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ミロク情報 Research Memo(3):2025年3月期中間期業績は、会社計画を上回る増収増益に
配信日時:2025/01/16 16:13
配信元:FISCO
*16:13JST ミロク情報 Research Memo(3):2025年3月期中間期業績は、会社計画を上回る増収増益に
■ミロク情報サービス<9928>の業績動向
1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期中間期の連結業績は、売上高で前年同期比7.4%増の22,749百万円、営業利益で同6.0%増の2,967百万円、経常利益で同5.8%増の3,028百万円、親会社株主に帰属する中間純利益で同12.5%増の2,059百万円といずれも会社計画を上回る増収増益となった。
経営のDXに対する投資拡大が続くなか、会計事務所及び中堅・中小企業向けのシステム導入契約売上高が堅調に推移したほか、クラウド・サブスク型への移行に伴うソフト使用料収入が大きく伸張したことにより、売上高は連続で過去最高を更新した。仕入販売となるパソコン等のハードウェア製品の売上構成比率が上昇したため、売上総利益率は同0.5ポイント低下したが、増収効果により売上総利益は同6.7%増益となった。また、販管費は人的資本経営の一環として、先行投資となる新卒社員の積極採用(71名)や給与改定等の実施により人件費を中心に同6.8%増加したが売上総利益の増加で吸収し、営業利益は2期ぶりの増益に転じた。
会社計画比ではハードウェア製品が予想以上に伸張したことで売上高は2.9%超過したものの、売上構成の変化等により売上総利益は1.7%下回った。ただ、経費の抑制、削減が進んだことで営業利益段階では2.3%上回って着地した。主力ERP製品※1におけるクラウド・サブスク型ビジネスのKPIを見ると、2024年9月末時点の契約社数は前年同期比47.1%増の3,811社と大幅増となり、ARPU※2は同1.4%増の854千円、ARRは同49.2%増の32.5億円と順調に積み上がった。主要ERP製品のサブスク比率※3は16.0%となり、前年同期から0.7ポイント上昇した。上昇率が緩やかに見えるが、会計事務所向けERP製品「ACELINK NX-Pro」の売切り型での需要が高いことと、中小企業向け業務システム「ACELINK NX-CE」で売切り型の販売が好調だったことが要因で、中規模、中堅企業クラスを中心にクラウド・サブスク型への移行は順調に進んでいるものと見られる。
※1 主力ERP製品サブスク契約社の対象は、Galileoptシリーズ、MJSLINKシリーズ、ACELINK NX-Pro、ACELINK NX-CEのサブスクリプション契約ユーザー。
※2 ARPU(Average Revenue Per User)は、1顧客あたりのソフト使用料課金収入の平均値(2024年9月末時点)で、※1の製品にMJS税務シリーズ、MJS Cloud IaaS、MJS DX Cloud、MJS e-ドキュメントCloudの売上を加えて算出。ARRも同様。
※3 システム導入契約のソフトウェア売上と本サブスク契約売上の比較。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期中間期の連結業績は、売上高で前年同期比7.4%増の22,749百万円、営業利益で同6.0%増の2,967百万円、経常利益で同5.8%増の3,028百万円、親会社株主に帰属する中間純利益で同12.5%増の2,059百万円といずれも会社計画を上回る増収増益となった。
経営のDXに対する投資拡大が続くなか、会計事務所及び中堅・中小企業向けのシステム導入契約売上高が堅調に推移したほか、クラウド・サブスク型への移行に伴うソフト使用料収入が大きく伸張したことにより、売上高は連続で過去最高を更新した。仕入販売となるパソコン等のハードウェア製品の売上構成比率が上昇したため、売上総利益率は同0.5ポイント低下したが、増収効果により売上総利益は同6.7%増益となった。また、販管費は人的資本経営の一環として、先行投資となる新卒社員の積極採用(71名)や給与改定等の実施により人件費を中心に同6.8%増加したが売上総利益の増加で吸収し、営業利益は2期ぶりの増益に転じた。
会社計画比ではハードウェア製品が予想以上に伸張したことで売上高は2.9%超過したものの、売上構成の変化等により売上総利益は1.7%下回った。ただ、経費の抑制、削減が進んだことで営業利益段階では2.3%上回って着地した。主力ERP製品※1におけるクラウド・サブスク型ビジネスのKPIを見ると、2024年9月末時点の契約社数は前年同期比47.1%増の3,811社と大幅増となり、ARPU※2は同1.4%増の854千円、ARRは同49.2%増の32.5億円と順調に積み上がった。主要ERP製品のサブスク比率※3は16.0%となり、前年同期から0.7ポイント上昇した。上昇率が緩やかに見えるが、会計事務所向けERP製品「ACELINK NX-Pro」の売切り型での需要が高いことと、中小企業向け業務システム「ACELINK NX-CE」で売切り型の販売が好調だったことが要因で、中規模、中堅企業クラスを中心にクラウド・サブスク型への移行は順調に進んでいるものと見られる。
※1 主力ERP製品サブスク契約社の対象は、Galileoptシリーズ、MJSLINKシリーズ、ACELINK NX-Pro、ACELINK NX-CEのサブスクリプション契約ユーザー。
※2 ARPU(Average Revenue Per User)は、1顧客あたりのソフト使用料課金収入の平均値(2024年9月末時点)で、※1の製品にMJS税務シリーズ、MJS Cloud IaaS、MJS DX Cloud、MJS e-ドキュメントCloudの売上を加えて算出。ARRも同様。
※3 システム導入契約のソフトウェア売上と本サブスク契約売上の比較。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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