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フェローテク Research Memo(1):2025年3月期中間期は半導体関連の回復等で9.3%の営業増益
配信日時:2025/01/15 15:31
配信元:FISCO
*15:31JST フェローテク Research Memo(1):2025年3月期中間期は半導体関連の回復等で9.3%の営業増益
■要約
フェローテックホールディングス<6890>の主力事業は、真空シール、石英製品、セラミックス製品、CVD-SiC(化学蒸着法炭化ケイ素)製品、磁性流体、サーモモジュールなどの様々な製品・装置・部品・素材等の製造である。加えて、半導体製造装置メーカー向けに各種部品等の洗浄サービスやシリコンウエーハの研磨なども行う企業である。
1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期第2四半期(以下、中間期)決算は、売上高が前年同期比28.1%増の135,157百万円、営業利益が同9.3%増の14,251百万円、経常利益が同1.7%増の15,470百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同9.5%増の9,190百万円となった。半導体市況が回復基調となったことに加え、積極営業を推進して顧客需要を捉えたことから増収を確保した。ただし、売上総利益率は製品構成の変化により4.3ポイント低下し、営業利益は小幅増益に留まった。事業別では、半導体業界の回復により、半導体等装置関連の売上高は84,042百万円(前年同期比39.5%増)、セグメント利益は8,363百万円(同7.4%増)となった。電子デバイス※では、主にサーモモジュールが寄与して売上高は23,085百万円(同22.6%増)、セグメント利益は3,992百万円(同19.7%増)となった。また車載関連※の売上高は14,304百万円(同2.1%増)、セグメント利益は1,323百万円(同51.8%減)となった。さらに営業外において、為替差益が742百万円と減少(前年同期は1,727百万円)したこと、持分法による投資損失が2,560百万円(同1,324百万円)と増加したことなどから経常利益及び親会社株主に帰属する中間純利益の増益幅は小さくなった。
※ 2025年3月期中間期から旧電子デバイスを「電子デバイス」と「車載関連」に切り分けた。
2. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期通期の業績は、現時点で売上高265,000百万円(前期比19.1%増)、営業利益26,000百万円(同4.5%増)、経常利益26,000百万円(同2.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益16,000百万円(同5.6%増)と予想しており、売上高は期初予想から上方修正されたが、営業利益以下は期初予想と変わっていない。これは、現在の市況において利益率の高い製品の売上構成比が下がると見られるためだ。下期に入っても、半導体業界を取り巻く環境に大きな変化はなく、この予想が達成される可能性は高いだろう。同社製品に対する需要が本格的に回復するのは2026年3月期以降と見られる。通期での投資額は60,000百万円(前期は75,227百万円)、減価償却費は24,000百万円(同16,398百万円)と計画している。
3. 2027年3月期に営業利益600億円を目指す
同社は、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表済みで、最終年度の定量的な目標として売上高3,800億円、営業利益600億円、営業利益率15.8%、ROE15%を掲げている。またこの間の設備投資額は、3ヶ年(2025年3月期から2027年3月期)で1,400億円を計画している。現状では、この計画に沿って進捗しており、これらの目標数値は変えていない。株主還元増加を重視していることから、配当性向は20%~30%を意識して年間配当金を110円(当初100円予想)に増配、さらに自己株式の取得(取得上限5億円)も発表した。
■Key Points
・石英やセラミックス等の無機系製品の大手メーカー。半導体業界向けが多い
・2025年3月期中間期の営業利益は前年同期比9.3%増、通期も前期比4.5%の営業増益予想
・2027年3月期に営業利益600億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<HN>
フェローテックホールディングス<6890>の主力事業は、真空シール、石英製品、セラミックス製品、CVD-SiC(化学蒸着法炭化ケイ素)製品、磁性流体、サーモモジュールなどの様々な製品・装置・部品・素材等の製造である。加えて、半導体製造装置メーカー向けに各種部品等の洗浄サービスやシリコンウエーハの研磨なども行う企業である。
1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期第2四半期(以下、中間期)決算は、売上高が前年同期比28.1%増の135,157百万円、営業利益が同9.3%増の14,251百万円、経常利益が同1.7%増の15,470百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同9.5%増の9,190百万円となった。半導体市況が回復基調となったことに加え、積極営業を推進して顧客需要を捉えたことから増収を確保した。ただし、売上総利益率は製品構成の変化により4.3ポイント低下し、営業利益は小幅増益に留まった。事業別では、半導体業界の回復により、半導体等装置関連の売上高は84,042百万円(前年同期比39.5%増)、セグメント利益は8,363百万円(同7.4%増)となった。電子デバイス※では、主にサーモモジュールが寄与して売上高は23,085百万円(同22.6%増)、セグメント利益は3,992百万円(同19.7%増)となった。また車載関連※の売上高は14,304百万円(同2.1%増)、セグメント利益は1,323百万円(同51.8%減)となった。さらに営業外において、為替差益が742百万円と減少(前年同期は1,727百万円)したこと、持分法による投資損失が2,560百万円(同1,324百万円)と増加したことなどから経常利益及び親会社株主に帰属する中間純利益の増益幅は小さくなった。
※ 2025年3月期中間期から旧電子デバイスを「電子デバイス」と「車載関連」に切り分けた。
2. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期通期の業績は、現時点で売上高265,000百万円(前期比19.1%増)、営業利益26,000百万円(同4.5%増)、経常利益26,000百万円(同2.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益16,000百万円(同5.6%増)と予想しており、売上高は期初予想から上方修正されたが、営業利益以下は期初予想と変わっていない。これは、現在の市況において利益率の高い製品の売上構成比が下がると見られるためだ。下期に入っても、半導体業界を取り巻く環境に大きな変化はなく、この予想が達成される可能性は高いだろう。同社製品に対する需要が本格的に回復するのは2026年3月期以降と見られる。通期での投資額は60,000百万円(前期は75,227百万円)、減価償却費は24,000百万円(同16,398百万円)と計画している。
3. 2027年3月期に営業利益600億円を目指す
同社は、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表済みで、最終年度の定量的な目標として売上高3,800億円、営業利益600億円、営業利益率15.8%、ROE15%を掲げている。またこの間の設備投資額は、3ヶ年(2025年3月期から2027年3月期)で1,400億円を計画している。現状では、この計画に沿って進捗しており、これらの目標数値は変えていない。株主還元増加を重視していることから、配当性向は20%~30%を意識して年間配当金を110円(当初100円予想)に増配、さらに自己株式の取得(取得上限5億円)も発表した。
■Key Points
・石英やセラミックス等の無機系製品の大手メーカー。半導体業界向けが多い
・2025年3月期中間期の営業利益は前年同期比9.3%増、通期も前期比4.5%の営業増益予想
・2027年3月期に営業利益600億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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