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POPER Research Memo(1):2025年10月期は「Comiru」新サービスのリリースで成長を加速
配信日時:2025/01/16 14:01
配信元:FISCO
*14:01JST POPER Research Memo(1):2025年10月期は「Comiru」新サービスのリリースで成長を加速
■要約
POPER<5134>は、創業10周年を迎えたことを機に、創業当時から掲げているビジョンの実現に向けて、ミッションを「『教える』をなめらかに」に、新たに「みんなの“かわる”に寄り添う」を加え、「『教える』をなめらかに〜みんなの“かわる”に寄り添う〜」を掲げ、教育事業者向けSaaS※型業務管理プラットフォーム「Comiru」を展開する。教育現場のバックオフィスの業務効率化を図り、教える側がより多くの生徒と向き合える「教える時間」を増やしている。学習塾向けのサービス提供では業界のリーディングカンパニーであり、学習塾を中心にDXを推進しつつ、習い事市場・学校市場への基盤拡大を目指す。
※ SaaS:「Software as a Service」の略。「サース」または「サーズ」と呼び、ベンダーが提供するクラウドサーバーにあるソフトウェアを、インターネットを経由してユーザーが利用できるサービス。
1. 2024年10月期の業績概要
2024年10月期の業績は売上高1,071百万円(前期比29.2%増)、営業利益73百万円(同96.7%増)、経常利益70百万円(同112.4%増)、当期純利益83百万円(同216.8%増)と大幅な増収増益となり、期初計画も上回った。有料契約企業数は2024年10月期末で1,689社と1年間で363社増加し、順調に契約を伸ばした。同社の積極的なプロモーション活動の結果、教育業界での「Comiru」の認知度は向上し、大手学習塾においては「Comiru」導入とセットにした基幹システムの有償開発の引き合いが増加し、21社と商談し7社から受注した。中小塾においても1,100件以上もの商談を進め、370件以上の受注を獲得した。また、2024年5月に(株)ティエラコムから「BIT CAMPUS」※事業を承継したことで顧客数・生徒数も拡大し、事業基盤強化に貢献した。新たな事業領域として進出している学校教育においても、千葉県での導入のほか大阪市教育委員会でも導入が決まり、成長基盤は順調に拡大している。
※ 「BIT CAMPUS」は「Comiru」と同じ学習塾向けの業務管理システム。
2. 2025年10月期の業績見通し
2025年10月期は、売上高1,320百万円(前期比23.3%増)、営業利益100百万円(同36.6%増)、経常利益96百万円(同37.5%増)、当期純利益83百万円(同0.1%増)を見込んでいる。「Comiru」導入とセットにした基幹システムの有償開発の受注を進めるとともに、そのノウハウをパッケージ化した新サービス「ComiruERP」※のリリースを計画している。基幹システム更新の開発コストを抑え、納期も短縮できる「ComiruERP」により、大手学習塾での基幹システムへの「Comiru」導入を加速し、改修・保守業務も確保する方針だ。顧客の実情に合わせてある程度のカスタマイズは必要となろうが、開発期間は短縮され同社のストック収益の積み上げスピードが増すことが期待される。加えて、従来の口座振替機能よりも請求・決済機能の利便性をさらに高めた新サービス「ComiruPay」をリリースする予定であり、「Comiru」ユーザーの拡大を加速させる。
※ ERP:Enterprise Resource Planning(企業資源計画)の略。教育機関の「請求・会計業務」「人事業務」「販売業務」などの基幹となる業務を統合し、効率化・情報の一元化を図るためのシステム。「ComiruERP」は、「Comiru」のSaaS版とも連携しながら、顧客指定のサーバーに個社別にカスタマイズしたERPシステムを導入する。
3. トピック
同社のミッション「『教える』をなめらかに」に、「みんなの“かわる”に寄り添う」を新たに追加した。「『教える』をなめらかに」の先に、先生、生徒、保護者そしてステークホルダーすべての心と気持ちが“かわり”、関係性を豊かにしていく世界観として、「みんなの“かわる”」に寄り添っていくことをコミットした。
事業が順調に成長し、2025年10月期末では配当・自社株買いの財源規制の解消が見込まれるため、資本配分方針を公表した。同社は成長途上にあり、事業成長のための継続的な投資や積極的なM&Aによる企業価値向上を優先し、M&Aや成長投資に必要な資金は新株発行を避け、借入や手元資金を活用していくこととした。有利子負債比率70%前後を目途に株主の持分価値を希薄化させないように調整していく。また、株主還元では配当や株主優待ではなく、自社株買いにより1株当たりEPS向上を図る方針だ。
■Key Points
・2024年10月期は前期比で売上高1.3倍、営業利益は倍増と順調に成長
・2025年10月期は新サービス「ComiruERP」「ComiruPay」をリリースし2ケタ台の増収増益を見込む
・業務提携やM&A、学校教育領域への進出により多様な収益基盤を構築し、成長戦略を推進
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)
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POPER<5134>は、創業10周年を迎えたことを機に、創業当時から掲げているビジョンの実現に向けて、ミッションを「『教える』をなめらかに」に、新たに「みんなの“かわる”に寄り添う」を加え、「『教える』をなめらかに〜みんなの“かわる”に寄り添う〜」を掲げ、教育事業者向けSaaS※型業務管理プラットフォーム「Comiru」を展開する。教育現場のバックオフィスの業務効率化を図り、教える側がより多くの生徒と向き合える「教える時間」を増やしている。学習塾向けのサービス提供では業界のリーディングカンパニーであり、学習塾を中心にDXを推進しつつ、習い事市場・学校市場への基盤拡大を目指す。
※ SaaS:「Software as a Service」の略。「サース」または「サーズ」と呼び、ベンダーが提供するクラウドサーバーにあるソフトウェアを、インターネットを経由してユーザーが利用できるサービス。
1. 2024年10月期の業績概要
2024年10月期の業績は売上高1,071百万円(前期比29.2%増)、営業利益73百万円(同96.7%増)、経常利益70百万円(同112.4%増)、当期純利益83百万円(同216.8%増)と大幅な増収増益となり、期初計画も上回った。有料契約企業数は2024年10月期末で1,689社と1年間で363社増加し、順調に契約を伸ばした。同社の積極的なプロモーション活動の結果、教育業界での「Comiru」の認知度は向上し、大手学習塾においては「Comiru」導入とセットにした基幹システムの有償開発の引き合いが増加し、21社と商談し7社から受注した。中小塾においても1,100件以上もの商談を進め、370件以上の受注を獲得した。また、2024年5月に(株)ティエラコムから「BIT CAMPUS」※事業を承継したことで顧客数・生徒数も拡大し、事業基盤強化に貢献した。新たな事業領域として進出している学校教育においても、千葉県での導入のほか大阪市教育委員会でも導入が決まり、成長基盤は順調に拡大している。
※ 「BIT CAMPUS」は「Comiru」と同じ学習塾向けの業務管理システム。
2. 2025年10月期の業績見通し
2025年10月期は、売上高1,320百万円(前期比23.3%増)、営業利益100百万円(同36.6%増)、経常利益96百万円(同37.5%増)、当期純利益83百万円(同0.1%増)を見込んでいる。「Comiru」導入とセットにした基幹システムの有償開発の受注を進めるとともに、そのノウハウをパッケージ化した新サービス「ComiruERP」※のリリースを計画している。基幹システム更新の開発コストを抑え、納期も短縮できる「ComiruERP」により、大手学習塾での基幹システムへの「Comiru」導入を加速し、改修・保守業務も確保する方針だ。顧客の実情に合わせてある程度のカスタマイズは必要となろうが、開発期間は短縮され同社のストック収益の積み上げスピードが増すことが期待される。加えて、従来の口座振替機能よりも請求・決済機能の利便性をさらに高めた新サービス「ComiruPay」をリリースする予定であり、「Comiru」ユーザーの拡大を加速させる。
※ ERP:Enterprise Resource Planning(企業資源計画)の略。教育機関の「請求・会計業務」「人事業務」「販売業務」などの基幹となる業務を統合し、効率化・情報の一元化を図るためのシステム。「ComiruERP」は、「Comiru」のSaaS版とも連携しながら、顧客指定のサーバーに個社別にカスタマイズしたERPシステムを導入する。
3. トピック
同社のミッション「『教える』をなめらかに」に、「みんなの“かわる”に寄り添う」を新たに追加した。「『教える』をなめらかに」の先に、先生、生徒、保護者そしてステークホルダーすべての心と気持ちが“かわり”、関係性を豊かにしていく世界観として、「みんなの“かわる”」に寄り添っていくことをコミットした。
事業が順調に成長し、2025年10月期末では配当・自社株買いの財源規制の解消が見込まれるため、資本配分方針を公表した。同社は成長途上にあり、事業成長のための継続的な投資や積極的なM&Aによる企業価値向上を優先し、M&Aや成長投資に必要な資金は新株発行を避け、借入や手元資金を活用していくこととした。有利子負債比率70%前後を目途に株主の持分価値を希薄化させないように調整していく。また、株主還元では配当や株主優待ではなく、自社株買いにより1株当たりEPS向上を図る方針だ。
■Key Points
・2024年10月期は前期比で売上高1.3倍、営業利益は倍増と順調に成長
・2025年10月期は新サービス「ComiruERP」「ComiruPay」をリリースし2ケタ台の増収増益を見込む
・業務提携やM&A、学校教育領域への進出により多様な収益基盤を構築し、成長戦略を推進
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)
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