発動する計画を再表明したためハイテクを中心に売り戻され、相場は下落に転じ終了。セクター別ではヘルス機器・サービスが上昇した一方、自動車・自動車部品、耐久消費財・アパレルが下落した。
航空機メーカーのボーイング(BA)は第1四半期の商業航空機納入が前年比57%増となったことが好感され上昇。ヘルスケアのユナイテッドヘルス・グループ(UNH)やヒューマナ(HUM)はトランプ政権が民間保険会社運営のメディケアアドバンテージ医療保険プランに対する政府の2026年最終償還率を5.06%増と昨年から大幅引き上げたことが好感材料となり、それぞれ上昇。製薬会社のイーライ・リリー(LLY)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。
底硫黄質軟炭採掘会社のピーボディ・エナジー(BTU)はトランプ大統領が石炭産業を復活させる大統領令に署名したため、需要増期待に上昇。中国が主要生産拠点となっているスポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)や携帯端末のアップル(AAPL)は米中貿易戦争の深刻化によるコスト高や業績悪化懸念に下落した。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は57.52まで上昇した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米中貿易摩擦の深刻化でリスクオフ
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円64銭へ上昇後、145円97銭まで下落し、146円32銭で引けた。トランプ大統領が韓国首相と電話会談し、交渉が順調だと言及したほか、ベッセント財務長官も70か国近くが交渉を要請しているとの発言で、関税問題が解決に向けて進展するとの期待に、リスク選好の動きが優勢となった。その後、中国の報復措置や人民元安容認を受け、ホワイトハウスが9日から総合で104%関税を中国からの輸入品に賦課するとの発表を受け、米中貿易摩擦悪化懸念にリスク回避が再開した。
ユーロ・ドルは1.0889ドルまで下落後、1.0980ドルまで上昇し、1.0959ドルで引けた。トランプ大統領が欧州連合(EU)提示の工業製品の関税を互いに撤廃する提案を、不十分として拒否、相互関税が発動されるほか、EUも報復関税を対米報復25%検討しているとの報道で、摩擦悪化を警戒しユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は161円17銭まで上昇後、160円03銭まで下落。ポンド・ドルは1.2743ドルまで下落後、1.2814ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8584フランから0.8456フランまで下落した。
■NY原油:続落で59.58ドル、時間外取引で58ドルを下回る
NY原油先物5月限は続落(NYMEX原油5月限終値:59.58 ↓1.12)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-1.12ドル(-1.85%)の59.58ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは57.88ドル-61.75ドル。アジア市場で61.75ドルまで反発したが、世界経済の停滞を警戒した売りが強まり、通常取引終了後の時間外取引で57.88ドルまで下落する場面があった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 35.03ドル -0.55ドル(-1.54%)
モルガン・スタンレー(MS) 100.31ドル -0.61ドル(-0.60%)
ゴールドマン・サックス(GS)462.22ドル -3.29ドル(-0.70%)
インテル(INTC) 18.13ドル -1.44ドル(-7.35%)
アップル(AAPL) 172.42ドル -9.04ドル(-4.98%)
アルファベット(GOOG) 146.58ドル -2.66ドル(-1.78%)
メタ(META) 510.45ドル -5.80ドル(-1.12%)
キャタピラー(CAT) 273.94ドル -6.12ドル(-2.18%)
アルコア(AA) 22.57ドル -2.02ドル(-8.21%)
ウォルマート(WMT) 81.79ドル -2.04ドル(-2.43%) <ST>
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