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ミロク情報 Research Memo(4):サービス収入が前年同期比15.8%増で高成長続く
配信日時:2025/01/16 16:14
配信元:FISCO
*16:14JST ミロク情報 Research Memo(4):サービス収入が前年同期比15.8%増で高成長続く
■ミロク情報サービス<9928>の業績動向
2. 販売先別・品目別売上動向
売上高の内訳を見ると、フロー型収入となるシステム導入契約売上高が前年同期比2.8%増の12,055百万円と、主力ERP製品のクラウド・サブスクサービスへの移行が進むなかでも堅調に推移した。また、ストック型収入となるサービス収入が同15.8%増の8,981百万円と好調を持続したほか、その他(主に子会社の売上)も同1.3%増の1,711百万円と若干ながら増収を確保した。
(1) システム導入契約の販売先別・品目別売上高
システム導入契約売上高を販売先別で見ると、企業向けが前年同期比2.0%増の6,408百万円、会計事務所向けが同12.5%増の4,193百万円、その他(子会社売上、販売パートナー向け売上等)が同15.4%減の1,454百万円となった。
企業向けについては、既存顧客向けがクラウド・サブスク型への移行が進み、前年同期比9.7%減の3,857百万円と減少傾向が続いたものの、新規顧客向けが同26.8%増の2,550百万円と好調に推移したことが増収要因となった。会計事務所の顧問先となる中小企業・小規模企業向けを対象とする「ACELINK NX-CE」の販売が前期に引き続き好調だった。企業向けの営業戦略としてここ数年強化してきたコンサルティング営業が新規顧客の獲得につながっている。特に、IT人材の不足で経営のDXが遅れている中小企業に対して、最適なソリューション提案を行う同社のコンサルティング営業が評価されているものと思われる。コンサルティング営業を推進するため、同社はITコーディネータ※の資格取得を推進しており、2024年9月現在で資格取得者数は63名と営業人員の約12%を占めるまでになっている。
※ ITコーディネータ:経営に役立つIT利活用に向けて、経営者側の立場で助言・支援を行うスキルを持った人材を育成すべく、国策の1つとして2001年から設けられた経済産業省推進の資格制度で、試験に合格することで取得できる。
会計事務所向けは製品のリプレース期にあたり、ERP製品の売上については若干増程度にとどまったが、Windows7のサポート終了から約5年が経過したこと、またWindows10のサポート切れを前にパソコンのリプレイス需要が増加し、増収のけん引役となった。その他売上高については、販売パートナー経由での売上が減少したほか、子会社売上も低調だった。
システム導入契約の品目別売上高を見ると、ソフトウェアが前年同期比8.3%減の5,934百万円と2期連続で減少した一方で、ハードウェアが同20.6%増の2,614百万円、ユースウェア(導入支援サービス)が同13.6%増の3,506百万円と好調に推移した。ソフトウェアについては、サブスク型への移行が進んだことが減少要因となっているが、サブスク型契約の顧客に対する導入支援サービスも含まれるユースウェアの売上高は2ケタ増収となっていることから、実際の販売動向としては好調だったと見ることができる。
(2) サービス収入
サービス収入の内訳を見ると、ソフト運用支援サービス(企業向けソフト保守サービス)が前年同期比4.4%増の3,043百万円、TVS(会計事務所向け総合保守サービス)が同1.6%増の1,296百万円、ソフト使用料が同39.0%増の3,534百万円、ハード・NW保守サービスが同7.2%増の833百万円、サプライ・オフィス用品が同11.8%増の274百万円とすべての分野で増収となった。ソフト使用料については、主力ERP製品のサブスク・IaaS提供が進み大幅増収となった。一方、TVSやソフト運用支援サービスについても、新規顧客を獲得することで堅調に推移している。
クラウド・サブスクサービス収入(ソフト使用料)のKPIとなるARRの推移を見ると、2024年9月は前年同期比35.3%増の7,337百万円と高成長が続いた。このうち、主力ERP製品のサブスク・IaaS収入は同49.2%増の3,255百万円となった。企業向けで契約更新時に売切り型からサブスク・IaaS型への切り替えが進んだほか、新規顧客を獲得していることも高成長につながっている。サブスク契約社数が同47.1%増の3,811社となったほか、ARPUも「MJS e-ドキュメントCloud」など各種オプションサービスを追加する顧客が増えたことで同1.4%増の854千円と上昇した。また、導入時コンサルティングやカスタマーサクセスに対する質の高いサービスを提供することで、主力ERP製品の契約継続率も99.3%と引き続き高水準で推移している。主力ERP製品に占めるサブスク比率は16.0%と同0.7ポイント上昇した。企業向けが約25%と着実に上昇しており、会計事務所向けに関しては5~6%とほぼ横ばい水準となったようだ。
その他では、企業向け統合フロントクラウドサービス「Edge Tracker※」が同24.0%増の611百万円、ストレージやマイナンバー管理、他社クラウドサービス等が同44.4%増の2,168百万円とそれぞれ2ケタ成長が続き、小規模事業者向けクラウド会計・給与等のみ同4.4%増の1,302百万円と1ケタ台の伸びにとどまった。
※ 中堅・中小企業の従業員を対象としたクラウドサービスで、「経費精算」「勤怠管理」「給与明細参照」「年末調整申告」「ワークフロー」「電子請求書」などの業務をマルチデバイス対応により、いつでも、どこでも利用できるサービス。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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2. 販売先別・品目別売上動向
売上高の内訳を見ると、フロー型収入となるシステム導入契約売上高が前年同期比2.8%増の12,055百万円と、主力ERP製品のクラウド・サブスクサービスへの移行が進むなかでも堅調に推移した。また、ストック型収入となるサービス収入が同15.8%増の8,981百万円と好調を持続したほか、その他(主に子会社の売上)も同1.3%増の1,711百万円と若干ながら増収を確保した。
(1) システム導入契約の販売先別・品目別売上高
システム導入契約売上高を販売先別で見ると、企業向けが前年同期比2.0%増の6,408百万円、会計事務所向けが同12.5%増の4,193百万円、その他(子会社売上、販売パートナー向け売上等)が同15.4%減の1,454百万円となった。
企業向けについては、既存顧客向けがクラウド・サブスク型への移行が進み、前年同期比9.7%減の3,857百万円と減少傾向が続いたものの、新規顧客向けが同26.8%増の2,550百万円と好調に推移したことが増収要因となった。会計事務所の顧問先となる中小企業・小規模企業向けを対象とする「ACELINK NX-CE」の販売が前期に引き続き好調だった。企業向けの営業戦略としてここ数年強化してきたコンサルティング営業が新規顧客の獲得につながっている。特に、IT人材の不足で経営のDXが遅れている中小企業に対して、最適なソリューション提案を行う同社のコンサルティング営業が評価されているものと思われる。コンサルティング営業を推進するため、同社はITコーディネータ※の資格取得を推進しており、2024年9月現在で資格取得者数は63名と営業人員の約12%を占めるまでになっている。
※ ITコーディネータ:経営に役立つIT利活用に向けて、経営者側の立場で助言・支援を行うスキルを持った人材を育成すべく、国策の1つとして2001年から設けられた経済産業省推進の資格制度で、試験に合格することで取得できる。
会計事務所向けは製品のリプレース期にあたり、ERP製品の売上については若干増程度にとどまったが、Windows7のサポート終了から約5年が経過したこと、またWindows10のサポート切れを前にパソコンのリプレイス需要が増加し、増収のけん引役となった。その他売上高については、販売パートナー経由での売上が減少したほか、子会社売上も低調だった。
システム導入契約の品目別売上高を見ると、ソフトウェアが前年同期比8.3%減の5,934百万円と2期連続で減少した一方で、ハードウェアが同20.6%増の2,614百万円、ユースウェア(導入支援サービス)が同13.6%増の3,506百万円と好調に推移した。ソフトウェアについては、サブスク型への移行が進んだことが減少要因となっているが、サブスク型契約の顧客に対する導入支援サービスも含まれるユースウェアの売上高は2ケタ増収となっていることから、実際の販売動向としては好調だったと見ることができる。
(2) サービス収入
サービス収入の内訳を見ると、ソフト運用支援サービス(企業向けソフト保守サービス)が前年同期比4.4%増の3,043百万円、TVS(会計事務所向け総合保守サービス)が同1.6%増の1,296百万円、ソフト使用料が同39.0%増の3,534百万円、ハード・NW保守サービスが同7.2%増の833百万円、サプライ・オフィス用品が同11.8%増の274百万円とすべての分野で増収となった。ソフト使用料については、主力ERP製品のサブスク・IaaS提供が進み大幅増収となった。一方、TVSやソフト運用支援サービスについても、新規顧客を獲得することで堅調に推移している。
クラウド・サブスクサービス収入(ソフト使用料)のKPIとなるARRの推移を見ると、2024年9月は前年同期比35.3%増の7,337百万円と高成長が続いた。このうち、主力ERP製品のサブスク・IaaS収入は同49.2%増の3,255百万円となった。企業向けで契約更新時に売切り型からサブスク・IaaS型への切り替えが進んだほか、新規顧客を獲得していることも高成長につながっている。サブスク契約社数が同47.1%増の3,811社となったほか、ARPUも「MJS e-ドキュメントCloud」など各種オプションサービスを追加する顧客が増えたことで同1.4%増の854千円と上昇した。また、導入時コンサルティングやカスタマーサクセスに対する質の高いサービスを提供することで、主力ERP製品の契約継続率も99.3%と引き続き高水準で推移している。主力ERP製品に占めるサブスク比率は16.0%と同0.7ポイント上昇した。企業向けが約25%と着実に上昇しており、会計事務所向けに関しては5~6%とほぼ横ばい水準となったようだ。
その他では、企業向け統合フロントクラウドサービス「Edge Tracker※」が同24.0%増の611百万円、ストレージやマイナンバー管理、他社クラウドサービス等が同44.4%増の2,168百万円とそれぞれ2ケタ成長が続き、小規模事業者向けクラウド会計・給与等のみ同4.4%増の1,302百万円と1ケタ台の伸びにとどまった。
※ 中堅・中小企業の従業員を対象としたクラウドサービスで、「経費精算」「勤怠管理」「給与明細参照」「年末調整申告」「ワークフロー」「電子請求書」などの業務をマルチデバイス対応により、いつでも、どこでも利用できるサービス。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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